PS初のSaGaシリーズ。廉価版(PSone Books)も発売済み。
混沌の中に存在する幾つかの領域「リージョン」を舞台に、7人の主人公達がそれぞれの物語を描いていく。
7つのシナリオは基本的に独立していて、人間関係等はリンクしているものの内容の干渉は皆無。なので、自分が好きな主人公のシナリオだけをプレイするといった事も可能です。
成長システムの異なる種族によるパーティ編成、戦闘時の連携攻撃など、工夫してプレイする要素が魅力的である一方、プレイの仕方によってはボス級の強さを持つ敵が普通に出現したりして、そのバランスの不思議っぷりを楽しめる方には最適ではないでしょうか。
数年振りに再プレイ開始。まずブルー編からスタート。
前回プレイの時も思ったのだが、ブルーは文句無しに『黒い』性格だと思う。
彼にとっちゃあ世の中の人間なんて「使える」か「使えない」かのどちらでありましょう。
とりあえず陽術の資質を身につけた後、今度はルーン集めの旅へ。
シュライクの「武王の古墳」に向かい「漢を語るならまずそのチャラチャラしたロン毛を切れ!」……などと頭堅そうな事を吐きつつルーファスをスカウト。
ルーファス勧誘後、一旦遺跡を出てクーロンへ。ライザを仲間にした後、妖しさというより怪しさ大爆発のヌサカーンも仲間にする。結果、パーティのロン毛野郎密度が急激に上がってしまった。
その後もルーン収集そっちのけで仲間を集め、スタメンがほぼ決定。
ブルー、ヌサカーン、T260G、ライザ、ルーファス。
一応クーンやサンダーも仲間にしたのだが、モンスターは育てるのが面倒なので今回はパス。リュートに至っては育てる気すら起きない(ひどい)。前回プレイ時、あまりにも育ちが悪かったのを身体が覚えているらしい(笑)。
クーロンで保護のルーン、シュライクで勝利のルーンをそれぞれ入手した後、ひとまずクーロン裏通りに籠もりメカ系の敵を狩る。T260G用のプログラム回収の為だ。
「多段斬り」「マクスウェルシステム」「剣闘マスタリー」「射撃マスタリー」「無伴奏ソナタ」などを入手しロボを強化。
このロボの強化という作業は、私がサガフロをプレイする時の至福の時間の一つでもある。異様に楽しい。
ロボ育てが一通り済んだ後「済王の古墳」から三種の神器を盗んで逃げて来る。
別に済王は仲間にしなくても良いんだもーん(笑)。
サブイベントをこなしつつ、ルーンも収集。
勿論タンザーでスライムが音も無く強制的にパーティに入ってきたよ! ひー!
そんなこんなで印術の資質を身につける。
お次は時術か空術か……という所なのだが、後々の攻略の簡略化を考えて時術に決定。何はともあれムスペルニブルの「指輪の君」ことヴァジュイールの所へ。
ファシナトゥールで命を削った後、動き出した時間妖魔のリージョンにて「時の君」と対峙。本当なら絶対仲間にするのだが、ブルー編じゃあ仲間に出来ないのが哀しい。
ブルーにサイキックプリズン連発させて挑むも、時々先手を取られオーバードライヴを出され、二回程全滅。
それでも三度目の正直で撃破、時術の資質を手に入れる。最後の決め技はライザの見事なスープレックスでした。
その後、遂にルージュとの決闘。
……が、裏技にもなっていない裏技、「オーバードライヴ」+「カオスストリーム」の連発で無傷のまま撃破。邪道と言われればそれまでだが、とっとと終わらせたかったの。
いよいよマジックキングダムに殴り込み。
必ず戦闘しなければならない不死族系の敵がデュラハンだったらどうしようと緊張が走るも、どうやらそれは免れた模様。極力無駄な戦闘を回避してきた努力が実った(涙)。
「三女神の腕輪」を取る順番を見事に間違え戦闘突入、というお約束を経て、いざ地獄へ乱入。巧みなコントローラー捌きで敵を回避し……と言いたいが、幾度も衝突して無駄に戦闘回数を増やす。
そんなこんなでブルー編もラスボス戦。
このゲームのラスボスの中ではこやつが一番強いのでは、と個人的に思っているので当然気合いも入る。
基本戦法としてはブルーに「タイムリープ」を唱えさせ、残りの面子でボコる、というものだが、敵が人型の時は先手を取られがちなので、ブルーは回復役に徹する。そして、竜型に変身したら一気に勝負。前述の様にタイムリープで行動出来なくした後、残りの連中で連携技をひたすら叩き込む。……が、たまに先手を取られてしまい、冗談抜きで壊滅的打撃を喰らうのが油断ならず。竜型は連続攻撃をかまして来るのがかなりキツい。
途中、「聖歌」と「多段斬り」を連発させていたロボが遂にWP切れ。マクスウェルシステムを付けていたので、5ターンで5WP回復する毎に「多段斬り」という非常にショボイ状態になり、挙げ句、竜型のブレス攻撃で気絶してしまったので放っておく。
連携で大技を出す度に「もう終われー」と念を送るもなかなか敵は倒れず、JPやWPも残り少なくなり、かなりの長丁場に苛々もクライマックス過ぎて「今回はもう無理かな」と諦めた途端に画面は素敵なセピア色。
最後はルーファスとライザの連携で決めて下さいました。
ぶ、無事に勝てて良かったよ……。ここで負けてたら一週間はPSに触らないか、何事も無かったかの様にクーン編を始めてしまうかのどっちかだったな(笑)。
さて、ブルー編の感想を簡単にまとめてみると……何だかやりきれない、の一言。自分的には「後味が悪い」とまではいかないのだが(良くもないんだけど)、ルージュとの決着が付いた後、ただ淡々と話が進んでいくのが何とも言えない気分になった。これだと、ルージュ戦後にスタッフロールが流れる演出も頷ける。
更に、ラストダンジョン「地獄」の光景(どう見ても天国。しかも敵シンボルは天使)や、ラスボスの嫌な強さ、そしてエンド画面がやり切れなさに拍車を掛けているのはお見事。このゲームにおける、モヤモヤが残るシナリオ部門NO.1は間違い無い。
取り敢えず……サガフロ初プレイの方は最初にブルー編をプレイするのはやめといた方が良い気がする。
クーン編開始。
仲良し姉妹とバトってもらうのをうっかり忘れ、そのまま放り出される。
スクラップの酒場でゲンに「人型の犬が見える」と言われつつ、T260Gとリュートを仲間に。T260Gを仲間にする時の選択肢から見ると、クーンは天然……というか純粋な分、毒舌な気がする。
メイレンを仲間にした後酒場を出ようとすると、まるでタンザーで強制的に仲間になるスライムの如く、ゲンがパーティに乱入。が、ゲンはぶっちぎりの主戦力だったりするので仲間になって貰わないと困るのだが。
タンザーに飲み込まれ、フェイオンと遭遇。
彼の弁髪を見るなり「変わった頭だね。病気?」というクーンの台詞が寝るまで頭から離れず。
装備が貧弱だったのと、ロボがあまり強化出来ていなかった事あり、タンザー戦ではかなり苦戦。「強酸」と「胞子」、「痛覚倍増」の連続で瞬く間にボコられ二回全滅し、三回目でどうにか勝ったがクーンとフェイオン(瀕死状態)しか生き残っていなかった。ギリギリ。
その後、ロボ強化とヌサカーンを仲間にする為クーロンへ。どう粘っても「無伴奏ソナタ」が手に入らないので、気分転換にサブイベントをこなそうと思う。
サクサクと指輪進め進行中。
「済王の古墳」で済王を起こして戦士の指輪を貰う(借りる?)のは良いが、彼がパーティに入る代わりに三種の神器を貰えないのが辛い。「死体と旅するのか…」というフェイオンのぼやきに全力で同意する。寝てて良いから指輪だけ貸して。
その後、ムスペルニブルにて『指輪の君』と謁見。最初こそは「私どもめの連携を是非御覧下さい」という気分だったが、段々と「てめぇ自分が人に連携見せてみろって言っといて邪魔してくるたぁどういう了見じゃコラ」とギスギスした気分になる。
1ターン目、5連携「短勁グランドスマ水撃ウェイブ」(笑)は決まるのだが、その後が2連携にしかならず一時退却して育て直し。
再挑戦では「柳のあびせ太陽一撃」や「月影のあびせ太陽超音波」などを駆使し撃破。今更だけど連携の名前って面白い。
その後ラスボス戦に突入するも、やっぱり育ちが甘く(ぶっちゃけクーン弱過ぎた)結局やり直し。……ま、また連携見せるのかよ!
再度ラスボス戦に挑戦。が、うっかりしてクーンに「死の属性」をつけっ放しにしたままバトル突入し戦闘前にして負けを予感。ちなみにメンバーはゲン、ヌサカーン、メサルティム、フェイオン。
最初はとにかくおとも連中を一掃する事に集中。ゲンには流星刀で「ミリオンダラー」、ヌサは「リバースグラビティ」、メサルティムは「超風」を基本とし、クーンは回復役に回りつつ攻撃。フェイオンは手当たり次第に打撃。それを数回繰り返す頃にはおともはキマイラのみ。マスターリングの「レヴォリューション9」封じの為にキマイラだけは残していたのものの「高温ガス」「振動波」のコンボを喰らい壊滅の危機に追い込まれうっかり逆上し、闇に葬る。
パーティのWPもJPも尽きかけ、全滅を覚悟しつつ強化計画を練りながら惰性で攻撃を続けたところ、なんと呆気なく撃破。おともを全員倒せばだいぶHPの上限が下がるという事を忘れてました。
そんなこんなででクーン編ED。ブルー編と違ってストーリーがあって可愛い。
指輪の一つをフェイオンに渡したその後については心底不安になったが、全部揃って無いんなら良いんだろうな、多分。
真にめだたしめでたしじゃあ無いが、それでもやっぱり、めだたしめだたしなクーン編EDでありました。
クーン編の感想……というか個人的まとめとしては、キャラ育成不足を深く反省。ヴァジュイールに見せる連携を考えるのに必死で、ラスボス対策は二の次になっていたのが正直なところ。
困った事に、クーンは好きだがモンスター育てるのは大の苦手だったりするので、どうしても他の仲間でフォローしようとしがちなのだが、やはり、きっちり連携に組み込める技を覚えさせておかなければと痛感。……次プレイがあるなら、頑張りまふ。