・第11回 電力供給ビルトランスポート〜中央省庁区2F 北側 ・第12回 中央省庁区3F 北側〜クピト〜ジェズイットF |
・第13回 セメタリー〜ジオエレベータターミナル ・第14回(最終回) ジオフロント |
死んでナンボのこのゲーム、ゲームオーバーを恐れてどうする! ……と己に言い聞かる一方で持ち金は1万ゼニー程度にし、残りは共同体の銀行にガッチリ預金。減らされてたまるか。
その後、手元の1万ゼニーで回復薬をしこたま買い込み、いざ目指すは「電力供給ビルトランスポート」。
電力供給ビルトランスポート
電力供給ビル4Fから更に上に進み、ビルの屋上に出たところでイベント開始。
リュウ達が屋上で見たものは「中央省庁区」に繋がる転送装置でした。
リンの説明では、トリニティも「中央省庁区」の情報は殆ど持っていないものの(メベトはこっそり知ってそうだけど)、そこが全ての階層を統治する「統治者(メンバー)」達の階層であるのは間違いなく、そこに乗り込むという事は完全に政府に楯突く行為であり、そうなれば当然「メンバー」が本気でリュウ達を潰しに来ることでしょう。
ここでリュウは、リンにその意志を問いました。リュウとニーナは「空に行く」という確固たる目的がありますが、リンは半ば巻き込まれる形でここまで来たとも言えるのですから。
しかし、彼女の覚悟はとうに決まっているようでした。もとから「反逆者」なのだから、これでこの世界がどうなろうと臨むところだ、と。おそらく、メベトと決別した時に腹を括っていたのでしょう。
リュウがニーナを護るため空を目指しているのならば、リンは2人を空へ行かせるために銃を握っているのです。
リンとリュウの会話が続く一方、仄かに光を帯びる転送装置。……が、3人はそれに気付きません。
それどころか、リュウの感謝の言葉に対し「べ、べつにあんたのためじゃない」って、ここに来てリンがツンデレ属性を突然垣間見せる始末(*´∀`*) うぉおー! リンかわいいぞー!
……妙なところでコーフンしましたが、事態は最早そんな場合ではなくなっていました。
転送装置から、何者かが突如姿を現したのです。
「省庁区(うえ)から来た!?」というリンの驚愕の中、現れたのはちょっとマッチョな隻眼のナイスミドル。大きくVの字に切れ込んだ服からは鍛えられた胸筋&腹筋が覗き、見るからに格闘系。
要約すると「待つのは苦手だから、再びドラゴンと戦うために自分から来てやったぞ」と告げた男の名は「デモネド」。この世界を支配する『統治者(メンバー)』の1人。
それに対してのリュウのひとこと。
「メンバー……お前が」
いきなり『お前』呼ばわりか、リュウよ。
VS デモネド
「地上への封印を解く鍵は我々が持っている」と言うデモネドと、勿論戦闘開始。
彼はこれまでの敵とは違い『アブソリュートディフェンス』なるバリア能力を持っていて、このバリアに定められた数値以上のダメージを連続して与えないと、デモネド本体のHPを削れない仕組みになっています('A`)
デモネドの場合アブソリュートディフェンス値は200なので、総ダメージ数200以上のコンボでないと本体のHPは減りません。また、単発攻撃の場合は一撃で200以上のダメージを与える必要がありますが、そんな強力な単発攻撃は皆無なので、事実上コンボ必須のシビアな戦闘となります。
結局、一番の方法は各自APをフルに溜めての攻撃。デモネドは攻撃力も高くニーナやリンをよく狙ってくるのですが、回復を適切に行いコンボを叩き込めばそこまで辛くありませんでした。
主力は勿論リュウですが、意外とリンのコンボも有効。特に接近しての「砕け散れ!」とか。デモネドが遠い時は組み込む必要はありませんが、目の前にいる時はぶっ放すべき。
それにしても、デモネドの使う「フェイタルブロー」。攻略本によるとHPを1にしてしまう技らしいのですが、ニーナだけ毎回50残ってたのは何故だ(笑)。
どうにかデモネド撃破。まさか自分が負けるとは思ってなかったのでしょう、「そんな……バカ……な」とか言って消えていきます……って、あれ? なんかイベントあると思ったのに。
仕方が無いのでその場に出現した「Dのカギ」を拾い、一旦街に引き返したのでありました。それにしてもギブアップしなくて良かったなぁ。
中央省庁区エントランス〜中央省庁区1F
デモネドを撃破し、いよいよ中央省庁区に殴り込み。そう言えば、万が一全滅した時の事を考えて「フェアリードロップ」(共同体に行けるアイテム)を倉庫に預けて所持していなかったのですが、その状態で電気供給ビル入口の妖精に話し掛けたら新しいのをくれました(笑)。
アイテムを補充したら、いざ転送装置を使い「中央省庁区エントランス」へ。
足下に広がる無数の煌めきは……もしかして、上層区の街並なのでしょうか? どのみち、もう下には戻れないのだから進むしか無いのですが。
何故かエントランスにいる道具屋に驚きつつ「中央省庁区1F」へ進入。そこは目が眩まんばかりの光に溢れ、地中とは思えない明るさ。洋館風な造りの内部は荘厳さすら感じさせます。
途中、テレコーダーがあったので近くにセーブトークンあるのかな、と期待に胸を膨らませて探し回ったものの、見当たらず。その代わりにバックパックを入手しました。……全然代わりになってないけど便利は便利。
1Fは奥の方が南北に分岐していて、それぞれの最奥に転送装置が1つずつあります。これらの転送装置はそれぞれが違うエリアに繋がっている上、一旦移動したら1Fにはもう戻る事が出来ない仕組み。
……つまり、エントランスの道具屋も利用出来ないし、何よりセーブトークン拾ってもセーブ出来ないんじゃないですかー!?
ここで止まってたってどうしようもないので半泣きで先へ。
とりあえず今回は北の転送装置へ。
中央省庁区2F 北側
宝箱はそこそこあれど、依然セーブトークンが出ず。ここまで来てギブアップするのも悔しいし、まぁ、出たところでテレコーダー無いからどうしようもないけどねー、と強がりつつ先を目指すと、扉を護るように仁王立っている敵シンボル発見。
普通ではない予感がして攻略本見てみたら……案の定。「ガルガンチュア」という名のアブソリュートディフェンスの値が500もあるヤツだった……って、500ぅ!? それってデモネドの倍以上じゃん!
攻略本によると「フィールド上ではアブソリュートディフェンスが機能しない」模様。なので爆弾系トラップをポカポカ投げてHPを削りまくれば良い、とのこと。
そこで、幸いにも所持していた「反応爆弾」や「火炎爆弾」「バインド爆弾」をあるだけ投げる、投げる、投げる。
ところが、実はトラップは日頃から殆ど使っておらず、最後に使ったのってまだリンが仲間になる前じゃ無かったけ? ……というぐらい。
そのために上手く距離感が掴めず「反応爆弾」を手前に投げすぎちゃった挙げ句、ガルガンチュアを手前に誘き出そうと近付いたところ、近付き過ぎてエンカウントしてしまった。あわわ。
VS ガルガンチュア
キャラをリュウにしていたお陰でギリギリEXターンは取れましたが、APが溜まっていない状態でアブソリュートディフェンス500は破れません。当然、1ターン目からAPを溜めての攻撃になりますが、敵の残りHPが300ぐらいだったのと、単体攻撃しかして来なかったのが幸いし、そう被害を受ける事なく撃破完了。
……ただし、その単体攻撃が結構キツくてリュウが幾度も瀕死になってたけど(笑)。
ガルガンチュアの居た扉の向こうには、アイテムが沢山ある部屋が。
「ここにセーブトークンがあるに違いない!」と、その部屋に巣くっていた「エボンファイア」「バドゥマハネバン」(舌噛みそうな名前)を根性で撃破。その後嬉々としてアイテムを取りまくった……のですが。
皆様のご期待通り、あ り ま せ ん で し た。
結局、その先にあったトレジャーBOXを開け、謎の防具(未鑑定状態だから)を入手したところで今回は終了。
……こんな事なら序盤でもっとセーブ回数節約しておけば良かったよぅ。・゚・(ノД`)・゚・。
セーブトークンやーい、と力無い声でその名を呼びつつ3F到達。が、やっぱり見当たらず。
中央省庁区3F 北側
無いものは仕方ないので先を急ぎ、奥に大量発生していた「グミ」系を殲滅。
すると一つ手前の部屋がデンジャールームと化すので、トレジャーBOXの中身を頂戴するためにいざ突撃。
今度こそ死ぬかと思った in デンジャールーム。
ここで出現した「グミオウ」は洒落になりません。逃げ場がない狭い通路でのエンカウントなのに「ド・ブンバ・ラ」などの強力が全体攻撃(しかもコンボ)をかましてくるので、常に全滅の危機が付きまといます。
この部屋には2体のグミオウが出現するのですが、正直、2体同時にエンカウントしていたなら100%全滅していたと思います。それどころか、グミオウ+グミクリスタルの組み合わせでも9割は堅いです。デモネドの代わりにコイツをメンバーにしてやればいいと思うよ。正直(゚∀゚)
デンジャールーム終了後、ニーナのスキル「グレイゴル」を入手。
依然セーブ出来ないまま、奥の転送装置から向かった先は……。
クピト
転送装置の部屋から出ると、そこには小さな動物と少年の姿が。
少年はリュウに対し「とても澄んだ色をしていたのですね」「きれいな意思の銀色が見える」「あなたの力ではとどかない……!!」と、何だか電波がかった事(←あんまり)を言い出しました。
そのためリュウが「何の話をしてるんだ?」と当然のツッコミを入れると、少年は更にこう続けたのです。
「最初のひとりは空の手前まで……。でも、まだ時が満ちないと……自ら、ふたたび世界を閉じた。そして、時が流れ……ぼくたちは人を見てきた。人が……竜に選ばれるのをずっと……」
この言葉で、漸くこの電波少年がメンバーである事に気付くリュウ。
その名は「クピト」。以前のイベントで時折登場していた少年です。
と、いうか、名前をそのまま部屋の名称にしてるのね。
クピトは自分がカギを持っているという事実を明かすものの、「あなたは竜に選ばれるべきではなかった」といきなりリュウを否定。
リュウが空を目指しているのは「間違って起動したドラゴンの記憶(プログラム)に翻弄されているから」だ、というのです。
更にクピトは「まだ間に合う」と引き返すよう諭すものの、それに従うリュウではありません。
何故ならリュウが空を目指すのは、紛れもなくリュウ自身の意思によるものなのだから。
VS クピト
そんなこんなでクピト戦。この子もデモネド同様アブソリュートディフェンスを持ち、その数値は220とデモネドより上。更にお供(?)として「オンコット」というモンスターを連れているのですが、こいつがどうにも厄介。何と無敵なのです。
今回取った戦法は、オンコットをニーナのバル系魔法陣で足止めしておき、リンとリュウでクピトを攻撃、というもの。
オンコットはクピトが命令したキャラを狙って近付いて来るので、そのキャラとオンコット間にバル系魔法陣3つの壁を作っておけば、先ず攻撃を喰らう事はありませんでした。
一方、クピトは大した攻撃はしないものの、リュウ達から常に距離を置くように移動し、接近した状態だと「僕に近付かないで」(「触らないで」かも)などと口走りつつノックバック攻撃を仕掛けてきます。
そのため先ずはリン姐さんの「こっちに来な!」連発でバキュームし、側に来たところを待ち構えていたリュウでボコボコに。APに余裕があってクピトがギリギリまで近付いている状態ならば、、リンの「砕け散れ」を連発するのも効果抜群。
オンコットの足止めが上手くいったお陰か、予想以上に楽な戦闘でした。
戦闘後、「この……白い光が……、翼?」と呟き、クピト消滅。今までイベントにちょくちょく顔を出していたキャラだけに、ちょっと罪悪感が……(´Д⊂
取り敢えず「Cのカギ」をゲットしたら、先を急ぐのでありました。
中央省庁区4F 北側
クピトの部屋には転送装置が2つあり、左側の方に乗ると「中央省庁区4F 北側」に到達します。
途中にあるトレジャーBOXからスキル「ぶんどり」を入手し、更に奥にある転送装置へ。もう「セーブトークンが出ない」なんて泣き言は言わない。でも何で出ないんだセーブトークンヽ(`Д´)ノ
……とは言え、実はこのエリア、セーブトークンの入手が可能でした。
ここに出現する「パンドラBOX」という敵が所持していたらしいのです。
パンドラBOXは、倒すのに要したターン数によって落とすアイテムが変化します。ターン数が多いほどレアアイテムを落とすらしく、セーブトークンは3(4かも)ターンぐらいで入手出来る模様。
ならば3ターン待ってから倒せば……と思うものの、そうは問屋が卸さない。この敵、ターンが増えるごとに使用魔法が強力(しかもコンボで3連発)になってくるので、迂闊すると全滅しちゃいそうなのです。
セーブトークンは喉から手が出るほど欲しいですが、それで死んでじゃ本末転倒。
そういう訳で、パンドラBOXはとっとと1ターンないし2ターンで片付けて、先を急ぐ事にしました。
ジェズイット
セーブの事は忘れて転送装置を出たリュウ達。が、新たに足を踏み入れた部屋には誰もいませんでした。ビリヤード台が置いてあるところをみると、娯楽室なのでしょうか?
誰もいないんなら素通りしますよー、と思ったかどうかは知りませんが、リュウ達が周囲を警戒していると……突如、何処からか声が。
「ずっとリュウ達を見ていたのに」、と。
前回のクピト同様部屋の名前からバレバレですが、声の主の名は「ジェズイット」。勿論「メンバー」の1人なのですが、未だ姿を見せず「自分のカンも捨てたもんじゃない」とか何とか、一人で悦に入っています。
一層警戒するリュウ達を尻目に漸く見せたその姿は……ああっ! お前、リンの尻触った痴漢じゃないか!
痴漢の事など知る由もないリュウが単刀直入にカギを要求すると、「いいな、分かりやすくて!」と大笑いするジェズイット。更に、本当にあるかどうかも解らない空に敢えて行くというリュウに「カギぐらい、いくらでもくれてやる」と予想外の答。
じゃあとっととカギ寄越せ、と喉まで出かかったものの、やっぱりそう簡単に行くワケはありません。
「本気じゃないヤツ」にカギを渡したくはないというジェズイットは、結局リュウ達に勝負を挑んできたのです。
リュウの事を、D値など関係無しに「空を手にする」強さを持った男なのだと信じたいがために。
VS ジェズイット
何だか少年漫画のノリで突入したジェズイット戦。痴漢行為や登場イベントでも解るように、彼は己の姿&気配を消す「シャドウウォーク」という技を使います。
とは言え、戦闘中は姿が透明っぽくなるだけで何処に居るかは一目瞭然なのですが、この状態の彼は数ターンの間攻撃を一切受け付けないので、その間は回復なりAP溜めに専念する戦法で。
攻略本にはニーナの魔法陣で彼のアブソリュートディフェンス(50)を破り「シャドウウォーク」を解除させる戦法が書いてありましたが、いまいち上手く出来なかったので方針変更。慣れない事はするもんじゃない。
結局、「シャドウウォーク」が切れた時に集中攻撃するパターンで地道に頑張る事にしたのですが、もう少しで倒せるという頃になった途端、姿を現した次の瞬間にまた「シャドウウォーク」を使うようになり、イライラも頂点に。
そこで、次に姿を見せた際、D-ブレスで一気に焼き殺してしまいました
しかもボタン放すタイミングが遅れ、戦闘終了後はD-カウンターが47%に! ひえー!
「ははっ、どうやらカケは俺の勝ちだ、オルテンシア」
そう呟いた後、消えていくジェズイット。その場に残ったのは「Jのカギ」だけだった……。
痴漢よ、安らかに眠れ……って、あんまりだな。
余談ですが、全部で6名いる「メンバー」のうち、戦闘になるのは1回のプレイにつき4名のみ。
このうちデモネドと某メンバーとは必ず戦う事になるのですが、残りの4人についてはプレイヤーが中央省庁内でどのルートを選択したかで決定されます。
今回は比較的初心者向きのルートという事で「クピト→ジェズイット」という順でやってみたのですが、他にも3通りのパターン有り。
この辺は2周目でまた他のメンバーと戦う時に紹介するとして、今回はここまで。
ジェズイットを倒し転送装置に乗ると、見覚えのある部屋に到着。
……ここって、「メンバー」側のイベントで登場した謎の円卓会議室じゃあありませんか。部屋と直通なのかぁ、いいなぁ。
セメタリー
会議室奥の転送装置で更に進むと、今度は石碑が並ぶ円形の広間に到着。BGMがストップしてしまうのがちょっと怖い。
とりあえず周囲に並んだ石碑を調べてみると……イベント発生。
広間の中央で3つのカギをそれぞれ1つずつ持ち、それぞれの決意を確かめ合う3人。それぞれが周囲の石碑にカギを差し込むと、奥に見えていた重い扉がゆっくりと開き始めました。
ちなみにこの時、ニーナがカギを差し込むのに苦労している様が何だか可愛い。
扉の奥にあったのは、一際大きな赤いモニュメント。リュウがそこに「Mのカギ」を差し込むと、更に道が開けました。
ここまで来れば、もう何があっても後戻りは出来ないし、したくはありません。
一歩、また一歩と歩き始めた3人の前に現れたのは……毎度おなじみ、武器屋、道具屋、鑑定屋、そしてテレコーダーでした。
何でこんな所に居るんじゃ! などと野暮な事はこの際言わない。ヒジョーに助かるから。
未鑑定のアイテムを整理し、アイテムを補充。余ったお金は共同体の銀行へ。あ、そうそう、共同体と言えば遂に「ココン・ホレ遺跡」まで到達しましたが、それはまた2周目にて。
準備が全て整ったら、いざ正念場へ。途中テレコーダーが視界に入ったが、涙を振り切って前に進みます。
最後にセーブしたのがボッシュ戦前だなんて、もう遠い昔の話だよ……フフフ……。
ジオエレベータターミナル
扉の先に広がる薄暗い空間にあったのは、巨大な斜行エレベーターでした。いや、リフトと言った方が雰囲気的にぴったしかもしんない。
エレベーターの左端の方にある操作盤を調べ起動させると、イベントに突入。
低速ながらも確実に地上を目指すエレベーター。ニーナは上機嫌ですが、疲れが出て来たのか、リュウの顔色は優れません。
リンはそんな2人を見守っていたものの、ふいにリュウから一つの頼み事をされました。
「もうすぐ終わるから、ニーナに、空を見せてあげてほしい」
異変が起きたのは、その直後の事でした。エレベーターが昇り続ける先に、何者かの姿があったのです。
登場したその人物こそ、最高統治者「エリュオン」。勝手に「模様の人」とか呼んでいた例の人です。
突如眼前から消えた彼にリュウやリンが狼狽していると、後方からニーナの悲鳴が。振り返ると、震えるニーナの真後ろにエリュオンの姿がありました。
ニーナの頭に優しく手を乗せつつ「人が翼得て、再び世界に空を取り戻す」と呟いたエリュオンは、懐かしむように「会えてとてもうれしいよ」とリュウに告げました。そして「お前は私を知っている」、とも。
それは「この世界の調和を司る、始原の唯人(オリジン・メンバー)」であるエリュオンの事を、リュウは既に知っている……という意味でした。
語り続けるエリュオンの話をまとめると、リュウはエリュオンと「対を成すもの」であり、「壊すもの」でもあるようです。そして、以前クピトが話していた「最初のひとり」……空を目前にしながら、時が満ちていないと再び世界を閉じてしまった人物こそが、このエリュオンだというのです。
VS エリュオン
この後、リュウを「ふるき友(アジーン)」と呼ぶエリュオンとの戦闘に突入。
エリュオンはアブソリュートディフェンスが330とメンバーの中でも最高(でもガルガンチュアより下/笑)である上、HPも高め。更に分身2体を引き連れていて、トドメには20ターン以内(エレベーターが到着するまで)に倒さなければならないという、超シビアな戦闘ときたもんだ。
とりあえず各自APをフルにしてから攻撃&こまめに回復を基本とし、密集しない様に注意しつつ、分身は無視して本体だけを集中攻撃する戦法で挑戦。
参考にした攻略本には「ターンが増すほど攻撃が熾烈に」と書いてあったものの、運が良かったのか、しんどかったのは「カルマ」発動まででした。
それ以降はなんかやたらと「バル」ばっかり使うし、10ターンを過ぎた頃にうっかり分身を全滅させてしまったのですが、復活させてこなかったのです。
とにもかくにも、慎重に且つ大胆に攻撃を加えていたのですが、15ターンを経過したあたりで漸くHP残り1/3程度。
こりゃあ普通に削るのは無理ですな! ……って事で、とっととリュウが変身し、D-ブレスで焼き殺しちゃったのでありました。D-カウンターは77%ぐらい。ひえー。
戦闘後、その場に座り込むエリュオン。そんな彼にリュウは「俺(アジーン)は、あなたを知っている……」と告げました。「あなたは、最初(オリジン)のアジーンの……」と。
だが、それに対するエリュオンの答は「私は失敗したんだ……。それだけだよ」というものでした。
自分は自分がさだめだと信じたものに従っただけであり、「後悔は、ない」のだと。
この会話の後に一応エリュオンとのイベントは終了するも、リュウで話し掛けてみると「人が、再び空を手にするに値するかどうか……私は見なければならなかった」という台詞が聞けます。
この台詞により、エリュオンの不可解な行動……例えばタントラ達を嗾けるとか……の意味が、少しは解るような、やっぱりわからんような(笑)。
既に到着しているエレベーターを降り、ドアを潜ると、そこは「ジオフロント」。
その名の通り地上の一歩手前なのですが……続きはまた次回。
もうね! セーブ出来ないからね! 脳から変な分泌物が出っ放しでね!
扉を潜り、通路を先へ。最初こそは歩いていた3人でしたが、次第に歩みは速まり、いつの間に駆け出していました。
ジオフロント
直後、3人を迎えたのは巨大な竪穴でした。上方には封印を施されているらしいシャッターが見えています。あの向こうに「空」があるのです。
「そして、自分が何をすべきか……」
リュウがそう呟いた直後、背後から足音が近付いて来ました。
「やっと追いついたよ、相棒」
ボッシュは先刻までリュウ達がそうしていた様に、自らも空を見上げました。
空へと続くメインゲート……空への階段。それらを見上げながらボッシュは言いました。
「お前の見ていた世界、見えるよ、俺にも」
「アジーン」、そして、「チェトレ」(ボッシュとリンクしているドラゴンらしい)が共鳴開始。
対峙する二人の身体は光を纏い……闘いが始まります。
VS ボッシュ
……と、いうワケでボッシュ戦。流石にラスボスだけあり、この時のボッシュは苛烈。
確実にコンボを叩き込んで来るほか、「蛇噛」で毒のダメージを与えてくる事もしばしば。
ニーナが標的になった場合、運が悪いとあっと言う間に撃沈してしまうので、ニーナとリンは近付かない様にしつつAPを溜めるという、基本のパターンが結局は一番良いみたい。
今回のボッシュは、100という低めの数値ではあるものの、アブソリュートディフェンスも身に付けちゃっているので、こちらの攻撃もコンボが主体。やはりリュウがメインとなりそうですが、余裕があるならリンの近距離からの「砕け散れ!」をコンボに組み込むのもいいかな。
HPが残り少なくなると、ボッシュの攻撃はより一層容赦なくなります。びっくらこいたパターンでは、近場にいたニーナをコンボ撃沈→ちょっと離れた所にいたリンもコンボで撃沈、という、APインチキしてるだろ! と叫びたくなるような事をやってのけました。
ボッシュの攻撃は殆ど単体攻撃ばかりですが、こういう事があるから油断出来ず。
やや苦戦しつつもボッシュを撃破すると、イベント発生。リュウに思い切り吹っ飛ばされたボッシュは、周囲を囲んでいたシャッターへと激突。リンは「やったのか!?」と問うも……リュウはただただ首を振るばかり。
その直後、ニーナの悲鳴にリュウが顔を上げれば、ボッシュの姿がそこからなくなっていました。
そしてその代わり、リュウ達を見下ろす者が姿を現します。リュウと同じ……ドラゴンの力を得て異形となったボッシュでした。
VS ボッシュ(ドラゴナイズドフォーム)
で、ここからが2回戦目。ドラゴナイズドフォームになったボッシュとの戦闘です。
この形態のボッシュは通常の攻撃を一切受け付けないので、先ずはD-ダイヴしたリュウの攻撃で絶対防御(と呼ぶ事にする)を無効化してやらなければならなりません。
ボッシュの絶対防御は毎ターン復活するため、手順としては「D-ダイヴからの攻撃で防御無効化」→「クールダウン」→「通常攻撃」というパターン。D-カウンターに余裕があるのなら、いちいちクールダウンせず力で押し切れそうですが、流石に77%でそうする勇気は無し。
なのでチマチマと削っていたのはよかったのですが、回復薬がなんとなーくヤバくなってきたため「D-ブレス」をかましたところ、無事撃破完了したのですが……D-カウンターが92%! こわいー!
自ら人である事を捨ててまでして「ローディ」であるリュウに戦いを挑んだボッシュ。が、運命は彼を勝者にする事はありませんでした。
「俺は……負けるのか……お前に」
よろめき、後退りながら絶望を身に刻むボッシュ。そして突如、何かに怯えるような悲鳴を上げたのです。
「リュウ、俺が何かになってゆくよ」
ボッシュを蝕むものの正体などとうに解っているのでしょう。リュウはドラゴナイズドフォームへと姿を変えると、ボッシュに向かい真っ直ぐに歩いて行きました。
そして、ボッシュはそれに応えるように両腕を広げ……。
リュウの腕で身体を貫かれたボッシュは、安息の笑みを浮かべ、瞼を閉じていました。
まるで、リュウがそうしてくれた事に感謝しているかのように。
ボッシュもまた、「D値」に縛られた人間だったのかもしれません。
しかし、ボッシュが絶命しても尚、彼の身体の侵食は止まる事がありませんでした。
ボッシュの身体は激しく変体を始め、リュウ(アジーン)を止める事を目的としたドラゴン、「チェトレ」が姿を現したのです。
VS チェトレ
ここで、正真正銘のラストバトル。「空はわたさんぞ」というチェトレと、アジーン(リュウ)の一騎打ち。
この戦いはドラゴナイズドフォームで挑む事になるのですが、チェトレに通常攻撃は届きません。しかし、このままではリュウが負けてしまいます。
……と、なれば方法はただ一つ。ボス戦で絶対絶命もしくは面倒臭くなった時に使っていた「D-ブレス」を今こそ使っちゃうのです。
チェトレのおっそろしいアブソリュートディフェンス値を尻目に、ブレスをぶっ放し続けるリュウ。
ニーナに空を見せる。
その一念が、彼を動かし続けているのです。
────そして、D-カウンターは100%を突破するのでした。
この後は、最後のイベントを経て待望のED。
本当はその紹介もしたいのですが、このゲームに関しては特に自分でEDを見て欲しく思います。
……が、ここまで書いたんだから最後までキレイに触れておきたい気分でもあるので、最後の方に書いておきます。一応隠しておくのでご覧になる方は反転ヨロシク。
一言だけ触れておくと、華やかさこそはないものの、とても良いEDです。ブレスシリーズのEDは過剰な演出などがないので個人的に大好きなのですが、その中でも一番好きなEDになりました。
さて、EDが全て終了したらクリアデータを上書き。
その結果、D値が1/8192から1/2048に上昇した。やったー(*´∀`*)!
実はこのゲーム、クリア後にD値(竜人間度ではなく階級に関係してる方)の判定が行われます。
判定は「クリアタイム」や「セーブ回数」など複数の項目を参考にして行われ、最大1/4までD値が上がるのです。
D値が高いとゲーム中に登場したD値扉の中に進入可能になり、新たなスキルを入手したり通常では見る事の出来ないイベントが発生したりする模様。
要するに、やり込むならばD値の上昇は必須、というワケですね。
ただし、このD値の判定は1周のプレイ毎に行われるため、「前回は1/512だったのに今回は1/4096に落ちたー!」という場合も有るらしいので、ただ回数こなせばいいってワケでもないのがポイント。あわわわわ。
※訂正:上昇したD値は下がる事はないようです。よかった(;-ω-)=3
と、いうワケで。
折角D値が半分以上上昇したんだし! って事で、次回から2周目に突入してみようと思います。
新たに入れるようになった扉もあるので、楽しみ楽しみ。
【おまけ:ラストバトルのその後】
チェトレの次なる攻撃を確信したリュウは、少し離れた場所に居るニーナとリンへと視線を流しました。二人共、気丈にも武器を構えてはいるものの、その身体は恐怖で震えています。
それはそうでしょう。これは最早「人」の戦いではなく、ドラゴンとドラゴンの決戦なのですから。
直後、リュウはニーナとリン達から遠ざかるように走り出しました。チェトレもそれを追い、首を向けます。
……人には、空を手にする資格がある。
そう、アジーンの声が聞こえました。
そして、二匹のドラゴンの力と力は衝突。
リュウのD-カウンターは限界を振り切るように上がり続け、120%、150%……そして、170%が目前になろうとした瞬間。
空間は、光に包まれたのです。
※ ここからはアニメになります
リュウを目覚めさせたのは、一枚の木の葉でした。
まばゆい光に目を開ければ、遙か上のシャッターの隙間から光が差し込んでいます。
心配そうに駆け寄るニーナを宥めつつ、リュウはリンにニーナを連れて先に行くよう頼みました。闘いで疲れ過ぎて、暫く身動きが取れそうにないから、と。
リュウの含ませた意味を汲んだのでしょう、リンは無理矢理に苦笑を造り、しかし明るい口調でニーナを促しました。
一方のニーナはリュウを置いていく事に不安を募らせるものの、「必ず行くから」というリュウの言葉を信じ、幾度も振り返りつつリンと地上を目指し始めます。
一方、リュウの側にはアジーンが居ました。
リュウの影とも言える姿を取ったドラゴンは、「我々の物語はここで終わる」と告げました。
リュウとアジーンは「世界のカギとなる判定のプログラム」であり、今、ジャッジは終了する時を迎えてしまったのです。
自らの運命を悟っていたリュウは、最後に一つだけアジーンに問いを投げました。
リュウがここまで来たのは……空を目指したのは、リュウ自身の意思だったか、それともゼノやクピトが言っていたように、プログラムによるものだったのかと。
……リュウが空を目指したのは、紛れもなくリュウ自身の意思でした。
ニーナを救おうという強い想いがあったからこそ、ここに辿り着けたのです。
アジーンからその答を得たリュウは深く安堵し、アジーン、そしてニーナに別れを告げ、眠りに付きました。
やはり、リュウの成した事は間違いなどではなかったのです。
一方、アジーンは力尽きたリュウを見下ろし、言葉を続けました。
ドラゴンとリンク者の死によって、プログラムは終了する。……だが、アジーンもまた、リュウ同様正統なプログラムではない、と。
そして、アジーンはこうも続けるのでした。
「最初の適格者(オリジン)」が何処までを考え、アジーンにリュウを選ばせたのかは最早解らない。だからこそ、リュウに最後の判定を託す、と。
地上は暖かな光に溢れていました。
地面は緑に覆われ、空は高く、青い。
リュウとニーナが信じていた「空」は、確かに存在していたのです。
柔らかな草の感覚と澄んだ空気を身体で感じているニーナに続き、リンが地上に出て来ました。が、彼女の様子に異変を感じ取ったニーナは、すぐさま踵を返しリュウの元へと向かいます。
そしてそれと入れ違い様に、草の上で泣き崩れるリン。
今にも転げそうな足で、ニーナは懸命にリュウの側へと駆けました。しかし遂には足がもつれ転んでしまい、瞳には涙が溢れ出ます。
……しかし。
「泣き過ぎだよ……ニーナ」
苦笑混じりのリュウの言葉に、ニーナは涙を拭いながら微笑み返すのでした。
……とまぁ、ダイジェストでお送りするとこんな感じ(それでも長過ぎた……)。
私の筆力では上手く紹介出来ないのでもどかしいのですが。
とりあえず思ったのは、「リンにも早く無事な姿を見せてやれ!」って事(笑)。常にリュウとニーナを見守ってる姿が大好きだったもので、ラストは彼女に一番感情移入しちゃってました。