DRAGON QUEST 4 〜 導かれし者たち 〜 [ ENIX/ARMOR PROJECT etc... '02 ]

'90年にPSで発売。FC版のリメイクです。「天空シリーズ」第1作目。

物語は全5章構成で、各章ごとに主人公が存在。最終章の5章に入ると、5章主人公である「勇者」の元に1〜4章の主人公達が仲間として合流します。
更に、このPS版ではクリア後に6章が出現するので、興味のある方は引き続きプレイしてみてはいかがでしょう。


第1章〜第4章 | 第5章 | 第6章
■第1回

ふぁんふぁふぁふぁふぁ……♪ のテーマソングも高らかに始めましたDQ4。大昔にFC版をプレイして以来なのでとても懐かしいです。
タイトル画面でずっと飛び続けているドラゴンは「おうちが近付かないよぅ、どうして?」なんて焦っているのかしら、などと思ったり思わなかったり。

主人公の名前と性別(今回は女の子にしてみました)の設定が終わったら、第1章開始……と思いきや、序章が。あれ? FC版にはこういうのあったっけ? 記憶が定かで無いが、まぁいいや。
序章では勇者と、幼馴染みの少女「シンシア」との他愛の無いじゃれ合いの風景……に見せかけて、シンシアが「モシャス」を使えるという事をプレイヤーの記憶に残しているみたい。先の展開知ってるだけに、哀しい。

〜 第1章 〜

今度こそ第1章開始。主人公は王宮戦士「ライアン」さん。一人だけピンクの鎧で悪目立ちです。
開始直後はまず周囲をウロ付き、スライム共でLVを上げるのがセオリーでしょう(慎重派)。でもライアンさんは初っ端から強いので、助かる。

日も暮れて、いい感じにお金も貯まったので町へ帰還するも、店は既に閉店。店のご主人、野っ原で寝てました。恐るべし「バトランド城下町」。天井は無いが床はあるんだからせめて店内で寝れば良いものを……。

イムルの村

子供の失踪が相次ぐ「イムルの村」へ。途中、洞窟を通るのですが、確かここにはホイミスライムの「ホイミン」がいたはず。探してとっとと仲間に……と思ったものの、記憶違いだった様で触手一本(?)見付からず。折角隅々まで探したのに。

イムルでは、心は子供、身体はオッサンの人が、パン泥棒の咎で地下牢に投獄されていました。彼はバトランド出身の冒険家だそうですが、村の大人達には子供のフリしてばっくれていると思われている模様。

そう言えば、バトランドには、行方不明となった冒険家の夫の帰りをひたすら待ち続けている美人妻(妄想)がいました。しかも夜になると、彼女を狙うどこぞのオヤジが家に上がり込み、「私と再婚すればいいのに」などとほざいて予断を許さない状況だったはず。
これはすぐに美人妻に教えてやらねば、と、バトランドへトンボ帰り。

それにしても、こんな近場で行方不明も何もあったもんじゃ無いだろ、と思うのですが、一般人にはこの近辺の旅路も大変みたい。バトランドに助けを求めに来ていたイムル村の夫婦が、「道中幾度も死にそうになった」と言っていたところをみると、戦えない人々にとってはスライム一匹でさえ驚異なのでしょう。
そう言えば、以前ドラクエ関連の本で「スライム(あくまでDQの)は人間の顔面に飛び付いて窒息死させる」という内容を見た気がする。それは怖いわ。

と、いう事で、とりあえず第一回はほんの導入部分のみで終了。
第一章は一気にやれば二、三時間もかからないのが素敵。

■第2回

バトランド〜イムルの村

バトランドの人妻に旦那の事を報告すると、イムルまで連れて行ってくれ、との事。ここからは人妻としばしの二人旅です。
一緒に宿屋泊まっちゃったりして、うへへいいじゃないですか奥さん。第1章強制終了……なんて事はありませんが、実際旦那と再会した奥さんの行動は、そこはかとなくピンク色。
「ぱふぱふ」って、今の子供解るのかなぁ。

妻の愛で正気に戻った冒険家「アレクス」から、東の森にある古井戸の情報をゲット。早速調査に向かいます。
奥へ向かうと……居ました「ホイミン」
一緒に行きたいというのを二つ返事でOKし、いざ念願の一人+一匹旅。

私情入りまくりですが、ホイミンの喋る事はいちいち可愛いので、こまめに話しをして楽しんでます。半ば旅そっちのけ。
お気に入りは、湿った場所が好きだという話。「逆に日差しの強い かわいた場所はにがてなの 長時間いると ひからびるから」という台詞が何故か無性に好きで好きで。
……ともかく、あまりにもホイミンが可愛かったので友人にその旨を、件名「ぼく、ホイミン」でメールしたら、「このゼラチン質!」とだけ返事が返って来ました。世は無常。

何の話をしてるんだ。

その後、井戸の底で「そらとぶくつ」を入手し、脱出。
引き続きホイミンを連れ回して会話を楽しむ。はよ先に進め。

湖の塔〜バトランド

気が済んだら「そらとぶくつ」を使い「湖の塔」へ。地階で「ピサロのてさき」を倒し、保護した子供達をイムル村に連れ帰りました。

この辺りから、そろそろ別れの時が来ているのを悟ったのか、ホイミンが健気な事を言い出します。
ライアンさんとずっと一緒に旅をしたい、でもライアンさんは王宮の戦士、それに僕はまだ魔物……ってな感じ。いいじゃん! 王宮に住み着いたって! 私からバトランドの王に話を付けてやろう! ……と王宮に向かったところ、失踪事件を解決した英雄として王様に誉められるライアンさん。

そしてライアンさんは言うのでした。「未だ子供であろう勇者を見つけ出して守りたい」と。
……どこまでも漢だライアンさん。

と、いう事で第1章はここで完結。ライアンさんは旅を続けるので、ホイミンも一緒に旅が出来ると思うんだけど、FC版では確かすぐに別の道を進んだっぽかったので、今回もそうなのかしらどうかしら。

ちなみに、旅立ちを願い出た後、バトランド王が餞別として経験値をくれたので一気に5近くLVアップ。ドラクエはこの連続レベルアップが実に心地よいですね(*´ω`*)
メタルスライム系を倒した時の爽快感が疑似体験出来るのは嬉しい。え? 後ろ向き?

〜 第2章 〜

さて、バトランドから舞台は移り、次は「サントハイム」
第2章の始まり始まり。

サントハイム城

いきなり父王の説教から始まり、外出禁止を言い渡された王女「アリーナ」
唯一の脱出口だった自室の壁も、業者が修理中であるため蹴破る事も出来ず、仕方が無いので城内探索することに。

ちなみにこの時、「クリフト」がいる礼拝堂の奥にある本棚で、本の間に挟まっているアリーナのブロマイドを発見。これは、やはりクリフトの……って言うか、この世界に写真ってあんの?

城内を大方探索し尽くした頃、業者は撤収。簡単に板で塞いであるだけなので、それを蹴破って外に出て……ジジイ(ブライ)と坊主(クリフト)に捕まったところで、第2章の本番となりますが、続きは次回。

■第3回

前回に引き続き第2章。第1章とはうって変わって賑やかな旅路。
第1章ではライアン自らがホイミン相手などに台詞を発する事は無かったのですが、アリーナはよく喋ります。
非常にサバサバしてて天然で、FCの頃に抱いていた印象とほぼ同じ。クリフトも同様。

……が、ブライはちょっと違っていた。「手厳しい姫の教育係」というのが昔からのイメージだったんですが、今回はそれプラスかなり口が達者で、毒舌、というよりは寧ろ「口が悪い」という印象。公共の平和より、姫の更正(?)って感じ。
「特別年金」の支給を要求しようと目論んでいる様といい、その言動の端々に滲む老獪っぷりが笑える。

テンペの村〜フレノール

まず「テンペの村」でモンスター退治を終えたら、続いて「フレノールの町」で誘拐事件を解決。身代金代わりだった「黄金の腕輪」って確か、進化のゴニョゴニョのゴニョゴニョ……(←うるさい)。

砂漠のバザーに赴きツボ屋のツボをことごとく割って(別にそれはイベントでは無い)遊んでいると、サントハイムからアリーナの後を追って来た兵士に遭遇。サントハイム王が大変なので城に戻れ、だって。
不安で表情が曇るアリーナ、クリフトに対し、ブライは不謹慎にも城に帰れると大喜びするのでした。爺さん……('A`)

サントハイム城〜サランの町〜さえずりの塔

城に戻ってみると、何故か王様の声が全く出なくなってました。
何やら人外の力が働いている事を薄々察知するも、今は声を戻す事が先決。「サランの町」で一日中唄っている詩人マローニを締め上げ、「さえずりのみつ」の在処を吐かせました。強引。

何でも、昔マローニの声が出なくなった際、この蜜を舐めて更なる美声を手に入れたらしいのですが……サントハイム王の場合は、外から何らかの力が働いたか、もしくは心因性のもののような気が。
なので物理的(?)な方法が通用するのかしら、と思いつつ「さえずりの塔」から持ち帰った蜜を王様の口をこじあけて飲ませると、あっさりと治りやがりました。

サントハイム〜エンドール

声が出る様になった王様は、アリーナの旅を正式に許可。国外でも何処でも好きな所に行って来い、との事。
ならばお言葉に甘えてと、「エンドール」の武術大会にエントリー。すると、勢い余って「娘を優勝者に嫁がせる」と公言してしまったエンドール王からこっそり頼まれ、アリーナが優勝しなければならなくなりましたとさ。

武術大会では「ベロリンマン」の分身術に苦労しながらも、ひたすら打撃で無事撃破。デスピサロには不戦勝となり、アリーナの優勝決定(∩´∀`)∩
それにしても、デスピサロは何の為に武術大会に出てたのかしら。モニカ姫と結婚してエンドールの王族入りして国を腐敗させて滅ぼすつもりだったのか、武術大会に出場している猛者達を今の内に潰しておく為だったのか。……後者だな、こりゃ。
実際、殆どの対戦相手にトドメを刺しているみたいだし。

サントハイム

さて、武術大会優勝の報告をしようと意気揚々とサントハイムへ帰還したアリーナ。
ところが城はもぬけの殻。人っ子一人いやしません。
……これこそがDQ4名物、サントハイム集団失踪事件也。

呼べど探せど人の姿は無く、一時は失意のドン底に落ち込もうとしたアリーナでしたが、そこはそれ、非常に前向きやや好戦的な性格が発動。
必ずや城の人々を助け出す事を誓うと、クリフトとブライと共に、先の見えない長い旅路へ付く事となったのでございました。第2章、完。

第1章に引き続き思い切り駆け足になっちゃいましたが、次回は第3章。
今では「不思議のダンジョン」シリーズでお馴染みの、武器屋トルネコが主人公でございます。

■第4回

〜 第3章 〜

レイクナバの町

第3章「ふとっちょ商人の大冒険」……などと軽くサブタイを捏造したところでトルネコ編スタート。
朝起きて、ヨメさんから弁当貰って出勤する所から話が始まるのですが、この微妙なリアルさが実に嫌。
それにしても、パッとしない商人の割に一戸建ての家をちゃっかり持っているのは「レイクナバの町」が田舎だからなのかな。

同じレイクナバ町内にある武器屋に出勤し、接客のお仕事。客に武器を売ったり、時には買い取ったり、はたまた販売拒否をやってみたり……などを繰り返す内に労働時間終了。
店主から給料(歩合制)を貰ってお家に帰って就寝。そして翌朝また出勤……と、やろうと思えば延々とこの人生の歯車に没頭出来るワケですが、それだとゲームが進まないので、時折外に出てチマチマLV上げをしたりする。

それにしても面白いのは、トルネコが働く武器屋さん。トルネコは正社員ではなく日雇いという立場なのですが、行きたく無い日は行かなくても構いませんし、途中で帰りたくなったら帰ってもOK。更には、客が売りにきた武器で自分が欲しいものがあったら、他の客に対しその武器の販売拒否もやり放題。
……現実世界だったら一発でクビ飛びますがな。

お金がある程度溜まり、客が「はじゃのつるぎ」を売りに来たら、その日の労働は終了。親方に挨拶して退勤します。
別に最後まで働いてもいいんですが、「はじゃのつるぎ」を欲しがる客が出現したら面倒なので。
親方、次に来る時は客で来るから、「はじゃのつるぎ」確保しといてね。

レイクナバの北の洞窟〜ボンモール

ある程度LVが上がったら「鉄の金庫」を取りに洞窟へ。一体誰が洞窟の奥に金庫を隠したというのか。仕掛けまで造って。

金庫を入手したら、次は「ボンモール」へ。途中に町でキツネに化かされつつも無事到着。
ボンモールでは「リック王子」からエンドールのモニカ姫宛ての恋文を預かったり、同郷出身の囚人を逃がしてあげたりと大活躍。っていうか、後者は明らかに犯罪行為では?

さて、ボンモールで大事なことは、防具販売。この国はエンドールへと侵攻するため軍備増強中なのですが、防具が全然足りないそうな。
そこでトルネコさんはお城の軍備担当者(?)に防具を販売する事になるんですが、一体どういう金銭感覚なのか、この担当者さん、安く買い叩くのならともかく、市場買取価格より遙かに高い金額で買い取ってくれる事があるのです(下回る事も有り)。
なので、自分が納得する金額が出るまで、買値を吊り上げる事が出来るというワケ。

例えば、「鉄のよろい」を町の防具屋で1200G(市場価格)で仕入れ、ボンモール城では2340Gで買い取って貰うと、1140Gの儲けが出るいう風に。

ただし、買値にもある程度の上限があり、提示される価格も毎回ランダムなので、大体の上限を見極めつつ、自分が納得いく価格が提示されるまで粘る必要があります。
また、ボンモール城下町の防具屋は品不足のため営業はしていないので、仕入れはエンドールまで行かなければなりません。
が、それらの手間をさっ引いても、良いお金稼ぎの手段である事は間違い無し(゚∀゚)

ちなみに、第3章の敵は防具を落とし易いので(3章限定の仕様)、仕入れる手間が惜しかったり、仕入れようにも元手が無い場合は、ボンモール周辺でモンスターを狩るのもそこそこに有効かな。
ただ、落とさない時は嫌になる程落としてくれません。人生なんてそんなもの。

そんなこんなで、ボンモール相手に死の商人を満喫しつつ、その片手間で恋のキューピッドなんぞを。
リック王子から預かった手紙をモニカ姫の元へ……と思いきや、エンドールへの橋は見事に崩壊中ときたもんだ。
エンドールに侵攻したいボンモール王は、高名な建築家に橋の修復を依頼したらしいのですが、その建築家は何故か行方不明。……建築家?
そういや、前にキツネに化かされた時、幻の村にそんな人が居た様な。

そこで、一路レイクナバへ。まず、以前地下牢から逃してやった男から、彼の愛犬トーマスを借り受けます。そしてトーマスの助力を得て、狐の村を壊滅させたところ、幻に捕らわれていた建築家が無事に解放されました。
その後、壊れていた橋へと向かってみると……もう修理が終わってる! 早っ!

エンドール〜ボンモール

エンドールに渡り、防具を仕入れてボンモールに戻る……前に、モニカ姫に王子からの手紙をば。リック王子、どうやら手紙で自分の親父が侵攻しようとしている事をチクったらしく、モニカ姫だけでなくエンドール王まで巻き込む騒ぎに。そして今度は王から手紙を預かってしまいました。
え? まさかモニカ姫の振りして返事書いたの? ……と思っていたら違った。ボンモール王宛てだそうです。

エンドール側からの手紙をボンモール王にお届け。手紙は「戦争なんか止めて、お前ン所の息子とウチの娘を結婚させようや」って感じの内容みたい。このご時世、争いは避けて平和的に協力しようとは、なかなか偉い王様じゃないですか。第2章にて、武術大会の一件でブライから「バカ王」呼ばわりされてたのが嘘の様。

一方、ボンモール王の反応はと言うと、「息子とエンドールの姫が結婚(婿入り)」→「息子が次期エンドール王」→「エンドール王(息子)、ワシの言いなり」→「結果的にエンドールもワシのもの」……という図式が頭の中で完成したらしく、縁談に乗り気になった模様。非常に短絡的。リック王子だってバカじゃ無いんだから(多分)、言いなりは無理だと思うよー? というか、ボンモールのお世継ぎは?

何か今回は妙に長くなってしまいましたが(プレイ時間的には短いんだけど)、次回は「トルネコ、金を工面する」の巻。あ、そりゃあ毎回か。

■第5回

エンドール

トルネコを見る度に「人としてこの体型はどうか」と思う今日この頃。商売の事ばかりじゃなく、旦那の健康面も留意してあげて下さい、ネネさん。

それはさておき、エンドールとボンモール両王家の縁談が上手くまとまり、トルネコは晴れてエンドール城下町での出店を許可されました。
さっそく、店舗兼住宅物件を手放したがっている老人の所へ赴き、交渉したところ……お金足りない('A`)

店を買うには35000Gが必要。畜生、人の足下見やがって、などと毒づきながらもエンドール〜ボンモール間で行商開始。まずはモンスターを狩って防具を入手した後、それを元手にチマチマ商売。

実はこの作業、自分的には結構楽しいのですが、如何せん時間が掛かるという事で、てっとり早いっちゅーか一般的っちゅーか、ともかく「銀の女神像」をダンジョンから盗んで来る事に(人聞きの悪い)なりました。

行商で貯まっていたお金を使い、エンドールにいた傭兵スコットと魔法使いロレンスを仲間したら、いざ出発。イカダや水責め(?)を駆使し、洞窟奥に安置してある女神像をゲットしたら、エンドールへトンボ帰り。そして、町の北東にある金持ち兼コレクターの学者風オッサンに28000Gで売りつけちゃえ。まいどあり〜。

そして契約期間が切れていないまま、スコットとロレンスを連れ帰宅。そしてネネといちゃいちゃ。
「貴方お帰りなさい! ……それで、後ろの方達は?」
「お気になさらず奥さん、存分にイチャこいて下さい」
こんな感じか。

結局、7000Gは自分で稼ぐ必要があるのですが、ダンジョンで戦闘していたり、買値が高いものを重点的に行商していれば、すぐ貯まります。
お金が出来たら、即座に家を購入。売り主の爺さんを追い出し、晴れてレイクナバから女房子供を呼べる身分になりました。

念願の店を持ち、仕入れたアイテムは商売上手の嫁さんがぼったくりの様な値段で売り捌いてくれる(トルネコの店の販売価格は通常の店より高い/笑)。嗚呼、なんて順風満帆な人生。
そういう訳で、トルネコはこの後もずっと行商を続け、商人として一生を終えるのでした。第3章、完……になる訳はない。

人間とは、常に上の水準を目指してしまう生き物です。トルネコさんも、真の夢は捨て切れていない模様。
「世界中のアイテムを我が手に」と、狂気じみた野望を抱きつつ今日も元気に行商していたトルネコさんは、エンドールの東方に洞窟を発見しました。
中に入ってみれば……奥に老人が一人住んで(?)いるではありませんか。

聞けば、老人は大陸間を繋ぐ事を夢見てこの地下通路を掘っていたものの、工事費用が底を突き、夢破れてしまったとの事。更には、あと60000Gあれば工事を再開出来る、などとヌかす始末。
……要するにアレか。このトルネコ様に出資しろって事か。

でも、遙か東の「ブランカ」の地と、エンドールが地続きになれば、トルネコの行商範囲も広がり儲けも増えるというもの。
なので、我等がふとっちょ商人(皮下脂肪及び内臓脂肪搭載機)は、どうにかして60000Gを工面する事にしました。

今まで以上に行商及びモンスターからの略奪に精をを出すものの、60000Gなんてそうそう稼げる金額ではありません。何かいい儲け話は無いかしら、などと考えつつ城の前を通り掛かると、ある事を思い出しちゃった。

そういや、出店許可を貰った際、王様が「店を出したら一度報告に来い」(非強制)と言っていたような。いかん、忘れてた。

少々ご都合主義な流れになりますが、王様に今更ながらご報告。すると「鉄の鎧」と「鋼の剣」を6セットずつ城に納めろ、とのご命令が。要するに出店のお祝いに取引してくれるという訳だ。わーい、王家御用達業者だー(∩´∀`)∩

王様の命に背く訳にはいかないので、一気に6セット揃えて納入したところ、たんまりお金をくれました。……うぉっ!? 60000Gいっちゃったじゃないですか!

貯まった60000Gを例の老人に渡し、行商を続けながら完成の連絡を待っていたものの……一行に連絡が無い。不審に思って洞窟に行くと、洞窟は工事中どころかもぬけの殻。老人の居た形跡すら残っていない。……しまった! 詐欺られた───っ!
……という事で、大金を詐欺られた商人トルネコは、逃げた老人を捕まえる為に旅立つのでありました。第3章、完。

ごめん、また嘘付いた。

老人に金を渡した後に様子を見に行くと、無事に工事が再開されてました。もうすぐ開通しそうだから、開通したら家に連絡を寄越すとのこと。
じゃあ、待ってます。ばっくれんなよ、と軽く老人を威圧したのち帰宅すると、ネネさんが「今日ぐらいは行商休んでカジノにでも行って羽を伸ばして来いやー」などと言う。
じゃ、お言葉に甘えてとカジノに入り、ぐるっと店内を一周して、出た(゚∀゚)
カジノ狂になるのは五章に入ってか・ら・な・の。

家に戻ってみると、老人から開通の連絡があった模様。が、言付けを受けたネネさんは何の話だかさっぱり解らないみたい。説明してなかったのか、内蔵脂肪。
折角手に入れたばかりの店どころか、女房と子供すらも放って行ってしまうという旦那に恨み言一つこぼさず、ネネさんはトルネコを送り出してくれたのでした。
亭主元気で何とやら、の精神なのか。

ネネさんに見送られつつエンドールを旅立ったトルネコは、一旦レイクナバに戻り武器屋で「はじゃのつるぎ」を調達した後、ブランカの地へと続く階段に足を掛けたのでありました。
今度こそ本当に第3章、完。

次回は第4章、唯一専用の戦闘曲を持っている、美しき姉妹の物語。

■第6回

〜 第4章 〜

今回からは第4章。父の復讐に生きる美しい姉妹の物語……とか言いつつ、あんまり悲壮感が無いのは、マーニャの色々な意味で大全開の性格のせいか。

一方のミネアに関しては、昔持っていたイメージがちょっと変わりました。もっとクールで口数少ない現実主義者かと思いきや、意外にも優しいフツーの女の子。
現実的は現実的なのですが、「姉さんがあんなだから私がちゃんとしなきゃ」って感じが台詞に滲んでいて、好感が持てましたです。

モンバーバラ

この章の目的は、錬金術師だった父「エドガン」を殺した宿敵「バルザック」を倒す事。バルザックはエドガンの二人の弟子のうちの一人で、もう一人の弟子はエドガンが殺された直後から行方不明なんだとか。

仇討ちのためには、バルザックの居場所を探す必要がありますが、何はともあれ最初は「モンバーバラの町」周辺で経験値稼ぎをします。
この近辺は、ちょっと遠出しただけで敵の強さが露骨に変わるので、侮れません。

コーミズ村〜モンバーバラ

LV.3ぐらいになったら、姉妹の故郷「コーミズ村」周辺でLV上げ。この村は、宿屋はあれどもセーブが出来ないので、念のために「キメラの翼」を持ち歩いておきます。

そうこうする内にLV.5となり、装備を強化したら、半ば全滅上等で「キングレオ城」、更には「ハバリアの町」まで北上。運良く両方とも「キメラの翼」の移動先に登録できました(゚∀゚)

その後、ハバリア周辺で強敵相手に強引な経験値稼ぎをした結果、LV.8に。

経験値を稼ぎまくるのは良いですが、肝心のシナリオが停滞中。
これではいかんと一旦モンバーバラに戻って夜を待ち、宿屋に匿われているリンダ(バニーちゃん)から話を聞きます。

それによれば、キングレオ城からお呼びがかかった若い娘は、恐ろしい実験の材料にされているとかいないとか。で、リンダちゃんもお呼びがかかったのですが、それから逃れる為にここに隠れているみたい。
ちなみに、昼にリンダちゃんの所に来ても、彼女を匿っている神父が通せんぼして会わせてくれません。

実は、リンダの話を聞かずともシナリオ進行に影響は無いのですが、そこはそれ、雰囲気という事で。

コーミズ村の西の洞窟

LVも十分になり準備が整ったら、コーミズ村の西にある洞窟へ。バルザックと闘う際に役立つものがあるとか無いとか。いや、あるんですが。

洞窟の奥へと進むと、宝箱の前に佇む謎の男性発見。話しかけてみると、行方不明になっていたもう一人の弟子「オーリン」さんではありませんか。

なんでも、バルザックが師を殺した際にオーリンも重傷を負い、命からがら逃亡。その後、この洞窟の奥に潜伏し、傷が癒えるのを待っていたそうな。
そう言えば、姉妹のお父ちゃんが殺されたのって何年前なのかしら。流石に一年以内では無いだろうと思うのですが、オーリンが洞窟に潜伏していたという事実を考えると、実際は数ヶ月程度なのかとも思ってしまう。さてはて。

ともかく、西の洞窟での収穫は「やみのランプ」「せいじゃくの玉」、そして、オーリンさんとの再会でした。

キングレオ城

最近、突然王が変わった「キングレオ城」にキナ臭さを感じ、潜入する事にした姉妹。
「まほうのカギ」を使わなければ開かないドアがあるものの、オーリンさんたら強引に突破しちゃいました。
……「まほうのカギ」が必要なドアって確か、魔法で施錠してあるんじゃあ無かったっけ(゚ω゚;)? 物理という名の魔法なの?

細かい事はさておき、城内をくまなく探せど肝心の「キングレオ」の姿は見えず。
ただ、偉そうな大臣がいるだけです。

この大臣、偉そうなクセに、実の所はとても小心者。ビビらせたら速攻キングレオの所に逃げ込むだろう、と城の兵士達にバカにされている始末。
なるほど、ビビらせろとな。でもどうやって?

ハバリアの町

ビビらせる方法をあれこれ模索しつつ、ハバリアで聞き込み。
町の地下牢に、大臣の部屋の近くで火薬を爆発させてしまったという男が、大臣を驚かせた罪で投獄されてました。
一見無茶な罪状だと思ったものの、よく考えたら、驚かせた云々以前に、大臣に対するテロ行為だと思われても仕方無いような。

アッテムトの町

それじゃあいっちょ我々も火薬でやってみるかと、「火薬つぼ」を取りに「アッテムトの町」へ。
ここは鉱山の町で、アッテムト鉱山を中心に栄えている……はずが、今は見る陰も無し。
鉱山から突如吹き出した毒ガスで、町は最早廃墟寸前。町の中央には、毒ガスに冒されて命を落とした坑夫や町人の墓が、虚しく並んでいました。

こんな町はとっとと出るに限ると、火薬を分けてくれそうな人を探すも、火薬は鉱山の中にしか無いみたい。仕方が無い、なら別の手を使って大臣をビビらせよう……と思うのが普通だと思うんですが、姉妹は鉱山への突撃を選択したのでした。えーっ(゚ω゚;)!?

アッテムト鉱山

鉱山の最奥では、こんな状況にも関わらず掘り進めている人々が。話をしても、最早正気かどうかすら疑わしいです。そんな連中に付き合っている義理は無いので、その辺に放置されていた「火薬つぼ」を入手し、とっとと脱出したのでありました。

次回は、遂にその姿を見る事となったキングレオ。そしてその時起こった恐るべき事とは!?

■第7回

本題に入る前に、前回言及するのを忘れていた事柄を一つ。
この第4章のみ、戦闘時のBGMが専用のものになってます。舞踏曲っちゅーか、舞闘曲みたいな。ともかくも、このメロディ大好き。「蝶の様に舞い、蜂の様に刺す」という言葉を急に思い出しました。

アッテムト〜キングレオ城

さて本題。アッテムトで「火薬つぼ」を入手後、キングレオ城内に堂々とドアを破壊して(by オーリンさん)侵入し、大臣の部屋の側でどかーんと1発。
爆発が起こったのだから、警備兵が駆け付けても良さそうなものですが、そんな事は一切無し。警備もへったくれもあったものじゃ無いですな、このお城。

が、そのお陰で、驚いて部屋を飛び出した大臣の後を、余裕で尾行する事が出来ました。
「感謝しよう ずさんな警備 態勢に」。本日の一句。

大臣が逃げ込んだのは、奥の通路の壁の中。おのれそこに隠れておったか! という事で一気に攻め入ると、中は狭い隠し部屋で、そこには例の大臣と一人の兵士、玉座、そしてキングレオらしき姿が。

以前にどこかで聞いた話によると、亡くなったと言われている前王には息子が居たものの、彼は王位を継ぐことなく、誰とも知れない男を王位に就けてしまったそうな。
おそらくは、その男というのがバルザックなのでしょう……って言うか、オーリンさんがそう言ってるし、バルザック本人もあっさり認めたので確定です。

バルザックが自分の師匠……姉妹の父親を殺害した理由は、錬金術の研究の最中「進化の秘法」を見つけ出したにも関わらず、それを封印しようとしたから、ですって。
おお、「進化の秘法」って懐かしい響き。あったあった、そういうの……なーんて懐古ってる場合じゃなかった。

禁断の秘術を用いて化け物になってしまったバルザックことキングレオを始末するべく、戦闘開始です。
……え? キングレオってのは、バルザックの事じゃあ無い? 別に居るの?
……まぁ、そんなん今はどうでも良い。要はお前を潰せりゃいいんじゃ!

威勢良く啖呵を切って飛び掛かったまではいいのですが、バルザック戦はとにかくキツい。
何がキツいって、折角地道にHP削ったのに、ベホマ使って全快しやがるんですもの。
持久戦を強いられた挙げ句、結局はMPが尽きて全滅させられるんだから、どうしようもありません。

LVを上げて出直して全滅。またLV上げて、全滅。
お、おかしい……。何で倒せないんだ? と、4度目のバルザック戦に挑んでいて、ふと気付いた。

「せいじゃくの玉」の存在、大忘却しておったわ!

気付いた次の瞬間、何事も無かったかの様に「せいじゃくの玉」使用。するとシナリオ通り(?)バルザックはマホトーン状態になり、当然ベホマも封じられました。
そこですかさず「LV上げに費やした時間を返しやがれコラ!」と恨みを込めてボコると、雑魚を倒すかの様な容易さでバルザック撃破。
だが、姉妹の胸には強い虚しさが残った事でしょう。LV上げに費やした時間の無駄さとか(父親の事じゃ無いのか)。

それはともかく、バルザックを倒した事でこの物騒な国にも平和が戻るだろう……と思いきや、そうはいかず。突如、やけに偉そうな兄ちゃんが登場し、それに縋り付くバルザックの図。
なぬ? この兄ちゃんこそがキングレオ? ……などと凝視している間に、キングレオとのイベントバトル開始。そして速やかに全滅。ぷしゅー。

キングレオ城地下牢

目覚めた所は、キングレオ城内の地下牢でした。同じ牢内のベッドの上には老人がいて、「牢の抜け道を出た所に船の乗船証を隠しているので、今はこの国から脱出し生き延びろ」と、脱出を促してくれました。

どなたか存じませんが、ありがとう。きっと貴方を助けに来ますからね、と心に誓い、番兵が居眠りしている隙を突いて、抜け道から脱出しました。
老人の言葉通り、隠し通路の宝箱の中に乗船証があったんですが……これじゃ目立ち過ぎですよ、爺さん。

ともかく、取るもんは取ったし、後は見付からない様にしてハバリアの港へ……と、隠し通路の階段を登った先は、よりにもよってキングレオ城の城門前広場でした。そしてバッチリ兵士に発見される一行(゚д゚)
ギャー! これじゃ見付からない方が難しいだろうが!

折角脱出したのにここまでなのか!? と運命を呪ったその時、突如兵士達に突っ込んでいくオーリンさん。ここは自分に任せて今の内に逃げろ! というのです。
そんな、オーリンさん一人を残して行ける訳ないわ! ……などとは言わず「必ず生きて会おうぞオーリン!」というノリで躊躇する事無く逃亡する姉妹。
でも、やっぱり気になり、一回外に出た後再び城にこっそり戻ってみると……城門の前で絶命している彼の姿が。ご、ごめ……っ。

結果的にバルザックに敗北した上、オーリンを見殺しにした事で、深い失意に打ち拉がれた姉妹。
しかし、未だ消えてはいない僅かな希望に未来を託し、ハバリアの港から遙か遠いエンドールの地を目指して出発するのでありました。第4章、完。

次回はいよいよ第5章。いや、アンタどう見てもアレだろう! とツッコミ放題の序盤戦と相成ります。

>> 第5章
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