SFC発売後に送り出された3DRPG。元々は米国産のPCゲーム。
世界征服を目論む悪の魔導師の野望を打ち砕くため、かつて魔導師「マンガー」を倒した勇者達が再び立ち上がる。
設定的には前作「The Bird's Tale」('90)の続編とのことですが、シナリオは独立しているので、前作を知らなくても問題ありません。
システム、シナリオ共にコンパクトにまとまり、グラフィック(特に敵モンスター)やキャラの能力バランス等もどことなく大雑把なので、全体的に大味な印象です。
が、ダンジョンも攻略が容易なので難易度は低めなので、3DRPGの入門編としていかがでしょう。
「The Bird's Tale 2」プレイ日記スタート。
この「The Bird's Tale」シリーズは元来外国(米国だったかな)産のPCゲームで、タイトルに「Bird」を冠している事から解かるように「吟遊詩人」が重要な役割を成している、らしい。
ちなみに、PC版は「Wizardry」や「Ultima」で育てたキャラクターを転送出来るというとんでもない仕様だったそうだが(各作品の制作クリエーターに同じ方がいたからだそうな)、今回プレイするのはFC版なので、全然関係無い話ではある。羨ましいったら。
2というからには当然1もあり、自分ルールでは古い作品から手を付ける事にしているものの、近所のゲーム屋さんでは見付からなかったため、その辺は妥協して、いざスタート。
タイトル画面から先に進むと、プロローグ開始。
「はるかかなたのみやこ スカラブレの しはいを もくろんだ まどうし マンガーは たびの ゆうしゃのてで たおされた。だが、タングラメンを ぶたいとし また あらたなる あくの やぼうが わきあがる……」
前半は前作のストーリーを超ダイジェスト(ですら無い)でお送り。
それじゃ早速本編に、とメニュー画面を表示させたのはよかったが、ウィンドゥカラーがグレー&テキストが白、というのは良いとして、選択時の文字色が激しく点滅するブルーってのはどうよ。ずっと見てたら、冗談抜きで目がヤバくなることうけあい。
目にやさしくない選択画面で怯みつつ、新規プレイデータを作成。
前の持ち主のデータが残っているところを見ると、バックアップ電池は飛んでないようで一安心。
データファイルが2つしか作れないのがちょっとばかし気になるが。
本編をスタートすると、「たびを つづける ゆうしゃのもとに」との文字。思いっきり1をプレイしている事が前提っぽい。
で、勇者のもとに何がどーしたのかと言うと、「お姫様がさらわれたのでタングラメンの城に来い」とのお達しが届いたのだった。よしよしお約束炸裂だ。
タングラメン
ゲームの幕開けは「タングラメン」城。ただし内部は探索出来ず、ウィンドゥに風景や会話している人物などのグラフィックが登場する……のは結構だが、お、王様怖ッ!
登場した人物のCGを見てまずビビったのは、やったら重厚に描いてある点。王様のおヒゲなんて素晴らしいボリュームで表現してあり、なんか気合の入れどころがズレてる気すら。
だが、もっと凄い事になっていたのが宮廷魔術師の「サラドン」。王様はヒゲは凄いが顔自体は正しそうな人なのだけれど、このサラドンの場合は水木しげる氏の描く妖怪百目を彷彿とさせる(←言い過ぎ)。実は、こういう奴が黒幕だったりするパターンかもしれないので、警戒しておこう。
話は戻り、プレイヤーが呼び付けられた理由は、お姫様が拉致られちゃったからなのだが、犯人は「ダークロード」なる者らしい。
勇者様の最初のお仕事は、街の下水道に逃げ込んでいるというそいつをサクサクっと倒し、ディアナ姫を取り戻す事なのだ。
サラドンは既に下僕を下水道に向かわせていて、また、仲間が死んでしまった場合も復活させてくれる……と、やったらサービスが良い。あんまり良過ぎるので裏が有りそうで怖い。
最初の目的地である下水道を目指し、勇んで城外のタングラメンの街へ。マップは全て3Dで構成されていて、もちろん街の内部も同様。
まずは指示通りに下水道を目指し進むのだが、その前に重要な作業が待っている。冒険する時のお約束、パーティ編成だ。
やって来たのは「アドベンチャーズギルド」。ここでは仲間となるキャラの作成やパーティ編成が行える。
キャラ作成の手順としては「職業決め」→「能力値分配(ランダム)」→「命名」となるのだが、最初に就ける職業は、「バード」「ファイター」「ナイト」「シーフ」「ハンター」「カンジュラー」「メイジ」の全7種。
風の噂で「バード」(吟遊詩人)は入れておいた方が良いと聞いたので、先ず「バード」は確定。でもって「ファイター」2人に「ハンター」「カンジュラー」「メイジ」の計6人を……と思ったら、5人までしかパーティに加えられないらしい。残る1つのスペースは、NPCや召喚モンスターの指定席なんだってさ。ちぇ。
結局、ファイターを1人にし、パーティ編成完了。実際の使い勝手はプレイしないと解からないので、様子を見つつ適宜入れ替えていくつもり。
準備が整ったらいざ下水道。が、いきなり行って死ぬのは嫌なので、まずはフィールドで経験値稼ぎ。
なかなかグラマーな受付嬢のいる宿屋でセーブし、街外れの門へと向かったところ、門兵からNGを出されてしまった。むぅ、姫を助けるまで出ちゃいけないって事なのか。
仕方がないので街を探索しつつ下水道入口を探す。街では宿屋や道具屋といった施設の他に、街人が数人いたりするのだが、この人達がこれまた妙。グラフィックが皆同じなのはよくある事として、気になるのはその人相の悪さ。盗賊と思われてもおかしくないんですが。
だがだがしかし。人相は悪いものの、街の人は有益な情報をくれる。ここで解かったのは、下水道に先行しているサラドンの手下は「ウイングクリエーチャー」という名前であること、そしてダークロードは誰かに命令され姫を攫ったらしい、という事。
なるほど。ウイングクリエーチャーに、誰かに指示されているダークロード……謎はすべて解けた。そんなワケあるか。
下水道
紆余曲折の末、下水道に突入。いざ記念すべき最初の戦い……でいきなり全滅した。
敵、強ぇよ! のっけから!
どうやら敗因は団体様に遭遇してしまった事にあるらしい。ので、気を取り直し下水道の入口付近を行ったり来たりして戦闘を重ねる。最初は1回戦闘するたび回復に戻る必要があるので、そこを乗り切るまで修行を続けるのでありました。
余談だが、街には「レビューボード」という施設があり、上級職へのクラスチェンジをしたり、次LVまでに必要な経験値を教えてくれたりと、なかなか重要な施設なのだが、そこの主のグラフィックがやっぱり凄い。ゴッホの絵にありそうなカラーリングの爺さんだった。
やっぱり、力の入れどころがビミョーにズレてると思ったところで、続きは次回。
下水道
ディアナ姫を救出すべく、経験値を稼ぎつつ下水道探索。
戦闘を重ねる中で思ったのだが、このゲーム、グラフィックにやたら質量を感じる。それはモンスターのグラフィックにも当てはまっているのだが、その割に、よーく見ると、なんか大味。細かいところが結構大雑把なの。
上手い例え方が見付からないが……子供(or絵が不得手な方)が複雑なものを懸命に写生しているうち、どんどん絵のサイズが大きくなっちゃった、って感じ。解かり難いか。
そんな大雑把な敵をバカスカ倒しつつ左へ左へ進むと、イベント発生。全裸に緑のブーツを履いた変質者に遭遇してしまった。
うわー、あったかくなると変なのが増えるんだよなぁ、と自分の不運を呪う勇者に、変質者が語りかけてきた。……え? アンタが「ウイングクリエーチャー」なの!? サラドンの下僕の!?
仲間に入りたがる彼を渋々仲間に加えると「ひめさまは さけめのむこうに います」と情報開示。仲間にしてもらった後から教えるなんて、姑息もいいとこだ。
後ろからひたひた付いてくる(イメージ)変質者と共に下水道を進むと、巨大な裂け目を発見。先刻、変質者がこの向こうに姫が居ると言っていたが、どうやって先に進めば……と思案していたら、「わたしのつばさは かざりものじゃありませんよ」と変質者が言い出した。お前の背中のは翼って言うよりは羽だろ、羽。虫の羽。
不本意だが、変質者の手を借りて裂け目を渡ると、緑の甲冑に身を包んだ男が、こちらにガンを付けている。で、その後ろにいるのはディアナ姫。見た事無いのに何で解かるかはわからんけど「ディアナひめだ!」ってナレーション(?)が言ってるんで間違い無い。
VS ダークロード
初のボス戦。甲冑男こと「ダークロード」との戦闘になる。「ラゴスさまに ディアナひめをわたすまでは」云々言ってるところを見ると、どうやら黒幕がいるらしいが、だったら何で下水道なんかに篭城したのさ。
ちなみに、戦闘開始直前に「ゆうきをもってたたかう」&「しっぽをまいてにげる」という選択肢が出て来る親切設計。うっかりボス戦に突入しちゃった人への救済措置なのだろうか。
LVが足りなかったのか少々苦戦はしたものの、なんとか撃破。変質者が予想外に強かったのが何か悔しい。
「ラゴスさまはこれでおわらぬ」などと甲冑男が負け惜しみを吐いた直後、現れたのはディアナ姫。
……え、ええと、すごいヴォリュームのある御髪ですね、姫。中にエアパックとか入れてません?
タングラメン城
姫を助けて城に戻ると、お礼の言葉もそこそこに次の司令が。
王様の言う事にゃ、闇の魔導師「ラゴス・ザンタ」と4人の親衛隊が王国を乗っ取ろうと画策していて、手始めに「ディスティニーワンド」なるものをぶッ壊してしまった。さらに、破壊されたワンドは7つのパーツに分けられ、どこぞに隠されてしまったらしい。
要するに、主人公達はこのワンドのかけらをせっせと集め、最終的にはラゴスを倒せって事らしいが……「ラゴスの目に付かずに動ける強者はそなたたちだけ」って言ったって、「ダークロード」倒した時点で色々バレてると思うのだが、どうか。
ちなみに、王様はこの時「りゅうのうろこ」なるものをくれるのだが「なにかのやくにたつだろう」って、アンタも解からんのか。
こうして、一行は成り行き任せで旅立つ事に。ここからが真のオープニングらしく、ばばーんと城を旅立つ一行のCGが表示され、そこにはこのゲームのサブタイトルでもある「Destiny Knight」の文字が。
その後、サラドンの見送りを受けて街外れの門からフィールドに出たのだが、先ずはサラドンの友人だという賢者を訪ねる事に。
前回書いた通り、街やダンジョン同様フィールドも3Dで構成されていて、敵とのエンカウントもある。
また、街やダンジョンといった施設の類はフィールド上には描かれず、その位置(座標)に侵入した時点で画面が切り替わる、といった仕組み。
賢者の庵
タングラメンの街のすぐ近くにある「賢者セージ」の庵(たぶん)に入ってみたところ……こ、怖ッ!
なんかサラドンに負けず劣らず怖い顔の人がドアップでッ!
「なんじゃ! おまえらは。いきなりひとのいえにはいってきおって!」
と、初手から容赦無いジジイだが、彼こそが賢者らしい。
「いかにも わしが けんじゃである」って、自分で「賢者」言うなよ。
「ワンドのかけらを手に入れたら逐一報告に来ること」と強引に約束をさせられた後、最初に向かうよう指示されたのは「エフィソスの地下墓地」。地図までくれました。
この地図、表示画面で行きたい場所を指定すれば、そこまでの道程が「ひがし■ きた■」といった風に表示される親切設計。活用しない手はない。
それにしても……口は悪いがいい人っぽいこの賢者、もしかしてツンデレ? などと思ったところで続きは次回。
顔が超怖い賢者セージの指示に従い、次の目的地である「エフィソス」の街へ。
エフィソス
街の中にある地下墓地が怪しいらしい。相変わらずコソ泥にしか見えない住人達から情報収集すると、「ワンドのかけら」は「パズルルーム」なる場所にあり、年老いた戦士が地下墓地の中に入って行ったそうな。
……なんのこっちゃ。
地下墓地
百聞は一見にしかずって事でGo to 地下墓地。突如敵が強くなったので、しばらく入口付近でLV上げ。
頃合をみて探索開始したところ、B2Fでドワーフ戦士風のおっちゃんに遭遇した。
おっちゃんの名前は「ラムゼル」。街で聞いた「年老いた戦士」ってのは彼の事だったのだろう。おっちゃんinfoによると「デッドキング」なるものが泉の側にいるらしいので、おっちゃんを仲間に加え更に奥へ行くことに。……変質者、タングラメンで仲間から外しといて良かった。
「デッドキング」ってのはこのダンジョンのボスなんだろうな、なんかウルトラマンに似た名前の怪獣がいたよな、などと思索に耽りつつ奥を目指していると、噂に聞く泉を発見。
「いずみが ある」は良いとしても、その後に続く「みずをのむか?」という言葉の力強さよ。
地下墓地にある泉の水なんてやだなぁ、と思った方は鋭い。この泉の水、飲んだらもれなく毒を喰らってしまう。なので「飲んじゃダメ!」となるが普通なのだが、ここはあえてグイ呑みし、毒を喰らっておく。理由は後で。
毒のせいでイイ感じにへろへろになったまま進むと、薄汚れたローブを身にまとった怪しい人(?)発見。
職務質問しようとしたら、なんと「デッドキング」その人でありました。
地下墓地の奥にいるだけあり、デッドキングは何処に出しても恥ずかしいない程のアンデット。ローブに身を包んだ骸骨で、仲間になれと襲いかかってくる。
VS デッドキング
地下墓地に侵入している人々から得た情報にあった気がするのだが(記憶が曖昧)、こやつが繰り出してくる「デス・ストライク」を回避するには、毒状態でなければならない。なので、先刻泉の水を飲んでおかなければならなかったのだが……理屈が非常に気になる点ではある。
ま、いいか。倒したし。
骸骨マンを退け(ネーミングセンスとは)一安心していると、突如「パズルルーム」に入るか否かを問われた一行。そういや「ワンドのかけら」があるって場所がそんな名前だったと思い出し、意を決して飛び込んだ先は、水色の壁が続くダンジョンだった。何かBGMも神秘的に騒々しい。
パズルルーム
「つわものたちよ おごることなかれ。 みえるものは すべてにあらず。 かんじることも すべてにあらず。」
そんなメッセージは適当に聞き流し、喰らったままだった毒を治癒したら、一本道のダンジョンをひたすら前進。やったらエンカウント率が高い中、でっかいコウモリをなぎ倒しつつ進むと……何故かパズルルームの入口に戻っていた。W……Why!?
攻略情報を調べて判明したのは、このダンジョン、強制的に方向転換をさせられるターン床が無数に仕掛けてある、という事。見た目は一本道なので、音も無く回転させられるとまったく気付けない。
……要するに、人の忠告はちゃんと聞いとけって話でね。
このトラップを回避するため重要になってくるのが、バードの能力。「ロード・オブ・ジャスティス」という歌を歌う事により、トラップが回避可能となる。
ちなみに、バードはこの歌を最初から覚えているが、楽器を装備しておかないと歌ってくれないという念の入れよう。伴奏ないとダメなの?
依然出て来るコウモリを蹴散らしつつ奥へ進むと、最奥部でイベント発生。
「たからばこのなかから ちいさなものが てのなかに とびこんできた。 うつくしいほうせきが てのなかで こうこうしく かがやいている」
このメッセージ通り、ピカピカ光る石のグラフィックが。
どうやらこれがワンドのかけらの一つである「レッドセグメント」らしい。
目的のものを入手したら、バードの歌「トラベラーズ・ターン」(ダンジョンの入口まで戻る)を歌い、地下墓地にあるパズルルーム入口へ。そしてそこでもう一度「トラベラーズ・ターン」を歌うと、今度は地下墓地の入口まで戻してくれた。
初っ端からこんな能力を与えてくれてるところが何とも太っ腹。
余談だが、「パズルルーム」でコウモリにたかられた際に1名死んでいた。なのでエフィソスの街の施設で蘇生させようとしたら、2万も要求されてしまった。高過ぎじゃ!
ちなみに、タングラメン城にいるサラドンの所に行くと、タダで蘇生してくれます。サービスいいなぁと感心したところで続きは次回。
ワンドのかけらを回収したら戻って来い、と言われたので、おっかなびっくり賢者セージの庵へ。
賢者の庵
次のワンドのかけらは、賢者の弟子である「ファンスカー」が持っているらしい。
「ファンスカーは ラゴスに ちからをかすようなやつでは なかったんじゃがのう……」
……賢者さんよぉ、弟子の不始末は師匠のアンタが片付けなきゃならねぇんじゃねぇのかい?
あくまで勇者様御一行に押し付けたいらしい賢者に尻を叩かれ、「ファンスカーの城」へ。
ファンスカー城
嫌々城の中へ入ろうとすると、城から御婦人が出てきた。なぬ? ファンスカーの奥方ですと?
もしや敵かと身構えてはみたものの、そんな様子でもない。なので某M.M氏みたく「奥さん、今日はどうしたの」とお悩み相談を受けてやったところ、夫の変貌に困り果てているという。毎日モンスターを城に集め、よからぬ事を企んでいるんですって。
人妻に頼まれたとあっちゃあ断る道理は無かろうて。ファンスカーをどさくさに紛れて亡き者元に戻し、奥さんの笑顔を取り戻すとしましょうか。なんでいきなり人妻好きのキャラになってんのよ。
ファンスカー城内を探索していると、やっぱり忍び込んでいる人相の悪い一般人発見。彼等の話によると、ファンスカーの野郎はこの城をラゴス軍の砦にし、タングラメンに攻撃を仕掛けるつもりらしい。
そして、ファンスカーは何かに憑依されちゃってるっぽい、という事で、ますますどさくさに紛れて(略)。
さて、このダンジョンは二階建て。そこまで広くもないのだが、出現するモンスターに厄介なのがいる。
個人的に一番大変だったのは「ドルイド」。運が悪いと「ウィンド・オーガ」「ウィンド・ウルフ」を唱えガスガス召喚しやがるのだ。
なので、ドルイドが後衛にいる場合、前衛はひとまず無視してこいつらを優先して叩くのが良いみたい。
恒例となりつつあるボス戦前のLV上げも終え、一旦街に戻って休養を取ったらファンスカー城に再侵入。
雑魚戦が極めて鬱陶しいのでバードに「ラバーズ・ソング」を歌わせる。
この曲には敵の出現率を下げる効果があるのだが……如何せん、メロディそのものが脱力を誘う。
いくら重宝する曲だとは言え、重い感じだったダンジョン内のBGMを一瞬にして崩壊させてしまうその殺傷能力はいかがなものか。
準備が整ったら、2Fで待ち構えているファンスカーと御対面。
VS ファンスカー
見た目はフツーの男性魔導師風だが、何者かに憑依されているので人間の声ではないようだ。
「あーあ、憑依されちゃってる。これじゃあ本体ごと倒すしか手段がないなぁ。犠牲は仕方ないよなぁ」と大声で言い訳しつつファンスカーをしばき倒したところ、身体の中から「ポルターガイスト」が出現。こいつがファンスカーを乗っ取ってたらしい。
寄生先を失った「ポルターガイスト」は、案の定主人公達を乗っ取ろうと襲い掛かってくるので、そのままお次は「ポルターガイスト」戦。連戦です。
ポルターガイストを退けた後は、地に横たわるファンスカーの亡骸を外で待つ奥…
「どうもありがとう。ラゴスのてしたに とりつかれていたようだ」
げ、生きてやがった。
ファンスカーは一行にワンドのかけらの一つである「ブルーセグメント」を与え、王国に危機が訪れたら直ぐに駆け付けると約束してくれた。ってか、今がまさに危機のような気がするんですが。
ちなみに、ファンスカーの奥方は礼どころか姿すら見せてくれなくなりました。オノレ!
勝手に憤ったところで、続きは次回。
賢者の庵
ファンスカーからワンドのかけらを貰ったら、例の如く賢者の庵へ。すると、休む間もなく「セッサロニカ」という街の通行証を渡された。
セッサロニカは「ふじみのグラフナー」とその手下である「グラフナーフィスト」に支配されている街で、要するにそいつら倒してワンドのかけら盗って来いって話ですか賢者様。
セッサロニカ
やって来ましたセッサロニカ。街を見る限りでは悪者に支配されているとは思えない平穏っぷりだが、グラフラーの砦への入口は街の中にある。
街人情報によると、グラフナーの砦には財宝がある模様。わくわく。
グラフナーの砦
街で一通り準備を整えたら、早速砦内部へ侵入……してはみたものの、戦闘が辛いのなんの。今までLV上げを適当に済ませていたツケが回ってきたようだ。敵が硬い上に数で来るのが実にしんどい。
結局、LV上げの作業をせざるを得なかったワケだが、楽になってきたのはLV20前後ぐらいだろうか。
じっくりLV上げに時間を費やした甲斐あり、カンジュラーとメイジが各々の呪文を全部覚えたので、ジョブチェンジで職業を入れ替え。魔法を全部覚えさせるのが目標です。
さて、LVもそこそこ上がったので本格的に砦を探索。すると、こんな所にまで潜入していた一般人共からグラフナーに関する情報をゲットした。
・グラフナーには魔法も普通の攻撃も効かない。
・「ザーのつるぎ」だけが唯一グラフナーに攻撃出来るらしい。
・「ザーのつるぎ」はミミックが護っている。
早い話が、グラフナーを倒すためにはミミックを倒して「ザーのつるぎ」とやらを入手しなけりゃあならんってコトね。
ボス敵に傷を付ける事ができる唯一の剣というからには、相当面倒な隠し方をしているのだろう……と推測したものの、全然そんな事はなかった。そんなに広いわけでもない砦2Fの隅っこにフツーに置いてあった。
しかも場合によっちゃあ、宝箱を守っている筈のミミックとの戦闘を回避出来るときたもんだ。
てっきり「『ザーのつるぎ』が入った宝箱を開けたらミミック急襲!」というパターンだと思いきや、まるっきり違った。単に「ザーのつるぎ」の入った宝箱がある部屋の一つ前の部屋に、ミミックの入った宝箱がある、ってだけの話。
……それは、守っていると言えるのか。
このゲームにおけるミミックは、出現時は普通の宝箱として画面に登場する。そし開閉を問う選択で開ける事を選んだ場合、戦闘に突入するという流れだ。
ところが、開閉選択の際に開けないでおく=宝箱を無視してしまうと、何事もなかったかのように先に進む事が出来てしまう上、以降ミミックの宝箱は消滅するので、結果回避出来てしまうのだ。
そういうワケであっさり「ザーのつるぎ」を手に入れた一行は、そのまま砦3Fへ。
3F奥で待っていたグラフナーは、頑強な鎧に身を包み、巨大な斧を振り上げたタコ頭のオッサンだった。
あの剥き出しの頭部狙えば勝てそうな気がするんだけど、ダメなの?
VS グラフナー
「せいせいどうどうと しょうぶをつけましょう」と、口調だけは紳士的なグラフナーと戦闘開始。
「ザーのつるぎ」以外はほとんど効かないというのは本当で、「ザーのつるぎ」を装備させている先頭の戦士以外の攻撃は殆どダメージを与えられない。故に、この戦闘の難易度は攻撃役のキャラのLVに大きく依存する事になる。
ギリギリ勝利出来るLVだと持久戦は避けられないので、その場合はパーティ全体の回復能力に左右されちゃうカンジ。
パズルルーム
激闘の末にグラフナーを撃破すると、お次はパズルルームへ。
そのまま直行するのは体力的にキツいので、一旦街に帰って出直すことに。
ワンドのかけらが隠されている「パズルルーム」は、大抵、何らかの罠の名産地になっている。
前回はターン床地獄だったが、今回はミミック地獄であるらしい。フロアのいたるところに宝箱が置いてあるのだが、その大部分がミミックだった。
グラフナー対策でLVを上げていたお陰でミミック相手に苦戦する事はあまりないのだが、それでも麻痺攻撃は怖い。無視して進もうにも、この宝箱の山の中にはワンドのかけらor装備品が入っているものもあるので、結局は一つ一つ撃破していくしかないのだ。
嫌になるほどミミックを叩き壊し、無事に「ワンドのかけら」を発見したら、とっとと砦を脱出。
賢者セージの元へと向かうのはまた次回。
「パープルセグメント」を手にミミック地獄から生還した後は、暫しの暇を頂く事もないまま次の目的地である「フィリッピ」の街へ。
くそ、この賢者いつもいつも人をコキ使いやがって、こんな事ならグラフナーん所のパズルルームからミミック箱を持って帰って、投げ付けてやれば良かった。
フィリッピ
不穏な事を考えつつ、次の目的地である「フィリッピ」の街へ。この街には魔導師「ラゴス」の実弟である「きょうらんの まどうし ダゴス」の根城「ダゴスの塔」があるらしい。
しかも、お手製のモンスターが多数もてなしてくれるとのことで、期待は否が応にも高まるというものだ('A`)
フィリッピの街で得た情報により、サラドン(タングラメン城の宮廷魔導師)の部下である錬金術師が、塔の中に連行された事が発覚。更には、ダゴスは恐ろしいゴーレムを造っているらしい。
……んー、人造モンスターと攫われた錬金術師に何か関係があるんだろうか?
ダゴスの塔
準備を整えたらいざ「ダゴスの塔」。グラフナーの砦で散々上げたつもりだったLVも、このダンジョンに来たら既に力不足気味。仕方無いのでLV上げを兼ねつつ塔内探索する事にした。
いざとなったらバードの歌で逃げりゃあいいのだ。
塔を探索するうち、幾つか情報をゲット。「ダゴスは炎の魔法が得意」だとか、「ダゴスが造った最強のゴーレムの名は『カズテック』」だとか。そして「アイスパイは なかまをよぶ。まっさきに たおせ!」とか。
……実はさ、もうそのパターンで一回全滅してるんだよね……などと遠い眼をしつつ「アイスパイ」が鬱陶しい塔の中を引き続き探索していると、
「ダゴスがとじこめている やつは なんとかワンドを つくりなおす ことができる ただひとりの おとこと きいたなぁ」
……との情報が。
そう言えば、サラドンの部下が連行されてるって話を聞いたっけか。
「なんとかワンド」を作り直せる唯一の男であるならば、助けなければならないのは明白。
LVもそこそこ上がって来たので、囚われの錬金術師救出作戦を開始する事に。
「ダゴスの塔」というだけあり、このダンジョンは上へ上へと伸びている。
目的である錬金術師を探して彷徨っていると、「ウォールマン」という妙にインパクトのある姿形をしたモンスターに遭遇してしまった。
一見は白い「ぬりかべ」なのだが眼が完全にイッちゃってる感じで、足は4本。倒れ込んで来る事による全体攻撃があるのは想定の範囲内(ΘωΘ)
そんなこんなで錬金術師「レミウス」を無事に発見したのは3F。やはりワンドを修理出来る唯一の男という事で、捕まっていたらしい。
……でもさぁ。悪人視点で考えれば、捕まえたりする前にとっとと殺しちゃうよなぁ、普通。そいつさえ殺せばワンド修復不可能になるんだからさぁ。心がちょっぴりダークネス。
一人先に城に戻るという豪気なレミウスの背中を見送ったら、いよいよダゴス討伐。
上階への階段を探していると、偶然発見した宝箱から「パーンのフルート」なるものを発見。
早速バードに装備させ「ラバーズソング」を鳴らしたところ……あ、あれ? なんか今までの楽器と比べて曲の滑らかさが違うぞ!?
そうなのだ。ここに至るまで知らなかったのだが、同じ曲を演奏するにしても、楽器が違うと曲の美しさが全然違っていたのだ。
楽器を変えたお陰で馬鹿っぽい感じが幾分減った「ラバーズソング」をBGMに、一行はダゴスの待つ5Fへ。
「あにきのてをわずらわせるまでもない。 おれが このばでやきころしてやるぜ!」などと言うダゴスは俺様野郎なので惚れてしまいそうなのだが、ちょうちんブルマー野郎でもあるので、自主的に失恋する事にした。
VS ダゴス
ダゴス戦で注意するのは「フレーム・コラム」や「ソウル・ウィップ」といった攻撃魔法。そこそこに威力があるので、HPが低いキャラには注意を払った方がいいみたい。
「アンチ・マジック」使えるキャラに「スピードブーツ」(初回行動出来る)を装備させておくと結構有効なのだが、これをやるとこっちも回復出来ないという欠点があるんだよなぁ。惜しい。
あれやこれやと言いつつ撃破すると、「パズルルームのなかで おれのカズテックに やられちまうがいいぜ」という捨て台詞を吐くダゴス。そういやゴーレムを造ってたって話を聞いたが、塔内にいないと思ったら、パズルルームに配置してやがったか。
パズルルーム
「ダゴスの塔」のパズルルームは結構厄介。前述のゴーレム「カズテック」が何体も配置してある上、所々がワープ床になっているのだ。
ワープ床に関してはバードの歌「ロード・オブ・ジャスティス」で罠解除出来るものの、カズテックは倒してもまた直ぐに復活するので、何の考えも無しにウロつくと、無駄な戦闘を重ねる事になってしまう。
しつこく出現する「カズテック」を退けつつワンドのかけらである「グリーンセグメント」を入手したら、もうこんな所に用は無い。「トラベラーズ・ターン」を唱えてとっとと脱出。そしていつものように賢者の庵に向かうのでありました。
……畜生、カズテック一体持って帰って投付けてやりてぇ。続きは次回。
ダゴスを退け賢者の庵に戻ると、やっぱり間髪入れず次の目的地が発表になった。
次に殴り込むのは邪悪な魔導師「オスコン」の根城である「オスコンの要塞」。今までは街の中にダンジョン入口がある形が殆どだったが、今回は「ファンスカーの砦」同様ダンジョンが独立しているっぽい。
街とダンジョンが離れてると面倒なんだよなぁ、とボヤいていると、「はなしはかわるが」と切り出した賢者。おっ、何か違う流れになってきましたか? とワクワクしつつ話を聞くと、自分達に来客があったとのことだった。
来客の事実も驚きだが、それ以上に驚きだったのはこの賢者の庵が自分達の本拠地だと思われちゃっているらしい、という事。
やめてよー、それじゃあこの悪人面の賢者がいよいよ司令官みたいじゃんー。
コリンスの街
一行を訪ねて来たという人物は「コリンスの街」にいるらしいので、賢者の言う通りオスコンの要塞に行く前に立ち寄る事に。
決して狭くはない街を必死に探し回ったところ、漸く客人であった「ラーデス男爵」と会う事が出来た。何でグラフィック表示スペースの右隅にいるのかは謎だが。
男爵の用件は単純明快。魔導師オスコンに誘拐された3人の息子の救出依頼だった。誰も救出を引き受けてくれないんだってさ。
どうせ今から要塞に行くから良いですよー、と気軽に承諾したところ、どういう訳か男爵はオスコンの要塞の鍵をくれた。……な、なんでアンタがコレ持ってるの? まさか、アンタがオスコン本人だったとかいうオチじゃあなかろうな?
オスコンの要塞
疑っていても始まらないので、取り合えずは鍵を受け取りオスコンの要塞へ。
入って直ぐの所で「オスコンはラーデス男爵に言うことをきかせるために子供を攫ったのだ」と教えてくれる人が居たのはいいが……どうやって入り込んだんだ、あんた。
それはともかく、要塞1Fは「ここはドアの見本市か!」と叫びたくなるぐらいにドアが並び、一つ一つをチェックしなければならない。なんという精神的重労働。
一応攻略情報としてマップは持っているのだが、何処に何があるかは表記してないのだなぁ、これが。
そんな調子でドアの開け閉めを機械的に繰り返していると、ようやく子息一匹を発見。
変なポーズをしているこの子供、助けてくれた一行に礼を言う事もなく、他の兄弟も助けろと慇懃無礼に要求してくる。なんとあつかましいことよヽ(`Д´)ノ
その後、いったん要塞の地下に降り、小部屋で二匹目を救出。そして、降りて来たのとは別の階段を登り再び1Fを探し回ったところ、三匹目を発見した。
これで全員助けたので、とりあえず一旦親父ン所に行って謝礼でも要求すっかなぁ……とか思っていたら、突如怒り狂った魔導師が登場。
うゎ、すっかり忘れてたけど、そもそもは魔導師オスコンを倒すのが目的だったんだっけか。
VS オスコン
「おしおきをせねばなるまいなぁ」とか何とか言いつつ登場したのは「マスターメイジ・オスコン」。メイジっちゅーぐらいだから魔法をバキバキ使ってくるんだろうなぁ、嫌だなぁ、と警戒気味に戦闘開始したところ、仕掛けてくる攻撃は「そっとふれる」(麻痺)と「とびかかる」(攻撃)のみ。
魔導師なのにお触りと肉弾戦だけかよ! 魔法使えよ! ……とツッコミたくもなるものです。
パズルルーム
魔導師なのに最後まで魔法を使わなかったオスコンを撃破したら、今回も「パズルルーム」へ。今度はどんな目に遭わせられるのやらと嫌々侵入したところ、「この パズルルームは こしまでの みずに みたされている」との表示が。ええーっ、水責めーっ!?
……あれかなぁ。プール入る前に通らなきゃならなかった消毒槽みたいな感じかなぁ。
水びたしのフロアは何故かエンカウント率が高く、折り畳み人間のようなモンスター(名前忘れた)しか出て来ない。例の如く「ラバーズ・ソング」を歌い雰囲気台無しにしながら探索すると、「レバーのある小部屋」がやたら並んでいる事に気付いた。
パズルルームと言えば罠がつきもの、って事でレバーには触れないままフロアの隅々を探ると、案の定フロアの左下に扉発見。この奥にワンドのかけらがあるんだろうな、とウキウキしながら扉の向こうに続いていた長い通路を進んでいたところ……行き止まりにあったのはやっぱりレバーだった。
こんなあからさまな所にあるレバーなんて引きたくないなぁと思うものの、あからさまな所にあるからこそ意味があるというのもまた事実。
仕方なくトラップ作動覚悟でレバーを引いたところ、何と水が引いていったではないか。うぉ、当たりか!?
だがしかし。水が引いたのは良いが、肝心のワンドのかけらが出て来ない。新たな通路でも出現したのだろうかとレバーのあった小部屋に片っ端から入りまくってみたものの、各部屋、新たな通路どころかレバーまでもが無くなっている始末。
水と一緒にワンドのかけらも排出されちゃったのかな、否、もしかしたらどっかに排水口があってそこに引っ掛かってるかもしれないぞ! と妄想逞しく壁沿いを歩き回って排水口を探し回ったものの、そんなもんはありゃしねぇ。
なので「畜生、こうなったらフロア全体を隅々まで歩き回ってやる!」と腹を括って歩き出したところ……3歩目で「イエローセグメント」を発見してしまった。思いっきり床の上に放置してあったらしい。
さて。ズブ濡れのままオスコンの要塞を脱出した一行は、改めて謝礼をふんだくるべくコリンスの街の男爵の元へ。
……あの野郎、ば っ く れ や が っ た 。
ファンスカーの女房といい男爵といい、依頼しっ放しなのはどうかと思うよ!? 続きは次回!
全身水浸しになるわ謝礼は貰えないわと散々な目に遭った後、水を撒き散らしながら賢者の庵へ帰還。
そういや、前回のパズルルームでは間違ったレバーを引いちゃうと電流を流されてしまうというとラップがあったそうな。幸いかからんかったけど。
さて、ズブ濡れ勇者御一行の次の使命は「灰色の寺院」に向かう事。
「ワンドのかけらも あと2つ あつめるだけに なったのう……。」とか悠長な事言ってんじゃねぇよこのボケ賢者。集めてるのは誰だと思ってんだ……って、え? あと2つなの? もうそんなに?
灰色の寺院
「灰色の寺院」があるのは、賢者の庵から北東の方角。マップ画面では「はいいろ」と表記してある。あんまりな略称だ。
寺院というだけあって内部は荘厳な建物風で、音楽も緊張感溢れるものだったが、敵とのエンカウントを抑えるために「ラバーズ・ソング」歌わせているので、神秘的雰囲気台無し。
前回のオスコンの要塞を突っ走ってクリアした事もあり、またしてもLV不足を痛感。しばらく探索を兼ねて1Fをウロチョロし戦闘を繰り返す。
こういう時「ラバーズ・ソング」は便利だ。適度なペースで敵が出現するのでご自分のペースに合わせて無理の無いLV上げが出来ます。何の通信教育だ。
1Fを探索して判明したのは、この寺院の地下にはラゴスから力を貰ったというドラゴンがいるという事。バンパイアの力も兼ね備えているというから厄介だ。
また、「ゼンマスターは ちか2かいに いるという はなしだ」という情報も得たのだが……誰よ、それ。
LV上げも大体終わり、本格的な攻略開始。とにかく地下にいるドラゴンを倒せば良いんだよな、と南東にあった階段からB1Fに降りてみたところ……だ、だだっ広い上に何も無い! あるのは1Fへと戻る別の階段だけ!
実のところ、1Fにある4つの階段のうち正しいルートに繋がっているのは1つだけなのだが、それに気付くまで延々と地下1Fを彷徨ってしまった……。
途中、「やみのうたいて」という悪詩人にエンカウントしまくり、DQの呪われた時の音楽を彷彿とさせるような嫌メロディ(混乱攻撃)に襲われまくり、心のHPが大激減。
そんな中、無数にある小部屋を一つ一つチェックしていると、B1F西部のある扉を開けた瞬間イベント発生。
謎の鎧武者が待ち構えていた。
「よくきたな。ラゴスたちに ここまで たいこうできるものが おるとはのう……。もうしおくれたのう。わしが、おさがしの ゼンマスターじゃ」
探してねぇよ。
「おぬしたちと いきたいのは やまやまじゃが ヒースニールを ちかから ださぬために いっぽも うごけんのじゃよ。ヒースニールは そりゃあもう きょうあくな ドラゴンでのう。そこのかいだんを おりたところに いるはずじゃ。ヒースニールは つよいが おぬしたちになら たおせるじゃろう。きたいしておるぞ」
誰も一緒に来てくれなんて言ってねぇ……ってか、話勝手に進めんなよ!
……とまぁ、こんな感じでツッコミどころ満載のゼンマスターとの会話が発生。
何で一歩も動けないんだろう、ヒースニール閉じ込めスイッチでも踏んでるのかしら、食事やトイレはどうしてるのかしら、何で鎧武者なのしら、少しは人の話を聞いたらどうかしら……などと疑問と不満を抱きつつ、ゼンマスターが居る場所から進んだ先になる階段を降り、B2Fへ。
B1Fとはうって変わり、B2Fはかなり狭い。その、小さな十字形をしたフロアの最奥にドラゴン「ヒースニール」が待っている。
ヒースニールは紅く巨大なドラゴン……そう、確かにドラゴンではあるようだが、首から下が溶けてるように見えるんですけど。そいでもって、なんか絶望的になるほど大雑把なグラフィックなんですけど。鶏のから揚げ?
VS ヒースニール
竜族という事もあり、ヒースニールはブレスを吐いてくる。その名も「ものすごいブレス」。もっと名前を捻れよ、とはこの際言わない事にする。
また、こんな所に閉じ込められているだけあってそれなりに強い。HPが低いキャラは注意が必要なのは当然として、呪いや幻惑が実に厄介なので、出来ればウィザードの「エンジェル・ブレス」が欲しいところ。
ヒースニールを倒したら、いつものようにパズルルームへ。前回は水浸し電流地獄(引っ掛かってないけど)だったが今回はどんな手で来るのやら、などと思いつつウロウロしてみたのだが、意外な事に何も仕掛けが無い模様。回転床も無い、変なトラップも無い、そしてワンドのかけらもありゃしない。
……結局、仕掛けは隠しドアだった。
無事に「ホワイトセグメント」を発見し安堵した一行。さてさて庵に戻りますかね、と「トラベラーズ・ターン」を歌わせようとしたところ、かけらの入手直後に突如イベント発生。ゼンマスターが姿を現した。び、尾行されてたのッ!?
「ついにヒースニールを たおしたのう。きみたちの なかには ディスティニー ナイトに なれるものが いるのやもしれぬ」
全然人の話を聞こうとしないゼンマスター。マイペースで意味不明の事を語り始めやがる。
「ディスティニー ナイトとは ワンドに えらばれた ほこりたかき ゆうしゃのことじゃ。ここより にしに ナーンの じいんという ばしょがある。きみたちは そこで ワンドの しけんを うけるべきじゃ! わしもついていこう。まよっているひまは ないのじゃぞ!」
ゼンマスター、わけのわからん受験を強制した挙句、勝手に引率者宣言。
そういうワケで、一行はガシャガシャ音を鳴らしながら付いて来る鎧武者と共に、一先ずは賢者の庵に戻る事にしたのでありました……って、うわ! なんかフィールドの敵が強くなってる! キツい!
余談だが、ヒースニール戦で些か苦戦したという事もあり、ここでパーティを再編成。ゲーム開始当初からパーティに入れていたハンターをリストラし、もう一人ファイターを入れてみた。
ハンターは雑魚戦の時はクリティカルが有り難いのだが、ボス戦時は役に立たない事この上無いのだ。
と、いうワケで、この時点でのパーティはファイター×2、バード、ウィザード×2。
早くウィザードを「アークメイジ」にクラスチェンジさせたいところです。続きは次回!
強制的に付いて来た鎧武者「ゼンマスター」と共に賢者の庵へ帰還。
賢者様、この鎧野郎どうにかしてくださいましと泣き付いたところ、「ゼンマスターの いうとおりじゃ。ここは ゼンマスターと ともに ナーンのじいんにいくのが けんめいじゃな……」と、賢者と鎧野郎がグルである事が発覚。結局は「ナーンの寺院」とやらに行くハメになってしまった。
ナーン寺院
ゼンマスターと共に渋々向かったナーンの寺院入口で待っていたのは、ホテルのボーイさんみたいな男。
陰で顔がよく見えない彼曰く、
「よくぞ ここまで まいられた。われらいちどう ディスティニー ナイトの たんじょう を こころまちに しておった」
……との事。あれま、寺院関係者の方ですか。それはわざわざどうも。そんな事よりとりあえずは寺院の中に入れては貰えませんでしょうかねぇ?
「しかしディスティニー ナイトに なれるのは うたうたい だけなのだ。ではぎしきをはじめるとしよう」
ん? 『うたうたい』……って、要するにバードだけがそのなんたらナイトになれるって事ですか?
ちょ、ちょっと、こんな玄関先でそんな大事な儀式をするの? いやっ、こんなところで、アタシ恥ずかしい!
「××(キャラ名)はディスティニー ナイトに なった」
……それだけか。
そんなワケで、ゼンマスター以上に人の話を聞かない寺院職員によって、強引に、ディスティニーナイトへとクラスチェンジさせられてしまった我がバード君。
もし、この時パーティにバードがいなかった場合は、バードを新たに育てなくてはならなくなるそうな……。
「このせかいには ディスティニー ナイトにしか つかえぬ ソードがそんざいする。ゼンブレードという ソードじゃ。どこにあるのかは わからぬが そなたたちならば さがしだせるであろう」
……まーた、ゼンマスターが怪しげな事を言い出しやがったよ。
「ゼンブレード」って、どっちかって言うとディスティニーナイトよりアンタの方とお揃いの名前じゃないかね? なんでそんなんが最強剣なワケよ。
「そなたたちならば さがしだせるであろう。ワンドのかけらも あとひとつとなった! では しゅっぱつするとしようか」
人の話聞け! ……ってか、仕切るな!
結局、寺院の玄関先で儀式を終えた一行は、ゼンマスターの押しの強さにうんざりしつつも賢者の庵に帰還。
最後のワンドのかけらがある場所は、普段なら見る事の出来ない不思議迷宮らしい。が、ディスティニーナイトには見えるそうでして、はいはいご都合主義ご都合主義。
「はなしはちがうが コロッセのまちを ラゴスのやつが のっとったそうじゃ もしいくのなら ちゅういするのじゃよ」
あー、はいはい。解かってます解かってます……って、ちょっとアンタ! それってかなり重大ニュースじゃんかよ!
コロッセの街
ラゴス襲撃のニュースを聞いた一行は、ご都合主義迷宮は後回しにし、とりあえずは「コロッセ」の街へ。
庵の北方にあるこの街がラゴスに乗っ取られたとの情報は本当らしく、街中に人影が無い。しかも敵とエンカウントしてしまう。
そういやまだワンド復活してないのにこんな所来て大丈夫かしらん、と今更慄きつつも街を隅々まで探索していると……「ゼンブレード」をあっさり発見してしまった。
な、何でこんな所にあっさり置いてあるんじゃ!
思わぬ所で入手してしまった最強剣だが、その威力は本物。ただでさえ攻撃力がズバ抜けているディスティニーナイトが、雑魚戦では化け物並の戦闘マシーンになってしまうのだ。
ここまではなかなか良い感じだった(個人的には)バランスが一気に崩壊したようで残念と言えば残念だが、鬱陶しい雑魚共を一刀両断に出来る快感もそれなりに(ΘωΘ)
ゼンブレード入手後は一旦セーブしに戻り、再度コロッセの街を探索。奥へ奥へと進んで行くと、見るからに異様な雰囲気を放出している城が見えて来た。
お邪魔しまーすと無遠慮に入ってみると、城の内部は静まり返っている。もしかして留守かしら、と気楽な事を考えつつ玉座の間の方に向かうと、人影発見。おお、人が居た人が居たー……と喜んでる場合じゃない。
そこに居たのは、魔導ラゴスとその親衛隊4人組だったのだ! 白々しく驚いてみるよ!
漸くお目見えしたラゴスの姿は…………ええと、青い、ってカンジ?
とりあえず人類の規格外な容姿である事は間違いない。何か「黄金バット」ってこんなんじゃなかったけか。
「この人なんでこんなに青いんだろう」なんて事をぼんやり考えている一方、ラゴスとその親衛隊の会話は続く。
その内容を手短に説明すると「ラゴスは一行の相手をしようとしたが、子分その1が『自分がやりたい』と言い出したので、ここは子分その1に任せる事にし、自分は次の街へと向かってしまった」、ってな具合。
以上の事からも解かるように、ここでは子分その1こと『ジャック・オブ・ダイヤ』との戦闘になる。
VS ジャック・オブ・ダイヤ
攻撃力が高いので、HPの残りに注意しつつの戦闘になるが、所詮一人対五人。二人いるアークメイジの内一人を回復に専念させてやったところ、大した損害も受けないままに勝利してしまった。
「ダイヤのカードは…… やぶれました」、だって。
ジャックを退けた後は、ラゴスを追って大急ぎでタングラメンの街へ。ラゴス達が向かった『次の街』がタングラメンだとは一言も言ってはいないが、こういう最終局面において狙われるとすれば王都だろ、と勝手に判断。
ところが、舞い戻った街はいたって平穏で拍子抜け。仕方がないので、改めて「運命の洞窟」へと向かう事にした一行でありました。続きは次回。
運命の洞窟
「運命の洞窟」へ突撃。マップ上では「うんめい」とだけ表記され、FCの限界を再び垣間見た(一回目は「はいいろ」)。
足を踏み入れるなり「ゆうきなきものは され!」と高圧的なメッセージが繰り出されるこの洞窟、最終局面のものだけあって実に荘厳な雰囲気。緊張感がピシピシと伝わって来るわ敵さんも気合入ってるわと大変なので、とりあえず「ラバーズ・ソング」で雰囲気を台無しにしてみる。
書き忘れていたが、ディスティニーナイトになっても引き続き歌は歌えます。歌って斬れる勇者様。
「運命の洞窟」B1Fは15×15のマップをフルに使用し、小部屋も沢山。マッピングをしていると発狂しそうになる。……が、途中遭遇した「ミラクルメイジ」がなんか凄いヤツだったので、かなり気が紛れた。
名前も有無を言わさないミラクルな凄まじさがあるのだが、ポーズも凄い。ローブ姿のハゲたおっさんが両手から何やら謎の光線(?)出している様は、あやとり名人か麺打ちの達人か、といった感じ。
「ミラクルメイジ」にドキドキさせられつつも探索を続けると、マップ北東の隅で「あおいゆびわ」なるものを発見。何かのイベントアイテムっぽいが、装備したら防御力が10上がる優れ物なので、暫く装備させて貰う事にする。
小部屋だらけのB1Fを探索し尽くしたら、お次はB2F。上階とうって変わり、だだっ広い空間になっている。
実のところ、こういうマップが一番マッピングし難い。目印が無いから、歩数を数え損ねたりするともう大変。
そんな感じで広大な空間を歩き回っていると、こんな所にも入り込んでいる一般人から以下の情報ゲット。
・「ほのお の ぎょくざには まじんが いる」
・「ギーマー は あくをうみだす ちからをもっている」
……んー、よくわからんが、その「まじん」っていうのが「ギーマー」ってヤツ?
何はともあれ慎重に探索していると、南の壁際にあからさまな小部屋発見。
中を調べると、今度は「あかいゆびわ」を見つけた。おそらくさっきの「あおいゆびわ」と対になっているのだろう。こっちは攻撃力が10上昇。
さて、このB2Fから下の階に行くのは非常に簡単だが、このフロアにはまだまだ重要なイベントが残っている。ゼンマスター以来すっかりご無沙汰だった新NPC加入イベントだ。
マップ南西の隅にある小部屋に入ると「きょだいな ドラゴン」を発見。「だれかね。きみたちは……?」とその口調は実に紳士的。
ここで思い出しておきたいのが、序盤、旅立つ際に国王から頂戴した「りゅうのうろこ」のこと。どうもこのアイテムは国王とこのジェントルマン的ドラゴンの友情の証だったらしく、所持していると『国王の友人』という理由から、ドラゴン「シェーファー」が仲間に加わってくれるのだ。
ただし、当然NPC用の空きが無いといけないので、あらかじめゼンマスター(もしくは他のNPC)をパーティーから外しておかにゃあなりません。さらばゼンマスター、二度と会う事はないだろうゼンマスター。
……「アドベンチャーズギルド」に行ったら普通にいるけどな。
緑竜シェーファーを引き連れB3Fへ。ここはかなりハードな所で、ボヤボヤ歩いているとテレポーターで飛ばされるわ、何かよくわからない「エッグ」とかいうモンスターに襲われまくるわと、まるで良い事が無い。
オマケにマップも格子状なので、現在地の把握がし難いったらないのだ。
とりあえずはテレポーター防止の歌を唄い、慎重にマップ探索開始。
その結果、南西の隅に小部屋を発見したので入ってみると、
「たえまなく ゆらめく ほのおのなかに しんくの ぎょくざ みえる」
……らしい、って、確か炎の玉座には魔人がどーとかって聞いたような!
これヤバい絶対ヤバいと及び腰になりつつイベントを進めると、案の定、炎の中から巨人が現れた。
うわーっ、お前が「ギーマー」かーっ! と、武器を出鱈目に振り回して暴れようとしたところ。
「ちいさき ものよ。このゆびわを もっていくがよい。これをもっていれば たまごどもは ちかよらないだろう」
そういったまじんは、ゆうしゃたちに「ぎんのゆびわ」をくれたのでした。
……いい人じゃん。
調べによると、この魔人は(ギーマーではない)「あかいゆびわ」と「あおいゆびわ」の二つを持っている時に現れ、「ぎんのゆびわ」をくれるらしい。この指輪は散々出まくりやがっていた「エッグ」を退ける効果があり、更には防御力、攻撃力共に+15となる優れ物。
何でこの魔人が勇者達を助けるのか一切説明が無いのが気になるが、ゼンマスターの強引さに比べたらどうって事ないので気にすまい。
さて、地下4階に最深部にて待ち受けているのは、このダンジョンのボス「ギーマー」。
上階に転がっていた「エッグ」どもを産み続けている悪魔なのだが、戦闘前の描写が実に嫌。
なんせ足を踏み入れるなり「なまぐさいにおいがする……」なんだもん。
VS ギーマー
と、いう事でギーマー戦。巨大な悪魔であるらしいギーマーは、一応人型だが全身ショッキングピンクで、スキンヘッドに先の尖った長い悪魔耳と尻尾を持つ。そのポーズが「安田大サーカス」の団長がよくやる決めポーズを彷彿とさせるのは気の所為か。気の所為かもしれん。
パズルルーム
戦闘中ですら卵を産もうとする(召喚)団長……じゃなくてギーマーを退けたら、最後のパズルルームへ。
これまでの構造が既に十分パズルだったと思うのでいい加減大目に見て欲しいのだが、そうもいかないらしい。
おそらく最後になると思われる今回のパズルルームの特性は、テレポート。ちょっと歩いただけで別の所にすっ飛ばされるという、マッピングの際にとっかかりを造り難い構造になっている。
が、今作のテレポーターは「Wizardry」みたく「ワープしたら石の中→全滅」という事は全く無いので、比較的安心して罠にかかる事が出来るのが嬉しい。
ただし、今回のパズルルームで注意しなければならないのは、テレポーターを利用して先に進まなければならないタイプのダンジョンだという事。つまり、歌でトラップ回避をしてしまうと小部屋に閉じ込められたまま何処にも行けない状態に陥るワケだ。
また、このダンジョンに出現する「メイズドラゴン」はやたらと経験値を持っていたので、ワンドのかけらを敢えて入手しないまま暫くLV上げに専念してしまった。この辺の大雑把な匙加減が実に素敵だ!
「メイズドラゴン」を納得するまで狩り、ワープに次ぐワープで小部屋連結地帯を脱出したら、マップ南西部にある「ベースセグメント」をゲット。
これでワンドを復活させる事が出来るのだ! ……とか気合いれてみたところでまた次回!
最後のワンドのかけらである「ベースセグメント」を入手し、鼻歌混じりで賢者の庵へ。タングラメンの城に行きレミウスに渡せば「ディスティニーワンド」が復活するらしい。
……ええと、レミウスって誰だっけ? ああ、ラゴスの弟に捕まってた錬金術師のおっちゃんか。
タングラメン城
賢者の指示通りタングラメンの城に向かうと、お髭が立派な王様大喜び。そしてレミウスがワンドのかけらを預かってくれた。明日には完成するので今日は宿屋にでも行って休んでてちょ、だってさ。
それじゃお言葉に甘えて宿屋に……と思ってたら、間髪入れずファンスカーが登場。身体をモンスターに乗っ取られて奥方を困らせていた御仁です。軍隊を率いて来たという彼はラゴスを殺る気満々。
そして最後には宮廷魔術師サラドン登場。相変わらず迫力ある容姿なので唐突に出て来られると素でビビる。
「あす ワンドのふっかつを いわう セレモニーを おこないます。きょうは ゆっくりやすんでくだされ またあす おあいしましょう」
と言うサラドンだが……この手のRPGにおいて、シナリオの終盤もしくは中盤に「冒険が一段落つき王城で盛大な宴が催される」というイベントの発生は、「ラスボスが自己主張をかましてくる」という流れへのフラグである事が多い。なので「あー、そろそろラゴス戦だなこりゃ」と警戒しつつ、街の宿屋へと向かうのでありました。
宿屋にて「どうせセレモニーの最中ラゴスに襲撃されちゃってラストダンジョンが出現するんだろ」などと考えつつ眠りに付いたところ、事態は予想外の方向へ。
「おやすみ の ところ もうしわけありません! たいへんです! ラゴスが ラゴス・ザンタの ぐんたいが タングラメンのまちに せめこんでまいりました! タングラメンのしろに せめてくるのも じかんのもんだいかと……。どうか しろの おうえんに きてください!」
セレモニーの最中どころか、夜明け頃に襲撃してきやがりました。
もう、せっかちさんなんだから。
「2時間待って。起床後は2時間ぐらい経たないと本調子にならないから」……なんて事を言う余裕も無く、宿を飛び出す一行。街は一見普段通りだが、音楽が実に不吉なものになっている。更には各施設の人々が二言目には「はやく タングラメンのおしろへ むかってください!」と急かしてきて全然ゆっくりさせてくれない。ちょっと頭キたので意味も無くフィールドに出てLV上げをやったりしたよHAHAHA。
曲げていたヘソを元に戻し、漸く王城へ。城内はモンスターと兵士の屍累々で、玉座の周りは敵軍勢に取り囲まれている。勿論親玉はラゴス。
うっわー、ピンチじゃーん、とモンスターの振りして遠巻きに眺めていると、何か踏ん付けた感触。ふと足元へと視線を落としてみたらレミウスが居た。人の足の下で何してんの?
ラゴス達にやられたのだろう、完成した「ディスティニーワンド」を勇者に手渡したレミウスは、そのまま絶命。彼の亡骸を抱き抱え、「折角助けたりしたのに何その損な役回りー!」とその死を嘆き悲しんでいたところ、諸悪の根源ラゴス・ザンタとその親衛隊「フォーカード」が姿を現した。
「コロッセ」の街で「ジャック・オブ・ダイヤ」を倒しちゃったせいか、ラゴス&フォーカードの自己紹介はそれに対する恨み満々。
お前等それ逆恨みじゃん、と言ったところで話が通じる筈もなく、そのまま最終戦へと突入する事となった。
VS フォーカード
このラストバトル、フォーカード戦の後にラゴス戦という連戦方式になっている。
既にジャックを倒しているのでフォーカード戦は3人が相手だったが、こいつらがなかなどうして強い。ジャック倒して無かったらどうなっていた事か(行動によってはここでジャックが登場する場合有り)。
強引な手段を取るならば「スピードブーツ」装備キャラに「アンチマジック」を唱えさせ、攻撃&回復魔法を封じ込める、という手があるが、自らの回復も出来なくなるという諸刃の剣であるし、厄介な事に「エース・オブ・スペード」が熱唱する混乱歌には意味がない。また、次に来るラゴス戦に備えてMPは温存しておきたいので、ここはやっぱり「面倒なヤツから殺る」という正攻法が一番のようだ。
と、いう事で混乱歌が面倒なことこの上無い「エース・オブ・スペード」から片付け、続けて「キング・オブ・クラブ」「クイーン・オブ・ハート」の順で撃破してみました。
苦労しつつも「フォーカード」を殲滅すると、遂にラゴス・ザンタのお出まし。
VS ラゴス・ザンタ
ラストボスだけあって、この青いオッサンの攻撃は半端無い。魔法の威力は当然として、呪い(回復魔法が効かなくなる)かけてくるわ魔術師のくせに通常攻撃の威力が異常だわと気を休める暇がない。
オマケに、攻略情報によるとラスボスの分際で全回復魔法「ヒール・オール」を使ってくるらしい。何よ、その空気読めてない外道っぷり。
あれだけ「メイズドラゴン」狩ったのに未だLVが足りなかったのか、相当ギリギリの戦闘を強いられているというに、これで「ヒール・オール」が出た日にゃあその時点で負け確定。
なので、止むを得ず禁断の「先手で『アンチ・マジック』戦法」を繰り出しつつ、味方を回復する必要が出た時は(というか頻繁に出る)、「スピードブーツ」装備のキャラに『ヒール・オール』→もう一人のキャラで『アンチ・マジック』」という、大博打のような戦闘を展開。出来ればMPを節約したいのだが、「ヒール・オール」じゃないととてもじゃないが回復が間に合わない。
防御力も攻撃力も強化し、ひたすら戦い続けること十数分。
アークメイジ2名のMPが尽き、回復と「アンチ・マジック」が使用不可能になった事で敗北はほぼ確定。LV不足を痛感しつつも惰性で希望を捨てずに頑張って(頑張りどころが違う)みたのだが、一人、また一人と倒れていく仲間達。
そして、残るはディスティニーナイトを含めた4人になった時、奇跡は起きた。
半ばヤケでボタンをベシベシ指の腹で叩いていたところ。
「ふふふ…… われながら ずいぶんとやられたものだ……。」
勝利しちゃった。
勝因は……最後まで諦めなかったって事ですかね。惰性? 何の話?
さて、ギリギリの戦いを経てラゴスを打ち破った後は、勿論フィナーレが待っている。
今まで何処に隠れていたのか、サラドン→姫→賢者→王様の順番でお誉めの言葉を頂戴する事に。
この辺はメッセージが強制的に進められるのでメモを取る暇が無かったのだが……ただ一つ言えるのは、賢者セージがたいそうなツンデレであったという事か。
「あ、あんたたちにしては上出来なんじゃない? ほ、誉めてなんかいないんだからね!」とか、そんな感じの。
ラゴスという脅威を倒した勇者達。当然ながらタングラメンに留まるよう勧められるのだが、それは断った。やはり冒険こそが彼等の生き甲斐(推測)であり、一所に留まるわけにはいかないのだろう(推測)。人知れず、タングラメンの街を旅立ってしまった(本当)のでありました……。
とまぁ、こんな感じで物語が締め括られた後は、お決まりのスタッフロール。真っ黒な画面に延々とスタッフが流れていくのみというシンプルなそれが終わったら、エンドタイトルが出現。
夕焼けの中、高台に立つバードらしき人物が眼下に広がる森とお城(タングラメン?)を眺めつつ横笛を吹いている……という結構綺麗なCGが出現、「The End」の文字が躍るのでありました。
以上、「The Bard's Tale 2」のプレイ日記でした。
ここまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございます。
ここからは、感想などをさっくりと。
プレイしながら感じたのは、「3DRPGの入門にちょうどよさげ」ということ。
ダンジョンは勿論、フィールドや街まで3Dマップで構成されている点は、一見初心者お断り的な雰囲気を醸し出しているものの、街に関しては基本エンカウントが無いので安心して迷えるし、フィールドに関しても、序盤で地図を貰えるので問題ありません。
ダンジョンに関しても、極悪なトラップは存在していないので(面倒くさいものならある)、三歩進んで二歩下がる心意気でマッピングしていけば、そうそう迷う事も無いでしょう。
敵が強くて先に進めない場合も、LVを上げる事によって呆気なく解決出来てしまいます。
一方、「使える」職業と「使えない」職業が極端過ぎて、プレイヤーの個性に合わせたパーティ編成がやり難かったり、終盤登場する事になる「ディスティニーナイト」が強過ぎて、他のキャラを頑張って育ててきた意味を見失いそうになったり(+ω+)……というのが気になる点ではありました。
キャラ育成の楽しみという要素は、ちょっと薄めかもしれません。
全体的に、苦労する要素が少ない一方、やり込む要素も少なく、シンプルというか蛋白というか。
発売された時期もFC期の後期も後期、既にSFCが発売された後だったのですが、これがもうちょっと早く出ていれば、評価も変わってたかも……って、それを言っちゃあ駄目なのか。
以上で「The Bird's Tale 2」」のプレイはお終いです。
最後までのお付き合い、ありがとうございました。
機会がありましたら、また別のゲームでお会いしましょう!