ビタミーナ王国物語 [ ナムコ/'92 ]

GBの比較的初期の頃にナムコから発売されたRPG。魔王に支配されつつある美しい異世界を救うため、人間であり救世主である主人公の旅が始まる。

低年齢層を意識して作ってあるためか、敵や登場人物にユーモラスなものが多く、戦闘時の操作やシナリオ進行なども単純明快で理解し易い造りになっている一方、シュールなイベントやバックグラウンドにペーソスを滲ませているキャラなど、子供ウケしそうなユーモアだけには留まっていません。
シナリオのボリューム自体は割と少なめですが、戦闘のバランスやイベントなどの密度は濃い作品なので、手軽に出来る携帯機RPGとしてはおすすめ。ゲームの根幹に存在する、とある1つのテーマを、プレイヤーに押し付ける事なく表現しているのはお見事。


第1回〜第16回 | 第17回〜最終回
■第1回

GBであれこれRPGを漁っていた頃、「これ、予想外に面白かったよ」と妹から手渡されたのがこのソフトだった。
見た瞬間、低年齢向のRPGなのだと決め付けてしまったのは、きっとタイトルのせいだろう。

───味方も敵も、駄洒落満載なネーミングなんだろうな。
───ジャケットのイラストも、一昔前で大味なカンジだしな。
───やや軽めのノリで話が進んで、やっぱり軽めのノリでエンディングを迎えちゃうんだろうな。

なんて事を考えながら、「スーパーゲームボーイ」をセットしたのだが。
電源投入直後に鳴り響き始めた哀愁漂うメロディが、身勝手な予想を(少しばかり)打ち砕くだろう事を告げていたのだった……って、ンな大層な出会いじゃないんだってば。

□ ■ □

「このゲームは案外硬派なのか?」と最初に感じたのは、オープニングの時点。
物語の幕開けが、異次元の世界に存在する(らしい)「時空間の狭間」における、老婆と暗殺者の戦闘シーンだったのだから。
これが「悪者に追われる少女」ならばよくある展開なのだが、「暗殺者と互角に渡り合う凄腕の老婆」が登場するなどと誰が予想しようか。

激しい戦闘の中、形勢不利に陥った老婆は人間界に逃亡。逃亡先の森林にて、父親の職業(森林調査官?)以外の素性は不明である主人公と遭遇したのはいいが、そこで再び暗殺者の襲撃を受ける。そして今度は主人公を巻き込みつつ、元来た世界へとワープしてしまうのだった。
……結局何が言いたいのかというと、主人公は所謂「巻き込まれ型」らしい、って事です。

セントヘルス島 王城

老婆「ババロア」と暗殺者の戦いに巻き込まれる形で異次元の世界に来てしまった主人公。
この世界は「キング・ビタミーナ」という王に統治されているのだが、現在は魔王「てんかぶつ」により侵略されつつあり、魔物に追われた王達は辺境の島へと落ちのびてきているようだ。

王様は意外と常識人で、いきなり見ず知らずの主人公に「おお異国より現れし若者よ、魔物を退けるために力を貸してくれたまえ!」……などと無茶は言わない。逆に、主人公を元の世界に戻すようババロアに命じてくれるのだが、王の好意も虚しくそれは却下された。
唯一主人公を元の世界に帰す力を持つババロアは、先の暗殺者との戦いで呪いを受け、魔法を封じられてしまっていた……つまり、主人公を元の世界に返す事が出来ない、という展開が待っていたのだ。
しかも「呪いを解くためには敵の本拠地に行かねばならない」というお約束付きで(´・ω・`)

いくら主人公には何の落ち度もないとは言え、老婆に「何としてでも力を取り戻し、元の世界に返してやるから暫く時間をくれ」と哀願されてしまうと、断るに断れない。しかも、王の五人の娘の長女である「エーナ」王女までもが「自分もババロアと一緒に行く」と言い出すのだから尚更だ。

妹である四人の王女達が各地に散らばり反魔王勢力として頑張っているのだから自分も、というのがエーナの主張だが、王に万が一の事があった場合、エーナが次の指導者にならなければいけない事を理由に、キング・ビタミーナはエーナの同行を認めようとはしなかった。
……両者の気持ちは痛い程に解るが、こんな風に目の前でモメられるとますます肩身が狭くなる。主人公に罪悪感を抱かせるようなこの空気。

典型的巻き込まれ型主人公としては、ここはやはり「俺も行きましょう!」と名乗り出るべきなのだろうか。でも俺って無個性のいわゆるDQ型主人公だからな……と逡巡していたところ、ナイスタイミングで魔物の襲撃が発生。これまた予想外。

襲撃イベントでは、冒頭でババロアと戦っていた暗殺者との戦闘が発生。これが初めての戦闘となるのだが、このゲームの戦闘はコマンド制ではなく「攻撃」「防御」などの行動を振り分けたボタンを押すことにより進行する。しかもターン制ではなくリアルタイム進行しているらしく、どうするかボサっと考えていたら攻撃されてしまった。アウチ。
ちなみに、戦闘時のグラフィックは右下に主人公の後ろ姿が、そして左上に敵の姿が描かれる。敵の絵は予想外によく描き込まれていて、「暗殺者」の場合「ゴブリン」と紹介されても差し支えなさそうなグラフィックが表示されていた(それは褒め言葉なのか)。
……ってか、コイツをとっ捕まえて解呪させたら万々歳じゃね?

無事に暗殺者に逃げられたところで襲撃は終了。隠れ家を突き止められた王達はバラバラに逃げる事になり、主人公はエーナと共に北の「みやびこく」を目指す事となる。
エーナは仮にも次期国王となる身だと言うのに、なんで右も左も解らない異世界人の主人公を同行させるのか、と思えるのだが、その点の設定には抜かりが無かった。行政官の「ブレック」が言うに、「人間界の人々はこの世界の数倍の力を持っている」らしい。
ここに来て突如立ってしまった「主人公=救世主」フラグ。ゆ、油断した。

海底洞窟

そんなワケでエーナ王女と共に北にある海底洞窟へ。ここを抜けると「みやびこく」に出るらしい。
構造こそは単純なものの、エンカウント率が高い洞窟を進んでいくと、程なくして出口を発見。外に出ようとしたところ、エーナ王女が突如パーティ離脱を宣言しやがった。もしかして、主人公と一緒に旅するの嫌になっちゃった?

国王からは反対されてしまったものの、主人公が元の世界に戻れるようにするため、どうしても「ビッグバーグ」に向かいたいらしいエーナ王女。王の居ぬ間にと思ったのだろう、主人公の意見を聞く事なく一方的に別行動を宣言した彼女は、目的地である「みやびのくに」には5人姉妹の末っ子「イーナ」がいると告げると、先刻の襲撃で命を落としてしまった愛犬「カロリー」の首輪を主人公に託し、とっとと一人で洞窟を出て行ってしまったのだった。

「カロリー」とは王女5人姉妹の愛犬で、襲撃イベントの際、王の間の前で扉を護るようにして事切れていた勇敢なワンワンだ(イベントはきちんとあるのだが長くなるので割愛)。
エーナによって主人公の腕にはめられた愛犬の首輪は、王女5人のアクセサリーが填め込める仕様になっていて、これを身に付けておけば王女達に会った際の目印になる、という話なのだが……首に填められるのかと思ってドキドキしちゃったよ。

みやびこく

さて、一人行ってしまったエーナを追うようにして洞窟を出るとそこは「みやびこく」。既にエーナの姿は何処にもなく、海底洞窟への入口は閉じてしまいもう引き返せなくなってしまっていたのだった……。
エ、エーナーッ! 知らない世界に一人ぼっちなんて、心細いよぅ!

以上、ながーいオープニングイベントを経て(厳密には襲撃後でイベントは終わってるんだけど)、漸く主人公の旅らしい旅が始まる。洞窟の出口から北に進むと直ぐに町だか村だかが見えてくるのだが、今回はひとまずここで終了。町の手前でセーブする事にする。
ちなみに、このゲームはどこででもセーブが可能。便利なんだけど使いようによってはドツボにハマる恐れもある、諸刃の剣なセーブ方式なのだった。

■第2回

何が何やら解らないまま、一人見知らぬ異世界で放置プレイ状態の主人公。とりあえず北に進むと、「かいせんむら」という漁師町を発見。早速情報収集に励んでみた。

かいせんむら

入手した情報を簡単にまとめてみると、この村の北の山合には「ナベのさと」という大きな村があり、村長選挙があるらしい。また、可愛い女の子もいるそうな。
……とりあえあず、その『可愛い女の子』ってのが「イーナ」王女の可能性が高いな、と思いつつ更に情報を集めていると、「綺麗なお姉ちゃんが船に乗って行った」との話が。もしかすると、エーナか? 行動早ッ。

ナベのさと

情報を頼りにやって来たのは「ナベのさと」。道中エンカウント率が高いのが気になる。今のところ苦戦するような敵はいないのが幸いだが。
情報の通り現在ナベの里は村長選挙戦の真っ最中。立候補者は「カニカマ」と「ハクサイ」の2人で、現在はカニカマの方が支持率が高いようだ。実際、村の人々もカニカマを推す声が多いのだが、カニカマは名門「ズワイ家」出身……って、何だそりゃ(笑)。
派手な選挙活動を続けるカニカマの公約は、「新しいエネルギーを作る『幸せ工場』を建設する」というもの。工場名からして胡散臭い上、「豊かな暮らしをもたらす工場」って、全然説明になってないんですけど。

明らかにアレな感のあるカニカマの選挙事務所内にはステージまで設置してあり、アレさは更に倍増。だが、そこで王女5人姉妹の末娘、「イーナ・ビタミーナ」と遭遇した。12,3歳ぐらい? 主人公についてはエーナから既に連絡を受けていて、カロリーの首輪で気付いたらしい。
そんなイーナが言うに、カニカマは魔王「てんかぶつ」の手先であるらしく、正体を暴くために強力してくれとの事。えー、何で俺が……というのは通用しない。だってホラ、巻き込まれ型だから。

有無を言わさずイーナに協力する事となった主人公。味方だというハクサイ候補の支持率を上げるため、フィールド上でモンスターを計12匹倒す事になるのだが、逆転したと思いきやすぐに再逆転される始末。だって敵さんったら金品配ってるんだもん(笑)。選挙法とか存在しないみたいよ? この村。
ちなみに、主人公にもお金をくれようとするのだが、イーナが怖いので断っておいた。

資金力の差は誠実さではカバー出来そうにもないと判断したイーナは、「南東の森にいる『コンダンテ教授』という家系図の専門家に会う」と言い出した。何やら解らないが気迫負けした主人公、とりあえずは森までの道中にある「ヤカンむら」へ向かう事にしたのだが、突然敵が強くなりビビっちゃったよ。ある一定地点を越えたら出現する敵が一変するみたい。
ところで、「ヤカンむら」ではやたら咳き込む人々を見掛けるのだが、北にある「レコード工場」が原因らしい。更にその工場から哀しげな歌声が聞こえるというのだが、それはちょっと後でね。

コンダンテ教授の家

異常に行動力のあるイーナに引きずられ、強くなった敵にヒィヒィ言いつつ森に到着。奥にあった巨木の中にて「コンダンテ教授」と面会した……って、え? イーナ知り合いってワケじゃなかったの? 初対面ですって!?
顔を合わせるなり「ズワイ一族の事を教えて欲しい」と要求する少女に、教授は「忙しいから帰れ」とバッサリ。取り付く島もない……っちゅーか、当然の応答のような気もする。
だが、それで諦めるようなイーナではない。「みやびこくの未来がかかってるのよ!」と喰い下がった結果、条件付きで教えて貰える事になった。何か展開おかしいぞ。

教授の出した条件とは、大歌手「マリア・オカラス」のデビューアルバムの入手。彼はマリアのレコード収集家なのだが、どうしてもデビューアルバムだけが手に入らないのだそうな。北のレコード工場にあるかもと思い一度は探したのだが、途中で断念した……って、それって不法侵入じゃないですか? 教授!?
もうヤダ! この世界、違法行為が横行してるッ!

ちなみに、前述の大歌手「マリア・オカラス」の自宅は「ナベのさと」にあるのだが、本人は現在行方不明。
なんとなーく事態が見えて来た気がするが、深くは考えずレコード工場に行ってみよう。続きは次回。

■第3回

レコード工場

犯罪者スレスレ教授の願いを適えるため、既に廃工場となっている「レコード工場」へと侵入。教授が言うに錆びている入口ドアは下を蹴飛ばせばOKらしい。また、工場内の動くアームには乗れるそうな……って、あれ? 廃工場じゃなかったっけか?

教授の言う通りにドアを蹴飛ばし侵入すると、奥への通路と下への階段を発見。後者については階下が真っ暗という事で利用出来ないため、ここは先ず通路の奥へと進む事に。
フィールドより一段と強い敵にヒーヒー言ったり、アームに乗るタイミングが掴めずイライラしつつも、工場の奥へと進む……と、ある一室にて、一人の老婆と遭遇。ば、場所が場所だけにちょっとビックリしたっ。

老婆の正体は「マリア・オカラス」。行方不明になっていた大歌手は、なんとこんな所に居た。何でも、年老いていく事により自分の輝きが失われていくのが耐えられないのだそうで。
「捨てられたレコードと共にここで暮らすと決めた」と引き篭もりモード全開の彼女なのだが、唄う事だけは捨てきれずここで唄っていたらしい。そこで彼女の歌を聴いてやったところ、お礼にとデビューアルバムをくれた。
これ、教授にいくらでふっかけ(以下略)。

アルバム入手後、マリアから「地下に怪しげな連中が出入りしている」との情報をゲット。更に暗い地下を照らす「ランタン」まで頂戴してしまった。
そこで早速「ランタン」片手に侵入可能となった地下へと降りてみると、怪しい男達がヒソヒソ話の真っ最中。「レコード工場を改造して、毒を垂れ流す悪魔の工場にする」と、異常なまでにわっかりやすい悪だくみを聞いた直後、「アヤシイヤツ」×2との戦闘に突入。
この2体、へっぽこな名前とは裏腹になかなかの強敵であるために少々危なかったのだが、魔法「テンピ」を連発しギリギリで勝利。
……今、文字にして気付いたのだが、「テンピ」って「天日干し」とかの「テンピ」の事なのか? 炎属性だし。

カニカマの手下だった2人組との戦闘後、カニカマからの指令書を入手。その後教授の所に戻りレコードをくれてやったところ、「ズワイ一族の家系図にカニカマの名はない」という調査結果を教えてくれた。そりゃそうだよな。カニカマってカニじゃないもん。おいしいけど(個人的嗜好)。

ナベのさと

教授から家系図をぶんどったら、「ナベのさと」に帰還。カニカマに指令書と家系図を突き付けると、「ミスターカニカマ」との戦闘に。……もう名前についてはアレコレ言わない事にする。
ミスターとの戦闘終了後、主人公がこの世界の者ではないという事実が敵側に露呈。カニカマ野郎は「自分の運命を呪う時がくる」などと実に嫌な捨て台詞を吐き、消滅するのであった。
自分の運命を呪う……って、まさか、魔王の正体は主人公の身内、とかそういうんじゃないだろうなぁ。心当たりがあるだけに不安。

カニカマ撃破後、「今度の事はてんかぶつの研究に役立つかも」と判断したイーナは、隣国の「ゲンノショウコ博士」に報告する事を決定。二人は一路、国境の門を目指す事になったのだが、続きはまた次回に。
ちなみに、家出していたマリアさんは自宅に戻ったようです。良かった良かった。

■第4回

「ナベのさと」の北にある国境の門を目指し出発、あっさり到着。
いざ国境を抜けて隣国へ……と思ったら、イーナは「てんかぶつ」の動きを探るためにこの国に残る、との事。隣国「チャチャイナ」の「カンポーむら」にいる「ゲンノショウコ博士」会うよう主人公に指示したイーナは、自らのペンダントをカロリーの首輪に填め込んだのだった。
なるほど。この調子で各地に散らばっている王女達からアクセサリーを回収すればいいのな。

チャチャイナ カンポーむら

国境の門を抜けたらそこは「チャチャイナ」。勿論、国境の門は固く閉ざされもう「みやびこく」には戻れない。
「カンポー村」は国境のすぐ側にあるのだが、案の定、名医「ゲンノショウコ博士」は不在だった。留守を預かっていた博士の娘「シャクヤク」が言う事には、「ホイコーロ」の「ナマリ軍曹」に呼ばれたきり戻って来ないのだそうだ。更に、彼女と会話している最中「博士が投獄されたらしい」という知らせが飛び込んで来て、主人公の今後の予定がズラっと開示された雰囲気。

博士投獄の報を知らせに来た青年はシャクヤクの婚約者である「ハルマキ」。母親から「登山ばかりする」と心配されている程の登山愛好家な彼は、「僕の登山道具なら監獄にだって忍び込める」と常人の斜め上をいく発想&発言をかまし、一人、博士を救出に向かってしまった。いや、普通に無理だから。

ホイコーロの町

心の底で救出対象がゲンノショウコ博士&ハルマキになった事を確信した主人公は、とりあえず、博士を呼び出した「ナマリ軍曹」なる人物が居る「ホイコーロ」の町へ。
「カンポーむら」北西にあるこの町は、毎日法律が変わり、違反すると罰金刑、払わないと逮捕されてしまうという超デンジャラスタウンらしい。なのでビクビクしつつ町に入ってみたところ、いきなりおねーさん2人組に掴まり、「今日の法律は貴方が決める事になりました」と、スロット式の「法律決定マシン」を操作させられるハメになってしまった。

スロットの結果、決定した法律は「南門から出てならない」「看守と話してはならない」「宿屋に入ってはならない」の3つ。前2つはともかくとして最後のはヤバイ! 暫くここを拠点にLV上げしようと思ってたのに!
ちなみに、法律変更後、早速誰かがしょっぴかれて行った……。ご、ごめん! いきなり法律変えたせいだ!

宿屋に泊まれなくなってしまい一時はどうしようかと思ったが、100ソルト(ソルト=このゲームの通貨単位)で法律を変更出来る事が発覚。早速再スロットさせて貰い、「西門から入ってはならない」「兵士と話してはならない」「看守と放してはならない」に変更。これでよし……って、また逮捕された人がいた。ごめん(´・ω・`)

法律を変えたところで看守と兵士以外の町人から情報収集。なんでも、前の町長が失踪した結果こんな町になってしまったそうな。また、件の機械は故障していて「看守と話すな」という法律が全く変わらない状態になっているらしいのだが、その法律のために獄中の息子に差し入れを渡せずにいる母親から、機械の修理を行政側(?)依頼してくれるよう頼まれてしまった。しかも謝礼が1500ソルト!

修理代500ソルトを払い修理すると(修理するのは主人公なんだけど)、無事に全項目が変更可能に。法律が変わったついでに兵士達から情報を集めると、ナマリ軍曹は現在不在なのだという。更に牢獄へ行ってみると、先の母親の息子からゲンノショウコ博士は「りゅうのかんごく」なる場所へと連行されたという事実を聞かされた。
「りゅうのかんごく」は北の湖にあり、入って出られた者はいないらしいが……大丈夫、RPGではよく聞く話だから。
ところで、ハルマキもここに投獄されてるとばかり思ったのだが……登山道具を持って行ったという事は、もしかして彼が言ってた監獄って「りゅうのかんごく」の事だったのかしら?

ハルマキの事はさておき「りゅうのかんごく」への侵入方法を模索。ここは一つ主人公も法律違反してみればいいのかしら、と試しに法律違反をしてみたところ、すかさず飛んできた兵士から罰金の要求が。ここで罰金支払いを拒否すると投獄され、何やらいちゃもんを付けられ「りゅうのかんごく」へ移送……と思いきや、あっさり釈放されてしまった。ただし、HPを半分に削られるというオマケ付きで。
……えっ? それだけ? もしかして、空振りって事なの?

どうやら、「りゅうのかんごく」へは己の2本の足で向かわねばならないらしい。
それを確認したところで、続きは次回。

■第5回

ホイコーロ北の湖

ホイコーロからひたすら北に向かい湖らしき場所へ。この湖に浮かぶ島が「りゅうのかんごく」なのだろう。
早速湖を渡ろうと湖畔のボート屋に行くと、「龍に襲われてボートは確実に破壊されるからレンタル料は高い」と裏表ない、ある意味誠実な返答を頂戴した。
また、龍に対抗するには「くろペッパー」が必要で、それについては砂漠に住む「カルビぞく」が詳しいとの事。うぉお! カルビ食べたい! 今度近所の焼き肉屋に行こう!

焼肉に対する欲求が「おつかいイベント」に対する不満を打ち消す中、「カルビぞく」の村へ。が、あっさり門前払いを喰らってしまった。
「俺達人間信じない」、と言う彼等が心を開くのはゲンノショウコ博士とその娘シャクヤクだけらしいのだが、人間信じないって、アンタ等は人間じゃないのか! なーんて揚げ足を取ってみる。

カンポー村

そんな訳で一旦カンポー村に戻り、シャクヤクの元へ。事情を説明すると「父もハルマキさんもその監獄に!?」とショックを隠せない様子。うん、博士はそうだけど……ハルマキさんはわかんないや。

何はともあれシャクヤクを連れてカルビ族を再訪。今度はあっさり中に入れてくれた。
よし、これで黒ペッパーを……と思いきや、おつかいイベントがこれだけ済む筈はナッシング。黒ペッパーを分ける代わりに「チクロ将軍」を倒してくれ、ときたもんだ。誰それ。

「チクロ将軍」とはてんかぶつの手下で、オアシスにあったカルビ族の城を奪った人物らしい。彼により砂漠へと追い出されたカルビ族にとって黒ペッパーは最後の食料……って、あの、香辛料は食料に成り得るんでしょうか先生。
ともかく「チクロ将軍」を倒して来いって事で城のカギを頂戴した。城は砂漠の南方ね。アイアイサー。

カルビ族の城

カルビ族集落で聞いた通り、城は砂漠の南に。内部は城というよりは貯水施設の間違いじゃないか、っちゅーぐらい水が溢れかえり、居住スペースが何処にあるのか甚だ疑問。で、そんな城内を奥へ奥へと進んでいくと、とあるフロアの隅っこに人がポツンと立っていた。そこで、何か情報でも得られるのかと近付いて話し掛けたところ……チクロ将軍ですって? こんな地味な所にいるのに!?

ここで、たった一人で城に立て籠もっている感のあるチクロ将軍とのバトル。「てんかぶつ軍一の男よ」と自称していたものの、撃破すると、自分はただのザコである事を自白する。倒しても「自慢にもならんわ やーい」だって。
だが、例えザコでもカルビ族にとっては怨敵。カルビ族の人々にとって英雄となった主人公は、約束通りに「黒ペッパー」を分けて貰ったのだった。よっしゃ、これでおつかいが1歩先に進んだぞっと!

■第6回

ホイコーロ北の湖

湖畔のボート屋でボートを借り、主人公&シャクヤクは湖上の人に。
この国ではまだ王女に会ってないが「実はシャクヤクがそうでした!」……って事は無いな。たぶん。戦闘中はチビチビ回復してくれて便利なのだが。

暫く湖を進むと、ボート屋の話通りに龍が出現。よし、ここで黒ペッパーを龍に投付ける……と思いきや、おもむろに黒ペッパーを武器にまぶす主人公。な、なるほど、そう使うのか。
この直後「マミズリュウ」との戦闘に入るのだが、黒ペッパーのお陰か呆気ないほどに弱く、苦戦する方が難しい。どうやらほぼイベントバトルのようだ。

りゅうのかんごく

龍を回避し、いざ監獄内へ。LV不足なのか苦戦しつつも奥に進むと、2Fにて、ホイコーロから連行されて来た人々を発見した。
話によると、この監獄の正体は鉱山で、猛毒の素になるという石を採掘しているらしい。そして、ホイコーロの無茶苦茶な法律は、町人を捕らえて鉱山で強制労働をさせるためだと判明。しかも「毎日コキ使われて皆死んでいく」って、ひぃ。博士は大丈夫なのかっ。

3Fにて「ナマリ軍曹」を発見。当然ながらこやつも魔王の手下で、鉱山を見られたからには生かしておけん、と主人公に襲いかかってきたのだが、その姿は、軍服をカッチリ着こなしたちょびヒゲ眼鏡のハゲオヤジ……って感じ。だが、こいつが強いのなんの。あれこれ戦法を変えて挑んだ結果、5回目にして漸く撃破できた。フヒー。

戦闘後、夢にまで見た(?)博士と再会したのはいいが……既に虫の息。そんな父を目の当たりにしたシャクヤクだったが、気丈にも、イーナ王女からの伝言を博士に伝えるよう主人公を促すのだった。

イーナの伝言を告げたところ、博士は自分が書いた(たぶん)魔王に関する研究書を「カリーこく」にいる「ディーナ王女」に見せろという。ディーナ王女は王族一の天才なので、魔王の弱点が解るだろう、という事らしい。
結局、「わしは ダメじゃ」と潔すぎる発言をした博士は例の登山野郎に娘を託し死去。直後、お約束の様に監獄が震動を始めたため、一同はスタコラサッサと脱出したのでありました。

カンポー村

「カンポー村」へ戻ると、シャクヤクは博士の跡を継ぎ立派な医者になる、と主人公に誓った。一方、登山野郎ハルマキはというと……「そのうち結婚します」との事。
いや、今はそれどころじゃないから結婚は落ち着いてから、ってニュアンスなんだろうけど、どうもこの兄ちゃんが言うと心配だ。後に「今は山が恋人ですから」とか続きそうで。

だがしかし、そんなハルマキさんは主人公に大事であろう「登山道具」をくれた。博士の遺言に従い「カリー王国」に行くには、南にある「チョコランマ」を越えなければならないんですって。ついでに「南の形の違う山がチョコランマです」と、場所のヒントもくれました。謝謝。

「カンポー村」を出たら、早速「チョコランマ」……に行く前に、「ホイコーロー」へ。すると、行方不明と言われていた町長が帰って来ていて、お礼にと2000ソルトもくれた! ひゃっほう!
次回、噂の「チョコランマ」に登ってみます。なんかアイスの名前にありそうなカンジ。

■第7回

チョコランマ

張り切って登るは「チョコランマ」の山。さて、道中どんな敵が待ち受けているのかと期待に胸を膨らませていたら、一瞬で登りやがった……。しかも、「カリー国」に入った途端ハルマキさんから貰った登山道具も壊れる始末。
もう戻れないって事ですか、そうですか。

カリー国 シナモン村

「聖なる水」に支えられているという「カリー国」に密入国(?)後、やって来たのは「シナモン村」。この村の南には修行の山である「ドカン高原」があり、そこには「サフラン」という坊主の村があるらしい。
また、「サフラン村」に行くには試練を乗り越えなければならない、とか何とか。…………わかってるよ、どうせ後から行かなきゃならないんだろ。

一方、「宿屋に凄く頭のいい女性がいる」という話を聞き付け早速直行すると、それらしき部屋の前には仁王立ちした男が。「ある高貴な方の部屋だぞ」と言って通せんぼするので博士のノートをチラつかせてみたところ、「高貴な方」とやらに打診しに行ってくれた……のはいいのだが。
高貴な方=ディーナ王女という確証もないのに、大事なノートを見せてもいいのか。主人公よ。

かなり素直な展開を見せるこのゲーム、予想通り「高貴な方」とは第4王女「ディーナ」だった。この娘が王国一の天才かぁ。
彼女によれば、魔王の力の源は「毒素」であり、世界が汚染される原因もそこにあるという。なので「汚れのないもの」こそが弱点だろう、というワケだが、抽象的過ぎるだろ。
「じゃあ汚れのないもの」って何なのさ……と頭を捻っていたところ、前述の「ドカン高原」にいる道士「バクロホクロ」なら知ってるんじゃね? という展開に。やっぱり行くのか、ドカン高原。

そんなワケでディーナ王女と二人高原を目指す。道中は勿論戦闘もあり、これまでの女性達同様ディーナがサポートしてくれるのだが、彼女は「敵の弱点がわかりました」と敵の攻撃力や防御力を低下させてくれる。流石才女。
……惜しむらくは、四女という割に顔が老け(以下略)

ドカン高原

「ドカン高原」入口に到着。そこらに居た人にディーナが名乗り出ると、やっぱり試練に挑む事に。王族でも特例は認められないみたい。
問題の試練内容は「敵を傷つけてはならない」というもので、傷付けたらその時点で強制送還。要するに、敵をかわして逃げろって事かな?
なんかよく解らないが、何はともあれ試練スタート。てくてくと歩いていくとごく普通にエンカウントするので、基本は逃走。が、運が悪いと逃走に失敗しまくる場合もある様なので、こまめにセーブしつつ進む。
そんな中、敵との戦闘を重ねる内にふと気付いた。敵の突進攻撃をBで避けると、敵がそのまま何処かに行ってしまい戦闘終了になっちゃうのだ。そこで、敵が突っ込んでくるタイミングを上手く予測しつつ戦闘を回避していくと、遂に頂上へと到達。ご褒美に経験値を800も頂戴しちゃったのであった。

サフラン村

さて、本来の目的地である道士を探して「サフラン村」へ。村は建物の中にあり、道士はその中央の神殿に居るという。
また、この村から南の麓に降り、更に南下すると「ヒーカラ村」が、南の麓から西に進めば「ナツメグ村」があるらしい。ちなみに前者の「ヒーカラ村」は月の満ち欠けで行う儀式があるそうな。

神殿内ではいよいよ道士にご対面。道士様は「人の心が読める」という油断ならない方なのだが、彼が言うに、この世で最も清いものは「カルデラ湖」に注ぐ「聖なる水」なのだという。……えー、「人の心」とかいうオチだと思ってたのだが、甘かったか(笑)。
それはともかく、早速「カルデラ湖」に向かい水の採取をする事になるのだが、湖に行くためには先ず「ナツメグの村」を目指し、そこから湖に向かえとのこと。また、山の麓へはこの村入口の門番に頼めばすぐ行けるという話だったので、早速試してみたところ。
「くーかーん いどー!」
……という謎の掛け声と共にワープさせてくれたのでありました。脱力。
結局、ここは一体何の修行をしている場所だったのだ??

■第8回

ナツメグ村

やって来ました「ナツメグ村」。村に足を踏み入れたのは良かったが、突如鳴り響いたのは不快な警報音だった。は!? 毒霧警報!?
突然の展開に呆気に取られていると、「毒の霧が流れて来るぞ!」と、近くの家の人が助けてくれた。

主人公達を助けてくれた男性、実は湖の守り主である「パプー家」の方。彼によれば現在の「カルデラ湖」は毒に冒されていて(もちろん魔王の仕業)、時間によっては毒霧が流れて来る様になっちゃったらしい。えええ、その湖が「世界で一番清らかなもの」だって聞いて来たのに! 困るよ!

だが、この緊急事態にただ困っているわけにもいかない。効き目がイマイチだという中和剤は急遽ディーナが改良してくれる事になった。
ならば後はディーナが改良を終えるのを待てば……と思いきや、問題は尽きないのが現実。その中和剤を投入するには当然湖に赴かなければならないのだが、毒霧を避けるためには風が止んでいる間に素早く近付かなければならない。そいでもって、素早く近付くには猛烈に速く走れないとダメなんですって! そんなに風向きがコロコロ変わるのか、この辺は!

まさか、主人公ならばビタミーナ王国の人間の数倍のスピードで……などという展開になるまいな、と一瞬ビビったものの、「身体を鍛えて頑張る」というパプー家の方のお言葉で一件落着(無茶な)。とりあえず、ディーナが研究している間、主人公は村の回りで情報収集する事となった。
パプーのおっさんは「100m10秒のカベを破る!」だそうで。

何か面白い事ないかなー(おっさんも十分面白いが)、と主人公が家を出てみると、突如南から旅人さんがこんにちは。いきなり話し掛けてきた彼が言う事にゃ、南方にある「ヒーカラ村」では今「トマラーン」という儀式をやっているらしい。
そう言えば、前回坊主の園で月の満ち欠けが云々っていう儀式の話を聞いたなぁ、と思っていたら、「自分の目で確かめろ」だって。アンタ、自分から話を振っといてそりゃあ無いだろ!

アレだな、どうせ後からその儀式も見に行かなきゃならんのだろうな、と嫌な予感を抱きつつ村を徘徊していると、またしても鳴り響く警報! この村、ずっと外にいると警報が鳴るのか!?
空き家のドアに「こんな村出て行きます」と書いた貼り紙があるのが、嫌に生々しい……。

ディーナの研究はまだまだ終わりそうにないので、思い切って村の外へ。「ヒーカラ村」とやらに行ってみっかとフラフラ歩いていると、森らしき場所に迷い込んでしまった。
あれ、こんな森の話聞いたっけな、と奥を目指そうとすると「合い言葉を知らない人は森に入れてあげないよ」という謎の声が。でも、「ヒーカラ村」で聞いて来いというアドバイスをしてくれるところをみると、案外親切さん?

ヒーカラ村

謎の森の謎の人に促されるまま、やって来ました「ヒーカラ村」。
……なんかね、村と儀式の名前から大体の予想は付いてたんだけどね。すんごく走ってるの。みんな。村の真ん中をぐるぐると。

狂ったように走り続ける村人を無視し、とりあえずは買い物を……と思いきや、全く機能していない村のお店。仕方がないので走っている老人を一人とっ捕まえて話を聞いてみると、丁度村長さんでございました。
村長曰く、「トマラーンの儀式が終わるまで他の事はできん」
……確かにその様でございますが、「スパゲット国へ続く橋も下ろせないのだ」って、そんな橋があるなんて初耳だ(笑)。

その後、走り回る人々を片っ端から捕まえて話を聞き出したところ、彼等が疾走奴隷になっているのは「西の森」の奥に咲く「ゲキカラの花」を舐めたかららしい。「西の森」はお茶目な木の精霊が住む不思議な森……って、そんなインフォはいらん(笑)!
ところでこの花、ちょっと舐めただけでもこの有様なので、囓ったりした日にゃあ……って、どうせ囓るハメになるんだろ。主人公が。

ここで、主人公を取り巻く状況を整理してみる。

1:「カルデラ湖に近付くため、速く走る必要がある」
2:「ゲキカラの花を舐めると、速く走る事が出来る」
3:「ゲキカラの花は西の森の奥に咲いている」

とりあえず、次は「ゲキカラの花」を取りに、「西の森」に行けって事か。どう考えてもさっきの森だよな。
ちなみに、森に入る合い言葉は「ビバ! トマラーン!」だそうな。……い、言いたくねぇ!

西の森

再びやって来ました「西の森」。教えられた通りにあの恥ずかしい合い言葉を口にすると、あの謎の声が森に入れてくれました。但し、「探すのは難しいけど、諦めないで頑張ってごらん」ですって。
しまった、村の人に採り方聞いときゃよかった!

そんなこんなで森を探索。途中、「僕らはツリーブラザース! 通せんぼだよーん」と世の中をナメきった様な事を抜かす樹木妖怪が出現し、「テンピ」の魔法で燃やしたい衝動に駆られたものの、私は元気です。
また、地面にアヒルのおもちゃの様なものがあったので調べたらひなどりの巣だったらしく、「私のピーちゃんに手を出さないで!」と叫びつつ親鳥登場。瞬く間に離れた場所に連れ去られてしまった。だったら地面にヒナ鳥放置すな!

こんな感じで、樹木妖怪や親鳥に行く手を遮られたり強制的に移動させられたりを繰り返していると、いつの間にか花の咲く場所へ到着。更に、例の樹木妖怪2体が例の「お茶目な木の妖精」である事が発覚した。……あのさぁ、木の妖精っていうのは、もっとこう、さぁ。
ますます燃やしたい衝動に駆られながらもお花を採取すると、あっと言う間に森から叩き出されました、とさ。

■第9回

ナツメグ村

樹木妖怪に翻弄されながらも入手した「ゲキカラの花」。これを土産にディーナの所に戻ると、丁度中和剤の改良が終わったところだった。これを湖に投入すれば水が元に戻るんですって。

で、ここからはパプーのおっちゃんの出番。「俺の出番だ」と意気揚々と登場したのは良かったが、直後「グキッ」と捻挫。
「慣れない運動をしたんで捻挫してしまった」って、ええ、ええ、解ってますよ。そうなると薄々思ってたんです。主人公がやれって言うんでしょ?「ゲキカラの花」も持ってる事ですしね!

カルデラ湖入口

予想を裏切らない展開に目眩を覚えつつ、中和剤を預かった主人公。渋々「カルデラ湖」の入口に向かうと、「ゲキカラの花を使います」とのメッセージが。更に、花を囓るか舐めるかを選択する事になった。違いは以下の通り。

「舐めると2倍速で走るが、時間はギリギリ」
「かじると4倍速で走るが、HPが減る」

とりあえず様子のつもりで最初は舐めて出撃。道中は障害物として岩が置いてあり、それにぶつかると暫く動けなくなって結構なタイムロスになる模様。
クラッシュする事を数回繰り返し岩の位置を大体記憶した後、今度は囓って挑戦してみたところ……なんか速すぎてやっぱり岩を避けきれなかった(笑)。ほら、常人の5倍はトロいから、自分。
結局、岩の位置を覚えた上で舐めて行けば割と余裕でいけました。何回挑戦してんだよ……。

カルデラ湖

ミニゲームに苦しめられた主人公だったが、無事に湖畔に到着。えいやっと中和剤を投入したところ、背後から謎の人物が登場。湖の水が綺麗なので逆に猛毒になっている、とわざわざ説明してくれた。
この男の名は「セイサンドクマ」。湖を汚染した張本人であり、どう考えても魔王の手先。テメェのせいであの面倒なミニゲームやらされたんだぞコラ、と一方的な恨みを込めてボコボコにしたところ、どうにか撃破。一回負けた事は秘密だ。
その後、ヤケを起こした「セイサンドクマ」は自らの毒をもって再度湖を汚染しようとしたものの、間一髪で登場したディーナが中和剤を浴びせ、今度こそトドメを刺す事が出来たのでした。

こうして湖から「聖なる水」を採取した主人公だったが、ディーナが言うに、これが魔王に通用するかどうかはもう少し研究してみないと解らないらしい。ひとまず「ナツメグ村」に戻ってみると、パプーさん(捻挫中)から迷宮脱出の魔法の書「フライドエスケプ」を頂いた。早く捻挫直るといいね。

ヒーカラ村

水を採取したら、もうナツメグ村に用はなし(ひどい)。確か「ヒーカラ村」からどこぞの国に渡れる筈なので件の村に行ってみたところ、儀式も終わっていた。
この村から橋で渡れるのは「スパゲット国」。だが、昨今は物騒なので渡りたい者だけ渡した後は直ぐに橋を上げてしまうらしい。要するに、一旦渡ったら戻れないという仕様なのか。
更に、薄々予想はしていたが、この国に残ると言い出したディーナ。湖の水の研究を続けたい、という事らしい。
主人公を見送るディーナによると「スパゲットには姉妹一強い『シーナ』姉さんがいます」との事。そのシーナ王女はレジスタンスを指揮しているらしく、それを助けてやってくれ、と頼まれてしまった。ついでに「ディーナブローチ」もゲット。
そんなこんなで、主人公は橋を渡って「スパゲット国」に向かうのでありました。

■第10回

スパゲット国 マカロニ村

「スパゲット国」に到着し、先ず向かったのは「マカロニ村」。ここで最初に耳にしたのは「レジスタンスが結成されたらしい」という情報だった。
更に「武器屋で女剣士を見掛ける」という話を聞いた矢先にそれらしき女性と遭遇。「腕が立ちそうだね」と声を掛けられたかと思うと、あっさりとレジスタンスに勧誘されてしまった。
たぶんこの女性が「シーナ」なのだろうが、名前ぐらい聞けよ、主人公。

南の森

「レジスタンス」のアジト入口は「南の森の中の岩壁」にある、との事で、暫し南の森を彷徨う。何故だろう、なかなか目的の岩壁が見付からず焦った焦った。
その後どうにか岩壁へと辿り着き、シーナに言われるがまま岩の後にある入口を潜ると、そこは本当にレジスタンスのアジトだった。う、疑ってたワケじゃないよ?

レジスタンスのアジト

村に入った直後、イベントが発生し、この女性剣士が「シーナ王女」である事が判明。ディーナが連絡入れてくれてたみたいだ。シーナは、主人公が手に填めているカロリーの首輪に気付いていたらしい。
いやぁ、あっさり(?)会えて良かった、などと安堵していたのも束の間。主人公のレジスタンス入りを他の兵士達に納得させるため、シーナとバトルする展開に。
そんな、いくら女性とはいえレジスタンスを指揮する剣士相手じゃあ……って、シーナ弱ッ! それでレジスタンスを率いるのは無茶だろう!

シーナを倒し、晴れてレジスタンス入りした主人公。シーナは作戦会議に行っちゃったので、一人でアジト内をウロウロしてみる事に。
アジト内で得た情報をまとめると、レジスタンスには副官である「シュリンプ」という頭のよろしい人物がいて、彼は唯一シーナと互角に渡り合える腕前らしい。また、レジスタンスにはまともな武器が揃っていないのが悩みの種だとか。

一通り話を聞いた後でシーナのテントを覗いてみると、シーナと共に「パスタ村」まで武器の買い出しに行って来い、と副官シュリンプからのお達しが。……なんかこの副官怪しいなぁ。シュリンプってアレだよな、エビだよね。

パスタ村

シュリンプに対する疑いは拭えないものの、武器が無いのは本当のお話。ひとまず言われた通りに「パスタ村」へと行ってみると、「美人コンテスト」開催前という事で村は大賑わいだった。
何だか楽しそうな村人達を尻目に主人公とシーナは武器屋へ。そこで扱い易い武器を売ってくれるよう頼んだところ、希望の品はよりにもよって美人コンテストの景品だと言うではありませんか。おかしいだろ! その展開!

結局武器は手に入らなかった2人。イベントを探すために他に武器を手に入れる手段がないかと町で情報収集してみたものの、聞く事が出来たのは美人コンテスト関連の話ばっかり。「美人コンテストは容姿、気品、教養でトップレディを競う」だの「商品は立派な剣」だの。更には「エビーノさんは優秀なコーディネーターらしい」とか言われたって、知るか!
エビとかシュリンプとか、お前等ガキの頃はゾエア幼生じゃねぇか!(←?)

苛立ちの余りにワケのわからん事を口走っていると、謎の紳士に声を掛けられた主人公……ではなく、シーナ。
彼女を「プリティなお嬢さん」と呼ぶこの紳士こそが噂のゾエア……じゃなかった「エビーノ」だった。彼はシーナがコンテストで優勝出来るようコーディネイトをしたい、と言い出したのだが、あからさまに怪しい。なので断ろうとしたものの、ゲームの進行上それは無理らしく(笑)、OKするハメになっちゃいましたとさ。
……まぁね。コンテスト開催してる時点で「出なきゃいけなくなるんだろうな」ってのは解ってたんですけどね。

さて、おネェ言葉全開のエビーノが言うに、シーナは「素材はいいが引き立て方が間違っている」らしい。そこで、彼女の魅力を引き出すための材料を探しに、東にある「フルーツの森」へ行く事となった。
エビーノが指定した材料とは「気品のリンゴ」「お色気パイン」「知識のクルミ」の3つ。有り得ないネーミングにはこの際目を瞑るとして、エビーノはこの3つのアイテムを使いとびきりの衣装を作るらしい。
………………い、衣装ぉ!? どうやって!?

「フルーツを採る時は1本だけ立っている木を探し、木の根元を調べろ」というエビーノのアドバイスを貰い、いざ出発。
ちなみに、コンテストの賞品である剣の名前は「ソーメンソード」。また、コンテストにはコーディネーターの紹介がないと出場出来ないって……設定が妙な所で細かいよ! と軽く憤ったところでまた次回。

■第11回

フルーツの森

シーナを化けさせるために(ひどい)やって来たのは「フルーツの森」。何かお菓子かなんかの名前みたい。
目的である「きひんのリンゴ」「おいろけパイン」「ちしきのクルミ」はあっさり発見出来たのだが、途中、厄介なものまで入手してしまった。

その辺にあった宝箱を開けたところ、中にあったのは「ゴミ」。
使用方法がいまいち解らず、使おうとしても「ゴミ以外のなにものでもない」と説明があるだけだ。更に、アイテム欄を圧迫しそうだったので捨てようとしたら……「ゴミをすててはいけません」というメッセージが出現し、捨てられないでやんの。
……早い話が罠らしいんですけど、どうすればいいんですか、コレ(泣)。

パスタ村〜レジスタンスのアジト〜南西の渓谷

ゴミを抱えて泣く泣くエビーノの元へと帰還。「ブラボー」と大喜びした彼に後は任せ、主人公達はひとまず一泊。そして改めてエビーノの所に行ってみると、おしゃれセット(?)はもう完成していた。
「きひんのリンゴ」から「ゆうがのテブクロ」、「おいろけパイン」から「チャームドレス」、「ちしきのクルミ」から「はくしきのかんむり」。
何をどうしたら果物から装飾品が作れるのか、などという無粋な質問はしません。

準備が整った一行は、早速コンテスト会場へ。出場者であるシーナとは一旦別れ、主人公は観客としてコンテストを見守る事となったのだが、やっぱり無事には終わらなかった。
出番になったシーナがステージに姿を現した後、突如エビーノが登場。「幻惑の衣装がなんたらかんたら」などと言い放ったかと思ったら、観衆がシーナに群がり始めたのだ。キャーッ! 乙女のピンチ!?

エビーノが作った衣装は男性を幻惑させる効果があるらしく、男性に囲まれたシーナは身動きが取れない。当然、主人公も男性なので混乱中……かと思いきや、ビタミーナの人間ではない主人公には効果が無かったらしい。ビバ! 異世界人設定!

ここで、エビーノの正体が魔王の暗殺隊「デッドロブスター」(けっこうかっこいい)である事が判明し、戦闘突入。ちなみに、オカマさんなのも偽りと思いきや、そこは本物だったらしい。
戦闘後、エビーノが遺した「レジスタンスはどうなってるかしらん」という言葉を受け超特急でアジトに戻ってみると、時既に遅く、アジトは壊滅していた。本部に向かうもシュリンプの姿がなく、彼を疑い始めるシーナ。だからこいつ怪しいって言ったのにー。

かろうじて息のあった人の情報によると、犯人(たぶんシュリンプ)は国境である南西の渓谷に向かったらしい。そこで猛追したところ、シュリンプを発見した。
ここで、「一見怪しそうな奴は実はいい人」の法則が発動するかなー、と思ったものの、残念ながらシュリンプが敵である事が確定。その正体はエビーノ同様暗殺隊である「デッドロブスター」。エビーノよりちょっと強いかなー、ぐらいの実力でした。

レジスタンスの仇を取った、と思ったのも束の間、「暗殺隊はしくじる事も計算している」という捨て台詞と共に、なんとシュリンプは自爆。エビが爆ぜた! とか阿呆な事を言ってる間に爆発の衝撃で地震が激しく揺れ、直後に地割れが発生。うっかり落下しそうになった主人公を庇ってくれたシーナだったが、逆に彼女が地割れに落ちてしまった。うわーっ!

崖と化した地割れにかろうじてぶら下がったシーナは、主人公の方へと指輪を投げると「ビックバーグ」へ向かえと指示。が、シーナを見捨てる事が出来る筈もないので彼女を助けに近付こうとすると、崖が崩れるから近付くな、と言われてしまった。
早く行け、と力強く促すシーナの声を背に、後ろ髪を引かれる思いで歩き出す主人公。数歩先に進んだところ……「シーナの軽い悲鳴が聞こえた」とのメッセージが…………!!!! う、うわーん!!!!!
ちなみに、ここでシーナの制止を無視して助けようとすると、シーナは本当に落ちてしまう。実は最初こっちになってしまったので、即座にリセットしてやり直したら前述の結果になってしまった。……どのみち落ちるのね。

シーナを失った哀しみに包まれつつも、彼女の遺志を果たすべく「ビックバーグ」を目指す事にした主人公。
……まぁ、九割九分ぐらいの確率で、シーナ生きてると思うので、あんまり落胆はしてないんですけどね。

■第12回

フレンチ国 ムニエル

定期的に訪れる主人公の一人旅。今回やって来たのは「フレンチ国」です。
途中砂漠があったので足を踏み入れたら「暑くて先に進めない」ですって。仕方がないので先ずは町を探したところ、「ムニエル」という港町があった。

最近怪しげな奴をよく見掛ける、というこの町で砂漠についての情報収集。すると、砂漠に入るには「西の岬に生えているクールミントの葉を日除けにすればいい」との事だった。何かガムっぽい名前の植物ですね。

更に、「西の岬」について何やら物騒な話が。何でも、岬で謎の男が呪文を唱えた直後にさっきの地震が起こったらしい。……えっ、あの地震って、シュリンプが自爆したからじゃなかったの!?
また、この町からは「ビッグバーグ」に船で行けるらしいのだが、件の地震で船が壊滅しちゃったそうな。地震で海上の船が壊れる事ってあるんかいな。ちなみに1艘だけ無傷の船があるそうなのだが、動くかどうかは解らない模様。

船で「ビッグバーグ」に行けるのならそれに越した事は無いのだが、今は砂漠関連のイベントこなすのが先っぽい。なのでもうちょっと情報を、と町をウロついてみると、「砂漠の外れにプリリン村という安らぎの村がある」とのお話が。や、安らぎの村! なんて甘美な響き! ……というのは実生活に疲れた人の弁。
その後、何となく入った民家にて、剣をくれるという男性を発見。国境で拾ったが自分には使えそうにない、って事らしいのだが……なんとそれはシーナの剣! なに、この遺品イベント!

西の岬

思わぬ所でシーナを思い出した(忘れてたのか)主人公。涙を拭いつつ「西の岬」へ向かったところ、あからさまに怪しい奴と遭遇してしまった。
「先ほどの地震はお気に召したかね?」とぬかしたコイツは「カドミウム」。どうやら暗殺隊の隊長らしい。……って事は、エビーノやシュリンプの親玉か。なんでお前だけ鉱物の名前なんですか。エビじゃあないんですか。

「ゾエア」って名前だったらファンになってやったのに……などとどーでもいいことを考えつつお話を聞いていたところ、コイツはとんでもない事を言い出した。要約すると……
「このイベント直後から町中でもバトルが発生します。この面倒臭い状況を打破したいなら『北西の洞窟』に来てイベント進めてね」
なんか身も蓋もない書き方だが、そういう事。本当は「手下を刺客として襲わせるので降伏か死か選べ」みたいなニュアンスだったんだけど。また、カドミウムの試練(?)に打ち勝ったら港の船の鍵をくれるそうな。
なんか面倒な事態になっちゃったなぁ……と今更ながら思っていると、親切な事に「クールミントの葉」をくれたカドミウム。馬鹿だなぁ、敵に塩を送ったら絶対裏目に出るんだってば、こういうゲームは。

カドミウムが宣言した通り、本当に町の中でもエンカウントするようになっちゃった主人公。時には戦い、時には逃げつつ、とりあえず砂漠を渡ってみる事に決定。

プリリン村

クールミントの葉を使って砂漠を歩き、辿り着いたのは「プリリン村」。愛と魔法の村であるこの地は住民全員が魔法使いであり、魔法で護られているので敵も出ないそうな。ざまーみろカドミウム(笑)。
だが、魔法の力とやらも大気汚染には勝てないらしく、最近は空気の汚れのために魔法の力が落ちているらしい。更に、この村に「偉大な魔法使い」が帰ってきたのは良かったが、呪いで魔法が封じられてしまっているんですって。
…………ん? そういう人、なーんか知っているような。

「この村の女は発育がいいんだ」と言う村人の発言に突っ込みを入れつつ町を徘徊していると、北の方に大きな家を発見。フラフラと中に入ってみると、「お待ちしました。おばぁ様がお待ちです」、とあたかもアポを取っていたかのような出迎えが。これはひょっとすると……と思ったら、大当たり。屋敷の奥にいたのは、諸悪の根源宮廷魔導師のババロアだった。
なんか素で嬉しくなっちゃったよ、この再会。

再会を喜ぶのも束の間、主人公が現状報告をしたところ、「北西の洞窟」に彼女も同行してくれる事に。簡単な魔法ならどーにか使えるようになったんですって。
よっしゃ、それじゃあいっちょ「北西の洞窟」へ……行く前に、必殺魔法の書を村の倉庫へ取りに行く事となった。その名は「サルモネラン」! いいのか、その名前!

■第13回

プリリン村 倉庫

ババロアの娘は「ママプリ」で、娘婿は「パパプリ」。でもってその子供達は「プルル」と「プルン」。テストには出ません。
そんなこんなで老婆と連れ立って村の倉庫へ向かう主人公。「なかま」コマンドでババ様の顔を拝んでみたら、何で陰影付いてんのさ。怖ッ。……そういや、ババロアって「天空の城ラピュタ」に出て来る空賊の婆さんになんか似てない? 見た目の雰囲気が。

それはさておき。目的の魔法書があるのは地下倉庫の中。が、そこは最近魔物が出現したり、魔法の仕掛けが狂い気味らしい。何でちゃんとメンテしてないのよ。
「部屋の中央の模様を踏むと扉の位置が変わる仕掛け」……って、面倒そうだ。
色々とブーたれてはみたものの、無事「サルモネラン」の書を入手しました。……え? 端折りすぎ? まぁいいじゃありませんかお父さん。

道中嫌だった事と言えば、扉の仕掛けもまぁそうなのだが、一番なのは宝箱の中のゴミ。
以前、フルーツの森(だったかな)でも入手したコレはコマンドでは捨てる事が出来ない代物で、手放すには、金 を 払 っ て 道具屋に引き取って貰わなければならない。
ゴミってものは本来何処にでも捨てて良いもんじゃないんだよ、という戒めなのだろうが、正直厄介。なので、宝箱を開ける前に一旦セーブし、中身がゴミ箱だったらセーブデータをロード、という戦法でいってみた。

北西の洞窟

魔法の書を取ったら、いざ「北西の洞窟」へ。洞窟の入口には門番らしき男がいて、当然バトルに突入。
ババロアが言うに、この「デバナイト」のHPは底無しなので「サルモネラン」の書を使え、との事。そこで早速使用してみたら、1発で撃沈させる事に成功した。しかも「けしとんだ」って! 怖っ!

門番を倒したら洞窟内部へ。これがまたしんどいダンジョンだった。
ダンジョン内は随所に穴が空いていて、そこから「アサシン」がボコボコと湧いている。こいつらがまた強いので「サルモネラン」を使って倒すのだが、その所為でMPの減りが激しく、途中で引き返す事も度々。その代わり、LVもハイペースで上昇。どうにかアサシン共の攻撃に耐えられるようになったところで、最奥にいる「カドミウム」と対決する事にした。

主人公の能力を買っているらしいカドミウムは、戦闘前に主人公を勧誘。ここで選択肢が出て来るのだが、ここで軍門に下る選択肢を選ぶとババロアが当然ながら慌てだし(以下一部反転)、その後の選択肢によっては彼女と闘う流れになる……と見せかけて、「ゲームオーバー…になってしまうぞ!」と、いうツッコミメッセージと共に、カドミウムの部屋に入った時点へと戻されてしまう(笑)。ババロアの慌てっぷりがなんか面白いので、一度は見ておくのもいい。

で、肝心の「カドミウム」戦なのだが……強いでやんの、このオッサン。LV上げはがっちりやったつもりだったのだが、何度やり直したことか。攻撃力が高いので「カタクリガード」をこまめにかけつつひたすら攻撃をしていたら、どうにか勝てた。
それにしても撃破後の敵キャラ絵が生々しい。血がドバーって!

主人公に敗れた暗殺部隊長は主人公を指して「てんかぶつ様も凌ぐ支配者になれるだろうに」と評した。主人公にはその素質がある、というのだ。
何か意味深な事を言われつつも、とりあえずは船の鍵を入手。腰を痛めたというババロアを背負って町へと帰還。道中モンスターが一切出なくなっていたっぽいので、楽に戻る事が出来た。

プリリン村

ババロアの家に帰り着くと、魔王の正体についての説明イベントが発生。なんと魔王は主人公と同じ世界から来た人間だというのだ。「何らかの方法でこっちに来た」と、肝心なところは適当に誤魔化された感があるが(笑)、これで、先の戦いで「カドミウム」が言っていた事も納得出来る。……いや、そもそも疑問すら抱いてませんでした。謝罪。

魔王に対抗出来るのは同じ世界から来た主人公しかいない、という事で、巻き込まれ型主人公は晴れて使命背負い込み型主人公に昇格。
ビックバーグに集結しつつある王国の仲間達との共闘を誓う事となった。

汚染された魔王達にとってビタミーナの自然は苦痛でしかない、という事で魔王達の目的は最早明白。それを阻止すべく、一足先に「ビッグバーグ」へと向かう事にした主人公は「ムニエル」の町で一隻だけ無傷だった船に乗り込み、ビッグバーグへ向けて出航! ……したのは良かったのだが。

「暗殺隊が失敗を計算に入れている事を覚えているかね?」

と、海上で突如「カドミウム」の声が響きだしたかと思うと、主人公を乗せた船は見事爆発してしまったのであった……。
教訓。うまい話にゃ裏がある。

■第14回

ものの見事に「カドミウム」の放った最後っ屁を喰らってしまった主人公。
哀れ、異世界の海上で爆死……と思いきや、どこぞの浜に流れ着いたらしい。
「あっ、父ちゃん、こんな所に人が倒れてるよ!」
と、なんだか教科書通りの会話まで聞こえてきたぞ。

ボルシチ国 キャビア村

目覚めれば、そこはベッドの上。そして、側には綺麗なおねーちゃんが。……おお、この辺も結構教科書通りだ!
主人公が運び込まれたのは、「ボルシチ国」の「キャビア村」にある「ウォッカ」さんのお宅。そいでもって、このおねーちゃんは「マリ」さんといい、ウォッカさん宅でお世話になっているらしい。
ついでに言えば、主人公は足に怪我をしているらしいのだが、この際それはどうでもいい(いくない)。

ボルシチ、キャビア、ウォッカとくれば、あとはピロシキあたりだろう。きっとウォッカの息子あたりがそうに違いない! ……と、力強く意味不明な事を考えていると、息子の名が「ジュニア」である事が判明。なに、その安直な名前(ピロシキも十分安直です)!
もういい。こうなったら勝手に「ピロシキ」って呼んでやる。

ところで、すっかり忘れていたが主人公は「ビッグバーグ」に行かなければならない身。遊んでる場合じゃないと外に出ようとしたら、マリさんからストップがかかってしまった。
そこで「ビッグバーグ」に行く旨を告げたところ、何故あんな危険な所へ行くのだ、というツッコミ入りましたー。更に、「ビッグバーグ」へ行くには「吹雪の山を越え、海峡を渡らなくてはいけない」らしい事も判明。確かに面倒だ。
ちなみにこの時、主人公が腕に填めているカロリーの首輪にマリさんが反応するのだが……まさか。

言われないとさっぱり解らないが、主人公の足の怪我は結構ひどいらしい(笑)。なので、村の人が教えてくれた通りに医者を訪問。急いでるからとっとと治せ、と迫ったところ、「北西の森の温泉」が足に効くという情報をゲット。もれなく魔物ともエンカウントするらしいのだが、背に腹は代えられないので行って来ます。

病院を出た後、温泉を目指す前に村をウロつき情報収集したところ、マリさんとウォッカについての情報もチラホラ。それを簡単にまとめてみた。

・ウォッカは元ビタミーナ王国の兵士で、10年前に妻を亡くしている。
・マリはある日突然ウォッカの元に現れた。
・ウォッカはマリに惚れているが言い出せないでいる。

これらから解る事は、ウォッカは結構奥手、って事ぐらいかな!
……いや、ココまでくるとなんかマリの正体も見え見えだから、必要以上に触れるのは止めよう、というか何というか。

北西の森

色々と気が済んだら、とりあえず湯治のために「北西の森」へ。温泉バニーいるかなぁ♪ と鼻歌混じりに向かったところ、残念ながらバニーはいなかったが、服やらアイテムやらを預かってくれる人がいた。ご親切に、どうも。嫌な予感バリバリですが。

風呂の効能は凄まじく、入った瞬間怪我が完治。何やヤバいのが出てるんじゃないだろうな。ナントカ線とかゲッター線(何でだ)とか、そういった類のものが。
何はともあれ、これで旅が再開出来ると喜びつつ風呂を出て荷物を受け取りに行ったところ……件の親切な人はやっぱり泥棒でした。ガクっ。

泥棒の正体は、当然ながら魔王の手下。が、計画的犯行ではなく偶然の遭遇だったらしい。「おいしい状態」って言ってんだからそうだろう(笑)。
この後、丸腰どころかフリチ……いや、やめとこう。とにかく素っ裸で闘うハメに……と思いきや、泥棒はそのまま逃走。一切合切を持ち去られた主人公は、当然それを追う事になるのだった。
森の中を、全裸で。

そんなワケで全裸追跡劇の開幕なのだが、厄介な事にその最中も容赦なくエンカウントする。その時、主人公のグラフィックがちゃんと裸になってるっぽいのが細かい。
兎にも角にも敵を蹴散らしながら進んで行くのだが、途中、マリと泥棒が対峙している現場に遭遇。「持っているものを置いて行きなさい」と、そこだけ聞くとまるで山賊な台詞を言いはなったマリは、あっさりと持ち物を取り返してしまうのだった。きゃー! こっちは全裸なのに(遅い羞恥心)!
そんなこんなで、泥棒「なまけどうし」との戦闘に突入。HPはそこそこ高いようだが強くはなく、特に苦労する事もなく撃破完了。

戦闘後、マリの正体はやっぱり「ビーナ姫」であった事が発覚。一人「ビッグバーグ」へ向かう主人公に「お伴します」と言ってくれた。
ビーナは魔王の動きを探るため、元兵士のウォッカを頼りこの国に潜入したのは良かったが、あの親子を愛してしまった……って、要するにウォッカに惚れちゃったって事か。なので、三人で仲睦まじく暮らして行きたかったのだが、主人公が闘っている事を知った今、自分だけそんな事言ってられないなぁ、という気になったらしい。
……いやいや、主人公以前に他の王女達も頑張ってるんだから。

経緯はともかく、覚悟を決めてくれたビーナ姫。
親子が戻って来ないうちに旅立とうと促す彼女に従い、主人公は吹雪の山を目指すのでありました。

■第15回

吹雪の山

マリさん改めビーナ姫を伴い、吹雪の山岳を越える。

「山岳地帯では私の『バリア』魔法が役に立ちます」
とビーナが教えてくれるのだが、要するに彼女がいないとこのダンジョンには入れないって事みたい。

予想外に広い吹雪の山を進みつつ、山頂を目指す二人。途中「フラッペソード」を入手した。
フラッペって言われると、かき氷食べたくなるじゃないか。

ややレベル不足なのか、出現する敵に手を焼きながらも進んで行くと、山頂らしき場所に到着。そこにはぽつりと一件の家があり、その脇には洞窟らしき入口を発見した。
取り敢えずはお家の方へと入ってみると、一泊するかどうかの選択肢が出現。イイ感じに疲れていたので休む事に……したら、とんでもねぇイベント発生(笑)。1つのベッドで眠る事になった主人公とビーナだったが、ここに来て、今までストイックな旅を強いられてきた主人公の理性がデンジャラスゾーンへ突入。
「り、理性が弾ける!」って、何処のケダモノだお前は('A`)

この直後、「エッチな妄想」と戦闘。もうどーでもいいが、子供向きなのか、これは?「お色気」要素にしては何か生々しいんだけど(笑)。
ちなみに、敵グラフィックはお色気ムチムチのおねーちゃんなのだが、撃破後のものは逃走するキツネ……でいいのかな?
戦闘終了後は「理性を保った」というメッセージが出現。負けてればどーなったのか見てみたかった気もする。

翌朝、何事も無かったかのように雪山へ。側にあった洞窟らしき入口に入り先を急ぐ。
途中、経験値を確認しようと「なかま」コマンドを使用したところ、
「雪と氷の迷路を抜けると、ピロシキ村があるわ」
との事。よっしゃ! 頑張って山を下るぞ…………って、今頃ピロシキ来たのかよ(前回参照)! もう遅いわ!

その後はせっせと下山する事になる……筈が、何処をどう間違えたのか山頂へと逆戻り。思いっきり迷子になり、冗談抜きで涙目に。途中、「ソルト(通貨単位)さえ出せば誰にでも売るぜ」という真っ黒な物売りさんから回復アイテムを仕入れ、それでもまだ迷ったりしながら氷の迷路を彷徨っていたところ、ある一定まで降りて来たところでビーナの張っていたバリアが消えてしまった。魔力が尽きちゃったから暫くバリアは張れないんですって。
……って事は、もう氷の山には入れないって事で……要するにダンジョン抜けたんですね! ばんざーい!

■第16回

ピロシキ村

遭難の危機を乗り越え、吹雪の山を越えた主人公とビーナ。早速西の外れにある「ピロシキ村」へと向かう。
村に到着した主人公達が目の当たりにしたのは、取って付けたような「凧揚げ」ブーム。武器屋の隣に住んでいるビスとかいう変人が巨大な凧を作ってるとかなんとか言われたって知ったこっちゃないですよ。

不自然なブームに嫌な予感を覚えつつ、情報収集。と、村の南にある「サーモン岬」が「ビッグバーグ」国との国境だという情報を得た。
ならば早速その岬へ、といきたいところだが、海峡は流れが速く船で渡るのは無理らしい。むむ、ならばどうやって国境を越えれば……と悩んでいた時に耳にした、嫌な予感プンプンな情報。
「サーモン岬は強風で有名なんだ」
…………不自然なブームはこれに繋がっているのか。

海峡

何はともあれ、とりあえずは海峡とやらを見に行く事にした主人公達。案の定、ビーナが「この風を利用して飛べないかしら?」などと言い出した。やっぱりかー。
結局、変人という噂の「ビス」の元を訪ね相談したところ、ビスにそんな腕はないが「ドリプ」という名の凧揚げ名人ならば出来るかも、との事。で、そのドリプさんは山越えして来てもうすぐ到着する頃らしい。そうですか、じゃあここで暫く待たせて貰いましょうか……って? え? 迎えに行かなきゃダメなの?

そんなワケで、渋々山岳地帯の出口まで向かった主人公。すると、倒れている人を発見した。何でも崖の上の方で子供が遭難していたので救助しようとしたらしいが、足を滑らせて滑落し動けなくなっちゃったらしい。
その子供はしきりに「マリ」という名を呼んでいたらしいが……ああ、アレか。ウォッカの息子ピロシキか(←諦め悪すぎ)。

「ずっと左の方のガケの下」という絶妙にアバウトな場所を教えられ、とにかく左へ左へと向かうと、そこに居たのはやっぱりピロシ……いや、ウォッカの息子、ジュニアだった。
「このクソガキなに一人で雪山越えて来てるんじゃ、こちとら迷ったっちゅーに」と言いたい気持ちをグっと抑えつつツッコミを入れると、案外体力が残っているのか、その口からベラベラ事実が語られた。てか、何でジュニアに悪意剥き出しなの? 自分。
「父上(ウォッカ)はあの方は大切な用事があるので追っては駄目だと仰ったが、一番寂しいのは父上であらせられる。だからして、マリ殿には是非拙宅に帰還願いたい」
大幅に口調を捏造しているが、概ねこんな感じの内容。要するにビーナ姫を連れ戻したくて一人で来たらしい。

その後、村の人達がワラワラ救助にやって来たのでジュニアをひとまずビスさん家に運ぶと、どうやら一命は取り留めたとの事。良かった良かった。……この事、絶対後々の展開の伏線になるぞぉ。

「あなたは凧に人を乗せて海峡を越えさせられませんか?」
 ……というのはドリプに向けたビーナの台詞。普通に考えたら精神に異常を来してると思えなくもないが、どういうワケかドリプ氏の協力を取り付ける事に成功してしまった。
……あッ! あんたら、どうせ飛ぶのは主人公だと思って適当に話進めてるだろ!

ドリプ氏の指示通り岬に向かうと、案の定、ビーナはジュニアが心配なのでこの国に残ると言い出した。その代わり、ビーナのイヤリングをゲット。
畜生、落ちて死んだらアンタ等全員恨んでやる、と毒電波を発しながらも凧に乗って空へと舞い上がった主人公、いとも簡単にビッグバーグ国の地を踏んでしまったのだった……。

>> 第17回〜最終回
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