ブリオニア城 地下
「バルの心臓」を破壊するためブリオニア城の地下へ。この地下というのがまた厄介な造りで、上下二層(三層だっけ?)からなっているものの、床が途中で切れているため、二つの層を階段で行き来しながらフロア中央にある「バルの心臓」への入口を探さねばならない。
しかも、やったらエンカウント率が高い気がするのは気のせいですか、塔で寝ているおっかさん。
ゼイゼイ言いながら「バルの心臓」へと続くらしい巨大パイプの前に立つと、微妙な表情で吸い込まれるピエトロ達。そして漸く「バルの心臓」を破壊……するには、戦闘ですか。やっぱりそうだよね。
VS バルの心臓
辿り着くまでが厄介だった「バルの心臓」だが、さすがブリオニアの技術の粋だけあって実に厄介な敵。手下のメカ2種類が襲ってくるわ、全員眠らせる技使ってくるわ、なんかいまいちカイ&ガミガミ魔王の使い勝手が悪いわ(笑)と、これまでにない苦戦を強いられてしまった。しかも、手下のメカ達って全滅させたらバルがまた呼ぶんだよぅ。゚(つω`)゚。
結局、白騎士は「気合いため」→「ジャンプ斬り」をバル本体に繰り返し、ピエトロは回復魔法を、そしてガミガミとカイは死なない程度に適当に頑張って貰いましたとさ。手下については、1体以下にさえしなければ新たに呼ぶ事はないみたい。
何とかギリギリのところで「バルの心臓」を破壊した王子達。あー良かった良かった、などと安堵するのはまだ早い。バルの心臓が破壊されたって事は、ブリオニアが墜落するって事でもあるのだから。
大急ぎで城を脱出した王子達は、フライヤーヨットに乗って浮島からの脱出を計る事に。が、ガミガミは自分の飛行艇で先に帰っちゃうし、サポーはサポーで家に荷物取りに帰るし、お前等マイペース過ぎだろ。
サポーが無事に乗ったところで、フライヤーヨットは浮島から離岸。脱出シーンはアニメムービーへと切り替わる。
墜落するブリオニアから間一髪で抜け出す王子達だったが、何故かこっちへと突っ込んでくるガミガミ魔王の飛行船。この緊急時に攻撃仕掛けてくるつもりかオッサン! と思っていたら、ピエトロ達にではなくブリオニアに向けて突っ込んでいくではないか。え? 何? お宝探すんなら落ちてからの方がいいんじゃね?
■3章「闇の世界」
ポポロクロイス城
落ち行くブリオニアから脱出したところで第2章は終了。そのまま第3章へ。
この章ではのっけから、ガミガミ魔王がブリオニアの墜落に巻き込まれ行方不明となっている事が告げられる。
あちゃー。だからカイが止めてたのに。
だが、直後ガミガミは浜辺へと打ち上げられ、運び込まれたのは何故かポポロクロイス城の大広間。
ああ、おかしい人を亡くしてしまった……と線香の一つや二つでも、と思いきや、ところがどっこい生きていた。
目覚めるなり、ガミガミはピエトロに一冊の本を渡してくる。そのタイトルは「ラダック仙人と闇の世界」。
この本を持ち出すため、ガミガミはブリオニアに戻ったらしい。うおおお、新魔王城でのイベントといい今回といい、あんた漢だよ!
本を解読してくれた魔女ギルダの説明によれば、「ラダック仙人」とは何千年も生きている人間で、遙か東方にある「剣の山」に住み、そこで闇の世界へと通じる入口を守り続けているそうな。
じゃあ、その東の国とやらに行けばいいんじゃん! ……と思ったものの、行く方法がさーっぱりわかんないんだって。やだね。
三歩進んで二歩下がる状況にヤキモキしつつも城内を歩き回る王子。
そうそう、ブリオニアから連れ出したサポーはお城に住む事になった模様。「バルの心臓」の力が消えた今、彼はもう不老不死では無いのだが、彼的にはそれでもいいみたい。
また、白騎士も今度はちゃーんとお城に居て兵士達に稽古を付けてくれているのだが、「必殺技を出してみろ」などと無茶な事言ってやがるよこのガラクタ。
そういや食事を摂りに食堂に行ったガミガミはどうしてるのかと様子を見に行くと、これまた驚くべき事を言い出した。東の国に行きたいんなら、旧魔王城に行ってみろ、ですって!
何でまた唐突に頼れる兄貴キャラになったのだ!? ……と驚愕しつつ今回はここまで。
ゴドリフ鉱山〜かけあしの泉
ガミガミの指示に従い、ナルシアと白騎士、魔王と旧魔王城を目指す……前に、攻略情報を参考に「すすけた石」を取るためゴドリフ鉱山へ。サクっと入手後、「かけあしの泉」にいる妖精の所へ持って行くと、彼女から石についての説明があった。
妖精曰く、前述の「すすけた石」の正体は「竜の玉」というもので、大陸に3つしか存在しないものだという。この石には竜の神の力が込められていて、3つ全てを集めると巨大な力を手に入れる事が出来るそうな。
今回はとりあえず1つを確保したわけだが、残り2つは追々見付けるって事で、今は本筋に戻ってみる。
ガミガミシティ
久々に私的楽園である(笑)ガミガミシティへ。こいつらの「〜でフ」という語尾がひたすらに愛しい。
懲りもせず住人達との会話を一通り楽しみ、メカ専用温泉(?)の温度を上げ、いつもの様にアトラクションを(劇)見ようとしたら……ガミガミに止められてしまった。
ピエトロ達が悪役で自分が正義の味方になってるから、見られたらヤバいよな。特に白騎士あたりが。
旧ガミガミ魔王城跡
さて、今度こそ本来の目的であるガミガミ城跡へ。第1章で来た際に城の殆どは吹っ飛んでしまっているのだが、一つだけ生き残っている扉がある。その扉の前で魔王が「ちょっとお太りになりました?」などと言われつつ生体認証を受けると、セキュリティロックが解除され、未踏の地(ガミガミ以外が)への扉が開いたのだった。
ここからは、旧魔王城地下を目的もよく解らぬまま降っていく事になる。日頃一体どういうメンテをしていたのか、電気系統はイカれ気味になってるわモンスターに襲われるわともう散々。しかも、途中何気なく開いたモンスター図鑑でブリオニア城地下にてエンカウントし損なった奴がいた事が今頃判明。ぐわーッ! もう戻れないのにーッ!
……そんな感じで余計苛立つハメになったものの、良い事もあった。エンジニアロボットから魔王の装備を強化して貰ったし、あちこち彷徨いながらも漸く到達した城地下の最深部には、なんと「ガミガミウイングRX」なる飛行艇まで登場! どうしたガミガミ、最近男前だぞガミガミ(笑)!
とりあえず魔王を褒めちぎった後、これで東の国へ行けると喜んでいたら……甘かった。何処で聞き付けて来たのか、ブリオニアで好き勝手にやってくれた四天王達が再登場したのだ。うわ、嫌な予感。
ブリオニアから自力で脱出したんだから東の国だって行けそうな気がする四天王達だが、流石にそれは無理らしい。早い話が「飛行艇寄越せ」という流れに突入。我が物顔で飛行艇に乗り込む四天王のうち3人を尻目に、王子達は四天王の一人「カウパ」との戦闘に突入した。
炎の攻撃が予想外に辛かったものの、無駄にガミガミ城地下をウロつきLVが上がっていた事が幸いしたのか、前回の「バルの心臓」戦に比べたら全然楽でした。
ある程度攻撃を加えると、飛行艇の発進準備が出来たらしくカウパも逃走。ピエトロ達の目の前で、ガミガミ自慢の機体はあっさり強奪される事となってしまったのでした。なんだそりゃー!
……カウパ、てっきり尻尾切りされると思ってたんだけど(笑)。
予想していたようでしていなかった事態に、当然ながら困惑する王子達。だが、ふと、ブリオニアから連れて帰ってきたサポーの事を思い出した。そういや、何かあったらいつでも自分のとこにおいで、と言ってくれていたような。
学者連中にモテモテであるサポーは今、取り巻きと共に墜落したブリオニアへと渡っている筈。よっしゃ、いっちょ知恵を借りに行ってみるかぁ、と気を取り直した王子だったが……その前に「竜の玉」でも集めてみようかな。魔王城地下で結構LV上がった事だし。
サルの王国〜モンスター村
さて、竜の力が宿るという3つの玉を集める事にした王子。1つは入手済みなので、残るは2つ。
うち1つがあるのは、ゴドリフ〜パーセラを結ぶトロッコ用線路の途中にあるサル地帯。以前うっかり進入し酷い目にあった(第7回参照)ところだ。
あの近辺には、入ろうとした際にナルシアから止められた謎のダンジョンらしきものがあったが、どうやら石はその中にいるボス猿が持っているらしい。
前に来た時は命からがら逃げ帰った王子達だが、今回はそうはいかない。あの後、伊達に四天王から闇の本やガミガミの飛行艇を奪われたりしてはいないのだから……って、あれ? 盗られてばっかじゃん。
とにもかくにも、相応以上のLVになっていたためかボス猿をあっさり撃破。竜の玉を強奪し、落とし前として(笑)今まで猿共にスられていた小銭が戻ってくる不思議な貯金箱をも頂戴したのだった。
動物虐待に心を痛めつつ、最後の石を求めてモンスター村へ。ここでは武闘大会が開催されているのだが、どうやら優勝者への賞品が竜の石であるようだ。なので当然ながら優勝させて頂く事に。伊達に四天王から闇の本や飛行艇を(しつこい)
実際は優勝するまで賞品が何かは解らないんだけど。そこはまぁ大人の事情で。
こんな感じで「竜の玉」を3つ揃えたピエトロ王子。フハハハ、これで強大な竜の力が我が手に! ……と喜んだのは良かったが、このままでは何も起こらない。これらについてのイベントを起こすには、お城の西の海岸に住んでいる「ミサキ」一家を訪ねなくてはならない様だ。
そういやあの家の爺さんは魔法使いだとか言ってたが……ううむ、まさかこんな形で関わってくるとは。思わぬ伏兵。
ミサキ一家の家
爺さんの所へと竜の玉×3を持って行くと、儀式を執り行ってくれる事に。儀式には「聖なる粉」と「聖なる皿」、更には生贄まで必要らしく、そのため、王子達はそれらを入手しに……え? 行かなくていいの?
「そんなものはないだろ」という事で、代わりに用意されたのはパン粉と猫用ミルク皿とジャガイモ、キュウリ、トマト。儀式に使用するとは思えないチョイスだが、大事なのはきっと心意気なのだ。
ほら、その証拠に、ちゃーんと儀式は成功し、ピエトロが「ドラゴンセイバー」を会得しましたよ!? ……って、げ、マジに成功しやがった(゚д゚)
さて、気になっていた事を片付けたところで、いざサポーの元へ! ……行くのは、また次回に。
ブリオニア
サポーの助言を得るため、ポストフ(何時の間にかパミィと戻って来てました)からフライヤーヨットを借り、海上に墜ちたブリオニアへ。サポーに「四天王のクソ野郎共が」と忌々しげに話を切り出すと(妄想です)、「ブリオニアの脱出ポッド使えば良いんじゃね?」という返答を得た。単体で飛行する機能があるんですって。
緊急ポッドがあるのはブリオニア城の地下。あの「バルの心臓」があった付近で、全部で8つもあるらしいが、墜落やら水没やらで無事に作動するかどうかは行ってみなきゃあ解らないとの事。
そこで、ピエトロ達は再びあの面倒臭い造りのフロアに行くハメになってしまった。苛々するんだよなぁあの辺(笑)。
これも駄目それも駄目あれはさっき調べたヤツ、などと忙しなく調べ回った結果、1つだけ無事な脱出ポッドを発見。早速乗り込んでみたら……おお! 動いた!
折角動いた事だし勢いに乗ってこのまま東の国へ! ……は流石に乱暴というもの。一旦城へと戻りサポーを降ろした上で、城のみんなに「いっちょ東に行って来るぜ!」とご挨拶。そして、改めていざ東へと舵を取るのでありました。
東の国
さて、飛行艇に乗り延々と東を目指す王子達。その時間たるや二時間三時間じゃあない、日単位。あれ? 週だったっけ? プレイメモに書いてないのでわかんないや。
……要した日数はともかく、長い旅路の果てに一行は遂に東の国へ到着、というか、墜落。その衝撃で飛行艇は大破したものの、どうにかピエトロ達は無事だった。何故だ。
ピエトロ達が墜落したのは「ハタハタ村」というのんびりとした田舎の村。早速村人達に、闇の世界へと通じる入口を護っているという「ラダック仙人」について尋ねてみると、仙人は村の裏手にある「剣の山」という山の天辺にお住まいとの情報が。
これまた面倒臭い場所に……って、ええ、行きますよ。行きますともさ。
剣の山
さて、村人の言葉通りに剣の山へ向かったのは良いが、何だか素敵に敵が強い。重い一撃を放ってくる敵ばかりだ。要するにLV不足という事か。
そんなワケで、ハタハタ村をベースキャンプに暫しLV上げ。実は今回のプレイは結構急いでやってるから、無理するとすぐLV不足になり易い。気を付けよう。
また、LV上げと並行して宝箱回収もしていたのだが、剣の山内部へと続く隠し通路入口がさっぱり見付からずにイライラしていたところ、一番最初に調べた辺りに存在していた。これもよくある事なので気を付(以下略)。
気が済むまでLVを上げ、戦闘が若干楽になってきたら、改めて「剣の山」へ。えっちらおっちら登っていると、道中、にっくきヤブー達と遭遇してしまった。……但し、相手は何故か山頂から垂直落下の真っ最中だったけども。
更に、四天王に奪取されていたガミガミの飛行艇が接岸しているのを発見したのだが、それを取り返そうともしないピエトロ達の不思議っぷり(笑)。
ラダック仙人の家
そんなこんなで頂上付近に到着すると、目の前には一軒家が。
「うっしゃあラダック仙人出て来いやー!」とまるで借金取りの様に訪問すると(妄想です)、作務衣っぽい服を来た大男が姿を見せたが、何やら泣き言じみた事を口走り再び家の中へ入ってしまったではないか。
今の感じは多分仙人じゃあ無いな、と推測しつつ家の中へとお邪魔すると、先ほどの怯える大男(弟子らしい)の他に、見るからに仙人チックな爺様が一人。案の定、彼がラダック仙人との事だった。女の子にモテるとか、そんなこたぁどうでも良くてですね。
軽いノリの仙人と交渉した結果、とりあえずは闇の世界への入口を開けて貰える事になった一行。但し、闇の世界への通行証である「闇の本」を持たないため、それに代わる試練を受けなければならないそうな。
ちなみに、四天王達が垂直落下するハメになったのは仙人のお眼鏡にかなわなかったらしい。「闇の本」を持ってるだけじゃあ駄目なのねー……って、四天王撃退出来るって何気にすげぇな爺さんよ。
とりあえず今回は仙人のお宅に泊めて頂いたところで、続きは次回。
剣の山
翌日、ピエトロ達は仙人と共に「剣の山」山頂へ。約束通り仙人が入口を開いてくれたのは良かったが、そこですかさず登場したのは四天王。またしてもカウパを足止めにしてやんの。
…………もしかして、カウパって他の三人に嫌われてるんじゃないか(笑)?
内部分裂を狙う発言はともかく、ここでカウパとの再戦。前回同様炎属性の技を使ってくるのが結構大変だが、炎属性のダメージを減らす装備をしていた事と、しっかりLV上げをしていた事が功を奏し、そこまで苦労は無かった。よかったよかった。
カウパを無事仕留めたピエトロ達は、三人になっちゃった四天王を追うように闇の世界の入口へとダイヴ。まさしく底知れぬ空間をひたすら落ちていくと、漸く着地した闇の中に突如「永遠の番人の館」が出現した。
見た目メルヘンチックな外観をしているこの館だが、これこそが闇の世界へと通じる試練。「闇の本」はそもそもこの館に通じる道を開けるための証でしかないって爺さんが言っていたっけなぁ。
永遠の番人の館
そんなワケで「永遠の番人の館」に挑戦。この館はギミックだらけで、それらを解きつつ進んでいく事になる。
具体的には薬で小さくなったり(不思議の国のアリスみたく)、透明床を歩き回ったり、謎の楽団の指揮をしてみたり、魚に襲われてみたり、カラーパネルを踏んでワープしまくってみたり、クイズ地獄だったり、ルーレットを延々とやったり。……全然具体的じゃありませんな。
ちなみに、カラーパネルの部屋はオレンジ→水色→小豆→象牙(?)の順で行くと出口へと行ける。たぶん。
また、コロシアムへ行く場合はそこから更に黄緑→紫と行けばいいようだ。これもたぶん。
コロシアムで勝ち抜きホクホクしつつ最奥へと進んだら、ボスである「カルラ」と戦闘。こいつもさっさと倒しちゃえ……と思いきや、強いのなんの。速いわ攻撃力高いわで、危うく全滅しかけたりしたが、どうにかギリギリの所で倒す事が出来た。
白騎士ぐらいしかまともに攻撃出来ないでやんの。いや、正確に言うと回復や補助が出来ない白騎士だから攻撃に専念出来たというか。それだけ攻撃が熾烈って事で。
カルラを倒したら、またしても穴へぽひゅー。すると、真っ白なクジラと遭遇した。
「ボク、クジラのマック!」とユルさ全開で名乗ったクジラの背に乗り、一行は一路闇の世界の支配者である「ダーナ」の元へ。闇の世界に来たからには挨拶しとくのが筋でしょう、って事で。
闇の王たる「ダーナ」が支配するこの闇の世界は、邪悪な魂が行くところ。普通の魂は光の世界へ行くのだが、邪悪な魂は闇の世界で永久に封じられ、二度と復活しないようダーナの管理下に置かれるそうな……って、これは結構前に爺さんから聞いた話だけどもね。
ダーナ神殿
マックの背に乗り到着したダーナの神殿はそれはもうでっかいのだが、ダーナ本人も相当デカかった。しかも見た目は優しそうな女性(?)なのだが、実際は無愛想……というか、ピエトロ達の様な矮小な存在には興味なさげ、というか。
一方的にピエトロの心を覗いて事の経緯を把握しただけで、後の事は神殿の人々に丸投げする始末。
まぁね、いちいち同情とか軽蔑とかしてらんないのは解るけどね。
ちなみに、この神殿でダーナに仕えている兵士(無愛想)や神官(無愛想)、そしてクジラのマックは、全てダーナの分身なんだそうです。
…………ダーナ様。マックの性格で接してくれよ、そこは。
闇の世界の主に相応しく冷淡なダーナだが、一応は「魔王の星」の結界を解くというカギをくれたので、意を決して封印解除。
再びマックの背に乗りいざ魔王の星へ向かう事となった。
魔王の星
魔王の星は荒廃した暗い大地で、奥に進んで行くと廃墟となった町らしき場所に辿り着いた。
廃墟には何故か女性の幽霊(なんか透き通ってるから)がぽつんと立っていて、「ここはガキが来る所じゃねぇ、帰れ帰れ!」……などとは流石に言われないが、それっぽい事は言われてしまう。
……っていうか、この人ピエトロのお母さんじゃ? 何で気付かないのだこの息子は(笑)。
ピエトロのお母さんに回復&セーブして貰ったところで今回はここまで。敵が強いのでしんどい……。
魔王の星
魔王の星にて廃墟の最奥へ。するとイベントが発生し、ピエトロは一人で何処へか上昇を開始してしまう。
しかも途中で強制バトル×3。何なのさー。
ひたすら上へ上へと浮かび上がり、到着したのは何かの天辺。そこでは三人になった四天王とピエトロの母親が、熱いバトルを繰り広げているじゃあありませんか。しかも母ちゃん強いでやんの。
何だかわからんが、いけいけ母ちゃん、やれやれ母ちゃん……と密かに応援出来れば良かったのだが、生きて動いている母親を目の前にした10歳児が空気を読めるワケはない。あっさり四天王に見付かった挙げ句、サニア(お母ちゃん)を退けるためのエサにされてしまった。
実はサニアの正体は「竜の化身」で、光の世界からの使いとして地上を守護していた存在らしい。で、十年前(だったかな)に魔王が襲って来た際、ただ一人光の竜として戦い勝利したまでは良かったが、魔王はサニアの魂を、闇の世界への道連れにしてしまったのだ。
だが、サニアも大人しく道連れにされる筈はない。この星にて、我が身をもって魔王を封印し続けているというワケだ。
一人で魔王を退けたのだから四天王程度どうって事はない筈のサニアだが、バカ息子(ひどい)の登場で情勢が激変。王子は呆気なくヤブー達の標的にされてしまった挙げ句、ついつい母親にSOS発信する始末。
流石の竜の化身も愛息子を見捨ててはおけず、サニアはピエトロを助けるべく、封印の側を離れてしまった。
その結果は……推して知るべし。隙を突いたヤブーがあっさりと封印を解除してしまい、魔王を本格的に復活させるべく姿を消してしまう。更にはサニアもぐったりしちゃったりして、だいぶ下がったと思われていたピエトロのダメ王子度がここにきて急上昇。
絶対内心で「このバカ息子」と思っているに違いないよ、お母ちゃん(笑)。
事態は悪化の一途を辿るも、泣いてる場合じゃあない。仲間と合流しつつヤブー達の後を追い地下へと向かうと、今まさに魔王を復活させようとしているではないか。危険が危ない!
この後、四天王恒例足止めバトル。今回のお相手は「ドルン」だ。直接攻撃も魔法もやたらとダメージを喰らい苦戦気味だったものの、全員の速さを上げつつナルシアを回復&補助役に徹させる事でどうにか切り抜けた。結構LV上げてきたつもりだったんだけどもなぁ。「気合い」掛けた上での殴りもキツかった……。
さて、ドルンを退けてはみたものの、案の定魔王は復活してしまった模様。その上ピエトロ達がいる場所が崩壊を始めてしまい、一行は助けに来てくれたマックと共に超特急で魔王の星から脱出する事に。
この脱出シーンはアニメムービーなのだが、魔王がドバーンと襲ってきたり、ダーナの神兵達(たくさん)が弓で魔王を一斉掃射してくれたりと、なかなか見所満載。
ダーナ神殿
マックとダーナが助けてくれたお陰もあり、無事に脱出成功したピエトロ達。が、ダーナ神殿に帰り着いたピエトロ達を待っていたのは「氷の魔王」が復活してしまったという事実だった。
加えて、さっきの戦闘で多くの神兵が死んでしまい、ダーナはそれを哀しんでいるという。
実のところ、ダーナが派兵したのは闇の世界の平和が乱されたからであり、ピエトロ達のフォローをする気は更々無かったらしい。その上、魔王が外の世界に出たのならもう自分とは無関係な事であり、魔王が目覚めたのはピエトロの責任なんだから自分でどーにかせいや、と言い渡されてしまう。
ダーナ的には、闇の世界さえ平和なら他の世界はどーでもいいんですって(泣)。
この後、失意のまま一行はハタハタ村に帰還。仙人によると魔王はポポロクロイス城の方へと飛び去って行ったとの事なので、哀しむ間も無く大急ぎで帰国しなければならない模様。
幸い、脱出ポッド型飛行艇は仙人が修理してくれていたので(どうやったんだろう)、買うもの買ってお土産などをゲットしたら、ひとまず一泊するのでありました。
ちなみに、お土産は各地でちゃーんと買い集めてますよ。
■4章「氷の魔王」
ポポロクロイス城
飛行艇を降りたらそこは雪国だった……ってなカンジで、凍り付いちゃってるポポロクロイスに帰還。折檻されるのは覚悟の上でパパ王に事の顛末を報告すると、王はママとの馴れ初め話を聞かせてくれた。
王は若かりし頃に森で手負いの竜を助けた事があり、再度その森に行ってみるとママが居た→フォーリンラヴ、という流れだったらしい。何かよくわからんが。
竜が人間に恋しちゃっても良かったのかどうかこの際置いておくとして、とにかくママの正体は把握した。
そんな中、サニア付きの侍女がとんでもない報告を持って来た。
なんと、眠っている筈のサニアが、侍女の目の前で姿を消してしまったというのだ。
己のしでかした事に責任を感じ落ち込んでいる10歳児に、この非常事態は見事な決定打。全部自分のせいなのだと、ピエトロは号泣しながら城を飛び出した挙げ句、一人のところ敵モンスターに襲撃されボコボコにされてしまう。流石に可哀想だろう、この展開は!
そんなピエトロを間一髪で助けたのはナルシアだった。が、敵に魔法が効き難い事に気付いた彼女は、ピエトロが気絶中であるのを利用しカイに変身。どうにか敵を退け、再び変身を解いたその時……間の悪い事にピエトロが目ぇ覚ましてやんの。
ナルシアが変身に使う「黄金の鍵」は、正体を知られてはならないという掟付き。変身するところを見られたために森の魔女の力を全て剥奪されてしまったナルシアは、その場でぶっ倒れてしまう。
えええ、「普通の女の子に戻ります!」ってワケにはいかないのか! いつの時代のアイドルだ、それは!
自分のやる事なす事が全て裏目に出る人生を送っているピエトロは、ナルシアを背負い城へ。城内の一室に寝かせると、ギルダは「ソームの花」ならどうにかなるかもと告げた。
だが、「ソームの花」は100年に一度しか咲かない激レア種。しかもギルダが持っているのはその種子である「ソームの種」で、花が咲くのを悠長に待つ暇など微塵も無い。
結局は為す術も無いのか……と更なる絶望に襲われかけていた王子だったが、ふと「駆け足の泉」の事を思い出した。あの泉なら種を異常成長……いやいや、成長を促進してくれるかもしれない、と。
かけあしの泉
善は急げとばかりに種を握りしめ泉へ向かう王子。泉はそう遠くはないが、道中何かトラブルがあるに違いないと警戒しつつ進んだところ……あっさり到着。しかも泉の妖精が力を借してくれた事もあり、種は呆気なく花に成長を遂げてしまった。ちょっと拍子抜け。
ポポロクロイス城
とにもかくにも「ソームの花」を手に入れたピエトロは、これまた大急ぎで城へと帰還。町の前で白騎士&ガミガミ魔王と合流し雑魚とのイベントバトルをこなしたら、王様の呼び出しは聞こえないフリをしてナルシアの元へGO。居眠り中のギルダは放置し、自らの手でナルシアに「ソームの花」を与えたのだった……って、お、おいおい、煎じるとか、そういうのじゃないんですかっ?
ナルシアにソームの花を与えた直後に覚醒したギルダだったが、何か感じるものがあったのか、ナルシアはもう大丈夫だと太鼓判が付いた。しかもピエトロが持ち帰った花は普通の花ではなく、1000年に1度咲く超弩級レア種の「ソームの命の花」らしい。
ちなみに、普通の花とどう違うのかというと、森の魔女の能力が復活するだけでなく何かの特典が付くらしいのだが……それははっきり教えてくれたなかった。ちぇ。
さて、その後は会議室にて対魔王の作戦会議。すっかりこの城に馴染んでいるサポーの説明をまとめると以下の通り。
・魔王はこの世界に「氷の神殿」を作ったらしい。
・神殿は「駆け足の泉」から森の西を抜け、北に進んだ場所に広がる氷の大地にある。
・魔王の魂こそは復活したが肉体はまだであるため、その神殿で真の復活を目論んでいるとのこと。
……あ。サニアが消えた理由がなんとなーく解って来た。
そんなこんなで、魔王討伐の任を命じられたピエトロ王子とそのご一行様達。勿論ナルシアも無事に復活だ。何やら凄い力を授かったらしいが……果たして。
それにしても、いくら闇の世界に行って帰って来た剛の者(?)とはいえ、10歳児の次期王位継承者に全てを託すなど、王様も結構なギャンブラーなのか。
「氷の大地」に向けての準備を整えたところで今回はここまで。
いざ、「氷の神殿」に向けて出撃! ……の前に、町を巡ってお買い物。巡るって言ってもパーセラの闇市(?)に行くんだけども。
目標は「きせきのうでわ」4人分ですよ! 99000×4! まだ一個も買えないけどね!
……こういう事には命を賭けるヤツ。
氷の大地〜白い村
プレイの目標(99000×4/笑)を見定めたら、ひとまず氷の大地へ進入。作戦会議終了後に「駆け足の泉」へ向かうと泉が凍り付いていて、森の西へと進入可能になる。そこから道なりに進んでいくと、氷の大地へと出るのだ。
敵の強さに苦戦しつつも広大な雪原の真ん中辺りにある「白い村」へと到着。毛皮を被った子供が実にラヴリー♪
その後暫くは村を拠点にLV上げをしていたのだが、戦闘に時間がかかるので些か効率が悪い。そのため、LV上げの場所を旧ガミガミ城に変更した。1回の戦闘で得る経験値はさほど多くないが、サクサクといくので効率が良いのだ。しかも、たまに「バネ」とか落としてくれるので地味に嬉しい。
ちなみに、前回触れたナルシアの「凄い力」というのは、ピエトロ達の目の前で堂々とカイに変身出来る、って事らしい。そりゃまぁ確かに凄いが(笑)。
……とすると、「ソームの命の花」の効果って「例外を認める」って事なのかしらん。
氷の神殿
ある程度LVが上がったら、今度は氷の大地で宝箱を回収しつつLV上げ。それにも飽きたら、いよいよ氷の神殿へと乱入してみる。
神殿1Fでは、もう二人しか残っていない四天王のうち「ゾルダン」と戦闘。混乱効果のある攻撃を使う厄介なヤツだが、幸い単体攻撃なので落ち着いて処理すれば無問題。白騎士やピエトロが混乱するとちょっと怖いが。
ゾルダン撃破後は、宝箱を回収しつつじっくり神殿内を探索。上のフロアは階層移動様の光の柱が何本も建っていて、繋がりを把握するのが実に面倒。流石に敵も強く、まったくもって気が抜けない。
宝箱を回収し、ある程度LVが上がったら、アイテム補充のため一旦ポポロクロイスへ。パーセラやゴドリフで売っている弁当はそこそこ回復する割にお値打ち価格なので、移動時の回復アイテムとして実に重宝。
最終戦に向けてのアイテムを揃えたら、いざ氷の神殿最上階へ……向かう前に白い村でセーブし、今日はここまで。
短いけど、LV上げ期間中ってのはこんなモンでしょう。
氷の神殿
いざ氷の神殿へ。最上階に登ると、案の定お母ちゃんが捕らわれの身となっていた。
それを救おうと白騎士が(何故か)大ハッスルしてくれるものの、サニアを閉じ込めている謎の物体はビクともしない。そしてそうこうしている内、最後の四天王となったヤブーが姿を現した。
ヤブーによると、魔王の肉体を完成させるためにサニアの力を利用するとの事。当然ながら、そんな事はさせるか&人の母ちゃんを何だと思ってんだ! の精神でいざ戦闘開始である。
さすが四天王筆頭だけのことはあり、ヤブーの攻撃は強烈。全体攻撃で容赦なくこちらのHPを削ってくる。だが、終盤阿呆の様にLVを上げていた事が幸いしたというか災いしたというか(笑)、特に苦戦らしい苦戦をする事もなく撃破完了してしまった……。しまった、やり過ぎたか。
ちなみに、ヤブー戦をやっている際に愚妹が横で見物していたのだが、ヤブーを見るなり「髪が綺麗だね」と真顔で呟いていた。ナルシアより綺麗だってさ。
さて、ここから先はラストバトル&EDの流れになるのだが、本作はそれが入り混じる構成になっているので、以下は全面的に隠しておく事にします。ご覧になりたい方は反転でどうぞ。
ヤブー撃破後は恒例のアニメムービー開始。折角ヤブーを滅したにも関わらず、魔王はいとも簡単に復活してしまったのだ。その顔が意外と可愛い……と思ったのは内緒(笑)。
何はともあれいよいよラストバトルか! ……と思いきや、ムービーは続く。失神しているピエトロから金色の竜(えらく簡単な描かれ方をしてます)が発現。なんと、きっちり魔王を消滅させる事に成功したのだ。よっしゃ、自分で自分の尻は拭えたね! 王子!(←あんまり)
紆余曲折はあったものの魔王は倒したし、お母ちゃんは取り戻せたし、自分も何かドラゴンらしい事が判明したしと、転落しかけていた人生を一気に駆け上がった感のある10歳児。3人の仲間は漸く再会出来た母子に気を遣い、パーティを離脱し先に戻ってしまった。親子水入らずでどうぞ、って事らしい。
そんな仲間達のお言葉に甘え、ピエトロとサニアは二人で城へと戻る事に。のんびり帰るも速攻帰るもプレイヤーの心一つ。
さて、おそらくは10年分の親子の語らいをしながら戻って来たであろう王妃と王子は遂にポポロクロイス城へと帰還。皆から出迎えられ、今度は父王も一緒に……と思いきや、そうは問屋が卸さなかった。
驚くべき事に、王妃の身体に魔王の断片がまだ残っていたのだ。
大体、これですんなりEDに入ったらヤブーがラスボスになっちゃうわ氷の魔王ただのかませ犬だわで、大変な事なのです。
ここで、正真正銘魔王との最終決戦。これまで居た筈の城内から一転、戦闘の場は異次元空間の様な場所になる。しつこい氷の魔王様の平和哲学とは「完全なる無」の実現だそうで、まぁ、RPGのラスボスにはよくありがちな思想でございます事ね。
この戦闘において、魔王は3つの形態をとる。1段階目は氷柱に入った幼体のようなもので、2段階目はマッチョな氷魔人。そして最終形態は、マッチョ魔人ゴールデンVer.。
強さに関しては……ヤブーが妙に弱く感じた時点で嫌な予感がしていたのだが、LVを上げすぎていたらしく、殆ど苦戦をする事が無かった。3段階目の次に苛烈なのが来るのだろうと思っていたら、あっさり終ー了ー。し、しまった……。
今度こそ魔王を完膚無きまで叩きのめすと、王子達は元の場所へと帰還。どうやらピエトロ達が闘っていたのは死と暗黒の世界だったらしく、現実では時間が止まっていた様だ。
でもまぁ、これで一件落着……と思いきや、またしても王妃が倒れちゃって踏んだり蹴ったりではないか。
さて、ここからは本当のED。父王が散歩に行って来いとうるさいので、自由行動が出来るついでに各地を巡ってみる事に。
先ずはパーセラから行くかと南東へと向かったら、橋のところで何とラダック仙人と遭遇。氷の魔王を倒しに来てくれたらしいのだが……惜しい(笑)。
でも、万が一ピエトロ達が失敗していたら、爺さんが倒す流れになっちゃったのだろうか??
一方、パーセラではかの白騎士とのお別れイベント発生。フライヤーヨットを貰い受けて旅立つのは良いのだが、潮風とか高い所とか、大丈夫なのだろうか。
そもそも彼は伝説の剣を探す旅を続けているらしいのだが「暇でござる」とかゴドリフ鉱山で言ってたのは誰だ。
その後、一旦ポポロクロイス方面へと戻り今度はナルシアの家。ナルシアは駆け足の泉に居るという話をギルダに聞き、早速向かったところイベント発生。なんと、ナルシアに告白を試みる王子。
結局は失敗に終わってしまうのだが、でもまぁ10歳児にしてはよくやったよ(笑)!
お次に向かったのはガミガミ魔王がいるらしい新魔王城。いつもの様に最奥(てっぺん?)の六畳間に入ったところ、ぽつんと置き手紙があるだけだった。それによると魔王は本物の悪になるための修行に出る事にした、との事だったが、「お前の母ちゃんは立派な人間だ」ですって! 泣ける!
その他の地については、モンスター村ではモンスターに身の回りの世話をさせていた魔法使いが移住してきていたし、何故かドン&ゴン(城の兵士ね)もいた。カナリシアでは食堂を経営していたボッタクリ夫婦が追放され経営者がモンスターになっていたし、ヤンはピエトロを逆恨みし再び王子を大砲で発射しようとしたものの、今度は自分が何処へか吹っ飛んで行った。
そうそう、今の今までカナリシアに土産が売ってあったのを知らず、危うくお土産コンプリートを逃す所だった。お金足りてて良かったよ……。
そんなこんなで各地を一通り回ったら城へと帰還。ちゃっかり玉座に座っているラダック仙人に本気で噴き出しつつ、カナリシアのお土産がコレクションルームに届いているのを確認した後(小心者め/笑)に王様の部屋へ行ってみると、王様に「心の準備は良いか?」と聞かれ…………あとは、ご想像にお任せ(笑)。
最後の最後、やっぱり魔王はやる事がニクいとだけ言っておこうかな。
さて、「ポポロクロイス物語」はこれでおしまい。ここからは総括のお時間です。
このゲーム、絵柄もさる事ながら、ゲームそのものが全体的にふんわりほっこりとした「優しい」ゲームだった。
ここで言う「優しい」とは「暴力表現を一切排除した」などというものではなくて(
そもそも戦闘がある時点でそうではないし)、素直に物語や物事を受け止める事が出来る、という表現が一番近いかもしれない。
2Dで描かれた穏やかな世界観や、個性あるキャラの仕草の一つ一つや台詞回し、イベントの演出などは過剰さを感じさせず、王子達の身の回りに起こった出来事を、それこそ物語を読んでいるかの様な視線で描いてある。
そこには王子や彼を支える人々の内面を深く掘り下げるような表現はないし、全てが「勧善懲悪」で描かれているわけでもない(闇の世界でのエピソードとか)。更には「こうあるべき」と押し付けがましく提示されるものなどなく、ただ、一生懸命な主人公の少年が冒険をしているだけなのだ。
そんな風に肩の力を抜いてプレイ出来る本作だが、誰にでもプレイを薦めるのかと言われれば、実はそうでもない。
万人が取っ付き易い雰囲気であるが故に、重厚なシナリオや深いテーマを求める人や、いわゆる「子供っぽい」雰囲気のゲームが苦手な方にはかえっておススメし難い、という面もある。
だが、かと言って、ゲームの難易度が極端に低いというわけではない。LVをきっちり上げておかないと太刀打ち出来なくなる敵も存在するし、一部のボスの中には力押しだけでは上手く切り抜けられないものもいる(LVが異様に高いなら別だが)。戦略性が高い、とまではいかないが、ゲームとしての楽しみと手応えは最低限残している作品だと感じる。
また、シナリオに関して欲を言うならばテンポ良く進む分もう少しボリュームが欲しかったが、長いプレイ時間に慣れていないプレイヤーにとっては丁度手に取り易いのかもしれない。
個人的にはかなり好感触であるこの作品で特に気に入っている点は、キャラの仕草や個性。
さすがに大爆笑のギャグが満載、というわけでは全然無いのだが、まったりのんびりとした雰囲気が好きなので、物語の端々で、または全然関係の無い所に挟まれている小ネタを愛していたりする。
例えばガミガミシティでのアトラクションや、白騎士に対する手厳しいツッコミネタなどなど……って言うか、白騎士関連のネタにはとことん弱いので、正当な評価を下せるかどうか(笑)。だって、ただ立ってるだけでも笑えてくるんだよ……。
そんなこんなで、「ポポロクロイス物語」のプレイ日記はここで終了。
ちょっとばかり駆け足でやっていきましたが、ここまでのお付き合い、ありがとうございました!