FINAL FANTASY [ SQUARE/'02 ]
第1回〜第10回 | 第11回〜第15回
第11回 海底神殿〜オンラクの町〜メルモンドの町 第12回 ルフェインの町〜ミラージュの塔〜滝の裏の洞窟 第13回 ミラージュの塔〜浮遊城
第14回 クレセントレイクの町〜カオスの神殿 第15回 過去のカオスの神殿〜エンディング
■第11回:海底神殿〜オンラクの町〜メルモンドの町

オンラクの町

無事に上級クラスになった一行は、肩で風を切りつつオンラクの町へ。
何故かこんな所にいるドラゴン(勇気の試練チャレンジ希望)から羨望の眼差しを注がれつつ、町の端にある潜水艦へと乗り込むのでした。

「くうきのみず」のお陰で水の中でも平気! ……なのは良いのですが、一つ疑問が。
一行が「くうきのみず」を取って来るのを待っていたお姉さんは、「息が詰まる」という理由で潜水艦が使えないと言っていたんですが、その「息が詰まる」とはどういう状況だったんでしょう?

文字のまま捉えてみると、酸素がどんどん薄くなって(艦内が狭いため?)呼吸不可、といったところなのでしょうが、「くうきのみず」を使うという事を考えると、もしかすると造りが甘いせいでガンガン浸水してきて溺死……という事かも。

……いや、きっとそうだ。だって、あのお姉さんの細腕で完璧な潜水艦を作れる訳が無い。
その証拠に、潜水艦に乗った後、主人公達は真っ直ぐにしか沈んで行かないじゃないのさ。

まぁ、そんな愚にも付かない妄想は置いといて、人魚が居るという海底神殿へ殴り込みをかけるのです。

海底神殿

神殿内は広いわ入り組んでるわ海の中だわと大変な所ですが、必死に突き進んでいるうち、人魚がいるフロアに到着しました。
いつもの如く、断片的にしか話さない人魚達の情報をまとめると……
『水のカオスである「クラーケン」のせいで海の光(何なんだろ?)が弱まり続けているらしい。だが、人魚達は海の光が無いと泡になって消えてしまう』
……と、いう事で、要するに「クラーケン」が原因で海洋汚染が進んでいるのでどうにかしろ、という話みたい。

イエス、解りました、と聞き込みを続けていたら、面白い事を言う人魚発見。

「東の大陸の砂漠にたつ ミラージュの塔に誰かが入っていくのを見たの!」

……ここから、砂漠のド真ん中の塔が見えたんですか?

「なんだか すてきな『チャイム』の音がしていたわ!」

…………ここから、砂漠の(省略)が聞こえたんですか?

細か過ぎるあげ足取りはここまでにして、「ロゼッタストーン」を始めとする、神殿内のお宝をごっそり頂いたら、いざ神殿最深部のクラーケンの元へ。

クラーケンと言うと「イカ型」と相場が決まっているのだが(私の中では)、やはり今回の「水のカオス」こと「クラーケン」も立派にイカでした。
……しかも、身が厚くプリプリしているではないかッ!

身が厚いイカは是非イカ焼きに! と思ってしまうのですが、水棲モンスターのお約束に則り、ここはサンダー系でいくのが正解。
無事にイカを感電死させ、水のクリスタルの復活を見届けたら、ひとまず地上へと帰還します。

オンラクの町

オンラクの町に戻ったら、小休止しつつ、次の行き先を探るために更に聞き込み。
そう言えば、海底神殿で何となく拾ってきた「ロゼッタいし」について、何たらかんたら言ってた人がいたなぁと、再度話を聞きに行ったところ「その石を持って兄のウネの所に行け」と言われました。……ウネ?

……な〜んか聞いた事のある様な……ああ、メルモンドの町に居た、あのやたら偉そうな学者の事かぁ。プレイ日記には書いてませんでしたけど……。

メルモンドの町に到着し、町の北東部をウロついているウネを発見。
「ロゼッタいし」をグイグイ押し付けてみると、嬉々として解読を始めました。

ウネはものの数秒もせず「ルフェイン語」という謎の言語を解読。
更には「さあお前達にも教えてやろう!」ときたもんだ。
言語学というものを無視しているウネもウネですが、「よし! これでお前達もルフェイン語を話せるようになったぞ」と、あっさり覚えてしまう主人公も主人公。
……で、ルフェイン語って、何?

ガイアの町の人々によれば、ルフェイン語とは通称「鷹の翼」と呼ばれる「ルフェインの町」で使われている言語だそうな。
で、前述の「ロゼッタいし」は、そのルフェイン語を解読するカギだった模様。

と、いう事は、次の目的地は「ルフェインの町」という事ですね? そして、覚えたてのルフェイン語で住民に「パンツの色、白?」と聞けば良いんですね?(※ この台詞は、筆者の友人が欧州某国へ旅行した際、見知らぬ某国人男性に言われた台詞だそうです)

■第12回:ルフェインの町〜ミラージュの塔〜滝の裏の洞窟

ルフェインの町

今回はまず「鷹の翼」こと、ルフェインの町へ。この町はオンラクに輪をかけて近場に飛空船を降ろせないので、鬱陶しいエンカウントを繰り返しつつも無事到着。

ウネから教えて貰ったルフェイン語を駆使し、情報を集めてみると、ルフェイン人とは、かつて「天空人」と呼ばれていた古代人の末裔であるという事が判明しました。
で、その天空人達は高度な文明を築いていて、ロボットや飛空船を造ったり(主人公達が乗ってるのもそう)、宇宙に城を浮かべちゃったりとブイブイ言わせていたらしいのですが、400年前、「風のカオス」である「ティアマット」が出現した事により、その文明はズタズタボロボロに。

それでもカオス4匹(?)を操る黒幕の存在に気付いた天空人達は、五人の戦士を調査に向かわせたものの、誰一人として帰って来ず、どうもどっかでコウモリに変えられちゃって、未だにパタパタ飛んで回っている、との事。

じゃあ取り敢えずコウモリを探して来れば良いんですね……って、え? 違う?
天空人が宇宙に浮かべた城を乗っ取っちゃった「ティアマット」を倒して来るの?

ティアマットが居着いている城の名前は、「浮遊城」
この城に入るには「ミラージュの塔」(昔は「蜃気楼の塔」と言っていた様な)を経由していかなければならないのですが、「ミラージュの塔」に入るには「チャイム」が必要なんですって。

ルフェイン人の一人から「チャイム」を貰い受けたら、いざミラージュの塔へ。
入口でチンチロリ〜ンと鳴らしていざご入塔。

ミラージュの塔

3F建ての塔を探索しつつ宝箱を回収していると、時折ロボットの姿が目に入ります。
で、その内一体と話したところ、仲間の一体が暴走し「ワープキューブ」なるものを持って西の彼方に飛び去ってしまったそうな。
ふーん、ロボットも色々と大変なんですね。

そして到着した3F。明らかにワープ装置であると思われるものを発見。いざ「浮遊城」へ……行く前に、すぐ側にいたロボットに話し掛けてみたところ……嫌な事実発覚。
何と、前述の「ワープキューブ」がないと「浮遊城」へ行く事が出来ないんですって('A`)

しまった、うっかり手順一つすっ飛ばしちゃったくそぅ、そういう事は教えとけよなルフェイン人! と半泣きで塔から脱出。砂漠のど真ん中で途方に暮れていると、以前に聞いたある話を思い出しました。
……何か、誰かがどっかでロボット云々言ってた奴が居たなぁ?

オンラクの町

発言の主がオンラクの住人であった事を思い出し、町を探し回ると、いたいた、「おれがコペだけど」で会話を始める謎の人。
コペの言う事にゃ、ロボットは北の方へと飛んで行ったらしい。ええと、ミラージュの塔から西、オンラクから北の地点というと……あらあらまぁまぁ、滝の付近に洞窟があるじゃあございませんか。

滝の裏の洞窟

「滝の裏の洞窟」は、オンラクの西にある河を溯った先にあります。
フロアは1階構成ですが、広くグニャグニャしていて非常にめんどい。
一番奥にある小部屋には宝箱が整然と置いてあり、更には、件のロボットも発見しました。

「コノ キューブ …モッテイッテ コレ ツカッテ フユウジョウ ティアマット… オネガイ」

断片的ですが、言いたい事は十分に解ります。よし、ティアマットは必ず倒すからな! とここまで来て初めて光の戦士らしい顔付きになるうちの一行。
戦士達に願いを託した後、「ギ…ガ……」としか喋れなくなってしまったロボットにそっと別れを告げ、一行は再度「ミラージュの塔」を目指すのでありました。

■第13回:ミラージュの塔〜浮遊城

ミラージュの塔

「ミラージュの塔」へ、再び。
一気に3Fまで駆け上ったら、滝の洞窟でロボットから貰った「ワープキューブ」を使用。
いよいよ、宇宙に浮かぶ城「浮遊城」へと舞台が切り替わります。

浮遊城

浮遊城内部は基本的に十字形になっていて、それぞれの突き当たりの部屋に、宝箱やら何やらが置いてあります。2Fに至っては四方八方に伸び、「米」の字の様な状態に。更に、4Fは上下左右がループしているため、気付かなければ延々とフロアを彷徨うハメになります。

ちなみに4Fについては「無茶苦茶広い」という訳でも無いので、歩いていればそのうち先に進める事も多い……というか、ループに気付くのですが、たま〜に神懸かり的に行き着けない時もあるので、思い当たるフシがある人は気を付けましょう。

宝箱を回収しつつ進んでいると、2Fにて「アダマンタイト」発見。
これ、ドワーフん所の鍛冶仕事してたおっちゃんが欲しがってたヤツじゃん。もーろた。
更に、3Fには展望窓があり、その傍らに立っていたロボットによれば、世界が見渡せるみたい。……どれどれ?

展望窓から見えた光景は、驚くべきものでした。
各クリスタルの場所から何かが溢れ出し、一つの場所に注がれているのです。
……ん? ありゃあ、コーネリア城の北にある「カオス神殿」じゃんか!

こりゃあのんびりしている暇は無い。4Fのループを抜け、最上階の5Fへと一気に攻め込みます。
すると、真───っ直ぐ続いた通路の先で、「風のカオス」こと「ティアマット」が待ち構えていた。

最後に戦うカオスだけあり、ティアマットは少々手強め。が、他のカオス同様、回復をきっちりやっていればそう簡単に負けないので、ちゃっちゃと片付けてしまいましょう。

ティアマット撃破後は、いつも通りに風のクリスタルを復活させていっちょ上がり。
天空人の遺産に別れを告げ、地上へ戻るのでありました。

ちなみに、この浮遊城には「デスマシーン」というすんごく嫌な敵が徘徊している模様。
何が嫌かと言うと「ラストボスより強い」と言えばお解り頂けるでしょうか。

尤も、この敵が出現するのは5F(4Fだったかも)のみ。更に出現率も激低なので、凶星の下に生まれでもしていない限り大丈夫かと思われます。もしエンカウントしちゃったら逃げちゃえ。

さて、浮遊城から出たら、ドワーフの洞窟へ行ってみます。浮遊城で入手した「アダマンタイト」を渡すのです。

ドワーフの洞窟

鍛冶屋のスミスさんに「アダマンタイト」を渡すと、凄まじい速さで「エクスカリバー」をこさえてくれた。間違っても「エクスカリパー」ではないぞ。

よし! じゃあこの剣を携えて次行くぞ! ……と意気込んだのは良いが……次、どこ?

■第14回:クレセントレイクの町〜カオスの神殿

遂に4体のカオスを倒し、「エクスカリバー」も入手して、英雄へのビクトリーロード邁進中の光の戦士一行でしたが……次、何処に行けば良いかしらん? という不測の事態に。
あ、そーだ。そういやクレセントレイクの町の老人会が、『クリスタル全部復活させたらここに戻って来いやー』なんて事を言ってたっけか。

クレセントレイク

そんな訳でクレセントレイクへ来てみれば、老人会は相変わらず東の広場で輪になってました。「ウチのお爺ちゃんたら一日中ああしてるのよ」と息子の嫁辺りに言われてそう。そういや娘婿って言葉はあるが息子嫁ってのは無いよね。何でだろ。

……話は逸れましたが、老人会こと「ルカーンと素敵な予言者達」(想像)の所に戻ってみると、世界がどうなっているのかが、何となく解明されてました。
予言者達がバラバラに喋りやがる事をまとめると、大体はこんなお話。

現代、つまり今の時代から2000年前に飛んだ何者か──仮にAとする──が、4匹のカオスを未来に送り込み、破壊活動を行わせているらしい。
例えば、風のカオスは今から400年前(2000年前から見れば1600年後)の世界、そして水のカオスは200年前の世界、といった具合に。

Aはどういう訳か2000年後の現代まで生き延びていて(多分カオスの力)、再び2000年前の過去に戻り、というのを延々繰り返しているらしい。
要するにこの世界は、Aが最初に2000年前へと飛んだ時点で時空が閉じ、ループ状態に陥っている。

更に、主人公達はこの世界の人間ではなく、ループしていない正常な世界からやって来た存在なのだという。それ故に、主人公達には記憶が無いらしい(この辺理屈がわからん)。

うーん。主人公達はパラレルワールドからクリスタルと共に召喚されたって事なのかな?

何はともあれ、要は2000年前に行って諸悪の根元Aを叩き潰せば良いという事。
……あれ? でも、2000年前に行くにはどうすりゃ良いの? 飛空船じゃ行けないよね?

カオスの神殿

取り敢えず予言者の指示通りに向かったのは、コーネリア城の北にある「カオスの神殿」。冒険の序盤、ガーランドを倒した場所です。
今更ここに何があるのやら、と、ガーランドが立て籠もっていた部屋に行ってみると、何やら黒い水晶が置いてありました。
ん? あからさまに怪しい……って、何だよもぅ、鬱陶しいコウモリだなぁ。5匹も居るぞ。

……5匹の、コウモリ?

5匹のコウモリと言えば、ルフェイン人がそんな事を言ってました。
天空人が戦士五人を探索の旅に出したが、コウモリに変えられてしまった、と。

クリスタルのお陰で主人公達と言葉が通じる様になったコウモリ達が言う事にゃ、四百年前、戦士達は全ての元凶がこのカオスの神殿にあるという所までは突き止めたものの、カオスの呪いでコウモリに変化させられてしまったそうな。
そして浮遊城の展望窓から見た通り、4つのクリスタルのエネルギーは、全て過去に居る何者かが吸い取っているみたいです。

目の前にある黒水晶をクリスタルの光で照らせば、過去への道が開ける、というコウモリの話を真に受け……じゃなかった、信じ、黒水晶へとクリスタルを照射してみると……おお! 空間に捻れが!

さぁ、ここから一歩踏み出せば最後の闘いが待っています。
……が、それはまた次回に。

■第15回:過去のカオスの神殿

カオスの神殿(過去)

空間の捻れへと踏み出せば、そこは荘厳な神殿の中。おそらくここが2000年前のカオス神殿の内部なのでしょう。
どうやら1Fに放り出された様なので、いっちょ2000年前の世界でも覗いてみるかな〜と思って外に出ようとしたら、入口が封鎖されていて出られなかった。ちぇっ。

広い神殿内部を探索していると、どうやら地上は3階で終わっているみたい。
そして地下一階の存在も一応確認したんですが、すぐに行き止まりとなり、何もない始末。

ん? 時空犯罪者A(何かドラえもんっぽい)はここに居るんじゃないの?
とりあえず目に付いた部屋(3F)に入ってみると、あからさまに怪しい部屋でした。
部屋のど真ん中には石板があるものの、どうにもこうにも邪悪な気配がムンムンなのです。

そう言えば、前にもこんな状況があったような。
あの時は確か「つちのつえ」で石板をブッ叩いたら、地下への入口が出ました。きっと今回も同じだ!

……さて、いい加減軌道修正すると、ここでは「リュート」を使うのが正解です。
覚えているでしょうか、序盤に王女を助けた時、御礼に貰ったアイテムです。

このあたりはノーヒントにも思えるのですが、実はコーネリア城に、リュートの効果についてはっきり言及している人がいます。そんなの、覚えとらんっちゅーの。

そんなこんなでボロロ〜ン♪とリュートが鳴り響くと、ゴトゴトと動き出す石板。
そしてその下から現れたのは……予想通り、階段でした。

カオス神殿 B1F

出現した階段でB1Fまで下ると、ここからがカオス神殿の本番。ここまで来るにも十分面倒臭いけど。
通常エンカウントする敵に加え、各フロアに1体ずつ、倒した筈のカオス達が待っているのです。

記念すべき(?)第1体目は土のカオス、リッチ。B1FからB2Fへと下る階段手前で待ち構えてます。
「アースの洞窟」で倒した時より格段に強く、生意気にも「フレアー」を使ってくるので、率先して気配りさんになって下さい。要するにHPの残りには気を付けろ、と。

カオス神殿 B2F

B2Fも、これまた嫌な造り。この作品で死ぬ程出てくる「宝箱取りたきゃ大きく迂回しろ」的マップ構成です。それでも負けずに回収し、B3Fへと続く階段に歩み寄ると、火のカオス、マリリスが現れました。

マリリスは打たれ強いので、ヘイストあたりで補助しつつHPを削るのが基本だと思うんですが、悠長にやっていると「デス」で瞬殺される事もあるので注意。
が、即死防止の装備をすれば回避出来るので、驚異とまではいかないけど。

余談ですが、攻略本で確認したところ、マリリス(少なくともここでのもの)は冷気が弱点という訳では無い模様。火だから冷気(or水)に弱い! ……という発想は、RPGばっかりやっていると無意識に植え付けられちゃうものなのねぇ……。ただ、FC版の攻略本なのよね……コレ。

カオス神殿 B3F

お次のB3Fで待っているのは水のカオス、クラーケン。相変わらず身がプリプリしていて食欲をそそった……りはしない。だって色が青いんだもん。
クラーケンは触手でばちこんばちこん殴ってきたり、スミを吐いたりと、相変わらずイカ全開。最初に戦った時の台詞から推測するに、カオス4匹の中で一番知性が低いのは、このクラーケンと思われます。だってイカだし。

カオス神殿 B4F

B4Fも相当面倒な造り。B5Fの階段へはすぐに到達するのですが、宝箱を取るためには階段とは全然違う方向に行かねばなりません。これが、どうでも良いアイテムなら無視して進むのもアリでしょうが、その宝箱の中身は今作最強の剣、「マサムネ」。これを取らないでどうする。
……まぁ、「エクスカリバー」を打ってくれたスミスのおっちゃんには少々申し訳無いんですが。

B5Fへの階段の側に居たのは風のカオス、ティアマット。
4体のカオスの中で一番能力が高いのは伊達ではなく、色々と攻撃を仕掛けて来るものの、いまいち決め手に欠けていて、そこまで怖い攻撃はないような。HPが低いキャラのフォローをこまめに行うというのは他のボス戦でも言えたことですし。

さて、どうにか4体のカオスを倒す事に成功したわけですが、あの4体がこの世界に存在していたという事は、おそらく、未来世界へと送り込まれる前だったのでしょう。それを、過去へと乗り込んできた一行が倒してしまった、という事なのですが……これはこれで、新たな世界が派生してしまうのでは? 未来に行く筈であったカオス達がいなくなっちゃった訳だから。

それとも、カオスってのは量産出来ちゃったりするのかな?
イカの養殖はあるからなぁ(イカにこだわるな)。

カオス神殿 B5F

ティアマットを退け到着したのはB5F。ここは、多くの柱で象られたヘキサグラムの中央に部屋がある構成です。

行く手を遮る柱の間を通り抜け、下方から回り込む様にして中央の部屋へと突撃すると……そこには、諸悪の根元であるAがいました。いつまで仮名だ。

世界を狂わせたAの正体は「ガーランド」。序盤で王女を攫った元ナイトです。
しかし、ガーランドはあの時確かに倒した筈……と一行が目を丸くしていたら、ご丁寧に説明を始めてくれちゃったよこの人。

・ガーランドは2000年後の世界で一行に倒されたが、瀕死ながらも4体のカオスの力で2000年前の世界へと逃れる事に成功した。
・そして2000年後に自分が光の戦士達に倒されるという事実を踏まえた上で、未来の自分を救う為、カオス達を未来へと送り込んだ。
・そのため「ガーランド倒される→4体のカオスの力で2000年前にタイムスリップ→4体のカオスを未来へと送り込む→ガーランド倒される→4体のカオスの力で2000年前にタイムスリップ→……」と、延々ループ状態が出来ている。

で、結局ガーランドの目的は何かと言うと、ここで主人公達を殺し、自分は永久に生き続ける! ……という事だそうです。
じゃあ、そんなまどろっこしい事しなくても戦士達がこの世界にやって来た時点でカオスけしかけて殺っちゃえば良いじゃん! と思ったのですが、笑える事に、2000年も経過するとガーランド自体の記憶も失ってしまうそうで、自分の正体もすっかり忘れ王女攫ったりしてる訳です。早い話が阿呆だ。

しかし、正体と言っても、本来のガーランドは2000年後の貧弱ガーランドだと思うのですが、でも、そのガーランドはこのガーランドが記憶を失った姿で……って、ホントだ! 予言者の爺さんの言う通り「卵が先か鶏が先か」レベルの話になってる!

理解力が乏しい一行が右往左往する中、ガーランド……否、4体のカオスの力を取り込み最凶の存在となった「カオス」が襲い掛かって来ました。
ラスボスだけあり、カオスは様々な攻撃を駆使してきます。その威力も高いので、白魔導士(いるなら)は回復に専念しておくのが好ましいです。で、黒魔導士は攻撃補助魔法などを。

ところで、こいつの攻撃で個人的にすごーく嫌なのは「じしん」。
プレイ日記の最初の頃にも書いたんですが、私は十数年前にFC版をプレイした際、これで全滅したのが原因でプレイ放棄をしてしまってます。今でも覚えてるんだからなー! カオスー!

一方的な恨みを込めつつ全力で挑んだ結果、光の戦士達は見事(という程でも無いが)カオスを撃破する事に成功。
全てが終わったのだ。……さぁ、2000年後の世界に戻ろう。

エンディング

[以下ネタバレにつき一部反転]
さて、ここからはED。EDはテキストで綴られていきます。

そもそも、ガーランドの凶行(王女を攫う事)は、「ほんのすこしのすれちがい」から起こったものでした。そして、ガーランドの憎しみはどういう訳かクリスタルに増幅されてしまい、結果、4体のカオスを生み出してしまったのです。

そこで、本来進むべき道から逸れてしまった世界の軌道修正をするために呼び出されたのが今作の主人公達という訳ですが、こうなると、ガーランドに一体何があったのかが激しく気になります。

ところが、それについては一切説明無し。ひえー。……GBA版では解明されてるのかしらん?

ともかくも、無事に時の環を断ち切る事に成功した一行は、再び2000年後の世界へ。しかし、彼等が戻るのはカオスに脅かされていた世界では無く、彼等が知る元の世界。そして、
「そこには セーラやジェーンたちが 待っている もちろん 4人が よく知っている ガーランドも…」

この一文から推測するに、本来の世界ではおそらくみんなそれなりに仲良しなのでしょう。
元の世界の住人達は、当然ながら4人が経験した戦いの事は知りません。
しかも、古代文明はともかくドラゴンやエルフの事までもが架空の物語扱いになっちゃってるし……。

だから戦士達は「戦いの記憶を 心の底に しまい」こんだんですね。
アレな人扱いされちゃうから(´・ω・`)

□ ■ □

さて、「FINAL FANTASY」のプレイ日記もこれでお終い。
最後に、簡単なプレイ雑感などなど。

全体的にバランスが良く、遊びやすくなっていると感じました。
音楽をアレンジして、グラフィックが綺麗になって、少し台詞が変わって、でも基本の部分はオリジナルをきっちり踏襲という、シンプルなリメイクぶり。

リメイクというのは厄介で、オリジナルに対する思い入れの深さも、求めているものも人によってまったく違います。
新作でさえニーズが細分化されているというのに、リメイクの場合は更に細かくなってしまうので、それこそスタッフの皆様の心中お察しします、といった感じです。

そのくせ、「オリジナルに近いんならいっそFC版の方が良い」とか思っている勝手な私。
綺麗なグラフィックやアレンジされた音楽というのは、確かにリアルタイムで遊んだ時の懐かしさを煽るけれども、結局自分にとって重要な要素では無いだなぁ、と再確認しました。超身勝手。

前述の様に遊び易くなっているとは言え、オリジナルのゲームバランスだと、慣れていない方は少々キツいかもしれないので(特に魔法使用回数とか)、少しでも簡単に遊びたいという方は「イージーモード」でのプレイをお勧めします。

最後に、EDで思い切り狼狽した事を一つ。
EDの中で登場(テキストだけど)する「ジェーン」という名の女性について。
これ、最初本気で誰の事か解らなくて、王女とマトーヤ以外にイベントに絡む女性っていたかしらん?? と冗談抜きで悩んでました。
攻略本にも載っておらず、このままだと夜も眠れないとばかりにネット検索に縋ってみましたら……解りました解りました! ジェーンって(以下反転)、コーネリア王妃の名前かぁ!
……そんなチョイ役の人、覚えてないよぅ(´Д⊂

さて、アホな話でお目汚しした所で、「FINAL FANTASY」のプレイ日記はおしまい。
最後までのお付き合い、ありがとうございました!

[ 05.01.22 〜 05.03.01 ('15/07/07 加筆修正)]
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