STAR OCEAN [ ENIX/tri-Ace '96 ]

"STAR OCEAN"シリーズ第1作目。「Tales of Phantasia」('95)を手掛けたスタッフによる新たなRPGシリーズという事で注目を集めた。
舞台は近未来の宇宙。未開の惑星「ローク」の住人である青年は、ある脅威に晒された母星を、そして親友を救うため、過去の世界へと旅立つ。

SFC最高水準のグラフィックはPS初期のゲームにも引けを取らず、後のシリーズへと続いていく独特のシステムの基礎も完成している感があります。キャラボイスも用意されていて、SFCのROMによくここまで詰め込んだものだと感動。
ちなみにこの作品には2ndの主人公であるクロードの父親、ロニキスも仲間として登場するので、興味のある方はプレイしてみてはいかが。

第1回〜第10回 | 第11回〜第22回
2回目 第1回〜最終回
■第1回

「STAR OCEAN」プレイ開始。実は既に2ndの方をプレイ済みなので、その前身をプレイするのは楽しみだったりする。
SOシリーズと言えば大まかなシステムがナムコの「Tales of 〜」シリーズと似ている事がよく挙げられるのだが、もともとSOシリーズの開発元であるトライエースは「Tales of Phantasia」を手掛けたメインスタッフにより設立された会社であるそうなので、似ているのも無理は無いのです。ファンの方には超有名で今更過ぎる話なのだけれども。
ともかくも、今作はそんなトライエースの初期作品。バグやら不具合の噂(事実とも言う)は耳に蓋して楽しみたいと思います。
……でも、SO2ndとVPではバグに泣かされたんだよなぁ……。

□ ■ □

何故か英語で展開されるB級SF映画テイストのOPを経て、本編スタート。うちのTVボロい所為なのか、英語で繰り広げられる小芝居に何故か凹んだ……。

OP〜クラトス

主人公である少年の名はラティクス。通称「ラティ」。ピッチピチの19歳で田舎の村「クラトス」で幼馴染み二人と警備隊のお仕事をしている。
村は至って平和だが、見回りを怠るワケにはいかないので幼馴染みであり同僚でもあるドーン(猫眼のナイスガイ)、ミリーと共に詰め所から出てみると……のっけから盗賊に襲撃されてるでやんの。

ここでいきなり戦闘になるのだが、敵は非常に弱いので危な気無く倒せる。ただ、クロード(SO2ndの主人公)のイメージがあるのか、ラティとドーンを間違えて勝手に苦労した(笑)。
ちなみに、戦闘時は目標をターゲッティングし、キャラが画面を動き回りつつ(プレイヤーが直接動かす事は出来ない、っぽい)目標を攻撃する……という感じ。慣れるまでがちょっと大変。また、SO2ndとは違い画面がスクロールしたりはしないが、これは未だ序盤だから? ……ってかドーン、勝利のポーズで尻振るな(←そういう風にしか見えない)。

盗賊を退けラティの沈みがちイベントを見たら、その晩はおやすみ。翌朝、母親に叩き起こされ出勤と相成る。ここで漸くセーブが出来るらしいので、早速フィールドに出てみる。さっきの盗賊退治の時はドーンも戦闘に参加していたが(ミリーはNPCなので参加しない)、出勤前の今は一人。

南の出入り口から町を出て、フィールドというよりはダンジョンっぽいマップを徘徊しつつ宝箱を回収、且つLV上げ。気が済んだら再度町に戻り、詰め所(入口前で怒り狂っているミリーが目印です)に向かうと、所長が何やら困惑している。聞けば、北にあるクール村村長からの手紙が来たらしいのだが、その内容が厄介だった。
手紙の内容を意訳すると「村で奇病が発生したので助けてちょ」、だって。

詰め所でアレコレ言っても始まらないので、ひとまずクールに行ってみよう、という流れになったものの、何処で会話を聞いていたのか、突然ミリーの父親であり村一番(笑)の法術師である(所長、談)マルトスさんが乱入。ミリーに「メトークス山なんかに行っちゃダメでちゅよ!」と釘を刺し、自分がクール村に行ってしまった。
その後は、もともと沈みがちだったラティに加え父親に行動を制限されたミリーまでもが落ち込み、困惑するドーン。ラティがプレイヤーにも心を開いてくれないのが、ちょっと引っ掛かるかな(笑)。

さて、マルトスがクールに向かってから二日が経過したものの、未だ帰って来やしねぇ。不安になったミリーが北に行こうとするのをラティとドーンで必死に止めていると、好都合な事に親父サンから伝書鳩(?)が届いた。内容をまとめると以下の通り。

・クールで流行ってるのは罹患したら石になる強力な伝染病。
・この伝染病には法術がきかない。
・空気感染はしないが、患者の皮膚に触ったら感染する。
・マルトス(ミリーの父親)も罹患してしまった。

父親が伝染病に感染した事を知った途端、猛烈な勢いで北へと走り出すミリー。そしてそれを追うラティとドーン。
うわー、ミイラ盗りがミイラになるってのはこの事かー……なんて、絶対ミリーの前では言えない。

クール

ミリーを追ってクール村に到着すると、入口には老人が。自分も罹患しているので触ってはいけないと言う。こりゃあ相当蔓延してるぞ、とマルトスとミリーを探して村の家々を尋ね歩くと、既に石化した人がベッドに寝ていたりして、戦かずにはいられない。

そんな中、村の北方にある家に入ってみると、そこには横たわるマルトスの姿が。未だ石化には至っていない様だが、時間の問題だろう。
その事を一番解っているのはマルトスの様で、感染を恐れたマルトスはラティ達にミリーを連れて帰れと言う。父親が目の前で病に伏しているのに触れる事すら出来ないのか、と嘆くミリーにも尚、マルトスは叱責を飛ばすのであった。くぅ。

クラトス

マルトスの「帰れ」イベント後、場面は自動的にクラトス村へ。メトークス山の薬草を頼るしかない、と、覚悟を決めたミリーは一人村を出ようとするものの、ドーンに制止された。
ミリーに自分がどれだけミリーを大切に思っているかを訴えるドーンは、感情の振り幅が大きくなりまくり、勢いに任せてミリーに告ろうとするも、突然の激痛に襲われてしまう(実は彼、これまでのイベントでも度々苦しんでいた。書き忘れてた。ごめん)。

この辺りのイベントは何とも切ない。マルトスの事もそうだが、ここでラティを呼びに行ってしまった(しかもドーンを一人残して)ミリーに対するドーンの「昔っから何かあったらすぐ『ラティ』なんだもんなー」という意味合いの台詞が実に痛々しい。

このイベントの後は、ミリーが正式にパーティーに加わり三人でメトークス山を目指す事に。ドーンついては、ミリーに呼ばれたラティが駆け付けた時には既にピンピンしていたので、今の所は問題無いのだろう。
ちなみに、メトークス山を目指す途中クール村に立ち寄るのだが、入口の老人は既に石化してしまっている。だが、そんな彼を思い出す台詞が「『町の北を出るとメトークスじゃ』とよく言っていたっけ……」って、そんな思い出し方をする人もお珍しい。

と、いうワケで、次回はいよいよメトークス山へアタックします。

■第2回

メトークス山

さて、メトークス山の麓に到着した一行。この山では、「フェルウォーム」なるものの卵に気を付けろという。身体にくっついちゃうと孵化してしまうという非常に生々しい話なので、戦闘中に何か気を配らなければならないのか? ……と思ったりしたが、そうではないらしい。普通にエンカウントして普通に倒してしまった。何なのさ。

薬草があるという山頂まではあっと言う間で、迷う方が難しい。途中、麓にかなり近い場所にHPとMPを回復する水が流れ出しているので、余程の事が無い限り全滅する事も無いだろう。
また、山頂までの道中、ドーンが再び(三度かも)激痛に襲われるイベントがあるが、これにより彼もまた伝染病に罹患していた事が判明。いくら空気感染しないからって、気付いてたんならそういう事は早く言いなさい! ……というのは流石に酷。彼としてはこれ以上二人に……特に父親まで罹患しているミリーに心配をかけたくなかったのだろう。
……それにしても、伝書鳩が運んできた手紙で罹患しちゃったって事は……間接的な原因はマルトスにあると思うのだが、どうか。

とにかく、薬草があればどうにかなるかもしれないと山頂に到着した三人。山頂にはピンク色の花(?)を持つ薬草が揺れていて、それを摘もうと近付いた刹那、突如、変な光と共に目の前に謎の男女二人組みが出現したではないか。

現れたのは、ロニキスとイリアという(未来の)地球人。ここから「地球連邦」だの「未開惑星保護条約」だの、SFチックな話が延々と展開され始めるワケだが、早い話が「この星(ラティ達が住んでる星)の技術では逆立ちしても伝染病を治せません」って事らしい。だが、ラティ達がロニキス達の調査に協力してくれれば解決法が見つかるかもしれない、って事でロニキスが艦長を務める宇宙艦へと向かう事になる。
実のところ「未開惑星保護条約」により未開惑星(=ラティ達の星)への必要以上の干渉は認められておらず、ロニキス達に協力すると、ラティ達は二度とこの星へは戻れなくなってしまうらしい。が、この星に留まった所で何もなす術は無いので、三人はロニキス達と共に宇宙戦艦「カルナス」へと向かうのでありました。
ちなみにここで登場するロニキス(本名ロニキス・J・ケリー。38歳)は、2ndの主人公クロードのお父ちゃんだったりする。故に、2nd→今作の順番でプレイすると結構感慨深いものが。……そういや、この時点でクロードってもう生まれてたのかしらん。

宇宙船艦カルナス

「カルナス」へ到着すると、石化が進行しているドーンは直ぐにメディカルルームに運び込まれ検査開始。その間ラティ達はイリアの案内でカルナスを見学する事に。
ラティ達にとって、カルナスの中は不思議でいっぱい(笑)。車を初めて見た人が「鉄のイノシシだ!」とかいうのが最早ネタ的なリアクションとしてあるワケだが、彼等も丁度そんな感じ。
そういや、ここに来て初めて気付いたのだが、ラティ達って尻尾があるのね……。ブリッジにいる女性との会話で漸く気付いた。そうか、あのダッシュの時に出ていた謎の残像は尻尾だったのか。

そんな感じでアレコレ驚愕しつつ艦内を見学していると、イリアに緊急の呼び出しが。転送室にモンスターが現れたというのだ。
この後、転送室での「フェルウォーム」との戦闘が待っているのだが、いくらラティ達に卵が付着していたとはいえ、カルナスのセンサーに引っ掛からなかったというのが実に不思議、という話に。その上、ラティの血を浴びたモンスターの姿が、ロニキス達にはまったく見えないというのだ。さぁ、来ましたよー。伏線がー。

「フェルウォーム」の一件後、ドーンの検査結果が出たというのでメディカルルームへ。結論から言うと「治せない」との事。ああ良かった……じゃ、ねぇよ! どういう事だコラ!
ドクターの話をまとめると以下の通り。

・伝染病は「地球連邦」の敵対勢力である「レゾニア軍」が撒き散らしたもので、現段階では連邦側にはワクチンもウィルスも無い。
・どうにかしてワクチンを手に入られれば治療が可能。
・この伝染病は分子構造を維持したまま石化させるという実にご都合主義的摩訶不思議なものなので、石化してても全然OK。

ともかく、何としてでもワクチンかウィルスを入手しなければならなくなったワケだが、レゾニア軍が何の目的でラティ達の星にウィルスをバラ撒き、住人を石化させたのかが解らない。そこでイリア達が調査したところ、なんと以前調査した時に比べ、ラティ達の星から2000万人も減少しているというではないか。
そういや、ラティ達は見掛けも体組織もイリア達地球人とそう変わらないのだが(尻尾あるけど)、血液だけが異なっているという話だった。詳しい説明あったけど、忘れた(殴)。……とすると、レゾニア軍はそれを利用して何かやらかそうとしているのだろうか?

そんなこんなで謎は深まるが、一方でドーンの石化も進む。遂に体内組織に石化が出始めたドーンの希望で、一時的にクラート村のドーンの家へと転送して貰った三人とイリア。正確にベッドの上へと転送して貰ったドーンは、ミリーに妹の形見だというオルゴールを渡すと、眠る様に石になってしまったのだった。

哀しみに沈む一方、必ずドーンを、そして皆を元に戻すと決意するラティ。
実は彼、以前のイベントで「俺が平和を退屈だなんて思っていたせいでこんな事態に……」と見当違いの事で落ち込みかけていたのだが、ミリーの「そんなの無関係だっての」という意味合いの一言で立ち直っていたりする。

さて、本当はまだまだイベントの真っ最中でセーブもさせて貰えない状態なのだが、ちょっと長くなり過ぎているので続きは次回。
これでも結構色々端折ってるのよ……。

■第3回

前回から更にイベントは続く。
ドーンが石化し、哀しみにくれるミリーを励まそうと、ブリッジで星空を眺めるラティ。と、何か巨大なものが接近して来ているのに気付き、ロニキス達に知らせるも、まったく見えていないどころかカルナスのレーダー等にすら掛かっておらず、間近に出現されて漸く気付く始末。
突然の事にカルナスのクルーが動揺する中、謎の戦艦から通信が入って来た。どうやらレゾニアの戦艦の様だ。

その後、地球連邦本部(だと思うんだけど)にてレゾニアの密使と会見。連邦の提督は当然として、ロニキスやイリアが出席しているところまでは解るが、何でラティやミリーも出席してるのだろう。当事者って事からかしらん。

で、結局レゾニア側が何をしに来たのかと言うと、レゾニアも好きで連邦と喧嘩しようとしてるんじゃないのヨ、って事らしい。レゾニアも謎の第3勢力に脅迫されているというのだ。
以下、この密使の発言のまとめ。

・その第3勢力はとある惑星を消し去ってしまった(OPで吹っ飛ばされた星の事らしい)。
・「ローク」(ラティ達の星)にウィルスをバラ撒いたのも第3勢力。
・ウィルスは300年前のロークから採取したものであり、現代には存在していない。

……ちょっと待った、それじゃあロークの皆はどうなるの! と思っていたら、あっさりと「だったらしょうがないね」と引き下がる提督。そしてそれに掴みかかるラティ。無理も無いよなぁ。

結局ロークの事はあっさりと見捨てられ、失意の中、カフェでお茶する4人。が、ロニキスは未だ諦めていなかったらしく、何やら企んだ模様。は? 惑星「ストリーム」?

発艦許可の降りていない「カルナス」に適当な事を言って乗り込んだロニキス以下4名、整備士達が異変に気付く前にと速攻で発艦。どう考えても軍法違反甚だしく、案の定下手したら一生強制労働モノだそうです。
そんなリスクを背負ってまでして向かう惑星「ストリーム」とは一体何なのかというと、かつては高度な文明が発達していたらしい滅びた星で、何と「タイムゲート」なる時間を移動出来る装置があるらしい。だが、その仕組みが今のところよく解っていないので、使用が禁じられているのだという。

惑星ストリーム タイムゲート

そんなこんなで到着したタイムゲートだが、実際見たらかなりびっくり。見た目は大きな転送装置といった感じで、どうやって起動させるのかと思えば……ロニキスが思い切り言葉で『お願い』し始めたのだ。「300年前のロークに連れてけー」、と。
そして、ロニキスに対するタイムゲートの答えは簡単。武器や通信機器をここに捨てていくんならいいヨー、との事だった。この流れに、イリアが「タイムゲートが我々が過去に向かう事の必然性を認めてくれたのだ」という意味合いの事をコメントするのだが、そういう問題?

タイムゲートに認められた一行は、黒く開いた時空の穴へといざ飛び込もうとしていた。まずロニキスが飛び込み、ミリーが続き、そしてラティが飛び込……もうとしたら、後ろにいたイリアがすっ転んでしまったのでそれを助け、改めて時空の穴へ。
この時は「こんな小芝居入れなくても」と思っていたのだが、これが思わぬ伏線になると誰が予想しようか……。

■第4回

惑星ローク(300年前)

目覚めたらそこは海岸。周囲を見回すとイリアの姿はあったが、他の二人が居ない。どうやら、転送前にイリアが転んだ事でタイムラグが生じ、転送先の座標がズレてしまったっぽい。
なるほどぉ、前回イリアが転んだのはそういった展開にするための仕込みだったのか……って、それはともかく。よりによってこの組み合わせか。
ラティ達は良いとしても、ロニキス&ミリーといったら、行動力はあるがその方向性が少々捻れているタイプ同士じゃないのさ。

クラートス

離れ離れになった事に一抹どころか二抹三抹の不安を覚えつつ、取り敢えずは「クラートス」村へ。もしかしたらロニキス達は村の中にいるかもしんない。が、流石にイリアの服はまずかろうという事で、ラティ一人が先に村に向かい洋服を調達する事に。

洋服の調達手段は幾つかあるが、解り易いのは洗濯物をはためかせている物干しの側を通った時。ラティが洗濯物に反応した後、服を盗むかどうかの選択を迫られる。
ここで盗む事を選べばその服をイリアに持って行く事になるらしいが、ゲームといえどもそれはちょっとイヤン、って事で、洗濯物を干している家へと入り住人であるお婆さんに頼み込んでみると、嫁に行ったという娘さんの服を貰う事が出来た。
ちなみに「盗む」「貰う」の他、「店で買う」という選択肢もあったそうな。何だ、それが一番良さ気じゃん……。

イリアの着替えが終わると本格的に村の探索開始。ここで初めてお馴染みの「PA」が出現する。
PAとはプライベートアクションの略で、一言で言えばシナリオ進行とは直接関係の無いサブイベントの事。主に町で発生するのだが、体験するかどうかは自由に決定する事が出来る。PAに突入するとパーティメンバーが一時別行動となり、町中でラティと何らかのイベントを起こしたり起こさなかったり。
シナリオ進行とは関係無いものの、キャラの性格やメインシナリオだけでは語られない設定などが判明したり、時にはアイテムを入手出来たりするので、可能な限り見た方が良いらしい。

話は戻り、初PAに挑戦。メンバーはイリアだけで、PAを発生させると町の入口で「艦長達の事を聞き込みしましょう」と言うのはいいが、その返事である選択肢が謎。片方は「本気」でもう一つが「ウソ」て。意図がよくわからん。

イリアの言う通りに町で聞き込みをしたものの、手掛かり無し。そこで郵便受けらしきものの前に居る彼女に話し掛けたところ、ロークにおける情報通信網(大袈裟)についての話になった。要は伝書鳩の話。
この際、ミリーへと話が及ぶのだが、そこで画面が切り替わり、ロニキス達の現状を見る事が出来る。ラティ達同様ロニキスの服を調達しようとしている様だが……「かっこE」て。ミリー。
それにしても、300年前は郵便が発達してたのに、ラティ達の時代では伝書鳩とは……何で衰退してんの?

結局クラート村では大した情報が得られなかったので北にあるという「ホット」の村へ。
……へ? 昔はホットって言ってたの? ラティの時代には「クール」だったのに。

■第5回

ホット

ホットの村へ入ると、のっけから店先でモメてる戦士風の男を発見。露天武器屋の商品にケチをつけてる様だ。「クレーマーかしら、やーねー」などと思いつつ町を探索をしていると、道具屋が冒険者を探しているという情報をゲット。善は急げと早速行ってみると、早い話がおつかいの依頼。北の「ポートミス」の町へ荷物を取りに行って欲しいそうな。
別におつかいなんかしなくても良いしな〜とは思うのだが、依頼を受ければ通行証が貰えるっぽいので引き受ける事したら、今度は「武器を持たない冒険者はちょっと……」とドン引きされてしまった。そりゃそうだ。

思えば、タイムゲートの所で捨てさせられてからというもの武器を装備していない。ここは一つ例の露天武器屋の所でお買い物しましょ、という事で店主と交渉していたら、男が乱入。あ、さっきのクレーマーだ。
クレーマー兄ちゃんが言うに、この武器商人は詐欺師なのでここで買っちゃいけない、だって。更には冒険者ならもうちょっとしっかりしろ、という意味の説教もされてしまった。

そうは言うものの、武器が無い事には依頼を受けられない。しかも武器商人は話し掛けても無言のまま。くそぅ、あの兄ちゃんめ余計な事を……とグチグチ言いつつ道具屋へ戻ると、何と既に他の冒険者に依頼してしまったというではないか。ぐわ〜っ、ますますあの兄ちゃんが憎い! 憎すぎてここに居る様な幻覚が……って、あぁっ! 本人じゃん!
何ぃ? 道具屋が依頼しちゃった冒険者ってアンタなのっ? もしかして武器屋とグルだったんじゃぁねーだろうなっ!?

歯をギリギリいわせながら詰め寄ると、驚いたのは兄ちゃんも同じだった。ラティ達が前もって依頼を受けていた事を知らなかったらしい。なので、自分は辞退するからラティ達に依頼し直せと言ってくれた。なーんだ、イイ人じゃん(現金)。

が、道具屋は相変わらずラティ達を信頼しておらず渋い顔。おのれ、武器屋とグルだったのはお前の方か!? と殴り掛かろうとしていたら、何と兄ちゃんが同行を申し出てくれた。自分の武器を貸すなら良いだろ、と。
貴方は聖者様ですか?

この時点で兄ちゃんこと「シウス」が仲間に加わり「ポートミス」へ向かう事に。彼は「大剣振り回し系ガタイ良い兄ちゃん」という私のツボ的キャラ(笑)。

メトークス山

翌朝道具屋で通行証を貰ったらポートミスへ出発。ポートミスへ行くにはラティ達の時代にも存在していたメトークス山を通って行かなければならないが、岩陰なんかに宝箱があったら困る(?)からネ、と言いつつ岩沿いをツッタカターと走っていたところ、突然廃坑らしい場所に侵入してしまった。へー、隠しであったんだ、こんな所。じゃあちょっと探索してみようかなぁ……と思ったのが運の尽き。
エンカウントしたかと思ったら、見た事も無い色のスライムに800とかダメージ喰らってあっと言う間に全滅。
……そういや、戦闘開始のボイスでシウスが「シャレにならねぇぜ」とか言ってた気もするなぁ。ははは。

ポートミス

気を取り直し、メトークス山を経てポートミスへ。少々道程が長かったがどうにか到着し、武器屋に向かい頼まれていた荷物を受け取って……って、何、このウサギみたいな生物のデカい像。これが荷物なの?

何に使うのか検討もつかない荷物を受け取った後はすぐにホットへ戻る、前に、ポートミスでのPAを起こして遊んでみる。
イリアは直ぐに見つかったけどシウスは一体何処に、と探してたら、酒呑んでるよこの人。しかも強引にラティに飲ませてるし。
このPAでは「シウスに酒を飲まされる→外に出る→店に入る→シウスに酒を(以下略)」を繰り返す事が出来るのだが、やっている内にシウスがいい感じに泥酔してしまい、挙げ句の果てにはチンピラとの喧嘩をおっ始め戦闘にまで発展(ラティも巻き込まれる)してしまう。しかも戦闘終了後は強制的に町の外に出され、イリア姉からこっぴどく叱られるというオマケ付き。
ちなみに、自分的には、酔っ払っていくシウスよりも駄目になっていくラティの方が笑えた。

そんなこんなでポートミスでのPAを堪能したらいよいよホットへ。ポートミスはポートミスで海賊に悩まされているそうですが、それはまた後日協力するという事で。

■第6回

ホットへ向け、長い道程をせっせと戻る。エンカウント率も微妙に高めなのでジワジワとストレスが……と思ってたら、ようやくホットに到着。

ホット

依頼主の道具屋に戻り例のでっかい像を渡すと、報酬として600フォルゲット。フォルはこのゲームの通貨単位ね。
そして、今度はポートミスで海賊をどうにかしなきゃ、と道具屋を出たところでシウスとのイベント発生。彼を正式に仲間にするかどうかを決めなければならなくなった。

正直なところ、シウスと一緒に行きたい。彼の様なタイプのキャラがいないとプレイに潤いが出ない(真顔)。……が、ここで彼を仲間にしてしまうと、後に出てくる剣士系のキャラが仲間にならないそうなので、今回は泣く泣くシウスとお別れする事に。「好きならシウスにすりゃいいじゃん」と思われるでしょうが、もう一人の剣士系キャラを仲間にしないと覚えられない(ラティの)技があるので、初回プレイはそれを狙っていきたいの。
……って事で、2周プレイする必要が出て来たワケですが……。取り敢えずはクリアしてから色々考えよう。

ところで、シウスを仲間にするかしないかの選択をする際『宝』の話を聞く事が出来るのだが、何でもメトークス山の途中で遺跡を見付けたらしい。メトークス山……遺跡……って、あの全滅した廃坑の事じゃん! 1回死んだでしょ、アンタ!

ポートミス

シウスと別れを告げた後は再びポートミスへ。船で次の町まで渡るためにも、近海を荒らす海賊共を退治しなければならないのだ。
港から小舟を出して貰い、向かったのは海賊「ヴェルカント」がアジトにしている洞窟。この洞窟で初めてダンジョン内のセーブポイントが登場するのだが、最初私はそれがセーブポイントだとは気付かず「これ乗ったら何処かにワープしそうだから、未だ乗らない」とノーセーブでダンジョン内を駆けずり回っておりました。ちゃんと後から気付いたけどね。

入手した「ひうちいし」でガス爆発させたり海賊の頭領(でっかい人)を倒したりしている内、牢獄の様な所に到着。すると、牢の中には女の子がいた。が、こっちが話し掛けても返事はなく、ただ「また縛るんでしょ」と一言。え? 緊縛プ(以下略)
何はともあれ、この女の子を助けた時点で海賊退治は終了。今更だが、針の山みたいな仕掛けの場所が洞窟内にあったのだが、後回しにしていたらそのままクリアするハメになってしまった(牢で女の子に話し掛けてからはオートイベントでポートスミスへと戻される。もうこの洞窟には行けない)のが何か悔しい。

そんなこんなでポートミスの港へと戻ったところ、この女の子、「あたしは空飛ぶカワイー小鳥になりたいんだからほっといてっ!!」と叫んで行ってしまった。……で、電波だったか。
ここで女の子はオカリナを落として行くので、ちゃっかり拾ってみよう。

オタニム〜タトローイ

さて、海賊も倒した事ですし、次に向かうはアストラル大陸の「オタニム」の町。ここでPAを起こすとロニキスとミリーの様子が解るのだが、ロニキス、この世界の事を現実離れしているとか言っちゃってミリーにがっつり叱られております。更には現実だと実感するためにも(?)紋章術を習ってみろ、とまで。トホホなオッサンですこと。

一方、ラティ達はオタニムを経て「タトローイ」の町へ。ここには闘技場があるのだが、お約束通り闘技場で勝ち抜いていくとレアアイテムをゲット出来る。
じゃあ早速参加してみるか……と思う前にちょっとタンマ。ここは先ず落ち着いて会場の雰囲気を見学してみよう、という事でスタンドの方へと向かってみると、闘技場での試合にケチを付けている爺様発見。実はこの爺様こそが、シウスを蹴ってまでして(笑)仲間にしなければならない剣士キャラなのだ。

「見に来た甲斐が無かった」とボヤく爺さんを尻目に、一応ラティも闘技場に挑戦。先ずは最低ランクのHから。ここまで来たレベルなら何の問題も無く勝利出来るので、時間があればここで上のランクまで挑戦し続けるのも悪くない。

闘技場で気が済むまで闘ったら、次はこの大陸の王都である「アストラル城下町」へ。城下町へは船便を使うか洞窟を抜けるかの二通りあるが、ここはやっぱり船で。洞窟めんどい(あのなぁ)。
……などと言いつつも、船を選んだ本当の理由は、先刻登場した爺様剣士にある。闘技場で優勝後(どのランクでも良いそうな)港に行くと爺様剣士こと「アシュレイ」が居て、仲間にする事が出来るのだ。何でもラティが気に入ったんですって。

爺様は、この世界ではメジャー流派(?)である「エダール剣技」に独自のアレンジが加わっている(300年後の人だし)ラティの剣技を絶賛した上、ラティから彼の父親が師匠である事を聞かされると、「良い師と良い血に恵まれた」とか何とか独りごちる程の惚れっぷり。そんなに凄いの? ラティって。

ところで、ここでアシュレイを仲間にした後にアストラル港から城下町へと入ると、しばらくイベントが続き、しかもアストラル城下町から出られなくなってしまう。なので、もっと闘技場で闘いたいとか、ムーア大陸(ポートミスとかホットとかのある大陸)に用事がある場合は、アストラル港に到着しても港から出ず、そのままタトローイに戻るが吉。
出来れば、ちょっと遠いがタトローイから西にある「トロップ」の町まで行ってイリア用の「チャイナどうぎ」を買っておいたり、アストラル城下町で売ってある「戦闘スキルLV3」を買える様に2万フォルを稼いだりしておくと、ついでに経験値も稼げて良いかもしんない。

■第7回

アストラル城下町

アストラル城下町へ入った直後、イベント発生。何故か町の入口で立ち話をしているラティ達に、否、正確に言うとアシュレイに、白馬に乗った騎士らしき女性が声を掛けてきた。
彼女はアストラルの騎士団の女性騎士「フィア」。彼女の父「ライアス」は騎士団長でアシュレイの古い友人であるという。
ん? そう言えばこのお姉ちゃん、さっき挿入されたイベントシーンでタトローイの洞窟らしき場所に居る警備兵を切り捨ててた人じゃ無かったかぁ?

それはともかく、フィアの案内でライアス邸に向かった一行。爺様同士の再会イベントに突入し、アシュレイがライアスの息子について言及すると、フィアは「!」マーク出しちゃうわライアスは言葉を濁しちゃうわ。何かある、絶対。

結局この晩はライアスの屋敷に泊まる事になり、直ぐに眠るか町を散策するか選択肢が出現するので、買い物がある人は後者を選び、気が済んだらライアス邸に戻ればOK。但し、町の外へは出られない。
また、散策時にライアス邸の1階にある部屋へ入ろうとすると、アシュレイとライアスの会話を盗み聞く事が出来るのだが、それにより、ライアスの息子というのは以前ホットへのおつかいに同行してくれたシウスである事が判明する。彼は元々この国の騎士団に所属していたが、色々あって(笑/ちゃんとこのシーンで説明してくれます)国を出ていたのだ。何だ、シウスって坊ちゃん育ちなんじゃん。

だが、それ以上にビビったのが「フィアはシウスを好いている」というライアスの台詞。ちょっと待て! フィアもシウスもアンタの子供って事は兄妹or姉弟だろうが! ……って、ああ、そっか。確かフィアはライアスの事を「お義父さん」って呼んでたよね。養女か。

一人勝手にドキドキした後、覚悟を決めて就寝。すると、夜中に隣の部屋から争う様な音が聞こえて来たので皆で飛び起きて行ってみると……血塗れで床に横たわるライアスと、その側に立っているフィアが居るではないか。
ドヒャー、フィア、アンタ何やってんの! と思ったかもしんないアシュレイの問い掛けにも応じず、フィアは窓から逃走。勿論ラティ達もそれを追ってライアス邸の外へと飛び出し、辿り着いたのはタトローイと城下町を結ぶ「アストラル洞窟」だった。

アストラル洞窟

城下町に入って以降セーブする機会が与えられなかったが、ここに来て漸くセーブ可能に。洞窟入ってすぐの場所にHP/MP全快する像とセーブポイントが用意されている。
万が一敵に太刀打ち出来ないという状況が生じても、取り敢えずはこの近辺でLV上げが可能だが、アイテムの補充は不可なので「アイテム無いと絶対無理!」という人は、セーブせずにリセット押した方が良いかも。でも、敵もそこまでタチの悪い奴はいないから大丈夫の様な気も。

洞窟を進んで行くと、漸くフィアに追い付いた。が、案の定それはフィア本人ではなくモンスター「ダースウィドウ」が化けていたもの。ふざけんなクヌヤロと速攻で叩き潰したところ、アシュレイ曰く「自分はライアスの様子見に先に戻るから、お前等はそのモンスターの首持って王様の所に行ってこいやー」(要約)とのこと。
……あの、どうせ城下町に戻るんだから一緒にってのは駄目なんスか?

この洞窟の面倒な所は、往路と復路……というか、「タトローイ→アストラル」と「アストラル→タトローイ」では抜け方が違うという事。特に前者のルートは解り難い仕掛けを解く必要があって何とも大変。
それでもどうにか城下町に到着し、念の為にライアスの様子を見に行ったらば、息はあるのかベッドに寝かせられておりました。更に、アシュレイが王様の所に行って来いとうるさいので、行きますよ、行けば良いんでショっ!

アストラル城

モンスターの首を持ってアストラル城に行き、皆揃って国王へ謁見。国王の言う事にゃライアスも一命を取り留めたそうで、めでたしめでたし。ご褒美も頂戴しました。
ところで、ご褒美の中にSP(スキルポイント)があったんだけど……どういう風にくれてるんだろう。

ライアス邸

謁見が終わった後は、再びライアス邸。旅を再開しようとするラティ達と見送るフィアの会話の途中、突如アシュレイがシウスの事について触れてきた。……あのなぁ爺さん、フィアはシウスの事に関してはナーバスになってるから彼女の前でシウスの名前は出すなって、ライアスが言ってたじゃん。
だが、ここで初めてアシュレイ達からシウスの名前聞いたラティは(盗み聞きした時は?)その名前に反応。シウスについて口にするか、黙っておくか選択出来る。
ここで「シウスってもしかして…」を選択すると、ラティがシウスと会った話を聞かせた上で、フィアから「馬鹿野郎」というシウス宛の言伝を預かる事になる。もう会わないと思うんだけどね。

ところで、次の目的地についてなのだが、ラティ達が人捜しをしている事を知っているフィアは「パージ神殿」に行ってみてはどうかとアドバイスをくれた。そこは旧異種族の遺跡の一つで、「真実の瞳」と呼ばれる水晶があるそうな。この水晶、持ち主の望む風景や人物を映し出すんですって。そりゃあ、探しものには最適じゃん。それ意外の実用的用途がいまいち解らんけど……ああ、監視とか、覗きとか?

そんな事はさておき、次回はパージ神殿へ行くのです。

■第8回

パージ神殿

アストラルから一旦タトローイへ戻り、陸路でパージ神殿へ。
北にあるというので北へ北へと進んでいたらイベント発生。神殿に入るための隠し扉を探す事になったのだが……あれ? フィアそんな事言ってたっけ??

皆で手分けして隠し扉を探すイベント中、扉を探すアシュレイの身に何者かの影が降り注ぎ、身構えるアシュレイ。
すると……うわ! 何か飛んでる人がいる!

飛んでる兄ちゃんの正体は、有翼美形(笑)人種である「フェザーフォルク」の「ヨシュア」。彼はアシュレイを一発で「ハイランダー」と見抜いた。ハイランダーとは多分、強い戦士の血を持つ人じゃないかしら。戦士向きの人種っちゅーか。
漫画「ファイブスター物語」で例えるなら「騎士」みたいな(知らない方はごめんなさい)。

それはともかく、ラティ達同様神殿内に入りたいヨシュア君。隠し扉らしきものを見付けたのは良かったが、彼の細腕では扉を開けられないという。
そこで出番なのが我等が爺様。隠し扉というよりは入口を塞いである岩を破壊すると、神殿への入口が現れた。

さて、これで神殿内に侵入可能な状態になったワケだが、ヨシュアはアシュレイへの礼を済ませると一人でさっさと神殿内に入って行ってしまう。その行動をイリアとアシュレイが心配するのは良いのだが、この二人、ヨシュアがこのままでは確実に死ぬものとして心配しているのが笑える。特にイリア。

だが、二人の言う通り見殺しにしてしまうのも寝覚めがヨロシクない。そこでヨシュアの後を追いつつ神殿内の探索を開始。先ずは入ってから左の方にあるドアを開けたらば、何か高速で跳ね回っている青い球体を発見。見なかった事にして直ぐに退室した。
が、どうやらそのポヨヨン部屋に入らない事には先に進めないらしいので、恐る恐るドアを開け室内を凝視すると、入ってすぐ先の方にレバー発見。急いで切り替え即座に部屋を脱出。

思うに、どうもあの青いポヨヨンは決まったルートを延々と巡回しているっぽいが、その存在意義は不明。ともかくも、レバー切り替えによりロックが外れたドアを開け、奥へ進んでみると……そこはポヨヨンだらけの大回廊だった。

ここで漸く判明したのだが、ポヨヨンはやっぱりトラップで、触れてしまうと部屋の入口へと戻されてしまう模様。それが狭い通路をボヨンボヨン跳ねて移動しているのだからタチが悪い。まるで大岩に追い掛けられるインディ・ジョーンズの様だ。

頑張って回廊を抜けた一行が神殿内部を進むと、案の定モンスターに絡まれているヨシュア君を無事に(??)発見。迅速に救出する運びとなりました。

救出後、どうしてこんなムチャをと理由を問うと、ヨシュア君の身の上話の始まり始まり。以下、そのまとめ。

・ヨシュアは幼い頃に両親を殺され、自分も崖に投げ落とされたものの、どうにか一命は取り留めた。
・彼には妹が居たのだが、その生死も行方も未だ知れず。
・唯一覚えているのは仇が「真紅の紋章の楯」だという事であり、復讐を誓っている。

「真紅の〜」については、何を指してそう表現されているのかがイマイチ解らないのだが、爺様は何か知っているらしい。が、確証が無いからと詳しくは教えてくれなかった。ちぇ(´・ω・`)

そんなワケで「真実の瞳」を求めるヨシュアを仲間に加え、神殿の奥を目指す事になったラティ達。
途中、オレンジ色のポヨヨンが大量発生している部屋に悲鳴を上げたり、ボスらしき火の玉×4と闘ったりしつつもどうにか到達した最深部に広がっていたのは、一転して荘厳な雰囲気の空間だった。
いかにも何か有り気だと、止せば良いのに爺様がフラフラ先に進むと、突如として何らかの力が働き見事に吹っ飛ばされる爺様。そら見た事か!

取り敢えず爺様が無事である事に安堵したのも束の間、目の前の空間に再び不穏な気配。それを固唾を飲んで見守っていると、緑、赤、そして黄色の光が宙に出現し、それぞれが娘の姿へと変化してしまったのだ。………む、娘信号機ッ?(←なんじゃそりゃ)

「我欲の強いものに益のある場所ではない!」と声を荒げたのは赤娘。そしてそれを宥める緑娘に、軽い口調の黄娘。
……こいつら、色で性格付けされてやがる! 絶対狙ってるだろう! と喰ってかかろうとするラティを尻目に、娘共と会話を進めるヨシュア。彼女等は原住遺族と呼ばれる存在らしい。要するに、昔この世界に生きていた民族って事ネ。

詳しい事情や理屈は良く解らないが、ラティやヨシュアが求めている「真実の瞳」の効用は、どうやら捻れて伝承されてしまっているらしい。つまり、フィアが語っていた「持ち主の望む風景や人物を映し出す」というものでは無い、という事か。
結局、ヨシュアの妹やミリー達の居場所は解らずじまいに……と思われたが、ミリー達の居所ならば三人娘でも感知出来るという。何でも、ラティやイリアの様に時間を超えて来ている者に対しては違和感が生じるので、それを感知してやれば良いのだとか。

結果「落ち葉のふりつもる大陸」とやらにミリー達が居るらしい事が判明した時点で、ラティ達は三人娘によって神殿から追い出されてしまいましたとさ。「もうここに近付くな」との念押し付きで。

さて、ミリー達の居所が「ヴァン王国」と判明し、次の目的地が決定した一行。じゃ、行くか! ……と神殿を出たところで、ヨシュアはヨシュアで妹を捜すから、とパーティを離脱しようとする。実はここでヨシュアに食い下がると、正式に仲間にする事が出来るので、仲間にしたい場合は引き留めましょう。ちなみに仲間になってくれる時の台詞がちょっぴり詩的。「僕には何度も投げかけられた想いを無視することはできない」だって。

■第9回

タトローイ〜トロップ〜ポートミス

ヴァン王国に行くためにはトロップから船に乗る必要がある、ってことで、いざ行かんトロップへ。実はアシュレイを仲間にした直後に一回行ってるんだけどネ。

タトローイからトロップ目指して西に進んでいると、砂漠から草原地帯に入った辺りでイベント発生。巨大な光の玉が遙か遠くに落ちて行くのが見えた。
どうもそれが自分達の時代で言うところの「星の船」であるらしいと知ったラティは、ヴァン王国を後回しにし(いいのかよ)トロップからの臨時便でポートミスへと舞い戻ってみる事に。

クラート

「星の船」が墜落したのはクラート村付近という事で、ポートミスから駆け付けてみると、確かに落ちたてホヤホヤの戦艦らしきものがある。イリアはそれを見て「第3勢力の船」とコメントしたが……その他に何か気付いたでしょ、アンタ。見てたわよッ。

それはともかく、折角ここまで来た事でもあるしPAでも見てみますか、とクラート村からPAを発生させて遊んでいると、ホットのPAで例のインチキ武器商人を説教するアシュレイの姿があった。ああ、シウスの目利きってやっぱり間違って無かったんだなぁ(しみじみ)。

その後は、再びアストラルに戻るためポートミスへ……行く前に、メトークス山の廃坑にリベンジ。シウスが居た頃に間違って入ってしまい、酷い目にあったあの場所だ。

メトークス山

坑内に出現する敵は相変わらず手強かったが、我々も昔の我々では無い。入口付近で果敢に挑んではすぐ外に出る事を繰り返しつつコツコツ経験値を稼いだ後、意を決して宝箱の回収に突入した。一つ取っちゃあ外でセーブし、をひたすら繰り返して。
……だって、下手すりゃ全滅させられちゃうんだもの。未だ敵が強いよ……。

さて、死に物狂いで「ドワーヴン」シリーズを回収したら、一旦撤退。本当は地下2階にボスが居るのだが、今の状態じゃあ絶対に勝てはしないのだから。

廃坑探索のお陰でそこそこLVが上がった一行はポートミスからトロップへ……って、へ? ここからトロップの直行便って出てないの!? 臨時便は片道だけ!?
……という事で、ポートミスからオタニムに渡り、そこからまた陸路でトロップを目指すハメになった。面倒臭いよぅ(´Д⊂
実際は特技の「スカウト」を使ってエンカウント率を下げておけば、それだけでも陸路で戻る場合のストレスが半減する。スカウトはあまりパッとしない特技ではあるけれど、敵が弱いエリアに戻る機会が結構あるので、早めに覚えておいて損は無いと思います。誰か一人スキルLVを上げてやればそれでOKのハズなので。

そういうワケで、次回はヴァン王国の港町「エグダート」へ向かいますです。

■第10回

タトローイ

前回は「エグダート」に行く予定にしていたが、急遽タトローイの闘技場でラティにブイブイ言わせてみる事に。以前爺様を仲間にする為にランクHに挑んだきりだったんだよなぁ。

今回の目的はランクCで優勝し、ラティの「七星奥義書」を入手する事。この手のアイテムは早い内に入手して早い内に覚えさせておいた方が良さげなので。
ホントはその他のキャラも一通り挑戦させておきたいが、それはまた次の機会に。

エグダート

滞りなく「七星奥義書」を入手したら今度こそエグダートへ。到着後町をウロついていたら、町の女の子からいきなり「これあげる」とか言われちゃって、一体何を貰ったのだと心臓バクバクさせながら見てみたら……「びじょうぶ」という酒。「美丈夫」? 確か高知の地酒にそういうのがあった様な。あれは「びじょうふ」だっけ?

それはともかくエグダートで休憩したら、今度は「イオニス」の町へ出発。
メンバーによってはここエグダートでミリーと再会出来るらしいが、今回は駄目だった模様。早いところ合流したいんだけどなぁ。

エグダートを出発しマップを少々南下すると、唐突にイベント発生。まさかミリーが!? ……と思いきや、命の恩人がこの近くに住んでいるのだとヨシュアが言い出した。フォスターという人物で、崖下に落とされたヨシュアを助けてくれたのだという。
別に無理に寄らなくても良いんですよ、とヨシュアは言うが、そんな話をされたら行かないワケにはいかない。おのれ巧妙な話術を使いおって、とヨシュアに捻くれた視線を浴びせながらも獣道の様な所を進んで行くと、山の奥にある一軒家に到着した。ここがフォスターさん家なんですって。

フォスターの家

温かくヨシュア達を迎えてくれたフォスターさんだが、悩みが一つ。裏の森にモンスターが湧いているので狩りが出来ないのだという。
よろしい、ならばこの我々がモンスターをどうにかしちゃいましょう! という事で安請け合いしたラティ達は、早速フォスターさん家の裏の森へ向かった。
実はここでモンスター退治をするかどうか選択肢が出るのだが、断った場合はどうなるのだろう。モンスター退治が出来なくなるのは勿論として、ヨシュアの感情値(SOシリーズではお馴染みの隠しパラメーター。ラティに対する好感度で、各キャラが持つ。これによってEDの内容が決まるらしい)が下がっちゃうのかしら。

さて、このモンスター退治は通常のバトルと少しばかり勝手が違う。森に入るとモンスターのシンボルが数体ウロウロしているので、それに接近する事によってエンカウントする(通常エンカウントだったら色々大変だもんなぁ)のだ。
モンスター退治をサクサクっと終わらせてフォスターさんに報告すると、ご褒美に「エルヴンボウ」をくれた。でも現時点ではウチのパーティーに弓装備出来るヤツはいないのよね、と思って調べてみたら。……艦長か。

イオニス

さて、フォスターさんから貰うもん貰ったら今度こそイオニスへ。ようやく到着し安堵しつつ町の中に入ったら突如イベント発生。ラティが異常に気付いたので目を凝らしてよく見てみたら……ああッ! 艦長が女連れ(ミリーではない)だッ!
もとい、見所はそこでは無く艦長と一緒に居る女性が対峙しているその相手。鎧を纏った戦士風の男なのだが、爺様が「アーガスィ……!!」と言ってるところを見ると、知り合い?

実はこの男こそが「真紅の楯」と呼ばれる人物で、ヨシュアの親の仇。が、ロニキスと一緒にいる女性にとっても同じなのか、女性は仇討ちする気マンマンで、一方のロニキスは何故か及び腰。なにマイルドに巻き込まれてるんスか艦長。

離れた場所から展開を見守っていたものの、結局仇討ちは失敗。「真紅の楯」は女性には何もせずにその場を去って行った。そこで一行は彼等の元に駆け付けるワケなのだが、イリアが「おモテになるんですね」とヤキモチ全開になる一方、女性は何故かヨシュアに注目。スポットライトを照射してまでして。

「真紅の楯」という共通の仇が居る事が判明した女性「マーヴェル」とヨシュアだが、驚くべき事にその境遇まで似ていた。マーヴェルも両親と兄を殺されてしまっていたのだ。……んー……この二人、怪しい。絶対怪しい。

それはさておき、この場面で微妙に失礼なのがヨシュア。マーヴェルに対し「妹は生きていれば綺麗というよりは可愛いという感じになっているでしょうしね」との発言。まぁ、マーヴェルの事を『綺麗』と言っているのだから誉め言葉の類に入るのかもしれないが、何か腑に落ちない。
更に、その後イベントを経てロニキスがマーヴェルを勝手に仲間にしてしまうのだが、その時も「生命の息吹が感じられない」とか言って警戒する始末。
お前はアレか、自分以外の美形の存在は認めないタイプの人ですか(意味不明)。

そんなこんなでロニキスと合流し、新しい仲間も加わり、パーティは一気に大所帯。だが仲間は多いに超したことはないので、皆で次の目的地を目指すぞエイエイオー……って、ちょっと待て。
……艦長、ミリーは?

ロニキスによれば、彼とミリーはこの世界に来て間もなく魔物に襲撃され、そのドサクサではぐれてしまったのだという。しかもロニキスはその際に大怪我→失神というコンボを喰らっていたところをマーヴェルに助けられたのだが、マーヴェルが艦長を助けた時にはミリーの姿は無かったらしい。
まままままさか、ミリー、魔物に拐かされた!? と動揺していたら、マーヴェルが「魔物は拉致るぐらいならその場で殺すので、多分生きてるでしょ」という内容の事を断言してくれた。今はそれに賭けるしかないか。

それにしてもラティ、ミリーが行方不明だと告げたロニキスに「そんな!!」とか非難めいた事言ってますが、合流して直ぐにその事を聞かなかった君も人を責められたモンじゃ無いと思いますよ? ってか、翌朝に聞くのもどうよ。

が、このイベントで一番驚かされたのは、いつの間にか旅の目的が決まってしまっていたという点。
……は?「魔界の王を倒す、もとい捕獲する」……??
そんな話、今まで触れられてたぁ???

何やらプレイヤーの知らない内に展開していたシナリオに目眩を覚えつつ、一行は取り敢えずヴァン王城の城下町を目指すのでありました。
ホント、いつそんな話になってたっけ???

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