ディープダンジョン 3 勇士への旅 [ スクウェア/ハミングバードソフト '88 ]

「ディスクシステム」に端を発した「ディープダンジョン」シリーズ第3作目。今作からはハードをFCに移行。
「勇剣士」を目指し旅をしていた一人の青年が、とある国で異変に巻き込まれた事から物語は始まる。

前2作が高評価だったため期待されていた今作ですが、様変わりしたシステムとモンスターグラフィックの適当さに(私も思った/笑)落胆したファンも多かったとか。前作と直接の繋がりは無いようだが舞台となる世界は同じの模様。
シナリオもシステム単純明快であるが故に単調さとシビアさを感じさせ、ゲームバランスも良いとは言い難いですが、その分、広大な3Dダンジョンを僅かな情報だけを頼りに探索していく緊張感はズバ抜けていると思うので、機会があれば冒頭だけでもプレイしてみては(高確率で初手から全滅すると思いますが)。

各町のマップ
■第1回

「ディープダンジョン3」プレイ日記スタート。
FFシリーズでお馴染みのスクウェアが発売したこの3DRPG、任天堂の「ディスクシステム」にて1&2が存在するのだが、生憎我が家のディスクシステムは昇天しちゃっている上にソフト入手自体も困難。なので、3が初ディープダンジョンという事になりました。

ソフトに異様に力強いフォント(?)で描いてある「勇士への旅」という副題を凝視しつつも、いざプレイ開始なワケです。

□ ■ □

いざ電源を投入すると、直後から画面にテキスト表示。

「ゆうけんしを ゆめみて ひとりのけんしがたびだった。たびのとちゅう かれは ディリージュに たちよった……」

最後の「…」があからさまに不穏な空気を醸し出してるワケだが。
その後、画面にタイトル登場。「勇士への旅」とでっかく書いてあるのは良いが、何処にも「ディープダンジョン」の文字が見当たらないのは何故だ。
……それはともかく、このタイトル画面をも暫く放置しておくと、再びテキスト登場。今度は長めのようだ。脚色しつつ簡単にまとめると(何か矛盾してない?)、以下のような感じ。

主人公である若い剣士がディリージュのある街で宿を取ったその晩、国は珍しくも嵐に見舞われた。そしてその翌朝、人々のざわめきで目を覚ました主人公が宿屋の窓から外を見てみると、どういう訳か、チョ〜高い壁が国を取り囲んでいるではないか。
『あんなん昨日は無かったけどなぁ』と首を傾げつつ宿屋から外に出ると、北の方に何やら人が集まっている。野次馬根性なら負けん、とばかりにそこへ向かった主人公が見たものは、地下へと続く階段の中から這い出てきた傷だらけの男だった。
男は「この中は魔物共でいっぱいだ……しかし、他に出口は見当たらない。誰かこの街を、国を救ってくれ!」と解かりやすく己の見解と希望を述べた後、惜しくも絶命。一方、男の最期を目の当たりにした主人公は、よせばいいのにこう名乗りを上げたのだった。

「よし、俺が魔物を打ち倒してやるぞ!」

そんな感じでゲームスタート。先ずは主人公である剣士に名前を付けてやる事から始まる。
主人公への命名が終わったら、お次は苦楽を共にする事となる仲間の職業決め&名前付け。実のところ、仲間は旅の途中で出会うキャラクターをパーティに引き入れる事も出来るのだが、初っ端から一人ぼっちの冒険は心もとないので、今回はきっちり仲間を作ってから旅立つ事にする。

選択出来る職業は「剣士」「狩人」「僧侶」「魔法使い」の4種。基本を必要最低限抑えました、という感じのラインナップでかえって好感が持てる。
とりあえず剣士は主人公で間に合ってるので、残りの3種を一人ずつこしらえてみましたよ。

面子が揃ったら、いざ冒険開始。
スタートする場所は主人公が宿泊していた(たぶん)「ヒューマ」の街の宿屋なので、先ずはセーブ(このゲームのセーブは宿屋で行う)。そして記念すべき第一歩を踏み出すのだ! 宿屋の外に!

ヒューマの街〜地下街

ヒューマの街は無駄予想外に広く、街自体が3Dダンジョン状態なので下手する迷子になりかねない。そんな中を必死に探索する内に武器屋を見つけたので早速入店、取りあえずは全員に防具を買い与えてやりました。や、防御力を先に強化するクセがあるというか何というか。

ある程度の準備が整ったら宿屋でセーブし、今度こそ冒険開始。街の北部に赴き、プロローグで満身創痍の男が這い出してきた階段を下ると、そこには早速ダンジョンが広がっていた。

こういった「冒険開始直後」は街の近くでLV上げに勤しむのがセオリー。なので、取りあえずは階段近辺2×2マスをウロウロしておこう……と思っていたら、メニューウィンドを消した途端エンカウント。一歩も歩いてないのに。
ハハハ、せっかちさんなモンスターも居たものだなぁ、と思いつつ出現した「スライム」×3匹と戦闘し…………初手から全滅しました。

まぁ、スライムが結構強いというのも原因の一つなのだが、それ以上に驚いたのが「主人公が死んだらゲームオーバー」という点。他のパーティメンバーが生きていようが問答無用。
そういうシステムのRPGをプレイしたのって確か女神転生(旧約)以来じゃないかしら。フフフ……と遠い目をしてみたよ。

「流石FC時代のRPG、凶悪なバランスにしやがるぜ」と無駄に強がりながら再挑戦。またしても階段降りた直後に出現した「アント」×2相手にどうにか勝利し、ちょっとモンスターのデータを見ておくか、と、ゲームを放置し攻略情報を眺めていたら。

動いてないのに。
その場から一歩も動いてないのに、エンカウントしやがったんですよ、奥さん。

この時発覚したのだが、このゲーム、メニューウィンドを開かずに突っ立っていると勝手にエンカウントしてしまうらしい。イメージ的に、敵が勝手に寄って来るといった感じなのだろう。現実的って言えば現実的ネ。

結局、この受動的(?)エンカウントにより遭遇した「スライム」×3匹により再度の全滅を余儀なくされた訳だが、このままでは一向に初勝利を収める事が出来ない。
が、金も力も無い主人公達に出来る事はと言えば、「弱い敵が出ますように」とお祈りする事と、1回戦闘に勝利したら速攻街に戻ってセーブするよう心がける事ぐらいなので、とりあえずはその戦法(どこが)でやってみる事にしたのであった。

正直……「キッついゲーム始めちゃったなぁ」と思ってる所だったりするのね。

■第2回

3回に1度は全滅する事を繰り返しつつ、地道なパーティ強化。
コツコツお金を貯め、武器や防具を買い揃えたり魔法を購入(寺院&魔法屋で販売)している内、そう簡単には死なない身体になってまいりました。

ある程度の遠出なら何とかいけそうになったので、思いきって本格的な迷宮探索に出発する事に。とりあえずはアドバイスでも受けておくかと情報屋に行って情報を購入してみると……

「他にも冒険者がいるので話を聞け」
「地下に広がる迷宮は『ハンク』という名の地下街で、B2Fにある長い通路の真ん中辺りの扉の先に、『鍵』を持った魔物がいるらしい」

これらの情報をゲット出来た。
前者はどーでもいいとして、後者の情報はなかなか有益。メモしておかねば。

当面の目標をマップ作成と前述の『鍵』の入手に定めつつ、いざ探索開始。通路を慎重に進んでいると、壁にルージュの伝言を発見した。ごめん、ルージュは嘘。

「このしたにろうやがある つかまっているひとをたすけてくれ」

このメッセージ、同フロアで3つぐらい見付けたは良いのだが、下の階に行こうにも階段が見付からない。途中、鍵がかかって開かない扉があったのでその向こうかとも思ったが、肝心の鍵はB2Fにあるのだからそりゃないだろう、と思い直しつつマップを地道に埋めていると、漸くそれらしい階段を発見した。見た目はどう見ても梯子なんだけど。

階段発見後、一旦セーブしに街へと戻り改めて階段(見た目は明らかに梯子)を下る。と、B2Fに出た途端音楽が変わった。うわ、フロアの切替えと同時に音楽が変わると余計な緊張感生まれちゃうじゃん!

このB2F、長い通路が続いていたかと思えば小部屋が連なっている部分があったりして、実に面倒臭い。扉を開けまくって辿り着いた最奥でダメージ床にハマった日にゃあ誰に怒りをぶつければ良い?

そうこうする内に思い出したのは、情報屋で入手したヒント。確か「長い通路の真ん中辺りの扉の先」に「『鍵』を持った魔物」がいるらしい……って事で、フロアほぼ中央部にある東向きの扉を蹴り開けてみたところ「えいへい」(衛兵)とエンカウントした。
今まで遭遇してきた敵に比べ、この衛兵達は強敵。犠牲者を1人出しながらもどうにか勝利したところ、「ろうやのかぎ」を入手。ん? ……って事は、鍵を持った魔物っていうのは衛兵達の事だったのか?

街に戻って死者復活&セーブを果たした後、先刻入手した鍵を使いまくって迷宮探索。先ずはB1Fにあった扉を開けてみると下り階段と上り階段を発見。とりあえず上り階段を進んでみたところ、何と街に出た。「アイルの街」ですって。

アイルの街

アイルの街ではヒューマの街(スタートした街)に比べて強力な武器防具があるものの、インフレが起こっているとしか思えない値段。地下街の敵をチクチク倒して得るお金だけでは貯蓄に時間がかかり過ぎるので、ここはひとまず買い物を中止し、先に地下街の探索をし尽くす事に。

地下街に戻ったら、SOSが出ていたB2Fの牢屋地帯へ。囚人を解放してやれば何かイベントでも起こるのだろう……と思っていたが、どいつもこいつも「助けてくれてありがとう」とか「まさか出られるとは思わなかった」とか、そんな感じの事ばかり。アレか、お前等の中では「救出された時の台詞マニュアル」とか存在してんのか!
その上、ある囚人に至っては、

「ファイナルファンタジー を かいなよ きっと やくにたつぞ!」

ナメてんじゃねぇぞスクウェア!

……それはともかく、流石に有用な事もあった。
とある囚人から「王様とお姫様の姿が見当たらない」という情報を得、更には「たいまのすず」なるアイテム&5EXPをゲットしたのだ。5EXPって、またビミョーな数字を。

B2Fを探索し尽くしたら、ひとまず地下街の徘徊は終了。実はB2F北東部に「ろうやのかぎ」でも開かない扉があるのだが、おそらく未だ開けられない扉なのだろう。
次回からは、アイルの街から入れる新たなダンジョン……というか「塔」に侵入しようと思います。まる。

■第3回

「アイル」の街を拠点に「塔」を攻略。
ひとまずいつもの如く情報屋を利用してみたところ、以下の情報をゲット。

「封印の石板は2つ。1つはハンク(地下街)の壁を突き抜けていった」
「神様は魔物が復活した時のために素晴らしい剣を遺してくれた。洞窟のどこかにあるらしい」
「神の遺してくれた剣は岩に突き刺さっている。神が勇士と認めた剣士にしか抜くことが出来ないので十分に修行しろ」

あのー、これから行く「塔」の情報が皆無なのはどういう事なんでしょう。

気を取りなおして塔を攻略。塔の入口は町の南東部にあり、入口ドアにはでっかく「TOWER」と書いてある。解り易い、とかそういう次元すら超越しているのはどういう事だ。
……それはともかく。

勢い良く塔に侵入したのは良いが、のっけから全滅した。

ゲームスタート直後の悪夢を蘇らせつつも、出来る事はと言えば半分以上運頼みのLV上げしかない。塔に入ってすぐの場所にて戦闘→宿屋でセーブ→戦闘を繰り返し、地道にLVを上げつつ金が貯まったら武器防具を購入。余裕が出てきたら少しずーつ遠出を始め、塔1Fの探索を開始した。

「塔の一番上には『凄い魔物』がいる」
「塔の主は美しい音を嫌うという噂だ」
「手鏡がこの階の何処かにあるらしい」
「塔の入口から東へ8歩歩き、2本の柱の間を探せ」

一番上のアバウト過ぎる情報はともかく、下2つの情報は素晴らしい。早速、言われた通りの場所をコマンドで調べてみると「てかがみ」を発見した。
おお! これぞ探し求めていた手鏡だ! ……って、一体何に使うのでしょう。戦闘後、顔が汚れてないかチェックしろとでも言うのだろうか。……はッ! まさか、ミニスカートの(以下自主規制)!

実は「てかがみ」の効果は、周辺マップの表示。メッセージが出る部分に簡単な周辺マップが表示され、ついでに自分が向いている方向も教えてくれる。全体マップのオートマッピングとかじゃないのが残念だが、無いよりは全然マシ。ありがとう(誰に礼を)。

さて、この塔での目的は前述の『凄い魔物』を倒す事に他ならないと思う。テキストの容量が惜しいのか、太く短いインパクトを狙っているのかは解からないが、とにかく凄いらしいので覚悟が必要だろう。それと「塔の主」=「凄い魔物」だと仮定するならば「美しい音」を奏でるものを入手しなければならないという事か。

ところで、塔と言うからには上へ向かわなければならないのだろうが、未だ1F探索が終わっていないので取りあえず探索を優先。「どうせもう何も無いよな〜」とか余裕かましつつ外周を歩いてたら、画面がほんの一瞬暗転したかと思うと、音楽も色合いも違う謎空間に飛ばされておりましたとさ。ど、何処よここ!

まさか一方通行ワープが仕掛けられているとは思わなかったプレイヤー。自らに「落ち着け」×30回程言い聞かせながら現在地を確認。どうやら塔の2階らしい。
2階というからには1階に降りる階段があるハズ! という願望に近い確信を持ち、1階で階段を見掛けた北東へとひたすら行進開始。途中、「しるべのへやとかかれている」という謎のメッセージに遭遇したものの、今は無視、とにかく無視!

こんな感じで必死の雪中行軍が続いたワケだが(うそをつけ)、日頃の行いが相当良かったのだろう、幸い敵とのエンカウントは殆どないまま(1回あったが弱い敵だった)、下への階段がある部屋へと到達したのでありました。
万歳! 万歳! 万歳!

ちなみに、その後1Fのマッピングを完成させて判明した事なのだが、1Fの外周を囲んでいる長い通路の北側と南側の中央が、2Fへの強制ワープ地点になっていたのだった。
最初ひっかかった時はびっくりしたが、考えようによっちゃあ、いちいち1F奥の階段まで行かなくても済むのは便利だなぁ。

次回は本格的に2F探索。

■第4回

塔 2F

ドキドキワクワクの2F探索。何言ってるんだか。
前回惑わされた強制ワープを完全に自分の支配下に置き(意味不明)、2Fを徘徊。先ずは前回見掛けた「しるべのへや」なる場所へと向かってみる事に。

入口付近の壁に「しるべのへや」と記されている部屋の中へと入ってみると、十字形の部屋の中央に1マス分の柱があるだけ。何処かしるべなんじゃ、とボヤきつつ柱に近付くと、柱に刻んであったのだろう、メッセージが出現した。

「その昔、善と悪の 狭間に 生きる獣現る」
「善と悪、光と闇が合わさる時 その姿を消す」

結局、この部屋で得る事が出来たのはこの2つのメッセージのみ。実に勿体ぶったお言葉(?)サンキュー。
その後は、いつも通りマップ埋め埋めフロア探検。南部でブーメランを入手した他、以下の情報を得た。

「地図は必ず書き残しておけ。冒険者の常識だ!」
「この国を支配する魔物が王様達を攫ったらしい」

何で最初のダンジョンあたりで言うべき情報を今更声高に言うか、と思ったのは前者に対して。一方、後者の情報はなかなか興味深い。そういや王様とお姫様が行方不明だとか何とかでしたね。

さて、2Fをあらかた荒し回ったら、今度は3Fへ。やはり音楽が一変し、壁の色も1、2Fの寒色系からオレンジへと変化。地味だけど良いなぁ、こういう演出。
そして、変化を見せたのはBGMやグラフィックだけでは無かった。下の階に比べて強力な敵が出現するようになり、LV不足気味の一行に警戒警報発令。1、2回戦闘したら速攻で街に戻る態勢に切替える事に。
防具にAC(いわゆる回避率)しか設定していないらしいこのゲームでは、例えLVが不足していなくとも、「攻撃を避けそこなって一撃死」という事も普通に起こり得るのだ。

3Fの敵で特に苦労したのは「ハーピー」。上へと続く階段がある部屋には大概出現するコイツは、攻撃力高いわこっちの攻撃&魔法が当たらないわと非常に厄介。LV11でどうにか片付けられるようになるまで、幾度全滅させられた事か。

そんなこんなで、ハーピーを退治出来るようになった事を切っ掛けに、3Fの探索開始。ゲットした情報はこの2つ。

「魔物を封じ込めていた封印が解かれたそうです。封印を見つけ出さなくては……」
「塔の主は『ひかりのたま』を持っているらしい。必ず手に入れろ!」

ちなみに、後者の情報をくれた戦士らしきおっちゃんは、出会い頭に「『くさのつゆ』(回復アイテム)を1つくれないか」と要求してきて、それに応じるとこの情報を教えてくれるという流れになっている。持ってて良かったなぁ。

ところで、3Fをウロついていて気が付いたのだけれど、この「塔」の各フロアの中央部には開かずの扉がある。地下街で入手した「ろうやのカギ」は当然ながら使用出来ないので、これを開けるための鍵か何かがある筈なのだが……。まさか、別のダンジョンに行かないと無いとか?

そういったワケで、回転床に引っ掛かった事に気付かず軽〜く迷いながらも、冒険は続くのでありました。
次回は4F。敵強い。

■第5回

塔 4F

気合入れて4F探索。4Fへの上り口は3Fに4ヵ所あるのだが、いずれを選んでも、4Fで探索出来る範囲がやけに狭い。せいぜい5×5程度ではなかろうか。一応は5Fに上る階段もあるのだが、未踏破の部分を残したまま先に進みたくはないよなぁ、というのが正直なところ。
いや、未踏破も何も侵入する術が無いんだから行きようが無いんだけどね。

さて、前述の4F5×5マス(程度)空間は4つあるのだが、うち3つでは以下の情報を入手出来た。

「一番南の階段の近くを調べてみるといい」

「調べてみるといい」って、何が起こるのかぐらい教えてくれても良さそうなものだが、ここはまぁ教えてくれただけでも良しとする。そこで早速3Fに降りフロア南部の階段を上がって調べてみたのだが……何も無いでやんの。ひとしきり「しらべる」を連発したのだが、何処にも何も無い。
もしかして未だ侵入出来ないエリアにある階段か何かなのかなー、と残念に思いつつ3Fに戻ったワケだが、一抹の不安を覚え、階段のあるマスの隣を調べてみたところ。
…………「めのうのかぎ」を発見してしまった。

「4Fで『一番南の階段』云々言われたら、普通同じフロアを調べるだろーッ! 3Fに置いてんじゃねぇ!」と軽く大激怒しつつも、運良く入手してしまった「めのうのカギ」。多分、「ろうやのカギ」では開けられなかった扉に対して使うんだろうなぁ、と、前回から気になっていた塔中央部の扉に使ってみたら案の定鍵が開き、その中で待っていたのは……降りと昇りの階段だった。

薄々予想はしていたのだが(本当かよ)、塔1Fから存在していた中央部の部屋は所謂「階段室」だった模様。ここを利用する事により、よりスピーディに4Fへと到達可能となるワケだ。
これまでは、運が悪いと4Fへ到達する前にキャラが死んじゃったりしていたので、そのリスクが減っただけでも相当嬉しい。ありがとうショートカット、初めましてショートカット!(わけわからん)

階段室を利用して一気に塔4Fへ。5Fまで行けるようだが、先ずは4Fを踏破する事から始めてみようそうしよう……って事で階段室から出ようとすると、冒険者らしき人と遭遇。

「この世界を創った魔物は打ち倒すだけでは駄目だ! その昔、神々は剣にその魂を封じたという」

……だってさ。
更に、4Fを探索している途中、壁に刻まれた文字を発見。

「三角形の石版は2つある。2つあわせてセレムの星と呼ばれる封印となる」

何やらいきなり核心に近い内容の情報を与えられ、気も引き締まる。緊張のあまりギクシャクした動きで探索を続けていると、今まで遭遇した事と無いモンスター「しのばんけん」とエンカウント。「うわー、何か強そうだなコイツ」と警戒していたらこういう時に限って大ピンポン。瞬く間に僧侶をブッ殺されてしまった。
それでもどうにか撃破し「ぎんのつえ」(武器)を入手はしたものの、僧侶がいない状態で街まで戻るのは正直怖い。……って事で、「サークレット」を使用し塔から脱出するのでありました。

ちなみに、この頃になるとキャラの蘇生にも結構な金がかかるようになっていて、武器防具、魔法を買い揃えていない場合は結構イタい。僧侶が蘇生魔法を覚えるまで頑張るしかないのか……。

■第6回

前回遭遇して以来「しのばんけん」とやたらエンカウントする様になってしまった毎日ですが、皆様いかがお過ごしですか……って冗談抜きで辛い。ハーピーとセットで出てくるともう最悪で、人死に過ぎてLV上げの作業に支障が出てしまう程だ。
まぁ、連中が出現しない3FでLV上げすりゃ良いだけの話ではあるが。

塔 5F

連中と渡り合えるようになったら(それでも死ぬ時は死ぬが)、いよいよ5F探索。このフロアの音楽は塔で一番のお気に入りだったりする。壁の色もグリーンで目に優しいのだが、出現する敵は一層厄介な連中になっていてまったくもって優しくないですよ奥さん。

「とうのへいし」強化版や「しのばんけん」「ハーピー」達と殺ったり殺られたりの攻防戦を繰り返しつつ、必死こいてLV上げ。なんかLV上げても上げても気ィ抜くと死んじゃったりして、先が見えない気分になってくる。
ちなみに、このフロアで得た情報は以下の通り。

「魂を封じるための剣は、命が入った剣でしかその力を果たせないらしい……」
「反対側のこの地点から西に8歩 北に6歩の地点を調べてごらん」
「塔、洞窟、城……それぞれ主がいる。城にいる魔物がこの世界を創ったらしい」

取りあえず、一番最初の情報は要するに不思議パワーが注入された剣を探せという事だろう。そして3番目からは、ラストダンジョンが「城」である事が窺える。
で、問題なのは2番目。結論から言うと、指定の場所を調べて発見出来るのは「だんびら」(武器)なのだが、それを探すまでが大変だった。左右対称な構造であるマップで「反対側」と言われたら、普通、マップ中央を基準とした線対称での反対側を思い浮かべる(と思う)。が、ここではそれは不正解で、正しくは点対称の位置を指していたのだ。
もうちょっと解かりやすく言うなら、情報があったのはマップ南西部で、その情報が指していたのはマップ南東部ではなく北東部だった、というような。

予想外に苦戦した謎解きを終えたら、一旦塔から脱出。街で魔法を買ったりしていたところ、ふと、地下街にあった開かないドアの事を思い出した。「めのうのかぎ」を入手した今なら開ける事が出来るかも、とフラフラ地下街B2Fに向かってみると、案の定ドアオープン。更にその先の小部屋にあった登り階段を使ってB1Fに向かうと、待っていたのは細長い通路と妙なメッセージだった。

「北と南の壁に穴がある。何かが突き抜けたらしい」
「北の壁に穴がある。何かが突き抜けたらしい」

突き抜けてばっかりで大変そうですね。
そう言えば以前、石板のうち1つが地下街の壁を突き抜けて云々という話を聞いた。もしかするともしかして、その石板がこの辺にあるのかと北の壁にだけ穴が開いているという地点付近を調べてみたところ……ありました!「三角形の石板」!
封印に必要だと言うアイテムをこんな所に無造作に放置しといても良いのか! 日本の未来はどうなる! とやっつけ仕事的に憤ってみたところで今回の冒険は終了。
次回は、またあの面倒臭い塔の攻略に戻ります。ハーピーのフライドチキン(←?)。

■第7回

石板をゲットしたので塔の探索に復帰。アイルの街で購入出来る最強の装備に身を包んでいるのだが、それでも5Fはキツい。
何か根本的に見落としているものでもあるのだろうかと思ったものの、どうやらそうでも無い様で、LV上げ以外の解決策が見出せないのがこれまた辛い。

塔 6F

さて、苦労しながらも5Fの探索を終えたら次は6F。階段室で直通していないところを見ると最上階である気配濃厚。
不安を煽りたてる妙な音楽と、何だかおピンクな色合いの中をビクビクしながら進んで行く。敵は相変わらず「しのばんけん」だったり「ハーピー」だったりで苦手意識全開。何でこいつら強いんだよぅ(泣)。

フロア北東部を慎重に進んでいると、誰が置いたのか「青い水瓶」発見。飲むかどうか聞かれたので狩人に飲ませてみたところ、やっぱり(笑)毒を喰らうハメに。効果がランダムなのか絶対なのかは解からないが、とりあえずフロアに点在する水瓶には手を付けない事に閣議(どこのだ)決定しましたよ。

さて、敵の強さに街への撤退を繰り返しつつ、三歩進んで二歩下がるのペースで6F探索。途中、冒険者らしき人物から情報入手。

「『ようきのま』に 塔の主がいるぞ!」

『ようきのま』って、妖気の間? 妖鬼の間? 陽気の間?
……ま、最後のは無いよネ(乾)!

旅人の情報を頭の隅に置きつつフロアの中央部へと侵入すると、突如世界がモノクロに。一瞬コードでも抜けかかっちゃったかと思ったが、どうやら仕様らしい。
おそらくこの先にボスが居るんだろ、と思っていたら、案の定『ようきのま』と書かれた入口を発見。ここのボスは身を隠す気はさらさら無いのか。

『ようきのま』内部は横に長い長方形でちょっとした広さがあるのだが、ここでは「とうのへいし」の団体様とエンカウントするのが厄介。運が悪いと僧侶あたりが一撃で落とされてしまい、ここまで来たのに撤退を余儀なくされてしまうからだ。3回も敗走させられた人間が言うんだから間違い無い。負け犬め。

「とうのへいし」団体様を慎重に退ける事に成功したら、いよいよこの塔の主である魔物、「バーザス」との戦闘。ボス戦の割に、何の前振りもお約束的な会話も無く戦闘に突入してしまうのがいっそ清々しい。

VS バーザス
バーザスは知っての通り魔物であるワケだが、なかなか愉快な格好をしている。一見両腕と悪魔チックな翼を広げている様に見えるのだが、よく見ると翼だと思っていたものはマントで、両手でマントを引っ張り上げているように見えなくもない。更に、そのマントは広さこそはあるものの、裏地のある風呂敷の様でもある。
……解かった。アレか。そのマントの大きさは威嚇のためか。で、大き過ぎて手で引っ張り上げてないと床を引きずっちゃうからそんな格好での戦闘なのか。

どーでもいい妄想はここらで切り上げ、真面目に戦闘。以前「この塔の主は美しい音に弱い」という話を聞いていたが、その「美しい音」とは地下街で救出した人物から貰った「たいまのすず」を指すらしい。そーゆーワケで早速「たいまのすず」を使用したところ、バーザスの使う魔法を封じ込める事が出来た。

魔法さえ封じてしまえば後は張り切ってボコるのみ。一応防御力などを強化しつつ攻撃を続けたところ、あまりにも呆気なく撃破してしまった。な、何!? この弱さ!「とうのへいし」や「しのばんけん」の群れのがよっぽど怖いよ!

ちなみに、バーザスを倒した直後何やらメッセージが流れたので必死こいて読んでみたところ(メッセージ送りが速かったのでメモれなかった)、どういう訳かバーザスの風呂敷マントについての描写だった。どうやら風呂敷マントが「ひらひら飛んで北の壁に当たって落ちた!」、らしい。
……いや、バーザスから奪わなきゃならないのは風呂敷じゃなくて「ひかりのたま」だから、と思いはしたものの、わざわざ描写したという事は何かあるに違い無い。なので「ひかりのたま」を入手した後、取りあえず北へと1マス進んだものの……何もありゃしない。

だが、ここで思い出したいのがこれまでもたらされてきた在り処情報。情報通りに素直にゲット出来たものは、1Fの「てかがみ」ぐらいなものではなかったか。
そんなワケで、取りあえず「ようきのま」の北側を丹念に調べてみたところ、ありましたありました、バーザスのマント。その名も「あくまのマント」と言うのだが、呪われアイテムではないこの不思議。

さて、塔の主を退けたら、もうこんな場所に用は無い。「サークレット」(脱出アイテム)でとっとと脱出し、アイルの街に戻るのでありました。

■第8回

バーザスを撃破し、もう「塔」に登らなくても済むようになった一行。
これであの憎らしい「ハーピー」やら「しのばんけん」に悩まされずに済むというものだ! と高らかに笑うのはいいのが、如何せん次の目的地が解からない。そこで、再度アイルの街を隅から隅まで探索しまくっていたところ、南東部にあった扉が開いている事に気付いた。今まで鍵がかかっていたのだが、バーザスを倒した事により解放されたらしい。

洞窟

階段を降りた先に広がっていたのは、「洞窟」。見るからに広そうなダンジョンなのだが、マッピングしない事には始らない。いやらしいトラップ等がありません様にと腰抜け上等でお祈りしつつ、一歩、また一歩とい慎重に探索を開始した。

随所にある落とし穴にズボズボ嵌りつつ、そして変な猿とか吸血鬼とかケンタウロスの親戚みたいな連中とガチンコしつつ、洞窟B1Fの探索は続く。マップ南東部(たぶん)にて「サンシールド」なる盾を発見しホクホクしていたところ、今度は「危険! 近寄るな!」とかそういった内容の文字が刻んである場所を発見した。

近寄るな、と言われてしまえば近寄りたくなるのが人情。が、本当に大変な事になって全滅でもしたら厄介なので、一旦街に戻ってセーブした後、警告を無視して進んでみた(笑)。

一歩進むごとに「危ないって!」みたいな事を言われてしまうこの状況は、昔プレイした「Wizardry」を否応無しに思い出す。確かあの時は、連続して出る警告を無視し続けて進んじゃうと壁の中に入っちゃって全滅、という素晴らしいパターンだったような気が。

だが、オートセーブじゃないこのゲームなら、万が一トラップで死んじゃってもやり直せば済むだけの話。なので意気揚々と警告を無視して進んでいくと、突き当たりに井戸を発見した。何でこんな所に。
誰か水でも汲むのか? と首を傾げつつ覗いてみると、どうやら下に降りられそうな雰囲気。地下水とかガスとか充満してたらどうしよう、とあまりしないで良いような心配をしつつ、以前道具屋で購入していた(そのうち使う時が来るだろうと思っていた)「なわばしご」を垂らして降りて行ってみると…………当然だが、そこは真っ暗ゾーンだった。お、音楽も変わってるんだけど。ここはだれわたしはどこ!

降りたところはどうやらB3F。途中の2Fをすっ飛ばして来ちゃったらしい。更には真っ暗なので一切視界が利かず、何処に何があるのかどころか、自分が何処に立っているのかも謎。勿論「てかがみ」も使えないのだ。

いきなり暗闇に投げ出された直後、「まさかこのまんま根性で探索しろ」という新手のSMプレイなのだろうか……と本気で動揺したものの、幸いそんな事は無かった。前述の「なわばしご」同様、以前道具屋で「ランプ」を意味も無く購入していたのを思い出しましたですよ。

ランプを灯す事によって目に見えるようになったのは、突然の光に驚愕して逃げ出す嫌光性の虫共…………って、うわー、書いてて背中がムズムズしてきたーーーーッ!
勿論、これは作り話ですよ。

さて、リアルな洞窟検証はさておき、ランプを灯す事によって視界に現れた光景は、2×2マスの小さな空間だった。てっきり広い空間と繋がっているのだろうと思っていただけに些か拍子抜け。
が、わざわざ「なわばしご」で降りて来たのだから何も無いという事はないだろ、と探索してみたところ、「いわにつるぎがささっている!」のメッセージと共に、岩に刺さった剣のグラフィックが登場した。

神話とかファンタジー系の話でありがちなシチュエーションを目の当たりにした勇者ご一行、ここはやはり抜いとくべきでしょう! で、すんごい剣を手に入れるべきでしょう! と喜び勇んで剣士がズッポ抜いたのは良かったが…………手に入ったのは「くちたつるぎ」と経験値44Exでした。
OKです! どうせ後から凄い剣になるイベントとかがあるんでしょうから! ってか、無かったら無かったで面白いけどな!

■第9回

洞窟

B3Fで「くちたつるぎ」入手後、何事も無かったかのように「洞窟」探索は続く。
うっかり前回書くのを忘れていたが、「サンシールド」を取りに行く途中、上へと続く階段を見付けたので登ってみたところ、ぽつんと一軒だけ存在している道具屋を発見した。それも売っているのは「ソルンのみ」(麻痺回復)のみ。商いに対してのやる気がまったく感じられない店だった。

それはともかく、B1Fの探索は大方終了したのでお次はB2Fへ。B1Fとはうって変わり薄暗い感じのグラフィックが臨場感溢れるとかテキトーな事を言ってみる。

B2Fで出現するモンスターはB1Fとほぼ同じ。だが、B1Fに比べて出現率が低いと感じるのは気の所為か。
このゲーム、ダンジョンの所々に他の場所に比べてエンカウント率が高い座標が設定されているようなのだが、知らずそのポイントを避けているだけなのかもしれない。
どのみち、探索しつつLVを上げる身には辛いものがある。キャラ育てられないじゃん。

それはともかく、もしもの時のために入口に一番近い階段からB2Fに降りようと先ずは出入口から北にある階段を使ってB2Fへ。おっかなびっくり歩いていると「あかいみず」を発見した。
この手の、妙な色の水をこれみよがしに配置するトラップは塔で懲り懲りなのだが、いかなるゲームにおいても水があったら飲んでみたくなるのが冒険者の性。どうせセーブしたばっかりだし、と狩人(うちの狩人は何故か毒見役)に飲ませてみたところ、何と回復してしまった。珍しい事もあるもんだ。

何と便利な場所に便利なものが。ここを拠点に探索してみるか……などと喜び勇みつつ「あかいみず」周辺の探索を開始したのは良かったが、結局その近辺は行き止まりになっていて、階段もイベントも存在しませんでした、というオチ。早い話が、無駄足って事だよ! 悪かったな!

意味も無く憤慨しつつ、改めて探索。B1F北東部に下り階段を発見したので今度こそはと降りてみると、周囲は長い通路に囲まれていた。どうやら正解だったようだ。
ぐねぐねと連なる通路を進みつつ戦闘を重ね、やばくなったら「サークレット」でトンズラを繰り返しつつ探索する中、メッセージが壁に刻まれている地点を幾つか発見。が、そこに書いてあった事は揃いも揃ってコレだった。

「どうくつのなかはふくざつだ。まよったらサークレットをつかえ」

お前に言われるまでもなく使っとるわい。

■第10回

洞窟

B2F探索中。道中、猿とかよくわからない生き物などに襲撃されつつ先へ進むと、B3Fへと降りる階段を発見した。

第8回で「くちたつるぎ」を取った際もそうだったが、このダンジョン、B3Fからはランプを使わないと真っ暗。更にはランプを灯した後でも「てかがみ」がまともに使えない仕様になっていて、解るのは現在のフロアと進行方向のみ。ランプ点けたんだからそれは解決可能な問題なのでは……とも思うのだが、見えないものは逆さになっても見えないので、ここは一つ諦めが肝心。腹を括ってB3F探索を開始した。

それ以外にこのフロアが厄介なのは、とにかく広いという点。しかも左右がループしているのでそれに気付かないと確実に迷う。
白状すると、最初こそは頑張ってマッピングしていたのだが、次第と左右ループの罠にかかり(笑)繋がりがゴチャゴチャになってしまったので、急遽攻略情報を参照させて頂いた。無念。

地下も3階ともなると、やはり敵が強くなっている。「スリープ」の魔法が効かない+攻撃力が高いモンスターともなると、1度エンカウントしただけで地上への撤退を余儀なくされる程だ。
が、お陰でテンポ良くLVも上がり始めたし、探索の途中で、

「ちかのぬしは、ひかりをきらう」

というなかなか有力な情報をゲットする事も出来たので、冒険の進度としては意外と良好。

ちなみに、この頃ふと武器&防具の店に行ってみて気付いたのだが、店の品揃えが増えていて、より強力な武器と防具が買えるようになっていた事に気付いたのでありました……。
…………も、もっと早く気付いてればもーちょいマシな戦闘が出来たんじゃあ。無念。

■第11回

洞窟

B3FとB4Fを徘徊してひたすらにLV上げ。
装備品を買い揃えた今、それでもなお苦戦するとしたら、後はLVの問題になってくる。なので、ドット絵の簡単な造りのクセにやたら強い敵達を千切っては投げ時には投げられ。ドワーフの団体様に襲われたら泣きたくなってくるの。ほんとに。

B4Fでどうにか戦える様になってきたら、及び腰ながらも本格的に探索開始。が、このフロアに降りて来るまでが一苦労である上、B3F同様ここも左右が繋がっている(ループではない)マップなので一瞬たりとも気が抜けないのが辛い。更に、どういう確率になっているのか、全然敵が出ない時もあれば阿呆の様にエンカウントする事もあり、緊張しっ放し。

そんな状況下をビクビクしつつ先に進んでいると、B4Fにて情報を2つばかりゲット。

「長い通路の突き当たり、北の壁を押せ! そこが地下の主の部屋の入口だ!」
「南側の壁に沿って西に歩け。きっといいものがあるぞ」

なかなか有益な情報である。特に前者は知らないと行き詰まってしまいそうだ。
後者については、このゲームにおいてこの様な「××をさがせ」系情報は基本的に信用してOKなのだが、困った事に位置説明が大雑把過ぎるという欠点がある。この場合も、確かに「いいもの」はあるのだろうが、あっさり見付かるかどうかは解からないので注意しながら進む。…………『塔』での『めのうのかぎ』事件もあるしな。

何はともあれ、「いいもの」を探して言われた通りに歩き始めてみよう。
ええと、「南側の壁に沿って西に」歩……いたら、2歩進んだところで壁にブチ当たったんですけど。

予想以上に早く暗礁に乗り上げたかと思われたが、幸いにしてそうではなかった。一応「いいもの」は存在していたのだ。ただ、位置説明がちょっとズレてるだけで…………って、やっぱりかよ。
位置説明をもう少し正確に言うなら、「(現在地で)西を向き、左手側にある壁に沿って西方面へと進め」、といったところだろうが、それでもまだ不完全ではある。

結局、「この辺ではなかろうか」と思しき近辺を1マスずつ調べてみて漸く発見した「いいもの」とは「ほのおのむち」。狩人の最強武器である。
…………まぁ、確かにこの時点では「いいもの」であるのだけれど、次に行く街でフツーに購入出来てしまうという事実は、今は考えないでおきたい。うん。

次回は洞窟の主を倒しに行ってみようかなぁ。

■第12回

洞窟

いい加減この洞窟から解放されたいので、いよいよ洞窟の主を倒す事に決定。
気合を入れてB4Fまで潜り、前回得た情報を参考にマップ北東部の長い通路を(途中落とし穴にハマりつつ)グイグイ進み、突き当たりで北の壁を調べると地下の主の部屋の入口…………って、あれ? 何も無いよ?
情報では確か「北の壁を押せ!」と力強く言われていた筈。なので首を傾げつつ何となーく北向きで前進してみると、呆気なく隠し通路に入ってしまった。
……何だよ、そのまま進めば良かっただけの話かよ!

怒りのぶつけ場所が見当たらないまま隠し通路内へ。モノクロの世界を道なりに進んで行くと、突然、

「ようこそ! 私が地の世界の主ゾドムだ! 早くここまで来い! 待っているぞ!」

……と、何だかテンション高めな洞窟の主のメッセージが。
はいはい、そんなに急かさなくても勇者様達は逃げはしませんよ、と更に先へと進むと……ほんの一瞬、進行方向の景色が切り替わった事に気付いた。

この現象に嫌な予感を抱き、その場を動かずに「てかがみ」を使ってみたところ……案の定。そこは回転床だった。
先刻表示されたゾドムのメッセージがやけに余裕ぶっこいていた理由は、おそらくこの回転床にあるのだろう。1マスおき毎に設置された回転床に乗るたび「どうした? わたしはここだぞ!」って、うるせぇ! もう回転床地帯は抜けたんじゃボケ! ……ってな具合である。

回転床ゾーンを抜けると、前方にドア発見。その向こうにゾドムが居ると確信しつつ突撃をかましたところ、予想外な事にゾドムは扉の前に居た。素でびっくりした(笑)。

VS ゾドム
攻略が困難だった洞窟のボスという事もあり、重厚な鎧を身にまとい大きな盾と矛を持ったゾドムの身体は「洞窟の主」と言うに相応しい。
……が、相応しいのは身体だけで、顔の造りはあまりにも簡単だった。減点80。
ちなみに、こんな顔。→
……あのね、手抜き全開ってワケでもないの。本当にこんなカンジなの。

結果から先に言うと、ゾドム弱いでやんの。顔の造りが簡単すぎるが故か。
うっかり「ひかりのたま」(ゾドムをある程度弱体化させる)使い忘れてしまったのだが、それでも全然余裕だったので、「ひかり〜」を使用していたらもっと簡単に撃破出来たものと思われる。
LV上げ過ぎだったのだろうか、とも思うが、ボスに至るまでの雑魚戦は結構辛いものがあった事を考えると、おそらくそうでもないのだろう。
寧ろ道中苦労するだろう事を考慮し、ボスを弱めに設定してあったのかもしれない。

さて、顔の造りが簡単だった洞窟の主をを倒した後は、「やみのたま」を入手し、彼の背後にあった扉から奥へ。その先にあった階段を使ってB3F←B2Fと登って行くと、隠れるようにして佇む謎の人物発見。

「私は城の使いの者だ……。貴方達のような勇敢な人を待っていたのだ。この手紙を持ってゆけ! 城の通行証だ」

一方的にそう言い渡され、手紙をゲット。この事により、そのうち「城」に行かなければならないらしい事が判明した。
その後、この洞窟はどこまで続くのだろう……と思いつつB1Fに到達。長い通路をひたすら先へ先へと進んで行くと、またしても人を発見。今度は何だ?

「鍛冶屋の親父がこの近くにいるらしいのだが……」

……知りませんよ、そんな事。

何はともあれ、その後「デルパの街」に到着したところで今回の冒険は終ー了ー。
よ、漸く先に進めます……。

■第13回

デルパの街

洞窟を抜け、やって来ましたデルパの街。先ずは情報屋にて以下の情報をゲット。

「城には正面から行っても入れない。抜け道を探しな」
「聖水で狂った人を助ける事が出来るだろう」
「この街に出て来た洞窟の階段の下から東に16歩歩き、南側の壁を押せ! アイルへの近道だ!」

これらのヒントを心に刻みつつ今度は街を隅々まで探索。基本的な施設はこれまでの街とは変わらず、「castle」と書かれたドアが普通に存在していた。なんて解り易い。

これってやっぱり城に繋がってるドアなのかしらと開けようとしたものの、返ってきたのは「誰だ、ドアを蹴るのは!」という怒声(たぶん)。
実はこのメッセージ、開かずのドアを開けようとした際に漏れなく返って来るリアクションなのだが、どうやら情報屋の言った通り、このドアからは城に入れない模様だ。

ならば「抜け道」とやらを探すまでよ、と引き続き街を調べてみると、幾つかの小部屋を経た先に下り階段を発見。早速下ってみると……なんとそこは洞窟のB1F。なんでココに繋がってるのか……と即座に疑問が湧くも、流石に意味の無い繋げ方はしていないだろうと根拠のない確信を持ちつつ更に奥へ。すると、行き止まりになっている部屋の隅で突如謎のオッサンに遭遇した。アンタ誰。

「おお! その剣は!! よし、わたしが打ち直してあげよう。しかし時間がかかりそうだ。また後で来てくれ」

い、いや、だからアンタ一体誰ですか……って、あ、ちょっと何すんの? 剣取らないでよ!

名乗りもしないオッサンに「くちたけん」(井戸で見つけたヤツね)を取り上げられた一行。
「打ち直して」と言っているところをみると、このオッサンはおそらく鍛冶屋なのだろう。そういや洞窟からデルパの街に向かう途中、鍛冶屋を探してた人がいたっけか。「まったくもって見当違いの所探してますよ」と声を掛けてやった方が良いのだろうか……。

さて、鍛冶屋のオッサンは「また後で」とか言ってたが、一体どのくらい待てば良いのかが解からない。とりあえずここはセオリー(何のだ)通りに宿屋で一泊し、再度オッサンの所へ出掛けてみたところ……何と本当に出来上がってた。ちょっとビックリ。

「できあがったぞ! この剣を持って行くがよい!」と鍛冶屋のオッサンが渡してくれたのは「おおつるぎ」。以前に井戸で入手した「くちたつるぎ」と、洞窟のB3Fで冒険者から購入した「きんぞく」を持っていれば入手出来る様だ…………って、すっかり忘れていたが、実は前々回あたりで「きんぞく」を入手したエピソードがあったのでした。今回の鍛冶屋イベントに言及するまで完全に忘れ去っていたこの不思議。人の脳って不思議ね。

さて、「おおつるぎ」を入手したところで街の探索を再開。施設が少ない割にやたら面積が広い街を隅々まで歩き回っていると、今度は南西部にて不自然に長い通路を発見。今度こそ抜け道か、と期待しつつ進んでみたところ、今度は地下街(一番最初のダンジョン)のB1Fに出てしまった。な、何だこりゃ!?

一体何処がどう繋がっているのやら解からないまま、とりあえずは探索続行。道なりに真っ直ぐ歩いていると、途中、あからさまに不自然な袋小路を発見。フラフラと踏み込んでみたところ、何やらメッセージが出現した。

「石碑がある。魔物達はここから出てきたに違いない!」

そのメッセージと共に出現したCGには、破壊された石碑。更にこの石碑から一歩奥へと進んで見ると、

「南の壁に穴があいている。何かが突き抜けていったらしい」

というメッセージ。これって、以前、石板を入手した時に見たメッセージと同じだよなぁ。
……そうか。この石碑の封印に使われていた2枚の石板のうちの1つは、南の壁を突き破りまくって例の石板発見位置に落下したのか。で、もう1枚の石板の行方が未だ不明、と。

事態の全容が徐々に見えてきたところで、探索は続く。地下街の真っ直ぐ道を抜けて階段を登ってみると、そこは再び街の様な場所。が、これといった施設はなく、あるのは「castle」と書かれたドアが2つだけだった。
で、とりあえず手近な方のドアに入ってみたのだが、相も変わらずドアは開かず。なのでもう1つの方を調べてみると……おお、開いた開いた。
と、いう事は、さっき通ってきた地下通路が所謂「抜け道」だったのかぁ。

かくして城への突入路を発見した一行。
こうやって、事態の全容が解り始めたという事は、シナリオも終盤に差し掛かっているという事なのか。
仄かな期待を胸に、続きは次回。

■第14回

城へ続く抜け道を発見した一行。2つあったドアのうち開かなかった方については、よくよく考えてみたら、街にあった「開かずのドア」の裏側なのではなかろうか。たぶんそう、きっとそう。

さて、城に突入した剣士達を待ち構えていたのは、のっけからのエンカウント。しかも洞窟とは段違いに強い。新しいダンジョンに入ると大概こんなカンジなのでもう慣れた事ではあるのだが。

城に入ると、先ずは短めの通路が南北に伸びていて、その先にはそれぞれ扉が。そこでとりあえず北へと向かったところ、第1城人(?)発見。

「通行証がないと この先へ行かすわけにはいかないぞ!」

……え? だってこの城、魔物達の襲撃受けてんじゃないの? そういうお城って防衛機能なんかまともに働かないだろ普通。
「この期に及んで入城制限やってる場合かよ!」と思いつつ、以前に入手していた手紙を差し出してみたところ……

「おお! その手紙は! よし、扉を開けてやろう!」

と、態度が一変。先に進む事が可能になった。

ここからは、本格的な城内探索が始まる。先ずは1Fを探索した結果、得た情報をば。

「3階に王様が閉じ込められている。しかしカギがかかっている……。カギはどこに……」
「命の炎は魂に命を吹き込む。しかし、その剣がそれに見合わなければ打ち砕かれる」
「不思議な化け物が3階にいる。あれが伝説の『善と悪の狭間に生きる獣』か?」

1Fで得たのはこの3つ。3つ目の情報にある『善と悪の狭間に生きる獣』については、前に『塔』を攻略した際にも情報を得ていた。
「その昔、善と悪の 狭間に 生きる獣現る」
「善と悪、光と闇が合わさる時 その姿を消す」
……というのがそうなのだが、どうやらその獣がいるのはここの3Fらしい。そいつがラスボス?

1Fを大方探索したら、お次は2F。とにかく敵が強いのでLVを上げつつ慎重に進む。危なくなったら直ぐに「サークレット」で逃げ……たいんだけど、そういう時に限ってサークレットがぶっ壊れちゃったりして、リアルで運が悪いこの私。
それはさておき、2Fでゲットした情報。

「この国を救って下さい」
「『武器置き場』と書いてある」
「『倉庫』と書いてある」
「白夜の間に入りし剣士は 光と闇 二つの玉を手にしなければならぬ!」
「アッハッハ! ……みんな化け物に食われてしまうんだ…… ハッハッハ……」
「『兵士の部屋』と書いてある」
「『王女の部屋』と書いてある」

以上。なんか役1名イっちゃってるのが混じってるが、こいつが曲者。攻略情報によると、実はこの狂人、「クリスタルキー」なるアイテムを持っているらしいのだ。
そのアイテムは王様を助ける為に必要の所謂「クリア必須アイテム」なのだが、狂人を元に戻さなければ入手出来ない。では、元に戻すためにどうすれば良いかと言うと……そういや、デルパの街の情報屋が「聖水で狂った人を助ける事が出来るだろう」と言ってたっけか。理屈はさっぱりだけれども。

何はともあれ、聖水を買うため意気揚々と道具屋に向かった一行。ところが何という事か、道具屋に売ってないではないか。……おいおい、何だいこの品揃えの悪い店は。某有名RPGなら聖水は道具屋に売ってあるんだぜぇ?

DQを比較に出したところで、無いものは無い。武器屋にもない、情報屋も知らない。ならば城の内部に落ちてるのか、と1Fと2Fをくまなく探したものの、トラップにかかるばかりで見付からない。……と、いう事は更に上のフロアなのか、と登ってみたのは良かったが、最終(たぶん)フロアだけあって敵の強さがえげつないってモンじゃなく、あえなく全滅する始末。

とりあえず聖水探しはまた次にして、今日はふて寝する事にした勇者様一行なのでございました。

■第15回

聖水探し、超難航。
こまめに全滅しつつ(哀)城の3Fも探索しているのだが、何処にもそれらしきものが無い。
一方、2Fを念入りに調べた際に何故か「じゅうたん」というものを発見。試しに狂人に使ってみたのだが、まるで意味が無かった。下手するとこっちが狂人認定されそうな勢い。

このままではどんどんクリアが遅くなる一方なので、「もういい。降参」と独りごちつつ攻略情報を紐解いてみたところ、聖水は寺院にある事が判明した。
寺院では僧侶系の呪文を買ったり死者を復活させたりする他、「お祈り」という用途不明の選択肢も存在していたのだが、これはここで使うものだったらしい。デルパの街の寺院で早速お祈りしてみたら……

「この聖水 貴方に授けよう。さあ受け取って下さい」

……って展開になりました。
そうだね、聖水だもんね。『聖』に一番近い場所考えるべきだったよね。「灯台下暗し」とか、「葉っぱを隠すなら森の中」って言葉が思い浮かんだ。後者は少し違うか。

聖水をゲットしたら、即座に城2Fの狂人の元へ。お前、キーアイテム持ってるんだろ! 調べは付いとる(攻略情報にて)んじゃ、とっとと出さんかい! と恫喝しつつ聖水をぶっかけて差し上げたところ、

「はっ! 俺は今までどうしてたんだ……。貴方が私を救ってくれたのですね! このカギで王様達を救い出せる筈です。受け取って下さい」

と、「クリスタルキー」をくれたのでした。
ふーやれやれ。

その後は引き続き城内探索。相も変わらず敵が強力な3Fを探索する。
正直、聖水探しで来た際は2Fへの下り階段付近しかウロつけなかったのだが(敵強いから)、LVが1つ上がると結構マシにはなる。なので思いきって遠出してみたところ、「水晶の間」なる部屋を発見した。

水晶とくればクリスタル、クリスタルと言えばさっき貰った「クリスタルキー」。
入手したてのアイテムを使い中に入ってみたところ、そこにいたのは王様だった。そーいや3Fに閉じ込められてるって言ってたなぁ。

「助けてくれる人がおったとは……しかし、姫は魔物に操られている。姫に会ったら、この首飾りを見せろ! さぁ、受け取ってくれ!」

一方的に喋る王様に圧倒されつつ首飾りを受け取ると、王様は更にこう続けた。

「それとこの下にある2つの倉庫……

悲劇はこの時起こった。
あ、王様が何か大事な事言ってるな、とメモを取りつつメッセージを読んでいたところ、突然エンカウントしてしまい、メッセージを完全には読み取れないまま戦闘に突入してしまったのだ。……モンスター共、空気読め!

『メッセージが全部表示された後はエンカウント可能な状態になる』という厄介な仕様を嘆きつつ、戦闘開始。撃破後再び王様に話を聞き直せないものかとその場で「調べる」を実行したものの、王様の姿は既に無かった。てめぇ一人でとっとと逃げるんじゃねぇよ!

だが、憤ったところで王様は戻ってこない。ともかく必死になって王様のメッセージを思い起こしてみると、「2Fにある2つの倉庫に『じゅうたん』があるよん」とか言ってた様な…………じゅうたん……絨毯……って、さっき偶然拾ったヤツじゃん。

王様が言っていた情報から推測すると、どうやらこの絨毯は重要なアイテムらしい。用途不明という点が気になると言えば気になるが。
まぁ、何はともあれ、3Fの探索を再開……するのはまた次回。

■第16回

王様救出後、城3Fの探索は続く。
強力なモンスター達と決死の勝負を繰り広げながら進んで行くと、炎のグラフィックと共に以下のメッセージが表示された(原文ママ)。

「いのちのほのだ! だれのつるぎをかざしますか?」

「ほのう」て何、「ほのう」て。

誤字はともかく、前に入手していた情報を思い返して見ると、この「命の炎」は「魂に命を吹き込む」という。が、「その剣がそれに見合わなければ打ち砕かれる」という事だが…………あれ? 読み返したら何か日本語変だなコレ。前後の繋がりが無いような。「魂に命を吹き込む」って何だろ?

書き写す時に間違っちゃったかなー、でも「ほのう」って表記するぐらいだからなー、と自分のミスかゲームの誤植か判断が付かないまま、とりあえず剣をかざしてみる。モノは勿論、剣士が持つ「おおつるぎ」。わざわざ井戸の底から拾ってきたなまくら剣を鍛冶屋から鍛えてもらったぐらいなんだから、これじゃないと困る。でも、フツーの武器で良かったらどうしよう。

「命の炎」を吹き込んだ結果、「おおつるぎ」は「シールソード」へと変化した。おそらくこれが最強剣だろう。わざわざ井戸の(以下略)。

剣のイベントを追えたら、3F探索再開。ピンク色のドラゴンやら簡単な造りのデーモン達を殴り殴られつつ奥へと進む。すると、『びゃくやのま』と書かれたドアを発見した。『白夜の間』って事か?
そーいやどっかで『白夜の間』がどーとかという話を聞いたなぁ、と情報をチェックしてみたところ、「白夜の間に入りし剣士は 光と闇 二つの玉を手にしなければならぬ!」というのを思い出した。
光と闇、二つの玉……というのは、塔のボスを倒した際に入手した「ひかりのたま」と、洞窟のボスを倒した際に入手した「やみのたま」の事だろう……って言うか、この2つ以外にあり得ない。かなり。
これら二つを剣士が持て、という事らしいのでそれに従い、意を決して白夜の間に入ってみると…………何も起こらないし何もいなかった。あれぇ?

この後攻略情報を見て知ったのだが、この『白夜の間』には「善と悪の狭間に生きる獣」である「トワイライト」というモンスターが出現するらしい。
が、情報(といういうか伝承)にあった様に光(善)と闇(悪)が重なるとその姿を消す……つまり剣士が前述の玉二つを持って『白夜の間』に入ると、出現しなくなってしまう様なのだ。更に「トワイライト」が出現してしまうと、倒したとしてもそこから先に進めなくなる……って事は。このゲームのラスボスって、「トワイライト」以外に存在しちゃってるって事だよねぇ?

基本的にじっくりどっぷりプレイするのが好きな身としては、存在するからには倒しておきたい(「トワイライト」を)。だが、出現しちゃうと先に進めなくなるという事で、止むを得ず断念。
……でも、戦うだけ戦ってリセットするって手もあったなぁ。しまった。

「トワイライト」を回避しつつ更に奥へと進む。おそらくこの奥にラストボスと囚われの姫君が……と思っていたら、空振りもいいとこ。ドアの向こうには通路の様な部屋の様なよく解からない空間が広がっていた。
んぁ? 更にこの奥にボスがいるのかな?……と思いつつウロウロしていると、突如メッセージが出現。

「天井に穴が開いている!」

…………ええと、ええと。
もしかして、ラスボスって城の天井裏に住み付いている鼠が何か? と首を捻りつつあちこち調べてみるも、やっぱり「天井に穴が(略)」のメッセージしかない。穴があるのは解ったからどうすりゃ良いか教えろよ! ……と一人憤っていたところ、はた、と気付いた。
そう言えば、用途不明なアイテムが一個あったじゃないですか。

ここで用い出したるは、2Fの倉庫で発見した「絨毯」。狂人を元に戻す際、間違って投付けそうになったアレだ。
「天井に穴」で「絨毯」とくればね。大体の想像がつくよね。
ぷっかりぷかぷか浮かぶ絨毯に乗り(想像)、一行は天井裏へと侵入するのでありました。

本当はこんな所じゃ終われないのだが、キリが良いので続きはまた次回。

■第17回

城3Fの天井に空いた穴から、絨毯に乗って4Fへ。
何かこの部分だけだとファンタスティックなカンジだが(そうかぁ?)、実際はえげつないものだった。

4Fに到着するなり放り出されたのは袋小路の様な場所。とりあえずは北上する事しか出来ないので数歩進んでみると、突然謎の人物が登場。以下の様な意味のヒントを与えてくれた。

「右の扉は悪に近付き、左の扉は始めの部屋に戻る。真ん中の扉は何処に出るか解からない」

親切なのか大雑把なのか判別付け難いアドバイスではあるが、おそらく右の扉を進むとラスボスに近付いて、左の扉だと侵入地点に戻され、真ん中の扉はランダム……って事だろう。
それならば当然右の扉を進んで行けば良いのだろうが、困った事に『何に対して』右の扉を行けば良いのかが謎。

だが、解からないからといってボ〜っと突っ立っていても敵と無駄にエンカウントしてしまうのみ。ひとまず今いる部屋の構造を探ってみようとウロついたところ(このフロアは「てかがみ」で周囲が見えない)、この部屋は5×5の正方形で、北、東、西の壁に3つずつ、そして南には2つの扉が存在している事が判明した。
その構成から、初めこそは「北=正面」と見立てて「東=右」がラスボスの元へ、そして「西=東」がスタート地点へ戻るものなのかと考えた。……が、それだと南の壁にある扉の説明がつかない。
ならば、各方角の壁にある3つの扉を1セットと考えて、その壁に向かって右側の扉がラスボス、左側の扉がスタート地点へ、と考えてみる事に。駄目で元々だもの。

そんな訳で、向かって一番右(東)側の壁をひたすら進む事にしてみた一行。
いざ東壁の一番右の扉に飛び込もうとする、出鼻を挫く様にエンカウント。それもドラゴン御一行様。ちょっと、アンタ緑色なのに「レッドドラゴン」ってどういう事さね!

最終フロア(たぶん)というだけあって、出現する敵は強力である模様。こりゃ気を引き締めてかからねば、と戦闘終了後に改めて扉を開けてみると、どうやら他の地点にワープしてしまった模様。大丈夫、十分予想出来た事だから! ……とか言いつつ心臓バクバクな訳ですが。

こんな調子で暫く4Fを探索したのだが、それで解った事を一つ。
どうやらこのフロア、5×5の小部屋が幾つも存在しているらしい。
これらの小部屋には、一番最初に入った部屋と同じ様に全部で11枚の扉があって、「右側」の扉に入る事により、小部屋と小部屋をワープしている…………と思いたい。ホントに。

ともかく、まったく同じ構造の部屋をひたすら進んで行くので「間違えてるんじゃなかろうか」と俄かに不安になったりもするが、ひたすら進む。
途中、MPが切れ掛かったので「スルムのみ」を使ってみたところ、たった15程度しか回復してくれないらしい事が判明し激しく落胆してみたり、敵の異常な強さに回復の要である僧侶が一撃死(HPフル状態で)してしまい、撤退を余儀なくされること10回程度。更に、一旦4階に登ってしまうと「サークレット」を使用しないと脱出が不可能になるのだが、5個買いこんでいたサークレットが悉くぶっ壊れ、リセットを押さざるを得ない状況に陥ってしまっったこと3回程度。

後者は完全に運の問題としても、僧侶一撃死についてはLVが解決しそうな雰囲気ではある。
……と、いうワケで、暫くは3FでLV上げに勤しむ事になったのでしたー(4Fでやると帰れなくなる怖れがあるから)。

■第18回

城4Fに巣食うつわもの共を倒すため、せっせとLV上げに勤しむご一行。とりあえず3Fの敵は比較的楽に倒せる様になったかな? ……と思っていたその時、それは発覚した。
このゲームのLV上限、25までしかないらしいのだ。

この事は主人公のLVが25に到達した事で気付いた。次のLVまで経験値どのくらいだろうと思い調べてみたところ、いつもは出る筈の「次のLVまでの経験値は〜」が表示されなかったんですよ。
で、その後、狩人、魔法使い、僧侶とLVが上がり25になったけれど、状況は皆同じ。LV26以上に上がってくれる望みは薄そうだ……。

LVがMAXになってしまったからには、これ以上戦闘したところで意味は無い。「スムルのみ」を大量に買い込み、僧侶が死なない様細心の注意を払いながらいざ出発。
相変わらず団体様で猛攻撃を仕掛けてくるドラゴン達を撃破しつつ、ワープに次ぐワープでラスボスの元へと…………向かっている内にやっぱり死ぬ僧侶。1撃死だけはどーしようもないんだよなぁ(泣)。「運」の数値が高かったらもうちょっとマシだったのだろうか。

僧侶が途中で死ぬ事5回、嫌がらせされているとしか思えない状態で挑んだ6回目。初めてワープ地帯を抜けたのは良かったのだが、僧侶も魔法使いもMPが赤信号。
ちきしょう、こうなりゃ駄目元だ、持って来た「スムルのみ」を全部使ってラスボスに挑んでやる! と、たった6つ程しか持って来ていなかった「スムルのみ」を使い……ある事に気付いた。

あれ?「スムルのみ」、使った筈なのに減ってないよ?

……そうなのだ。実はこのアイテム、一回使っただけでは失われないアイテムだったのだ。
DQで言うところの「いのりのゆびわ」と言えば解る人は解るだろうか。一回の回復量は少ないながらも繰り返し使う事が出来る反面、運が悪いと一回使っただけで壊れて失くなっちゃう、というタイプのものだったらしい。

今頃それに気付いてどーすんだかなー! 今までのMP節約人生を返せー! ……とヤケを起こしかけてはみちゃったが、これでラスボス戦を乗り切る希望が持てた。速やかに僧侶と魔法使い、ついでに狩人のMPも全回復させ、目の前に現れた扉を開け放ち奥へと向かうと、三角形の穴が開いている妙な扉に辿り着いた。

さて、ここで取り出したのは「せきばん」。壁を突き破って飛び回った(?)挙句、地下街の床に落ちていたアレだ。
その「せきばん」を穴にハメ込むと、予想通りドアオープン。この向こうに一体何が待ち受けているというのか! とか一人ブツブツ言いながら踏み込んでみると、突然のエンカウント。
出現したのは……リーザ姫じゃあありませんか。初めまして。

王様が言っていた通り、魔物の親玉に操られている状態のリーザ姫。王様が言った通りに「くびかざり」を使ってみると……

「姫は首飾りに付いている王家の紋章に気付き、意識を取り戻した」

……ってな具合で我に返った姫。が、安堵したのも束の間、何者かの声が周囲に響き渡った。

「もうお前に用はない。次は私が相手だ!」

VS デスマスター
そんなありきたりな台詞と共に登場したのはラストボスである「デスマスター」。デスのマスターという、DQやFFあたりじゃ終盤の雑魚でフツーに出現しそうな名前(ひどい)。
が、流石ラスボスだけあって身にまとっている武器や防具は重厚で雄雄しい雰囲気なのだが、やっぱり顔の造りが簡単過ぎるのが笑……じゃない、涙を誘う(洞窟のボスよりはマシだが)。
それはともかく、いよいよラストボスとの戦闘開始。そして程なくして撃破。
…………あれ?

弱いよ、デスマスター。

やっぱりLV25というのは上げ過ぎだったのか、殆どダメージを食らわないままに倒してしまったデスマスター。
正直、城4Fで出て来たドラゴンとかデーモンの方が遥かに強かったんですけど、その辺りはどうお考えですか?

「無念……お前がこんなに早く成長しているとは……私の誤算だった!」

意外と素直に自分の失態を認めたデスマスター。あのドラゴンとかデーモンを千体ぐらい配置しときゃあ負けずに済んだのにネ、と慰めになってない慰めの言葉を送りつつ、彼の魂を剣(シールソード)に封じ込めたところでEDに突入。
EDでは、ぼんやりとしか解らなかった事件の真相が、姫の口から語られる事になる。

そもそもの発端は、姫がうっかり地下街にあった封印を解いてしまった事に拠る。
それにより復活を遂げたデスマスターは、知っての通り城を占拠した挙句、町をでっかい壁で覆ったりしたのだが、その一方で自分を脅かす存在になるであろう主人公の存在に気付いていた。
そこで主人公が非力な内に葬り去ろうとしたデスやんだったが、主人公の成長速度が予想の遥か斜め上を行っていたため、気付いた時にゃあ自分が葬られちゃってました。無念! ……という具合。

以上が事件の真相なワケだが(笑える程に大した話じゃなかった)、驚いたのは、ここで初めて表示された姫のCG。姫って言うから結構清楚な姿を予想していたのだが、見た目は何かすげー色っぽい姉ちゃんって感じ。お姉様属性とでも言えば良いのか。

姉属性はさておき、リーザ姫はお約束通りに主人公達を国に留めようとするものの、「や、勇剣士になりたいから」と、やんわり断る主人公。「ちょっと、勇剣士って、アンタもうデスマスター倒したたい!」とキョーガクする姫の台詞を最後に、物語はフィナーレを迎えたのでございました。

そうそう、大事な事がもう一つ。
城の4Fに到達した際、デスマスターの元に辿り着くためのヒントを教えてくれた謎の人が居たワケだが、攻略情報によると、彼の正体は初代「ディープダンジョン」のラストボス(2もかな?)である「魔王ルウ」だそうな。
そんな方が、何故にあんな所に出現したのかは解りませぬが。色々事情がお有りだったのでせう。

そんなワケで、この物語もいよいよ終わり。
地下街にあった石碑に再び封印が施されたところで(もう一枚の石板は姫が持ってた)、「The End」のも文字が浮かび上がるのでありました。

□ ■ □

プレイ後の総括。残念ながら初代や2を未プレイのため、それらと今作との比較は出来ない。あしからず。

今回、極力攻略情報に頼らないようにしてプレイした所為もあり、予想以上に苦戦した。
ダンジョン内にシビアな罠こそは無かったものの、モンスターの強さと探索範囲の広さに手を焼く結果に。
それが顕著だったのが新しいダンジョンに到達した直後。新ダンジョンに入って最初のエンカウントで死んじゃうのが辛い。
特に、アイルの街から初めて地下街に入った時なんて、「もしかしてこのゲーム、これ以上先に進めないんじゃ……」と素で思った。初手から。

結局、高確率で「新ダンジョン」→「敵強すぎ」→「LV上げつつ探索」→「ダンジョンのボス撃破」→「新ダンジョン」→以下同様……をラストダンジョンまで繰り返すハメになるのだが、LV上げなどの作業には意外と時間がかかるため、サクサクとは進めない。明らかに腰を据えてやるタイプ。
また、モンスターの強さは最後の最後まで引きずっていて、特に城4Fあたりなんてハードに尽きる。運が良いとショボいモンスターに当たるだけで済むが、運が悪いとドラゴンやデーモンの群れに高頻度でエンカウントして、LV25(MAX)でもかなりの苦戦を強いられるのが油断出来ない点。
クリアした今になって考えると「難しい」というよりは「手間がかかる」タイプのゲームでした。

以上、キャラ萌えもドラマティックなイベントも無い、ひたすらにストイックでシンプルが故に一筋縄ではいかないゲームに「燃える!」という方は、是非是非お勧めしたい作品。本当に「うぉーーーーっ!」って吠えたくなる局面を幾度も迎える事でしょう……って、それは私が下手だったからなのかしらん。
そうそう、階を移動するごとにBGMが変わるのは、私的にはポイントが高こぅございました。あと、ボス級キャラの顔の造りがかんたんだったのもきになったよ(←しつこい)。

そんなカンジで(笑)「ディープダンジョン 3」のプレイ日記はこれで終了。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
また、次のゲームでお会いしましょう。

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