梯子を降りて行くと、そこもやはり石壁に囲まれた空間だった。更に奥の方へと続いている様子の通路があるものの、真っ暗なのでこのまま進むのは危険だ。
そこで取り出しましたモノは、以前に自宅を家捜し(変な日本語)した時に入手していた懐中電灯。これでピカーっと照らすワケですよ!(何故力強く)
こういう、真っ暗で狭い空間を懐中電灯一つで……という状況は、否が応にもホラー系のADVゲームをやっている様な気分になる。急に壁の中からゾンビや怨霊に襲われてギャー! ……という事は当然無いのだが。
そんなくだらない事を考えている間に通路も終わり、地下室の様な空間に辿り着いちゃいましたよ。
石壁に囲まれたその四角い空間は、どうやら物置の様だ。壁沿いに棚やら箱やらが置いてある。
あれこれ調べてみたらところ、蝋燭台やマッチを発見。そこで早速蝋燭を灯してみると、室内がほんのり明るくなった。更には天井に電球のソケットだけがあったので、以前にトマトマートで購入していた(面白がって全商品買ってしまっていたという事はヒミツだ)電球を填めた後、部屋の出入り口にあったスイッチを押してみたところ……きちんと点灯した。電気は通っている様だ。
物置の中を片っ端から漁ったところ、技の書や謎の葉っぱ、ついでにパパ上の若かりし頃の写真などをゲット。早速技の書を読んでみようとしたのだが、今までの技の書とは違い中国語で書かれていて、涼には読めない。むぅ、また秀玉さんに読んで貰おうっと。
さて、色々拾ったし上に戻るか♪……なんて寝惚けた事を言っている場合では無い。鳳凰鏡を探しているのでは無かったのか、貴様。
ここまであからさまな地下室を用意しておきながら、鳳凰鏡がここに無いという訳は無いだろう、いくら何でも……という事で、より念入りに探索開始。すると、壁際にある棚付近の床に、何かを引きずった様な跡を発見した。おそらく目の前にある棚を動かしたのだろう。試しにその棚を調べてみたところ、移動させる事が出来た。
棚が置いてあった元の場所を調べてみると、壁の色が一部違っている事に気付いた。……ますます怪しい。
こういうシチュエーションにおいては、部分的に色が違う壁があると壊してみたくなるのが人情。が、壊した結果イヤな物が飛び出てくるというケースも少なくはない。しかしながら、このゲームは別に推理系やホラー系のADVではないので何も恐れる事は無いでしょう。
……ポーの「黒猫」の影響受け過ぎ?
さて、破壊行動とくれば涼さんの得意分野。拳なり足なりで壁を打ち崩していただきましょう! ……ってのは流石に無理らしく、破壊用アイテムを探さなければならないのだが……そうだ、確か斧が置いてあったよな、ここ。
そうと決まれば話は早い。壁に立て掛けてあった斧を握り締め、容赦なく例の壁に叩き付けると、それは呆気なく崩れ落ちてしまった。へ、ヘンな物が飛び出てきませんように!
崩れ落ちた壁の向こうに現れたのは、病死したと教えられていた涼のお母さんのミイ……とかじゃなくて!(書いててイヤになってきた) 何やら金庫の様なものだった。それでも施錠はされていないらしくあっさりと開いてしまったのが少々拍子抜け。
金庫の中に入っていたのは円形の石板の様なもの。片面に鳳凰の彫刻が彫り込まれているところをみると、これが陳大人の言っていた鳳凰鏡に違い無い。やった!
鳳凰鏡を手に道場へと戻ると、福さんが待っていた。そこで鳳凰鏡を見せてあげたところ「呪いの鏡」だとか何とかで怯えだした。福さんとしては本気で怖がっているのだろうが、涼には彼がふざけている様にしか見えなかったらしい(笑)。「もういい」などと半ば呆れて、福さんの側からさっさと立ち去るのであった……。ちなみに、涼は18歳、福さんは26歳。このままで終わって良いのか福さん!
本当はこのまま街に出て「鳳凰鏡見付けたヨー!」と駆け回りたいが、藍帝に見付かるとマズいので(それ以前にそんな事は出来ません)、ここは一旦セーブ。そして早速陳大人に連絡を……と思ったが、もう日もとっぷり暮れていたので、それはまた明日にする事に致しましょう。
今日は12/14。今までのプレイ日記を元に日付を計算するとズレが出てくるのは確実だが、気にしない様に。実は一日中修行してた日などもあるのよ。
さて、朝一番に陳大人の所へ電話し、すぐに旧倉庫街の第8倉庫へ向かう。電話さえしておけば顔パスなのだ。
第8倉庫にて鏡を陳大人に見せてみると、やはりこれが鳳凰鏡だという事が判明。よし、これが藍帝に近付く手掛かりになれば……と考えていると、どうやって侵入したのか、やたらすばしっこいスキンヘッドの男によって鏡を奪い取られてしまった。
突如乱入したこの男、実は以前に涼と貴章のやり取りを盗み見ていた奇怪な人物。おそらくあの後も涼の行動を探っていたのだろう。
何が何でも鳳凰鏡を取り返さねばと貴章が追うも、人間とは思えない程に身軽な男はあっと言う間に二階部分へ。そして天井近くに吊してあったゴンドラに飛び乗り、今にも窓の外へと逃げてしまいそうだ。だ、大ピンチ!
……だが、こんな時にも冷静に事態を見ているのが大物、陳大人。すぐにゴンドラのスイッチ盤の事に気付き、そこでQTEが発生。貴章の叫びの直後、涼が素早くスイッチを押さなければならなくなる。……ちなみに、イベントに見ハマる余り、私はここで一度QTEをしくじった……。
失敗すると見事に鏡が奪われてしまうが、失敗しなければ聞けない台詞もあるし、直前からまたやり直しが出来るのでたまには失敗するのもいいかもねー(負け惜しみを)。
QTEに成功すると、鏡を取り落としてしまった男は即座に逃亡。何とか鏡を取り戻す事が出来る。更にその後、男はおそらく蚩尤門の手先である事、そして蚩尤門は「マッドエンジェルス」なる悪組織と関係しているらしい事を陳大人から教えて貰った。
……それにしても、いくら舞台が20年近く前でも「マッドエンジェルス」は無ぇだろ(笑)。
さて、藍帝が香港に向かったらしいという事を知った我らが涼さん。すかさず陳大人に「香港に行かせてプリーズ!」と頼んでみたものの……あっさりと却下されてしまった。子供がこれ以上危険な事に首突っ込むな、という事らしい。
相変わらず冷たい言葉を吐く貴章に「お前はテメェの親父(陳大人)が目の前で殺されても黙ってんのか!?」的な事を訴えるも、親子揃って取り付く島は無し。説得虚しく、放り出されてしまった涼さんなのでありました。陳大人のカバーッ!
陳大人とのイベントが終わった後は、自動的に自宅に戻って強制的に就寝。この時、妙な夢を見る事になる。
雪の降る中、鳥(鷹?)と鏡が登場するワケの解らない夢だ。……色付きの夢見るのはあんまり良くないって言わない?
翌朝、目が覚めるなり机の引き出しから預金通帳を取り出す涼さん。香港に行く費用を、との事なのだが……38000円ちょっとでは流石に無理だ。そこで、取り敢えずもっとも身近な大人である(笑)福さんに相談してみる事に。些か不本意だが、と涼が思ったかどうかは謎。
福さんに相談してみると、予想通り、稲さんに話してみよう、という展開に。このパターンは嫌な予感がする。
さて、稲さんを前にし「旅に出たい」と少し遠回しに切り出す涼。いきなり「香港行くから金おくれ」では拒絶されるに決まっている。
一方、稲さんは涼の旅の目的が心の傷を癒す為だと思ったらしく、少し不安気に行く当てを尋ねてきた。……だが、言えるワケ無いよ、香港だなんて……と答えるのを躊躇してたら! 言いやがった! 福原(福さんの事ね)の野郎が!
何を考えているのか、涼の代わりに「香港」とキッパリ言い切った福さん(このシーンはかなり笑える)。こうなると当然稲さんの逆鱗に触れる事になるワケで……結果、稲さんは自室に引っ込んでしまいましたとさ。
嗚呼、信じていた者達が率先して足を引っ張ってくるというこの状況を、涼さんは一体どうやって切り抜けるのでありましょうか。続く。
香港に行きたくとも八方塞がり状態の涼さんなのでありますが、ここは一つ、ドブ板にある旅行代理店に足を運んでみる事に決定。何か妙案があるかもしんない。
自宅を出て、いつもの様に山の瀬のお稲荷さんを除いてみると今日もめぐみちゃんが居た……のだが、タマがいなくなってしまったとの事。足が治ったので何処かへ行ってしまったらしい。
猫ってのはそんなもんじゃなかろうか、と思いつつもめぐみちゃんが可哀想なので探してやる事にした涼さん。取り敢えずは山の瀬近辺を念入りに探そうと、民家の庭先に不法侵入しまくっていると、あっさりと発見してしまった。
桜田(涼の友人)の家へと続く道路脇の階段を降り、更にその奥にある家の庭(物干し台がある所)へと行ってみると、ちょこんと座っているではないか。
あらまぁお前、こんな所に居たのかね。めぐみちゃんが心配するから帰ろうな……と話し掛けていた所、何故か原崎嬢が登場。……ええと、涼さんが言うのもナンですが、学校はどうしたの。学校は。
「めぐみちゃんには優しいのね」などと子供に軽く嫉妬する彼女を適当に宥めつつ(ひどい)、神社へと猫を連れ帰ったところでこの件は一件落着なのでありました。
それにしても、声優(本職じゃないけど)が極めて棒読みに近いせいか(笑)、原崎嬢が凄く淡々とした性格に見えてしまう今日この頃。
山の瀬を抜け桜ヶ丘地区へと向かうと、いつもの様に阿部商店前へと到着。久々にガチャガチャに挑もうとしたら、香港行きのチケットを買うのが先だと言って遊べなかった。……な、何ーっ!?
すっかり落胆したまま桜ヶ丘で色々と情報収集を続けていると、桜ヶ丘公園に到着。ああ、そういやこの間ここで原崎からコクられたっけなぁ、へへへ、とだらしない顔をしていると、山岸の爺ちゃんが居る事に気付いた。
山岸さんLOVEの身としては(前に劉さんと間違えたクセに)、ここはやはり声を掛けたい。なので旅行社の情報収集にかこつけて話し掛けたところ「コラ!」と叱られてしまった。修行の身で旅行とは何事か、というワケだ。
ち、違うよ、親父絡みで香港に行きたいんだよ! と必死に弁解した結果どうにか理解してくれた山岸さんは、「世界旅行社」をおススメしてくれた。戦友会の旅行時にいつも使うそうな。
山岸さんの情報を頼りに、ドブ板の世界旅行社へ行ってみる事に決定。実はドブ板にはもう一つ「アジア旅行社」という旅行代理店があるのだが、こちらの評判は散々だったので尚更だ。
世界旅行社に入るとスーツ姿の男性社員一名がにこやかにお出迎え。そこで早速香港行きについて相談したものの、どう頑張っても20万近くのプランしか無かった。……うっそぉ。
いくら評判の良い会社でも金が無ければどうしようもない。そこで、いまいち気乗りしないがもう一件の方も当たってみるかと向かったのが「アジア旅行社」。例の評判最悪の会社なのだが、背に腹は替えられんのですわ。
アジア旅行社の建物は、前述の世界旅行社に比べるといまいちパッとしない。旅行パックのポスターはベタベタ外壁に貼ってあるのだけれども。
一抹の不安を覚えつつ中に入ってみると……評判の悪いワケが直ぐ解った。カウンターにケバいねーちゃんがいるのだが、接客しようともせずに雑誌を読み続けてやがるのだ。
だが、お前客相手に何だその態度はコラ、なんて事は言わないのが涼さんの良いトコロ。客を客とも思ってなさそうな態度の女社員に声を荒げる事も無く、安いパックを希望してみると……それでもやっぱり十五万は下らない。完璧に予算不足だ。
頼みの旅行代理店すら惨敗に終わり最早為す術が無い涼さんは、失意のまま、自宅へ戻るのでありました……というか、この期に及んで「福さんにもう一度相談してみるか」と言ってる所を見ると、何のかんの言って福さんを頼りにしてるのね、涼さんったら。
世界旅行社に加えてアジア旅行社にまでフラれた涼さんは、再び福さんに相談してみる事に。稲さんは相変わらずお冠状態であるし、他に金銭について相談出来る人間など存在しないのだ。
福さんの部屋に行き「無理だったヨー」と泣き付いてみたところ、彼は予想外の行動に出た。自分の貯金を使ってくれと、ブタの貯金箱を差し出したのだ。
いやいや福さんそんなワケにはいかないが有り難く頂戴します、とあっさり貯金箱を受け取った涼は、辛そうな表情を見せる福さんに「良いのか」と念を押しただけで、殆ど何の躊躇いも無く貯金箱を割ってしまった。……せめて福さん自身に割って貰えよ……。
貯金箱のお金を合わせた結果、涼の所持金は七万とちょっとに。やったー! だいぶ増えたぞ! ……と喜びたいのは山々だが、それでも香港行きには全然届かない。
どうにかしてこの低予算で香港に行けないものかと福さんと二人頭を捻っていたところ、帰国子女である原崎辺りが詳しいのではないか、という話になった。よし、早速行ってみよう!
ドブ板へ向かい、原崎に格安海外旅行について尋ねてみたところ「船便なら安くつくのでは」、という返事。彼女の祖母が飛行機嫌いであるため、祖母とカナダに渡る時はいつも船を利用するのだという。カナダまでの船便って、時間的にどれ位かかるのかしらん。
何はともあれ、船便という手段を得た涼さん。早速世界旅行社に向かい「船便! 香港!」と強く要求してみたものの、何と世界旅行社では船便は扱っていないとの返事が。じゃあ、何処か船便を扱っている会社は知らないかと無茶を承知で縋り付いたところ、渋々ながらもアジア旅行社が扱っていると教えてくれた。……うわー、よりにもよってあそこかぁ。
アジア旅行社にて、例の態度悪過ぎ女社員に香港行きの船便、しかも一番安いプランについて尋ねてみたところ、69000円のものが存在した。よっしゃ、予算内!
行けるとなれば一秒でも早く出発したいので出来るだけ早い便のチケットが欲しいと訴えると、料金は前金で払えという。そこで速やかに金を払うと、3、4時間後にチケットを取りに来いとの事。こうして流れだけ書くとまったく解らないのだが、無茶苦茶に態度悪い女です。この社員。
ところで、この支払いシーンで思ったのだが、福さんから借りたお金って確か小銭だらけだった気がするのだが、いつの間にお札に両替したのだろう(笑)。
チケット受け取りまでの時間潰しを兼ね、一旦自宅へとセーブに戻る。そして福さんに経緯を報告すると、留守は任せてくれと力強いお言葉を頂戴した。
普段の会話やイベントを通して見る限りでは、福さんという男はどうにもヘタレっぽく描かれていて、シナリオの緊張感を緩和させる時がある。
が、実際に組み手をしてみると解るのだが、巌の内弟子であるだけあって武術の方は結構な腕。一応設定的には涼よりは弱い事になっているのだろうが、私が下手な所為もありうちの涼さんはいつもボコられているのであった……。
これらを総合して見ると、福さんはヘタレって言うより、所謂「天然」ってヤツなのだろうなぁ。
さて、チケットの料金を支払ったのは確か夕方四時のちょっと前。あれから自宅道場で技の練習をし、もうそろそろ八時になろうという頃。今家を出ればドブ板に着く頃には八時になってるでしょう、という事でいそいそと出掛けたのは良かったが……アジア旅行社、八時閉店だったよ……。
そういうワケで、結局その日はトボトボとお家に帰る涼さんなのでありました。
翌朝、福さんとの組み手を終えた後、ダッシュでアジア旅行社へ。出来る事なら本日にでも香港行っちゃうよ? 本気だよ? ぐらいの気合いを入れて。
「チケット!」と叫びながらアジア旅行社に飛び込んでみたところ(一部誇張表現があります)、どうも昨日と雰囲気が違う。あの態度悪い姉ちゃんはおらず、その代わりにカウンターに居たのは河童の様な髪型をした小柄な男。それに加え、店の隅にあるソファにはチンピラ風の男が二人。……な〜んか嫌な予感。
取り敢えずカウンター内の男にチケットの事を尋ねてみると、予想通り「そんなものは知らない」との答えが。
ンなワケあるか、昨日ここで頼んだんだぞと更に主張してみても、イチャモン付ける気かと返された挙げ句、例のチンピラ二名を嗾けてくる始末。
ああ、やっぱりバトル突入なのかぁ……と思いきや、そこまでは行かなかった。イベントの一環として、涼さんがチンピラ二名をノして下さいました。
その後、涼さんが強いという事を知った途端にカウンターの男の態度は一変。明日必ずチケットを渡すという事を約束させ、今日の所は勘弁してやる事に。
……それにしても、昨日の女はどうしたんだか。
チケット入手が明日へと延びてしまったのはまぁ良いが、朝一番にアジア旅行社に向かったお陰で、時間は未だ昼前。今日は一日何をして過ごせば良いのやら。
チケットを買ったのでお金も無いし、延々修行するのも大変だし……と、何となくドブ板をウロウロしていると、陶器屋さんである「ロシヤ」の前を通り掛かった。……そうだ、秀玉さんならあの技の書が読めるかもしれない。家の地下で見付けた、中国語で書かれたヤツだ。
思い立ったが吉日とばかりにそのままロシヤに飛び込み、秀玉さんに話し掛けてみたのは良かったが……フツーに世間話や孫の高文君の事を話すだけで、何も無し。更に秀玉さんを対象にしてアイテムを使ってみようと試みたものの、全く駄目だった。……何で?
その後、ドブ板中の中国人という中国人に読んで貰おうと頑張ったものの、全滅。やり方が悪いだけかもしれないが、正しいやり方が解らない、と最後の頼みでネット検索してみたところ……ナヌ? 第8倉庫に電話をして貴章に読んで貰うーっ? そんなんアリか!
そんなこんなでタバコ屋の電話から第8倉庫に電話、貴章に取り次いで貰いアポを取ろうとしたものの、用件を問われた涼さんが口にしたのは「陳大人と話したい」という台詞。ち、違ッ!
そしてそんな台詞がマズかったのでしょう、貴章から「お前に構っている暇は無い」などと言われたかと思うと、次の瞬間には電話は切れておりました……。
あのなぁ、「香港行きの件はもう諦めたから、ちょっと読んで欲しいものが」ぐらい言えよぅ、涼さん。
貴章から門前ならぬ電話口払いを喰らった後、やっぱりトボトボと自宅に帰還。すると庭を掃いていた福さんから、原崎が来ていた事を告げられた。一体何の用で……?
取り敢えずは稲さんに聞いてみようしたところ、仏間に入った時点でイベントに突入。原崎は仏壇に供える花を持って来たらしい事判明した。……巌が好きだった花を持って来たという事が効いたらしく、稲さんの原崎に対する好感度は見事にアップした模様。……地道に地固めしていく戦法で来やがったな、原崎嬢(笑)。
その後、道場で延々練習した後就寝したのだが……また不思議な夢を見た。可愛らしいお下げ髪の少女(原崎ではない)の夢なのだが……一体誰なのかしらん?
翌日は、起床するなりイベント開始。アジア旅行社に居た例の男……ジミー(中国系アメリカ人?)から電話がかかってきて、チケットの準備が出来たので昼の12時にゲームセンターに来て欲しいとの事。……は? 何でゲーセン??
チケットの受け渡し場所がゲームセンターとは何もかもが怪しいのだが、行かない事には始まらない。約束通りに12時にゲームセンターへと入って行ってみると、何か様子がおかしい。客どころか店員まで居ないではないか。
これが罠であるという事は承知しているが、ここでどういう手段に打って出るつもりなのかが未だ解らない。緊張感を張り巡らせつつ周囲を警戒していたところ……突如、何者かに飛び付かれる涼さん。ギャーッ!
涼の目の前に現れたのはジミーでは無く、何と、以前に第八倉庫で鳳凰鏡を奪い取ろうとしたスキンヘッドの男。あ? 何故コイツが此処に? ……などと考える間もなく、涼さんの目の前で香港行きのチケットを破り捨て……るならまだしも、く、食いやがった! コノヤロウ!
藍帝の事を知っている風な事を口走るスキンヘッド野郎は、自分に勝つ事が出来たならば藍帝の事を教えてくれるという。そうか、ならば叩き潰すまで! という事で、久々にバトル開始。いつもの様にサクッと倒し……たかったのだが……結果を先に言うと、負けてしまった。
実の所、このバトルの難易度はゲーム中で最も高いらしい。バトル場所の狭さはさる事ながら、敵がすばしっこいのだ。
だが、決して勝てないバトルではないと言うので必死こいて挑んだのだけれども、結局は負けてしまった。自分的には結構粘ったと思うのだが。
通常、バトルで敗北した場合は再挑戦となるのだが、この戦闘は別らしい。男が涼にトドメを刺そうとしたその時、何者かがゲームセンター内に飛び込んで来た。
その者とは……ふ、福さん!?
福さんの乱入により、スキンヘッド野郎はそのまま逃亡。が、ひどく痛めつけられた涼は身動きが取れず、福さんに支えられながら自宅へと戻り、その日は大事をとって寝て過ごす事と相成ったのでした。
スキンヘッドにボコボコにされた翌日。すっかり良くなったらしい(怪我なのに?)涼さんは、懲りもせず再びドブ板へ。まずは昨日の戦いの場となったゲームセンターに行き、店主に話を聞いてみる事に。
店主の仁藤さんは余程怖い思いをしたのか、あんな恐ろしい事は初めてだ、としきりに口にしていた。具体的にどんな目にあったかはよく解らないのだが、とにかく、巻き込んでご免なさい……。
さて、アジア旅行社のジミーとスキンヘッドの男はグルに違いない、という考えに至った涼さん。肩をいからせつつアジア旅行社に向かい、ジミーを詰問しようとしたところ……あ! 逃げるなコノヤロ!
忙しい事に、今度はジミーを追い掛けるQTEへ突入。
ジミーはドブ板を逃げ回りつつ進路妨害してくるので、画面に表示されるボタンを素早く押してそれを避けなければならない。
ちなみに、私はここで二回も入力に失敗してしまったのだが、かろうじてOKだった。
失敗した際、ぶつかって(ぶつかりそうになって?)転んでしまった同級生の女の子を軽々と起こしてやる涼さんを見る事が出来るのだが、それが何かかっちょ良い(笑)。
QTEが無事終了した後、ドブ板の往来でジミーを締め上げる涼さん……というシーンでDISC2は終了。お次は遂に最終DISCのDISC3へと移行するのであります。
DISC3冒頭のシーンは、DISC2に引き続きジミーを締め上げる所から。
一体どういう事なのだと問い詰めたところ、あの女社員が金を持ち逃げしてしまったのだという。
だが、それは飽く迄会社内の問題。客である涼には何ら関係の無い話なので再度香港行きの船便チケットを要求すると……なんと、アジア旅行社は不渡りを出して倒産してしまったので無理だと言う返事が。がびょーんっ。
それもこれもあのスキンヘッド野郎のせいで! という事で今度はその点に関して締め上げてみると、スキンヘッド野郎は「マッドエンジェルス」の一味らしいという話が出た。「マッドエンジェルス」というと、以前陳大人が言っていた、蚩尤門と関わりのあるという組織の名ではなかったか。
ジミーの説明によれば「マッドエンジェルス」は横須賀港の労働者を牛耳っているので、港で働いていれば新入りに「ご挨拶」があるとの事。つまり、接触するチャンスがあるって事か!
香港行きの道はいきなり絶たれた……というか物理的に喰われてしまったが、まだ諦めるワケにはいかない。
ここは何としてでも「マッドエンジェルス」に接近する……前に、今まで手抜きがちだった修行をみっちりやっておかなければならないだろう。何しろ、まだ中級にもなっていない技が大量にあるのだ。
思い立ったが吉日とばかり(そればっか)に駐車場で練習し、七時を迎えた時点で練習場所を道場に移そうと自宅へと戻った所、福さんが玄関で待っていた。涼が襲われて怪我をしたのはつい昨日の事だったのだ、心配するのも無理は無い。
福さんにはきちんと報告しておく義務があるだろう、と事の顛末を説明すると、福さんは「何も出来ない自分が腹立たしい」と自分を責め始めた。そんな事は無いって福さん! アンタは頼りになる人だ! ……とこんな時ぐらい力強く言ってあげれば良いものを、相変わらず無表情のまま淡々とした言葉で励ます涼さん。
……これじゃあ「涼さんの性格」って言うより「演出に難アリ」に見えてしまうのだが、どうか。
「マッドエンジェルス」との接触を図り、港で働く事にした涼。が、技の熟練度がまだまだ物足りないので、数日は駐車場と道場で修練の日々を送ってみる事に決定。
朝恒例の福さんとの組み手を終えた後、いつもの様に山の瀬の逆を駆け下りているとお稲荷さんでめぐみちゃん発見。そういや最近猫に餌あげてなかったなぁ、と近寄っていったところ、イベントになった。
めぐみちゃんの言う事にゃ、猫がお稲荷さんのお社(小さいモノです)の屋根に登って降りて来ないというのだ。
猫ってヤツは高い所でも平気なんだよ、と説明してやっていると、猫はあっさりと屋根から降りて来た。こんな事が出来るんだからもう足は完治しているなぁ、とか話していたら、原崎登場。まためぐみちゃんに嫉妬するのか、と思いきや、彼女も猫の事を気に掛けていたらしい。もう足も大丈夫ね、という事で呆気なく帰ってしまわれました。
その後は、ほぼ終日修練修練。
何故か一台も車が停まっていない謎の駐車場や、家の道場でひたすらに技を磨く日々なのでありました。
折角だから、シナリオ進めないままで年を越してみようかなぁ。
ちなみに、クリスマスが近付いてくると、ドブ板をサンタクロースが練り歩き始める。最初発見した時はかなりビックリだ。
そんなこんなで、暫く修練のみ(たまにガチャガチャ)を繰り返す毎日を送っていた涼だったが……12/26の晩、事件は起こった。
いつもの様に駐車場で修練を続けているうち、いつしか晩の7時を迎え、ここで一旦切り上げて続きは自宅の道場でやるかぁ……と桜ヶ丘方面へと続く裏路地へと向かったところ、ゲームセンターの前で、同級生である田嶋嬢に呼び止められてしまったのだ。
田嶋は原崎の親友で、かなり気が強く、毒舌(少なくとも涼に対しては)。ここ数日夜になるとこうしてゲーセンの前でず〜っと立っている様になるのだが、話し掛けると妙に喧嘩腰の返答が来て正直ムカつくので(笑)、あまり関わらない様にしていたのだ。
……が、珍しい事に、今回は彼女の方から涼に声を掛けてきた。
何かイチャモンを付けられるのだろうかと警戒しつつ話を聞いてみると、原崎についての事だった。
原崎は今現在桜ヶ丘公園に居るらしいのだが、どうも様子がおかしいのだという。更に自分では声を掛け辛かったので、涼が行ってみてくれ、との事。
親友の田嶋が声を掛けられなかったのだから、涼なら尚更だと思うのだが……そこはそれ、女子同士の本能的な連帯感の成せる技。必要以上に友人の色恋沙汰に首を突っ込んでくるアレだ(何か嫌な事でもあったのか)。
結局、涼さんは桜ヶ丘公園に向かう事にしたのでありました。
桜ヶ丘公園に近付くと、自動的にイベント開始。公園から嗚咽が聞こえてくるではありませんか。
『うわーやだなー、泣いてるよオイ』(ひどい)などとウンザリしつつ公園へ行ってみると、一人ベンチに座り、原崎がおいおい泣いていた。
原崎が言う事にゃあ、前に聞いていた様に、彼女はいよいよカナダに戻らなければならなくなった模様。なので、「芭月君と離れたくない!」との事で泣いていらっしゃるワケですが……そんな事言われてもなぁ(笑)。
例えここで「行くな原崎!」と言ったところで、涼さん自身は香港に行く気マンマンなので説得力ゼロだし、それ以前に原崎とイチャこいてる場合でも無いし。
こういう時は何と言うべきなのかがさっぱり解らない涼さんに対し、原崎は今だけは一緒に居てくれ、という。それぐらいだったら……って事で原崎の横に座ると、寄り添って来る原崎。更に、「このまま時間が止まれば良いのに」みたいな意味合いの事まで呟く始末。
うーわー、個人的に駄目なんだよー、こういうベタなシチュエーションはーっ!
そんなワケで、原崎とのイベントはここで終了。
このイベントが終わると、自動的に一日が終了するのでございました。
毎日修行を続けてきたものの、いい加減飽きてきましたよ、という事で少しだけシナリオを進めてみる事に。……ええと、港で働きつつマッドエンジェルスの事を探るって話だったな、確か。
久々にやって来た港は相変わらず賑やか。フォークリフトや人が忙しなく行き交い、鳩を追い掛け回す事も出来るこのリアルさ(それだけか)!
……とにもかくにも、そんな港で職を求めてウロついてみたものの……どこもかしこもつれない返事。高校生は雇ってない、とか言われちゃうし。フ、フケ顔でも駄目?
職を求めて彷徨っている内、知らぬ間に、倉庫街の奥の方へと向かっていた。そういやこっちにも倉庫があったよなぁ……と進んでみると、突然イベントが始まった。
涼の前に現れたのは、ゴロー。初めて港に来た日、カツアゲしていた所を涼に見付かり、お仕置きされたリーゼント野郎だ。相変わらず変なシャツを着ている。
涼にノされたあの日から、彼にとって涼は兄貴分になったらしい。働き口を探してるんだけど、と言うと、涼の為に一肌脱いでくれるそうな。有り難い。
「ア〜ニキ〜〜ィ」と妙なイントネーションで涼を呼ぶゴローは、このゲームにおける数少ないお笑い担当人物(笑えるかどうかは別問題として)。ノリが悪い涼に肩透かしを喰らわされつつも、涼の力になろうとしてくれる。
基本的には良い人なのだろうが……未だに「カツアゲスポット」などと口走っている所をみると……ちょっと不安。
そんなこんなで、仕事を見付けて来てくれるというゴローの言葉に甘える事にした涼。
彼とは明日の昼12時に第1倉庫の前で待ち合わせる事にして、今日のところはドブ板に戻り、残りの時間は修練に費やす事にしたのでありました。おっ、今回は短いですよっ?
翌日、ゴローとの待ち合わせの為に早速港に向かった涼。第4倉庫(港で唯一練習が可能な場所)で練習したり、ガチャガチャをしたりと適当に時間を潰し、12時間際になったらいざ第1倉庫へ。
倉庫の前でボサーっと待っていると、約束通りにゴローが姿を表した。
……が、来たのは彼一人ではない。見覚えのある女の子が一緒に居る……って、あ、お弁当屋の麻衣ちゃんだ。スカートもすっかり短くなっちゃって。
バイト先を見付けたというゴローは、自分が探し当てた様な口振りだったが、実際に見付けてくれたのは麻衣ちゃんの方。弁当配達のツテで、「アルファ貿易」という会社を紹介してくれた。なになに、「アルファ貿易」の「矢田さん」って人の所に昼の2時頃に行けば良いのね。
……ところで麻衣ちゃん、ゴローとはどういう関係? 思いっきりタメ口でドツいてるけども。
折角の麻衣ちゃんの紹介を無駄にしないように、指定の時間通りに「アルファ貿易」の事務所へ。すると、中にはいかつい顔をしたオジさんが一人居た。この人が矢田さんだろう。
ども、ホクホク弁当さんの紹介で来ましたー、と軽く自己紹介したところ、早速仕事を教えるからといって外へ連れ出され、倉庫街のとある一角へと連れて来られた。
そこで突然「フォークリフトの運転をした事があるか」と尋ねられたものの、そんなワケはない。勿論私自身も経験無い(それはここでは無関係)。……って事で正直に答えると、途端に苛立たしげな態度を見せる矢田のオッちゃん。
……あのなぁ、運転出来る人が欲しかったんなら最初からOKするなや! ……って、無理言って紹介して貰った手前、そんな口は叩けませんよ、涼さん。
涼が即戦力にはなりえない奴であるという事を知った矢田さんは、「マーク」という黒人さんを呼びつけると、自分は何処かへ行ってしまった。ここからはマークがバイトでの師匠になる。いい人です。
取り敢えず今日はフォークリフトの練習から、という事で、マークからマンツーマンで運転の手ほどきを受ける。Rトリガーが前進、Lトリガーが後退、アナログorデジタル方向キーがハンドル、Aボタンでリフトの上げ下げ……ふんふん。
ひとしきりボタン操作を習った後は、いよいよ荷運び練習。荷物の下にリフトを突っ込み、Aボタンで持ち上げ、目的の場所に着いたらまたAで降ろす。荷物は白線内に置く事……って、え? 一人で終業まで練習してろって?
そんなワケで、今度はマークにまで置いてけぼりにされた涼さん。今度は一人で荷運びの練習をする事に。
フォークリフトの操作はそんなに複雑なものではないので、慣れてしまえば楽。個人的にはアナログ方向キーよりもデジタルの方が微調整をやり易い気がした。行き過ぎないという点で。
夕方も五時を回った頃、終業時間と共に練習も終了。明日から本格的に仕事を与えられるらしい。
じゃあお疲れさんでしたー、と事務所を後にしようとすると、外でマークが待っていた。仕事は十時からだが、仕事の前にやらなければならない事があるので九時までには来い、との事。解りました、師匠。
マークと別れた後、暫く港で聞き込みをする事にした涼。本当はドブ板へと帰ろうとしたのだが、バス停に行く途中で強制的に港へと戻されてしまったのだ。もう暫く情報収集しろ、って事らしい。そうか、真の目的はバイトじゃなくて、マッドエンジェルスの手掛かりを得る事だったもんなー。
そんなワケで暫く港をウロウロしてみたものの、いまいち協力な手掛かりが無い。取り敢えずヤバい組織らしい事は窺えるのだけれども。更に、途中ゴローを見掛けたので彼に尋ねてみたところ、その名前を大きい声で言っちゃ駄目だと 叱られてしまった。むぅ。
一体どうすりゃ良いのだー、と顔を顰めながら歩き回っていたところ、唐突にイベント発生。以前にコーヒーを奢った事があるホームレスのおっちゃんが、暴走族らしき二人組からバイクで追い回されているではないか。
虐げられている者を見捨てる事などする筈も無い涼は、迷う事無くおっちゃんの元へ。そして悪人共に向かってこう言ったのさ。「弱い者いじめはやめろ!」ってな。
……いや、言ってる事は正しいんですが、何か場に合って無いというか何というか。もっと他に相応しい台詞がある様な気がゴニョゴニョ。
それはともかく、おっちゃんを庇った事により、二人組からチキンレースを挑まれる事となった涼。おいおいバイク乗れるんですか? と思ったものの、自分が勝ったら二度とおっちゃんに手を出さない事を約束させた上で、挑戦を受けて立つ涼。乗れるのか。
ここでチキンレースのミニゲームか? と思いきや、実際にあるのはQTE。チキンレースの最中、相手とその仲間が色々妨害してくるので、コマンド入力でそれを躱していかなければならない。入力に全て成功すると、相手はボッチャンと海に落下し、その仲間も何処かへ逃げて行ってしまうのだった。
その後、気を取り直して再び倉庫街を彷徨ってみるも、結局有力な手掛かりは無し。おそらく今日はもうこれ以上は先に進めないだろう、と判断し、バスに乗ってドブ板へと戻るのでありました。さー、明日からバイトだー。
バイト初日の朝、涼さんは七時半に起床。九時前には来いとマークに言われてたのでいつもより早起きなのだ。
……早起きって言ったって、八時半に起きてた今までが変と言えば変だったのだが。
さて、今までは比較的自由に時間を使う事が出来ていたが、バイトを始めてしまうと、その自由度も格段に落ちる。詳しくは順を追って説明するが、取り敢えずは、起床直後に自動で港へと向かってしまうのだ。つまり、昼間の自宅や山の瀬、桜ヶ丘、ドブ板を一切散策出来なくなってしまう、というワケだ。
時間的な理由で、福さんとの組み手も不可になってしまう(自宅に戻れるのは福さんが道場にいない時間帯)のがちと痛いかも。
強制的に港に移動させられた後も、ゲームは暫く自動で進んでいく。そんなバイト初日に朝から何をやらされるかというと……何と、フォークリフトでのレースだった。バイト連中のフォークリフト操作の腕を上げるため、マークが主催してるっぽい。
……仕事の前にやる事、って、この事だったのか!?
有無を言わさず参加させられる事となったレースだが、ルールは簡単。バイト仲間4人と争いつつ定められたコースを3周すれば良い。これはフォークリフトの操作により一層慣れるためのミニゲームなのだ……と思いたい。激しく。
ちなみに言い出しっぺのマークはレースに参加せず、スタートとゴールの合図をしてくれます。
そんなこんなでレースは終わったのだが、結果は見事5位。つまり、ビリ。マークがくれた賞品(参加賞?)はフォークリフトのフィギュアだった。5位だったからか、NO.5のフィギュアだ。
そもそも、コースも解らないのにいきなり勝てるワケないじゃん! とか言って下手さを誤魔化してみる。大丈夫、明日はちゃんとやるから!
……明日もやんの? これ。
レースが終わったら、いよいよアルバイトの始まり。初日の仕事は、旧倉庫街入口付近に積んである木箱を第18倉庫に運ぶ事。ノルマは10個。
バイトの作業時間は午前中は10:00〜12:00、午後は14:00〜17:00と実にユルユル。昼休みが二時間て。
が、モタモタしていると仕事時間はあっと言う間に終わってしまうので、一切気は抜けない。実際、未だに慣れないフォークリフトの操作に手間取っていたら、午前中に運べた荷物はたったの二つだった……ヤバイ。
お昼のサイレンが鳴ると同時に、作業は強制的に中断されて昼休みに突入。昼休み一時間返上すっから仕事させてくんないかなぁ……と焦っていると、自動的にイベントに突入してしまった。何と、マークが不良共(笑)に絡まれているではないか。
マークを襲っていた連中こそ、涼が探しているマッドエンジェルスの構成員。だが、この際相手が誰だろうが関係無い。多勢に無勢というその性根が気に喰わんとばかりに助けに入ったところで久々にバトル開始。マッドエンジェルスのメンバー二人が相手だ。
ふん、いつもの様に蹴散らしてくれるわ! ……と思って挑んだのは良かったが、情けない事に一回負けてしまった。一人はすんなり倒せたのだが、もう一人が妙に打たれ強く、しかも回避が難しい技を仕掛けてきやがって手こずったのだ。
が、流石に二回目ともなると何となく対処法が解ってくるもので、大してダメージも受けずに倒す事が出来た。……まぁ、やり直す度に涼が打たれ強くなるとシステムになっちゃあいるんですけどネ。
戦闘後、マークに話を聞いてみると、誰と勘違いされたのか、マークはマッドエンジェルスを嗅ぎ回っているという誤解を受けたらしい。あらあらそれは迷惑な話ねぇ……って、ちょっと待て。もしかしてそれって、涼の事では無かろうか……。
ついでにこの時、マッドエンジェルスと陳大人の一派が対立しているらしいという情報も入手。苦労してんのね、貴章さんのパパ上(その言い方はちょっと)。
慌ただしい昼休みを終え、14:00になると、午後のお仕事が始まる。とにかく午前中に運べなかった分意地で荷運びせねば! ……と気合いを入れてお仕事を続けていると、第18倉庫に入った所で急にイベントが始まってしまった。な、何なの!? 今仕事で大変なんだから!
荷物を運びながら倉庫に入った涼を出迎えたのは、船員らしい外国人が数名。「ボーイ、お仕事ご苦労サン」って、あ、ども、お疲れ様っス。……え? 金寄こせ?
これが以前にジミーが言っていた「ご挨拶」なのだろうか、外国人達は涼をカツアゲしたいらしい。が、そんな事に応じる涼さんでは無いので、当然ながらバトル発生。何やら忙しい日だなぁ。
今回の相手は三人で、彼等に囲まれた状態で始まる。前回のバトルで苦労したので警戒しつつ、取り敢えず先制とばかりに「疾風」(跳び回し蹴り)を放ったところ、あっさり二名がダウン。更に残り一人にも適当に蹴りをお見舞いしたところ、あっさり勝ってしまった。ほえー。
何が何やらのままバトルが終わり、慌てて荷運びを再開してはみたものの……相変わらずモタつきの多い操作で上手くいく筈も無く、最終的に運べた荷物は6個程度。……ま、マズイ。
17:00を迎えると自動的に「アルファ貿易」事務所内で矢田さんに給料を貰うシーンになるのだが、案の定、ノルマ未達成を理由に怒られた。ごめんなさい……。
ノルマをクリアすると給料が上がっていくそうなので、明日はもっと頑張ろうと思う。うん。
本当はこの日はまだまだやった事があるのだが、ちょっと長くなり過ぎなので、続きは次回に。