子供向け漫画を原作としたPS初期のRPG。後に続く事なる「ポポロクロイス」シリーズの第1作目で、美しく平和な国に生まれたピエトロ王子が10歳の誕生日を迎えるところから、物語は始まる。
元が子供向けであるため、柔らかなタッチで描かれた2Dの世界や個性豊かなキャラクター達、そしてピエトロ王子の視線でテンポ良く進む物語は、絵本を彷彿とさせます。
4つの章で構成されているシナリオのボリュームはやや少ないものの、戦闘バランスや武器・防具などの装備品、お土産収集など、ゲームとしての楽しみと手応えも十分に用意されているため、物足りなさはさほど感じさせません。
物語も解りやすく、システムそのものにも煩雑さが無いので、あまりRPGをプレイする事のない方におススメ。
このゲームをプレイするのはこれで2回目になる。
発売が'96年という事は、前回プレイしたのは10年近くも前の事になるようだ。
当時、PSの台頭によって3Dグラフィックのゲームが増加してくる中、この作品では絵本のような世界の中、2Dのキャラクターが冒険していた。美男美女が闊歩するRPGに慣れつつあった中、2頭身のピエトロが画面を駆け回る様がとても新鮮に見えていた事は確かだ。
そんな感じで何とも懐かしいところをくすぐってくれる「ポポロクロイス」なのだが、今回プレイするまでのこの10年、特に鮮烈に覚え続けていたのは……白騎士(CV.池田秀一氏)の戦闘中の台詞、「気合いため!」だけだっだ。
なんで、よりにもよって、そんな。
どうでもいいけど本当の話が終わったところで、いざ本題。かなり久し振りの「ポポロクロイス」だ。
実のところ、シリーズでプレイしたのはこの1作品のみ。後に続く「ポポローグ」や2、PS2で展開されたシリーズをプレイしてみようかなぁ、と今頃思い始めたのだが、どうせならまた初代を再プレイしてしまえ、という事で電源を入れちゃった次第。
■1章「奪われた王冠」
ゲーム開始〜ポポロクロイス城〜城下町
ゲームそのものを大きく包み込んでいる童話チックな雰囲気を味わいつつ、ゲームスタート。
怪しげな一団が城を目指しているOPアニメを経て、主人公であるピエトロ王子の誕生日パーティの模様が描かれるのは良いのだが、犬や猫にまで祝福されてますか。いや、いい事ですが。
その後、父王をストーキングしたり、OPアニメで登場した「ガミガミ魔王」から父王の「知恵の王冠」を略奪されたりするイベントが発生。
魔王、アニメに比べたら結構マッチョじゃね(ΘωΘ)?
一連のイベントを見て感じたのは、キャラの動きがコミカルで実に表情豊かであるという点。いちいち可愛い。
あと、城の人々との会話から、ピエトロがいかに皆に愛されてるのかがわかって、これも何だかあったかい。日頃愛に飢えてるから(`・ω・´)
】ところで、城内を徘徊していたら自室の屋根裏部屋を発見。テーブルの上にぽつんとブタの貯金箱があったのでつい入手したのだが……それはマズいらしい。
すっかり忘れていたが、ここはシリーズ名物「おみやげ」部屋で、この部屋に置いたアイテムは続編に持ち越す事が出来るらしい。ところが、ここでブタの貯金箱を入手してしまうと再度置く事は出来ず、おみやげコレクションのコンプリートが出来なくなるんですって! あらやだ!
と、いう事で、ゲーム序盤という事もあり、思い切って最初からやり直した。あとからズルズル引きずるは嫌ですし。……どれだけみみっちいんだ。
何事も無かったかの様に仕切り直し、城内徘徊再開。城の地下で色々貰った後、父王が登っていた塔の側に近付いたところイベント発生。何だかよく解らないまま謎の声がして、王冠を取り返すために「力を貸してあげましょう」って事で空から剣が降って来た。「竜の剣」というらしいが……何だこれ。
気を取り直し立入禁止の塔へと入ったところ、入口に居た侍女から制止された王子。が、それを振り切って登って行くと「今まで言い付けを破った事は無かったのに」と嘆かれてしまった。ご、ごめんね、そろそろ思春期だからね! 反抗期なんて無さそうな性格してるけど!
塔の天辺に登ると、冒頭のイベントで父親をストーキングした際に見掛けた通り、昏々と眠り続ける見知らぬ女性の姿が。だが、我等がピエトロ王子は女性には一切ノータッチのまま、側にあった宝箱を漁り「竜のなみだ」を入手。その後、何事も無かったかの様に塔を降りて行くのでありました(笑)。
ちなみに、例の侍女さんは「私の口からは何も申し上げられません。どうか上で見た事はお忘れ下さい……」と項垂れてしまう。悪い事しちゃったかな……。
王様や王宮付きの占い師に剣を見せたところ、王冠探しの旅へのGOサインが。犯人であるガミガミ魔王は「フロー寝るの森を越えた山の上に自分の町を作っているらしい」という事なので、先ずは北に行くべきなんだそうです。
城から城下町へと続く長い橋を渡ると、町に入って直ぐの所でお供の兵士「ゴン」&「ドン」と合流。その後は、後々のワープ装置である(たぶん)「竜の柱」をチェックしたり、LV上げをしつつ防具「銅のうでわ」の購入資金を稼いだりしたところで、今回はひとまず終了ー。
「銅の腕輪」を買ったら本格的に冒険開始。「北に行け」と言われたので素直に北に向かったら木に激突。
……疑う事を知らない子供はこれだから困る。
タネキン村
道なりに進んで行くと「タキネン村」に到着。村に隣接している「フローネルの森」にはギルダとナルシアという姉妹の魔女が住んでいるんだそうな。少々人間嫌いだが、優しいんだとか、なんとか。
その後村を散策していたところ、村人とのイベントでアンデッドモンスター(倒せるけど)との戦闘になり素でビックリした。不覚。
このゲームでは基本的に町とフィールドがシームレスであるため、初めて来た場所などは「ここからはモンスターが出るぞ」というのが少々解り難い。
城下町なんかは城壁で囲まれているので把握し易いのだが、この村の場合、村の裏手にあるフローネルの森との境界が曖昧なので、村外れを歩いていたら敵とエンカウントした、なんて事もある。
さて、村には店らしい店は無いが、水車小屋2Fのベッドで宿泊&セーブが可能。
また、西回りで森へと入りちょっと西へと向かうと「駆け足の泉」があり、そこの妖精さんが治療してくれたよー。
ギルダの家
森の西は泉だったが、東にあるのは小さなお家。近付こうとすると見るからに悪魔風なモンスターが登場。なんかピエトロ達を食う気満々なんですけど……って、しかもお供のドン&ゴンが王子置き去りにして逃亡しやがった───ッ!
これって、もしピエトロに何かあったら、こいつらの一族郎党処刑モノですよ! 連座で!
うっかりハードコアな話になりかけたものの、襲ってきた「レッサーデーモン」をどうにか撃破。すると悪魔は小さなクマのぬいぐるみになってしまった。一体何がなんだか。
勝利したのも束の間、結局は魔女ギルダ(姉)の電撃を浴び失神する王子。どうやらさっきの悪魔は魔女ナルシア(妹)が魔法で作ったものだったらしいが、王子が倒しちゃったので業を煮やしたギルダが出て来たようだ。
こんな風に襲撃されはしたものの、ナルシアは根っから優しい子だし、ギルダも要はツンデレ(笑)。
王冠を取り返しにガミガミ魔王の所に行くというピエトロに対し、ナルシアが同行を申し出てくれた。渋々ナルシアを許してくれている様に見えるギルダも、セーブしてくれるわ回復してくれるわと至れり尽くせり。やっぱツンデレだ(ΘωΘ)
……余談だが、ギルダって見る限りでは老婆に見えなくもないんだけど、実際は若いの? ナルシアと並んでるととても姉妹という雰囲気では……。祖母と孫、みたいな。
ナルシアのパーティ加入後、二人でガミガミ魔王の町を目指す事に。が、妙にフィールドの敵が強くなっていて、ピンチなる事もしばしばだ。ここまで極端に敵が強くなるの!? と驚愕していてふと気付いた。よく考えたら、ナルシアってまだLV.1じゃん。いかんいかん。
一旦森に帰り、ギルダの家近辺でLV上げに勤しむ事にします。
ナルシアのLVもある程度上がり、戦闘がそこそこ楽になったところでガミガミ魔王の町へGO。
途中、ガラクタが山と積まれた広場に差し掛かったのだが、何かガラクタの鎧っぽいのが付けてくるー! 怖っ!
このガラクタ、自らを「白騎士」と名乗った。「伝説の剣を求め旅をする騎士」なんですって。自称。
ガミガミ魔王の手下に愛剣を盗られたという彼は、ピエトロの持つ「竜の剣」と自分がそこらで拾ったスクラップの剣とを比べ、その違いに嘆くものの、ピエトロの背後に現れたモンスターを一刀両断。どんな剣を持っているとしても自分は正義の騎士なのだと、あっと言う間に自信を取り戻したのだった。なんて前向き。
このイベントを経て白騎士がパーティに加わるのだが、彼の加入を素直に喜ぶ王子とナルシアがえらくかわええ(笑)。
心強い仲間が加わったところで、魔王の町へ……と言いたいが、ここで一旦ポポロクロイス城下町まで帰還する。
実はこの町のある民家の2Fに一振りの剣が置いてあるのだが、取ろうとすると住人に止められてしまう。しかし、白騎士を連れた状態ならば入手可能なのだと妖精さんが教えてくれたのだ。攻略情報と言う名の妖精さんが(笑)。
そんなワケで、白騎士の武器「つわもののつるぎ」をゲットなのです。うぉ、結構攻撃力が上がったなぁ!
ガミガミシティ
さて、改めてガミガミ魔王の町へ。白騎士がぽーんと強化されたお陰で戦闘がかなり楽になり、あっと言う間に「ガミガミシティ」へと到着してしまった。
「ただ自分の城と町が作りたいだけらしい」というガミガミ魔王が作った町は、その名も「ガミガミシティ」。住人はほぼロボットで、土産屋もあれば役場もあり、はたまたダウンタウンまで作っている(笑)。しかも、このロボット共のしゃべり方がなんか可愛いんだよー。語尾が「〜でフ」って。私の萌えツボは自分でもわからん。
魔王城
予想外にあっさり突入する事が出来た、魔王城。城内を丁寧に探索していると、何故か食堂にて白騎士の剣「しろがねのけん」を見付けてしまった。場所はともかく良かった良かった、早速装備を……と思ったのだが、さっき入手した「つわもののつるぎ」の方が断然攻撃力が上だった……。地味にショック。
その後、素敵にメカニカルな上、何故か宿屋まで完備しているガミガミ魔王城最上階にて魔王と決戦。
白騎士が随分と強かったお陰で特に苦労もなく撃破出来た。
ガミガミ魔王を倒してからの展開は非常にコミカルで、ガミガミと白騎士の仕草が実においしい(笑)。こういうノリは嫌いじゃないのだ。
魔王を倒した後は、王冠を携えてポポロクロイス城へと帰還。おいおい、白騎士とナルシアをちゃんともてなしてやれよー、と突っ込んでおこうか。
だがその頃、遙か西の空に、ポポロクロイス城を目指す巨大な影があったのだった……という事で、続きは次回に。
■2章「空に浮かぶ島」
ポポロクロイス城
さて新章。のっけからピエトロはお城に軟禁されております。勉強のためですって。
勿論、パーティにはナルシアも白騎士もいやしません。
この冒頭のイベントでは、塔で眠る女性の正体が判明します。女性の名は「サニア」。この国の王妃でありピエトロの母親です。序盤のイベントでバレバレとか、そんな事を言っちゃあいけないよ。
ちなみに、ピエトロが謎の声に授かった「竜の剣」は王妃が持っていたものだそうな。
王子を産んで間もなく不思議な眠りについてしまった王妃ですが、お城の学者連中によると原因も解決法も不明。まだ10歳児のピエトロ王子、死んだと聞かされていたママを目の前にしながら生殺し状態です。
一応、その後に登場した魔女ギルダによって大雑把ながらも原因と解決方法が示されますが、それは王子の失意を一層深めただけでした。
なぜなら、王妃は魂を吸い出され闇の世界に封じ込められている状態であり、その闇の世界に行くには死ぬしかない、って言うんですから。それはちょっといくらなんでも。
相変わらず「勉強しろ」しか言わない父王にうんざりしたのか(笑)、王子は冒頭のイベントでナルシアから貰った「みどりの笛」を吹き、ナルシアを召喚。お城から脱走してしまいました。
相変わらずギルダはツンデレで、ナルシアに対し「帰って来なくていいからね」ですって。
さて、町へ向かうと何だか町が人々がザワついている様子。どうも「ブリオニア」が近付いて来ているかららしい。
「ブリオニア」とは空飛ぶ島で、年に一度、ポポロクロイスの上に飛来しては、再び何処かへ去ってしまう謎の島。また、ブリオニアが近付くと怪物が凶暴になっちゃうんですって。まぁ怖い(棒読み)。
気が済むまで町をウロウロしたら、ひとまずお城へと帰還。どうやらテラスから脱走した事がバレていたらしく、入口に近付くと見事に連行されてしまった王子様。が、勉強なんかしてられっかよバーロー(意訳)と訴えたところ、王様から冒険の許可が降りたのでした。
とりあえずブリオニアにでも行ってみっか、という事で色々と話を聞くと、占い師のシターから「カナリシア」へ行けとのアドバイスが。カナリシアは魔法使いの町で知恵者が多く、彼等から良い案を捻り出して貰えとの事らしい。アイアイサー。
これで堂々と町から出られるようになった王子。大手を振って町を飛び出し、いざカナリシアを目指し……たいところだが、先ずはLV上げを兼ねて城の周囲を探索する事にした。マップもいまいち埋まってない様であるし、モンスター図鑑も埋めたいし。
モンスター図鑑と言えば、ガミガミ魔王城に出現するらしいモンスターを1匹だけ収集し損ねてるんだよなー、畜生。序盤で取り返せない取りこぼしがあると、結構モチベーション下がるんだよ……。
余談だが、南西あたりをウロついていると、海辺にて「ミサキ一家」とやらの家を発見してしまった。ここの家の爺さんは昔魔法使いだったそうな。
ある程度戦闘に自信が付いたピエトロ&ナルシアは、モンスター図鑑を集めつつカナリシアを目指す事に。白騎士は一体何処へ行ったのだ……。結構敵が強いので、いないとちょっと大変だ。
東の小屋〜ゴドリフトンネル
持ち主が善意で旅人に寝床を提供している「東の小屋」を経て「ゴドリフトンネル」へ入ると、ブリオニア接近の影響でトンネル内にもモンスターが湧いてしまっていた。だが、このトンネルを抜けなければカナリシアには行けないっぽいので、仕方がない。LV上げのつもりで戦闘に勤しみつつ洞窟を抜けると、程なくして鉱山の町「ゴドリフ」に到着した。
ゴドリフ
疲れを癒すため宿屋に泊まるとイベント発生。ストーキングされていたのか、何故かガミガミ魔王が登場。王子とナルシアの2人きりの旅に嫉妬し、徹底妨害をを宣言する始末Σ(゚Д゚;
おっさんおっさん、10歳児に対しての発言じゃないよ……って言うか、ナルシア狙いってもしかして、ロリ?
夜が明けて、魔王の事など知る由もない王子&ナルシアが町で情報収集したところ、白騎士らしき人物が鉱山の中に飛び込んだらしい事が判明。えええー、久々に名前聞いたと思ったら何してんだよ!
ゴドリフ鉱山
白騎士を探すため地下にある鉱山入口へと降りていくと、入口に鉱夫のオジサマが仁王立ち。
「モンスターを倒しに来たとか言うのか」という意味合いのことを尋ねてくるオジサマに対し、とりあえずYesと答えたら、突如殴られて失神。ええええ、何で!?
早い話が、中でトラブルがあったので鉱山に入っちゃいけない、って事らしいのだが、だからって殴らんでも。
何てバイオレンスだと憤慨していると、お詫びに50Gくれたのはいいが、HPが1になってしまっていた。な、なんて攻撃力! 侮り難し! 鉱夫の鋼の筋肉!
そう言えば、中にはまだ「ナグロ」さんとかいう鉱夫が取り残されているそうで、だからピリピリしてるのねー。
置き去りになっているナグロさんや白騎士の事は気になるが、まだ鉱山には行けない模様。なので、ひとまず本来の目的地である「カナリシア」へと向かう事に。
ゴドリフの町中には、ポポロクロイス城下町にあったものと同じような竜の形をした柱があるのだが、実はこれ、ワープ装置らしい。行った先々で見付けたこの柱をしっかり調べておけば、ワープ先にその土地が追加されるらしいので便利。
大湿原〜カナリシア
ゴドリフから更に進むと「大湿原」に出た。ちょいと複雑な地形になっている湿原を抜けると、細い橋の手前に竜の柱を発見。それを調べてから橋を渡ると、そこは目的地「カナリシア」だった。
魔法使いの町というので学術都市っぽいのを想像していたのだが、見た目は思いっきり田舎の村。だが、人々はやはり魔術師だったり研究者だったりで、皆、思い思いに自分の研究に没頭してるっぽい。
あと、経済観念皆無の住人達からぼったくっている食堂なんかもある。ひどい。
町の中では色々と面白い目に遭えるのだが、遊んでいる場合ではナッシング。村の長老に「ブリオニア」についての話を聞いたところ、あの空飛ぶ島には世界中のあらゆる知恵を収めた大図書館がある、という伝説があるらしい。
なるほど、それなら生きたまま闇の世界に行く手段も解るかもしれないなぁ、と僅かばかりの光明を見出したところでまた次回。
モンスター村
LV上げのためにカナリシア周辺で走り回っていたら「モンスター村」とやらを発見。ここはその名の通りモンスターが住む村なのだが、村は平和そのもの。道具屋も宿屋もある至って普通の村のようだ。
人語を解するどころか喋りもする住人達は、カナリシアの魔法使いに頭をよくしてもらったらしい。そう言えば居たなぁ、モンスターに身の回りの世話をさせてた爺様が。
ちなみに、この村では武闘大会をやっていて、王子1人で勝ち抜けば何か商品を貰えるらしいのだが……途中でボコボコにやられました。まだ早いみたい。
カナリシア
LV上げが終わったらカナリシアへ帰還。外からも見える程の大砲を自宅に装備している「ヤン」という名の研究者の家にいくと、実験の手伝いをしろとか何とかで、王子は大砲の中へと突き落とされてしまった。
展開のヤバさに慌てるナルシアに、ヤンは「魔法の力で人間を撃ち出し、ブリオニアへ行く」と実験の意図を説明。成功すれば国王から褒美が貰えると上機嫌なのだが……あの、アンタが実験台にしてるの、その国王の愛息子なんですけど。
結局、町の魔法使い達が大砲に魔力を送るイベントを経て発射されてしまったピエトロ。しかも発射直前に乱入したガミガミ魔王により軌道を逸らされてしまい、ブリオニアではなくゴドリフ鉱山内へと撃ち込まれる始末。それでも生きてる10歳児(笑)。
ゴドリフ鉱山
鉱山内では内部に取り残されていた鉱夫「ナグロ」と合流し、二人で頑張って地上を目指す事に。
道中でナグロの愛用品「ナグロスコップ」を入手し更に先へと進むと、なんとナルシアと再会。
こ、こんな所まで1人で来てくれたの!? カナリシアからゴドリフまで結構な距離があるよ!? ……って、竜の柱が使えたのかしら??
何はともあれ今度は3人で地上を目指す。途中、先に進むためには機動させなければならないであろう装置を見付けるも、案の定動かず。
こういう時は他の手段を先ず見付けるのがセオリーとばかりに周辺をウロつくと、何故か幽閉されている白い鎧の人を発見してしまった。見付けなきゃ良かった(笑)。
白騎士を閉じ込めているのは鉱山内に巣くったらしい魔物達。その親玉であるオークがいるも、当然ながら言葉がさっぱり通じず「オークキング」との戦闘に突入。てきぱきと撃破すると、ここで漸く白騎士と合流する流れとなった。
白騎士に対し「あれ、人間か?」という問いを投げてきたナグロさんはとても正しい。
個人的に、この、白騎士と再会するあたりの会話が異常に好きだ。
「敵に塩水をかけられたせいでサビつき、動けるようになるまで時間がかかった」と言い切りナグロから再度人外判定を下されたり、「ところで拙者、とりあえずヒマでござる」という理由で仲間に加わったりと、白騎士が暴走し過ぎている。的確に突っ込める人間がいないと、どこまでもいきそうな雰囲気だ。
さて、白騎士と共に地上への道。先刻は動かなかった機械も白騎士が力業で動かし、無事に鉱夫の皆の元へとへ生還。ナグロがお礼にと王子の特殊技(?)「落とし穴」を教えてくれた。
更に地上へ戻ったところ、カナリシアの暴走学者ヤンが再登場。何でもガミガミのせいで大砲が壊れてしまったらしく、それを王様に報告に行くそうな。どうやらピエトロ達も行かなきゃいけないみたいね。
とりあえず、白騎士のLV上げも兼ね、徒歩でポポロクロイス城に戻る事にした一行なのでした。
結構な距離があるんだ、これが。
ポポロクロイス城
戦闘を繰り返しつつ漸く戻って来ましたポポロクロイス城下町。
町はヤンの実験の話で持ちきりなのだが、「クソガキ」のせいで失敗した事になっている模様('A`)あのヘボ学者め!
お城にて「クソガキ=ピエトロ=この国の王子」というヤン大慌てなイベントを見た後、「ブリオニア」へ行く手段を模索。すると、港町「パーセラ」に住む「ポストフ」が空飛ぶ機械を発明しているらしいという情報をゲットした。
わっかりました、すぐにパーセラに行って来ます!
パーセラ
ポポロクロイス城から南東に進むと「パーセラ」到着。町はブリオニア見学の人で溢れ返り、買い物するにも邪魔なぐらい。
そんな中、王子達はとある工房を訪れた。この工房の主が前述のポストフ氏で、彼が作った空飛ぶ機械は「フライヤーヨット」というらしい。
早速「そのヨットを寄越……いや、貸して下さいお願いします」と頭を下げようとしたものの、それどころではなかった。ヨットの重要な部品であるスクリューが無いというのだ。このスクリューは特注しなければならないのだが、パーセラの鍛冶屋ではちゃんとした物を造れないらしい。
そういや、この町の鍛冶屋って大量生産がウリだったよな、確か。で、品質の良いものを一個一個丁寧に仕上げているゴドリフの鍛冶屋は、パーセラの鍛冶屋に客を取られて仕事が来なくなってしまった、とかいう話だったような。
完成は目の前なのにどうしようもない悔しさか、ポストフさんはすっかり飲んだくれ。そういや、仕事が無くなったゴドリフ鍛冶屋の親方もヤケ酒人生だったなぁ……と思いつつ工房を後にすると、何を思ったか急に工房へと引き返すナルシア。どうやら彼女もゴドリフの親方を思い出し、事情をポストフに説明したらしい。
ゴドリフの鍛冶屋に頼めばスクリューを作って貰えるという事で、ポストフから預かったスクリューの設計図を手に、いざゴドリフへ。ちなみに、町の人に頼むとゴドリフ行きのトロッコが使用出来る様になる。これがあるとゴドリフまで直通なんですって! すげぇ!
……ただ、竜の柱があるから別に交通の便には困ってないんだが……ってのは言わない約束で!
早速なのでトロッコに乗ってゴドリフへ……行く前に、結構広いパーセラを探索。印象的だったのは、港に立っていたおっちゃんの「ここの港もそろそろ限界」という一言。何でも、パーセラの周囲は浅瀬(だったと思う)が多く大きな船は近付けないんだそうで、そんな具合じゃこれからの時代に新たな発展はない、って事らしい。
2つの町の鍛冶屋のエピソードでも思ったのだけど、ほんわかした雰囲気の中にシビアなネタを入れてくるよなー、と、ただただ感心。
ゴドリフ
さて、今度こそトロッコに乗りゴドリフへGO。移動中はエンカウントも無いし快適な旅……と思っていたら、ゴドリフ付近のトンネルの中でぽつんと一つだけ置いてある宝箱を発見。お、降ろして! 回収させて!
結局、ゴドリフ側から歩いて取りには行けなさそうな宝箱。パーセラ側から行けば歩きで取れるのかしら、と一旦トロッコでパーセラに戻ろうとしたら……どういう事だ。誰かがレール上に置き巨石してくれやがって、トロッコは見事にクラッシュ。ピエトロ達はフィールドに放り出されてしまったのだ! ……って、そうかぁ。こうやって宝箱取りに行くのか。
おそらく通常の手段では侵入出来ないのであろうフィールドへの侵入に成功し、嬉々として探索開始。フラフラとその辺りを彷徨っていると、通常のフィールド同様にエンカウント。どうせパーセラ近辺のヤツが出るでしょ、とタカを括っていたら、なんか猿ばっかり出るんですけど! しかも強いんですけど! ギャー!
軽くボコボコにされたもののどうにか勝利した一行。一体ここは何処ですか、と今頃マップを確認したところ「サルの王国」という表記が。わ、解ったような解らんような!
ともかくこのままでは全滅必至なので、線路沿いに歩きつつ、一目散にゴドリフに逃げ帰ったのでありました。例の宝箱の中身は「りゅうのお札」。
余談ですが、猿地獄近辺にある「サル山」に入ろうとすると、ナルシアに止められます:(;゙゚'ω゚'):
ゴドリフ
サル地獄から生還した一行は、本来の目的である親方の元へ。
前回来た時はナグロの事で気が立っていた親方だが、今回はちゃんと素面。設計図を借りて来た甲斐ありスクリューを作ってくれる事となった。よっしゃ!
この後スクリュー完成まで少々時間を置く事になるのだが、ナグロの家の近くにいたオバさん曰く「体が鉄で出来てて歩くとガシャガシャ音がする怪物」。
それって、王子の後ろから付いてきてる白い鎧の人(?)の事ですか(笑)。
宿屋で一眠りして親方の元へ行くと、お約束と言うべきか、ガミガミ魔王にスクリューを盗まれてしまった。
「返して欲しくば新魔王城まで来い!」って置き手紙付き。「バカなヒゲオヤジの仕業」とか白騎士に言われてますよ、魔王! バカさ加減だったらどっこいどっこいなのにねぇ。
新ガミガミ魔王城
フィールド上に新ガミガミ魔王城が出現するのは、おそらくこのイベントの直後(未確認)。そのテリトリーに入るとBGMがガミガミシティのものと同じものになるので非常に解りやすい。
旧城に負けず劣らず悪趣味な城を攻め上がっていくと、あっさりと魔王を発見した。
「ナルシアちゃんと二人でクルージングなんて10000000年早いんだよ!」と、何か根本的に勘違いしている間王様は、船遊びのためにヨット作らせてると思ってるっぽい……ってか、オッサン、やっぱりロリか!
一人暴走していた魔王だったが、王子達が必死に事情を説明すると予想外にもすんなりとスクリューを返してくれた。おそらくピエトロの話の何かが彼の琴線に触れたのだろう。
てっきり戦闘があると思っていただけに少々拍子抜けではあるが、これでブリオニアにまた一歩近付いたというワケだ。
……ちょっと待て。ガミガミならブリオニアに行く飛行船なんか楽勝で作れるんじゃないか? これ禁句?
パーセラ
さて、ようやく取り返したプロペラスクリューを持ってパーセラへ。イベントを経てフライヤーヨットが完成し、いざブリオニアへ! ……と思ったら、ナルシアが一緒には行けないと言い出した。ナルシア達「森の魔女」は森や山でしか暮らしてはならないという掟があるため、海には出られないというのだ。そのため、彼女とはここでお別れせざるを得ない模様。
別れは辛いが、掟ならば仕方が無い。ナルシアの見送りを受けながら、ピエトロと白騎士、そしてポストフ&弟子達は大海原へと旅立ったのでした。
さて、ブリオニアへはすぐに飛び立つとばかり思っていたが、そうではなかった。件の浮島はまだまだ遠くの海上に浮かんでいるため、その付近までは海上を航行しないとならないようだ。
そんなワケでブリオニア目指し数日間海を進んでいた一行だったのだが、お約束のように船の墓場に迷い込み、これまたお約束のように巨大船と衝突。その衝撃でフライヤーヨットが見事に破損し、修理には結構な時間を有する事態になってしまった。
この最悪とも言える状況下で俄然張り切るのが、ヒマを嫌う男、白騎士。ピエトロに衝突した巨大船の探検を持ち掛けるのだが……お前等、修理を手伝うって選択肢は皆無なのか。
この衝突イベント後、ヨットの中で回復&セーブが出来る様になるので、ここを拠点に巨大船探索を試みるのでありました。
幽霊船
見るからに幽霊船な船内を探索。幽霊とお喋りしたり落とし穴に落ちたりドア開けたりレバーをガチャガチャしたりしつつ徘徊していると、船長室を発見。そこでやたらピエトロの事を知っている変質者じみた(笑)謎の船長(とういか声?)に遭遇後、恐れ戦きながら甲板へと出ると……何処から飛んできたのか、お魚がピチピチ跳ねていた。
「ピチピチとうまそうな魚でござる」というのは誰の台詞は言うまでもない。
この後、巨大化した化け物魚「リッカー」との戦闘。LVが低かったのか予想以上に苦戦し、結構な持久戦になってしまったが、ギリギリのところで撃破成功。毒攻撃がキツかった……。
ここで一旦場面は変わり、ギルダのお家。王子と騎士のドタバタを地下の井戸を通じて眺めている魔女の姉妹の姿があった。
森の魔女達は海に出ると泡になって消えてしまう人魚姫仕様らしいが、ナルシアはどうしても王子達が心配。そこで、そんな健気な妹のために、ギルダは一族に伝えられる「黄金の鍵」をナルシアに渡した。
早い話が、これで他の姿に変身すれば海も越えられるし万事OK!、というそこはかとなーくご都合主義のものらしい。
早速ナルシアが変身した黒髪少女に、ギルダは「カイ」と名付けた。
ただし、世の中はそんなに甘くはない。この「黄金の鍵」の事がピエトロ達にバレると……つまりカイの正体がナルシアだと知られてしまうと、彼女は森の魔女の力を失ってしまう。また、カイの姿でピエトロ達を助けたとしても、ピエトロが感謝するのはナルシアではなくカイになんだよ、というギルダの忠告も覚悟の上で、ナルシアはいざ出撃するのでありました。健気だ!
流され島
さて、ボス戦を終えたピエトロ&白騎士達はと言うと、幽霊船消滅イベントを経て「流され島」という諸島群に流れ着いておりました。周囲を青い海に囲まれ白い砂浜が美しいこの島は絶海の孤島で、漂流者達の楽園。皆が皆、気ままに生活を楽しんでいる模様
ああ〜いいよな〜。ここでのんびりと一生を終えるのもいいかもな〜、などと環境に適応してる場合じゃない。
ブリオニアに行くという目的を思い出した王子は、とりあえず自分達の無事をポストフ達に知らせるべく狼煙を上げようとしたのだが、木は貴重品だから燃やすなって叱られちゃったよぅ。゚(つω`)゚。
狼煙の代わりに合図となるものはないかと島中をウロウロしたところ、殴り付けたら水を噴くという「くじら岩」なるものがあるらしいという情報をゲット。そこで、脱出するための木船を一人で造り続けている女性「パミィ」からハンマーを借り、「くじら岩」へ……行こうと思ったのはやまやまだが、何だか浅瀬やら何やらで意外と島周辺は複雑な地形。「くじら岩」に辿り着くまでに結構な時間を要してしまった。
まぁ、アイテム回収出来たから良かったけども。後に白騎士の強力な武器となる「さびた剣」もゲット。
漸く到着した「くじら岩」をハンマーで叩くと、イベントを経てカイ(=ナルシア)が登場。
容姿だけではなく性格までもが変わっているのが凄い。快活さに憧れてるのか、ナルシアよ(笑)。
カイの正体など知る由もない王子は、カイの「ナルシアの友達」発言を信じ込み、彼女を仲間に加えて集落へ帰還。途中の戦闘で解ったのだが、カイは「黄金の鍵」の力を使い動物に変化して戦う様だ。
集落に戻ると、ピエトロ達を探しに来たポストフと無事再会。フライヤーヨットの準備も整ったという事で、ここでしか購入出来ないアイテム類を入手したら宿屋で一泊。
次回はいよいよブリオニアへと出発するのです。
流され島
目が覚めたら、ポストフの待つフライヤーヨットの所へGO。
ポストフはこの島に残りパミィの手伝いをするとの事なので、フライヤーヨットを借り受け、ピエトロ達だけでブリオニアに向かう事となった。
ブリオニアへと飛び立つイベントの途中ではアニメが挿入。こういう柔らかいタッチのアニメはいいなぁ。あまり違和感を感じずに済む(白騎士が随分と簡単な造りになってはいたが/笑)。
ブリオニア
遂に念願のブリオニアへと到着。全体的に石造りっぽい巨大な浮島を散策していると、町らしき場所に出た。
町とは言っても住人らしき者の姿はなく、そこはかとなく不気味な雰囲気。だが、誰もいない事をいい事に王子が空き巣行為を働いていると(笑)、誰かが立て籠もっているらしい家を発見。ただちに投降を促したのだが、一向に応じる気配は無かった。そ、そうしていられるのも今の内だからなッ。
とりあえず立て籠もり犯は放っておく事にして、浮島散策の続き。途中、見覚えのある某魔王カラーリングの飛行艇が接岸している様が目に入ったが、見なかった事にしつつ町の中央へとフラフラ向かうと、一際大きな建物へと辿り着いた。何だここ。
建物の前では突如イベントが発生。東の「カウパ」、北の「ゾルダン」、西の「ドルン」、そして「ヤプー」という人外ヘンテコ四人組……もとい「闇の四天王」と初顔合わせ。
メモし損なったのか「ヤプー」だけ何も通り名(?)が無いが、たぶん「南のヤプー」とかだと思う。自信ないけど。
ちなみに、この四人のリーダー格らしいヤプーは、幽霊船の船長室で出会した謎のストーカー船長の正体だった。
四天王の目的もブリオニアでの家捜しらしいが、目の前の建物を開ける事が出来ない様子。結局、開ける術を探すべく、王子達を放ってとっとと姿を消してしまった。
グズグズしてると出し抜かれちまうぞ、って事で王子達も扉を開けようと試みるが、やっぱり開かない。そこで、あからさまに怪しい立て籠もり犯の家へと舞い戻ってみたところ……中に居たのはガミガミ魔王では無かった。
ありゃ? 飛行艇があったからてっきりヤツとばかり。
家の中に居たのは「サポー」という名の人物。見た目はバッチリ犬人間。
ブリオニア最後の住人だという彼は、四天王から「闇の本」を渡せと迫られ困っていたようだ。
「闇の本」とは、この世とあの世(闇の世界)を行き来出来る方法が記されている、まさにピエトロのために書かれた様な書物で、今は封印されているらしい。封印を解くにはブリオニアの制御システムとやらを破壊しなければならないとの事だった。
そんな大がかりな封印を施すぐらいなら、需要が限りなくゼロって事で破棄しちゃえばいいのにー。
この時、ブリオニアについての解説がなされるのだが、まとめると以下の通り。
・ブリオニアは元来地上の国だったらしい。
・色々あって(笑)王宮ごと空に浮上したが、制御装置「バルの心臓」の力が強過ぎて陸に降りられなくなった上、何故か不老不死になった。
・最初は不老不死の生活を享受していた人々も、真の自由が無い生活に嫌気がさし、一人、また一人と島を離れて行き、最終的にはサポーだけが残った。
なるほどなるほど、よくわからんがなるほど……と頷いてたら、いつの間にかガミガミ魔王もそこに居た(笑)。四天王が開けられなかった扉を開けるとは、おっさん侮り難し!
ともかく、四天王より先に「闇の本」を探さなければならない状況に陥ったピエトロ達だったが、時は既に遅し。カルシウム不足の四天王共が城を荒らし始めてしまい、戯れにコントロールシステム破壊されちゃうわ、封印の仕組みがバレちゃって闇の本を取られちゃうわと、踏んだり蹴ったり。
ああ、ついでに途中でガミガミ魔王も仲間になりましたですよ。
結局、ヤプー達が無茶やったせいで墜落確定となったブリオニア。しかもこのままだと丁度ポポロクロイスの真上に落ちてしまう計算となるため、それより先に「バルの心臓」を破壊し、海上へと落とす事に。
城1Fの右側の部屋にセーブ&回復出来る装置があり、周辺には敵も出現するので、先ずはそこでLVを上げつつ続きは次回。