前作の「Ultima 恐怖のエクソダス」同様、PC産のRPG「Ultima4 Avatar」のアレンジ移植。世界の導き手たる聖者「アバタール」となるべく、勇者は旅に出る。
最終的な目標を冒頭で与えられ、それを果たすべく旅を続けていくというスタイルは、今見ても斬新。自由度が高いため、第一に何を為すべきかを自分で考える事も出来ます。
得た情報を整理しての謎解きや、行動により徳が上下するシステム。そして徳と原理に対する理解など、自分の頭で考える事によりゲームを進めていくという点は、「シナリオ上を歩きつつLVを上げて敵を倒す」という流れよりも、より一層ゲームに参加している気分になるのでは。
「恐怖の〜」とは違い今作のグラフィックは美しく、システムもだいぶ改善されているので、騙されたと思って是非一度どうぞ。
嫌がらせで妹に買ってやったんです。数年前のクリスマスに。
「これやって立派な聖者になれ」って。クリスマスに。
なのに、何で私がプレイしようとしているのだろう。クリスマスじゃあないけど。
そんなワケで「Ultima 聖者への道」プレイ日記開始。
FC版Ultimaと言えば前作「恐怖のエクソダス」もそうなのだが、あっちはオリジナル(PC版)の3が元ネタであるのに対し(「移植」って言っていいの?)、こっちは4の移植作品。
お陰様で、「恐怖の〜」をクリアして以来、レトロゲーにおける多少の理不尽さはまったく苦にならなくなった私だが、今回はどういう具合に精神を鍛えてくれるのか楽しみ。ごめん、嘘ついた。全然楽しみじゃない。
さて、タイトル画面。画面いっぱいに描かれた青い書物を背景に、ババーンと「Ultima」の文字が。サブタイである「聖者への道」の表記はなく、下の方に「PUSH START」の表示があったので仰る通りにポチっとな(古)。新規データ作成するのだが……え? 表示速度? 1〜9まであるが、どっちが速いのか解らないのでとりあえず間を取って5にしとくか。
その後、名前を入れたらいざゲーム開始。名前は……ナイショ(笑)。
まず初めに。今回のプレイ日記は主人公なりきり1人称でやります。以前にwizのプレイ日記でやった時は後で読み返して死ぬ程恥ずかしかったが、案外そっちのがやり易かったりするのね。
それでは、本編スタート。
「私達は長い間あなたをお待ちしていました。旅が始まる前に、あなたの進むべき道を占いましょう」
……という言葉と共に始まった私の冒険。どうやらこれで職業が決まるらしい。
職業ぐらい自由に選びたいのだが、そうもいかないらしい。融通が効かん世界だ。
Q1:あなたは金貨を10枚届けるように命令された。その途中ひどく貧しそうな物乞いにあった。あなたは誠実に命令を守りそのまま金貨を届けるか? それとも優しさを示し一枚足りなくなることを覚悟して金貨を与えるか?
のっけから嫌な質問が来たものだ。そりゃあ恵んでやりたいのは山々だが、仕事をこなせないと次の仕事貰えなくなっちゃうので、ここは仕事優先だろう。
Q2:あなたは恐ろしい化け物を倒したが、それを見た人はいなかった。ある日、貧しい戦士が化け物は自分がやっつけたと話していた。あなたは公平さのもとに自分のやった事だと言うか? それとも謙虚を示し、そのまま黙っているか?
自分で言うのもなんだが、私ほど自己顕示欲の強い人間はいない。言うに決まっている。
Q3:いかにも強そうな戦士があなたの食事を寄越せと言ってきた。あなたは勇敢さを示し断って戦うか? それとも献身を示し腹をすかせた彼のために自分の食事を差し出すか?
食べ物で喧嘩するのは勇敢とは違う気がするが、私だって空腹なんだから戦う。
Q4:若い頃あなたはある女性と結婚すると誓った。今、崇高なる戦いに赴くあなたにその女性が結婚してくれと言ってきた。あなたは名誉のために誓いを守り結婚するか? それとも清らかさを示しそのまま戦いに赴くか?
約束してたんだからするだろう、そこは。
Q5:では、次のうちどちらの生き方を選びますか? 何者をも欺かないか、それとも人を差別しないか?
嘘も方便と言うので、後者。
Q6:あなたがより大切だと思うものを選ぶのです。公平か、名誉か。
公平……と言いたいところだが、なんか『名誉を選べ』って神託があったんで名誉でひとつ。
「道は示されました。さあ、我等の王がお待ちです」
気が付くと、私はどこぞの城の王の間にいた。目の前には謎の王様が立っている。
ちなみに、私の職業は「騎士」に決まったようだ。鎧がピンク色なのが激しく気になる。
「ようこそ。アバタールを目指す者(主人公名)よ。私はロードブリティッシュ。ここはブリタニア。暗黒の時代は過ぎ去り、今平和がある。しかし人々の心に悪がある限り、いつか平和も終わりを告げよう。我々は、終わりなき平和のために8つの『徳』を極め、そして、全ての知識を身に付けた聖者『アバタール』を求めている。(主人公名)よ、アバタールとなって我々を光ある未来へと導いて欲しい。さあ、アバタールへの旅を始めるのだ!」
何だその他力本願全開の命令は。御免被る! ……と言いたいところだが、この世界に来た以上それをやらない事にはどうしようもないので、アバタールを目指してやる事にする。
王との会話が済んだら、その片にいる兵士連中と会話。要約すると以下の話が聞けた。
・「王はいつもロードブリティッシュ城にいる。経験値を積んだら必ず会いに来い」
・「この国ではムーンゲートで旅する。右の月は現れる時、左の月は行き先を示す」
・「アバタールになるには先ず8つの徳を究めろ。徳とは善き行いによって身に付く」
・「まず、街を巡って仲間を探すことだ。疲れたら宿屋で休み、旅の記録を書き留めよ」
・「街の中の宝箱を許された時の他に開けてはいけない」
これらの中で何げに大事なのは一番下。一般的なRPGに慣れてしまうと無意識に開けてしまいそうなので恐ろしい。勇者はどうかしらんが、聖者は人のものに勝手に手を付けたりはしないのだ。
また、この旅(ゲーム)での「会話」は超重要。旅のヒントは全て人々との会話にあるので、全ての会話をメモするつもりで旅に臨む事をおススメする。ところで誰に話しとるんだ、私は。
「ここは名誉の街、トリンシック」
なぬっ!? 今の城って「ロードブリティッシュ城」(通称"ブリ城")じゃなかったのか!?
トリンシック
狐に抓まれたような心持ちになったものの、気を取り直して情報収集。例え子供でも有力な情報を持っている可能性があるので、その辺りをウロついている子供を補導、尋問したところ、
「僕のおじいちゃん畑にいるんだ。ルーンの事を知っているみたい取り入れの時に聞いてみて!」
のっけから超有力情報が。そこで早速畑にいるご老人のところに行くと……
「今、種を撒いたんじゃ。芽が出るといいのう」
駄目だ、話にならない。とりあえずは「取り入れの時」とやらを待つしかないのか……。
その後、街中で情報収集した結果、それなりの成果はあった。以下それを記しておくとして、今日のところはもう宿屋で休もう。
いや、別に体力は減ってないから記帳(セーブ)だけさせて貰うとするか。
【今回の収穫】
・「神殿の瞑想はアバタールへと繋がる。神殿は南にある。まずルーンを探せ」
・「勇気と真実から名誉は生まれる」
・「ダンジョンの奥には祭壇の部屋がある。そこで石を置く」
・「名誉とは誓いを守り抜くこと。そうしているか?」→Yes→「なら、盗みをしてはいけない」
・「観測機を持ってるか?」→No→「ジェロームの酒場でチップを弾め」
・「街の近くには必ずムーンゲートがあり、この辺りには南の川の向こうにある」
トリンシックで準備を整え、街の人が勧める通りブリ王の所に行ってみる事に。ムーンゲート(以下MG)を利用するとひとっ飛びというので、まずは出現位置らしい南の川の向こうを目指す。
秘密の書物(攻略情報ともいう)を紐解くと、トリンシックのMGからブリ城付近に行くには、右が三日月の状態の時に出るMGに入れば良いらしい。が、予想外に月齢の変化が早いので、ボヤボヤしてたら間に合わないかもな……っと、おお! 敵が襲撃してきたぞ!
戦闘は基本的に前の冒険(「恐怖のエクソダス」)での戦闘と同じなのだが、今回は逃亡可能になっているようだ。だが、戦闘から逃亡すると「勇敢さ」の徳が下がると風の噂で聞いたので、正々堂々と戦う事にする。敵はそんなに強くないし、微々たるものだが金も貯まるし。
襲ってきたモンスターを片付け目的地へ。MGが出現するのは左の月が月齢9ぐらいの時(攻略サイトで調べた)らしいので、静止してても敵とエンカウントする仕様に耐えつつひたすらに待っていると、念願のMG出現。喜び勇んで飛び込んだのは良かったが……なんか、飛び込む瞬間に右の次が三日月から姿を変えてしまっていたような。
MGが開いた先は、岬のような場所だった。潮風が何とも心地よい。
東の方に見えるのがブリ城なのだろうか、それにしてもなんかショボいような。
「誠実さと魔法の街ムーングロウへようこそ!」
ムーングロウ
私はただブリ城に行きたかっただけなのだが、何という仕打ちか。
まぁ、月齢間違えてMGに入った私も悪いのだが。三日月かと思いきやグズグズしてるうちに新月になっちゃってたらしい。
この街は魔法の街というだけあり、薬草屋や魔法の記述所がある。前者は文字通り魔法の触媒として利用する薬草を売っている店であり、後者は新たな魔法を発見した際に登録して貰う場所だ。
この世界で魔法を使うには、前述した通り薬草を使う。薬草は数種類存在し、魔法によって使用する組み合わせが異なる(最低2種必要)。1回の魔法使用につき触媒とする薬草を1つずつ消費するのだが、当然、必要とする薬草が一つでも不足していればその魔法は使えない。
また、基本的な魔法はゲームスタート直後の時点で(薬草さえ入手すれば)使用可能であるが、旅の途中では新たな魔法の名前や触媒となる薬草の情報を提供してくれる人もいるので、新たな魔法を知った場合は、まず記述所にて魔法名と触媒の薬草を登録する。すると、薬草さえ持っていれば、晴れてその魔法を使用出来るようになるわけだ。
……と、いう事で、とりあえずは回復魔法「ヒール」の触媒である「にんにく」と「くものいと」を購入。これらの何処が薬草か(特に後者)と問われると実に困るのだが。とりあえず10個ずつ購入しておこうか。
ところで、この世界の薬草屋は漏れなく目が不自由な人物が一人で切り盛りしているのだが、購入の際、代金を提示した後に「私は目が見えないので代金をここに置いてくれ」と言ってくる。
実は、この時に支払う金額は思いっきり買い手の自由。例えば代金を30GP支払うよう提示されたとしても、支払うのは1GP、という非道な事も出来てしまう。
この技(?)を使えば当然薬草にかかるコストを抑える事が出来るのだが……こんな事をして、聖者になれるワケがない。それどころか寧ろマイナス評価になってしまうので、ずるっこしないでちゃんと払うのが正しい生き方なのだ。クリア遠ざかっちゃうし。
さて、この街に入ってからちょっと北に向かうと、魔法使いの女性がぽつんと立っていた。情報を得ようと話し掛けたところ「マリア」と名乗った彼女は「退屈だから」という理由で旅に同行したいと言い出す。うーむ、理由はアレだが一人旅も寂しいので連れて行く事にしようか。若い娘だし。恋が芽生えたりしたらどうしよう。アバタール目指してるのに。
その後、「嘘が誠実さに勝る事は絶対にないんだ! 君は誠実であるように努めているかい?」
……と、アツく語る青年に影響されてしまった私は、街外れの少女から「あなた、私のお友達?」と訪ねられた際、大人げなくも「いいえ」と答えてしまった。いくら子供相手でも嘘を付くのは良くないしな。
それにしても、バージルという青年が「あるところで凄いものを見付けた」とコーフン気味に語った挙げ句「だめだめ、まだ教えないよ! 情報を聞いてきてね!」とぬかしたのだが……この態度は誠実と言い難いんじゃないのか? ねぇねぇ。
【今回の収穫】
・「MGを使うには橋の向こうの岬で待て。左の月が真っ暗な時に現れる」
・「誠実さの神殿は北の島にある。まずルーンを探せ。誠実さを示す青い石はデシートのダンジョンにある」
・「あなたの旅はアビイスへと向かう。そこであなたは『教典』を目にする」
・「誠実さとは真実より生まれるものです」
・「ここはブリタニアの東、ベリティー島という」
今回得た情報をまとめると、こんな感じか。その他、治療所にいた病人が、
「ライキュームのナイジェルのレザレクトの魔法さえあれば……」
と苦しそうに言っていたので、これもメモしておいてあげよう。
ロードブリティッシュ城
今度こそ「ロードブリティッシュ城」に到着。以後「ブリ城」。
それにしても、OPで来た時とは城の構造がえらく違うような……ま、いいか。
立派なブリ城内部で情報収集。流石名君のお膝元だけあって有益な情報だらけだ。
「諦めずに何度でも善き行いを重ねるんだ。そうすれば少しずつでもアバタールに近付くぞ!」
……なんて励ましを貰ったり。本当にその通りなんだよな、今回の旅は。
城の1Fを探索していると、厳かな雰囲気の部屋に出た。そこには「ホークウインド」という人物がいて、8つある徳の究め具合をそれぞれ教えてくれたのだが、まだ序盤であるためか「どちらとも言えぬ」という判定結果が多数。
それでも、戦闘をそこそここなしている為か「名誉」と「勇敢さ」は「示しつつある」だった。そして、日頃の自己顕示欲の強さを見透かされていたのか「謙虚さ」だけが「謙虚さを示せ!」と喝入れ対象に。むむむ。
ちなみに、悪さばっかりして徳を下げまくった状態で見て貰うと罵られてしまうそうな。……ちょっとその様を見たい気もする。
ちなみのちなみ、このホークウインド氏には何度も会いに来た方がいい、との事。
その後、武器は弓と剣を同時に装備可能らしい事を聞き目からウロコが落ちまくったり(今まで剣しか装備していなかった)、台所でつまみ食いを誘われ丁重にお断りしたりと、充実したりしなかったり。
「人に何か聞かれたら、答えに注意する事だ」
という忠告は本当にそう思う。変な事を答えるとすぐに徳が下がってしまうのがこの世界の恐ろしい所だ……。
【その他の収穫inブリ城】
・「コーブという村があるらしい。ベスパーの酒場のオヤジが詳しい」
・「それぞれの徳を示すルーンがある。それは神殿のカギであり、町にある。また、それぞれのダンジョンには石がある」
・「ムーンゲートは2つの月に関係している。行き先は右の月で決まる」
城での情報は今のところこのくらい。ところで、城に居る「テド」という名の女性に話し掛けると「トレマー」という魔法を教えてくれた。が、恐ろしい魔法であるためか彼女が知っているのは名前だけであり、肝心の薬草は彼女の3人の兄弟が知っているらしい。皆、名前に「テド」が入っているとの事。覚えとこ。
ブリテインの町
次にお邪魔したのはブリ城のすぐ側にある「ブリテイン」の町。ここには唄を愛する吟遊詩人の「イオロ」が居るのだが、彼に話し掛けると「貴方も唄が好きですか?」と問いを投げられた。うん、まぁ、どっちかって言うと好きな方かな、と答えたらば。
「それはいい。是非一緒に旅しませんか?」
ええと、それは楽しく唄いながら旅をしましょう、という解釈でいいのか?
そういうワケでイオロを仲間にしたよラララー。
なんかあんまり能力とか全然考慮せずに片っ端から仲間にしてるよなルルルー……ええい、もう止めだ。鬱陶しい。
とにかく、マリアとイオロを引き連れ町中で情報収集開始。すると……
「ルーンがないと神殿に入れないんだ。優しさのルーンは宿屋の階段の近くにある」
……との情報をゲット。
ふむ、ルーンが神殿のカギだという話は本当のようだ。そして優しさのルーンは宿屋の階……えッ!?
危うく聞き流すところだった重大情報を頼りに、問題の宿屋へGO。階段周りをゴソゴソと調べてみたら、ありましたありました! 階段の右側に、フツーに! 誰だこんな所に捨てたの!
【その他の収穫inブリテイン】
・「ルーンと石は8つある」
・「他の人を理解することが優しさ」
・「ダンジョンには不思議な宝珠があった。触ったらHPが減ってしまった」
・「デスパイスが北の山の中にある」
・「デスパイスには優しさの黄色い石があるそうだ」
・「町を出て東の方、橋を二つ越えた所に神殿がある」
GMを利用し「ミノックの町」を目指……したところで、肝心のロードブリティッシュに謁見してない事に気付く。
まぁいい。そのうち嫌でも行くだろう。
ミノックの町
「ここは献身の町ミノックだ。東側の山を越えた海岸に満月のムーンゲートがあるぞ」
町の紹介の直後に旅立ちの方法を言われると、何だか「お引き取り下さい」と遠回しに言われてる気分になるのは被害妄想なのか。
いや、この町をスタートとした場合の視点に立っているのは解っているが。
この町の北東部には治療所があり、そこにはジュリアスと名乗る男がいた。貧しい人を助けているという彼に手助けを求められたので了承すると、「ありがとう。旅して多くの人を助けないか?」というお言葉が。おお、仲間候補だったのか。……だが、すまん。あと一人は女子だと決めているのだ。
ちなみに、このジュリアス氏、オリジナルの方では女性だったらしい。それだったら仲間にしてたのに。
ジュリアスがいる治療所のベッドには二人ばかり病人が寝ているのだが、うち一人は「眠り病」なのだという。「最後に一杯やるために恵んでくれるかい?」という彼の望みを叶えてやったところ、礼と共に「ルーンは鍛冶屋の炎の中にある」と教えてくれた。……ほ、炎の中、なのか?
町の南にある鍛冶屋に向かうと、「ジルコン」と名乗る鍛冶屋の男が。「邪魔をするんじゃねぇよ!」って、少々話し掛けただけなのにそこまで怒らんでも。……だが、冷静に考えると、鍛冶仕事してる最中に客でもない人間が入って来て声を掛けてくるんだから、確かに邪魔だな。すまん。
だが、反省している場合ではない。炎の中にあるルーンを探さねばならんのだが……炎とはこれだろうか。高熱炉を模したと思われる、ダメージ床が敷き詰められた小部屋。
HPもフルの状態である事を確認し、HPをこまめに見ながら小部屋を奥へ。
その最奥で周囲を調べたところ……あったぞ!「献身のルーン」! あぢぢぢぢ!
それにしても、誰が一体こんな所に放置したのだ。前回の「優しさのルーン」といい。
ルーンを無事に入手した後は、いつものように町で情報収集。すると物騒な事を言う輩が居た。
「私は大地を揺るがし町を全滅させてしまったんだ! モンデインの骸骨を使ってしまったんだ……」
「モンデイン」……どこかで聞いた事があると思ったが、よく考えたら初代ウルティマのラストボスじゃないか。ほぉ、頭蓋骨にすら町を破壊するだけの力があるのか……って、ところで君、それは立派な犯罪者じゃないのかな?
【その他の収穫inミノック】
・「神殿で瞑想するためにはルーンが必要」
・「この町はブリタニアの北東。ロードブリティッシュ城はブリタニアの中心で、そこへはMGを使えばいい」
・「愛と勇気から献身さは作られる。アバタールになるには徳が高くなければならない」
・「自分の事より他の人の事を思う。それが献身だ。東にある神殿で瞑想しろ」
・「ブリタニアにはそれぞれの特性を示すルーンと石がある」
・「コブトには献身を示すオレンジの石がある」
情報収集を終えたら、MGのあるという場所へ。次の行き先は「スカラ・ブレイ」の町。
別に明確な目的は無いのだが、何か町の名前が好きなので……って、むむ? 何で足の真下にMGが開いてるんだ?
どうやらMGの真上に乗ってしまっていたらしい私は、気付いたらトリンシック付近に立っていた。スタート地点に戻ってどうする。
仕方がないので再びMGが出現するのを待ち、再度ぽっかり開いたものに飛び込んだら、何やら島らしき場所に出てしまった。ここは何処だ。
とりあえず北の方に町が見えるので、先ずはそこへ向かてってみるとするか。
MG待ちの間にかなりの戦闘を繰り返したので、今は先ずは宿屋に入りたいしな。
マジンシアの町
「ようこそ、誇り高き町マジンシアへ!」
と、愛想良く出迎えてくれたのはどう見てもモンスター。そして、町人の皆様は漏れなく骸骨だったり幽霊だったり。
……これは、もしかしなくても、廃墟というものではなかろうか。
この町の亡霊達は狂気と正気が入り混じっていて実に個性的で結構なのだが、まともな亡霊曰く、ここマジンシアは本来商人の町だったらしい。そして誇り高い事を徳としていたが、実際は「誇り」は徳では無かったようだ。
それらの事が、町が滅亡するに至った一因のようではあるが、それでも何やらはっきりしない。そこで、あれこれと文献を探してみたところこんなものを見付けた。
このプレイ日記がなりきりだという事を一時忘れて説明すると、この文献は「Ultima Online」公式サイトにある「マジンシア」の説明だ。これを読むと滅亡の原因が見えてくる。
今プレイしている作品とUOは当然別作品ではあるが、UOの世界観のベースはUltima4であるらしいので、FC版の方も同じような原因だと解釈しても……いいよね(笑)?
「この町にある宝箱は開けてもいいんだよ……」
そう、哀しげに呟く亡霊のお言葉に甘え、宝箱を探索……したいところだが、知らない内に毒を喰らっていたらしく、気付けばHPが危険な状態に。なんだ、あの灰色の地面は毒地だったのか。どうりで画面がチカチカすると思ったんだ。スプライトのチラつきがえらく酷いな、などと思ってしまっていたではないか。
仕方がないので、今回は一旦手近な町に戻る事に決定。「早くここを出た方がいい」という良い亡霊が「MGは島のちょっと南に現れる」と教えてくれた事でもあるし。
……ってか、そこから来たんだった、私は。
「マジンシア」からMGで「トリンシック」に向かい、そこから更に「ブリテイン」へ。
前回行き忘れていたブリ王に謁見し、LVを上げて貰う。
む? LVが上がったのは私だけなのか。結構戦ったと思ったのだが。もっと仲間にトドメを刺させないと駄目だな。
おお、そうそう。以前何処か(現実世界/笑)でこの城には隠し通路があるという話を聞いたんだった。場所はよく解らないが、ぴったり壁にくっついて歩いて行けばそのうち見つかるだろう。……しっしっ、見せ物じゃないぞ。
隠し通路は城1Fの右上の方にあった。よく見たら壁の一部が欠けている所から中に入れる。今回の旅における隠し通路は壁の破損(?)が目印らしいので、今度からもっと気を付けて歩くようにしよう。
通路の先にいた数人からはなかなか面白い話が聞けるのだが、中でも気になったのが、
「昔、この城には気球があったのです。しかし、なくなってしまいました」
と、いうもの。気球ってそう簡単に失くせるものだろうか、いや何処かに飛んで行ってしまったのかもしれない、ってか、また新しいの作ればいいんじゃね? ……などとどうでもいい事をひとしきり考えつつ先へと進むと扉を発見。だが、どうやら今は未だ開ける事が出来ないようだ。
そういったワケで、今回のブリ城探索はこれでお終い。
気を取り直し新たな町に行ってみようとMGへダイヴすると、そこは……もっ、森の中!?
ここで前作「恐怖のエクソダス」を思い出したが、森の中にある町と言えば。
ユーの町
「ここはドルイド僧と公平さのユーの町。町を出た少し北に広場があります。そこでMGを待って下さい」
辿り着いたユーの町は、相変わらず森に埋もれていた。いや、それでも前作よりはだいぶマシになっているようだ。
なんせ前作は現在位置が解らず闇雲に歩いてたら溶岩に突っ込んでしまう、デンジャラスタウンだったからなぁ。
この町は公平さを司っているのだが、その「公平さ」についてはフラミスなる人物が詳しく教えてくれるらしい。
「フラミスはイアナの近くに居ます」
そう言われても、そのイアナとは一体誰なんだ。
視界が悪くなる森を歩き回っていると、焚き火をしている女性を発見。彼女がイアナだった。
「貴方の旅は公平さを求めるものですか?」と問われたので一応肯定したところ、「でしたら、私を仲間にして下さい!」とのこと。
いいともいいとも、女子大歓迎! ……って事で、3人目の仲間を迎える運びとなった。仲間に出来るのはここまで。
その後、イアナの近くに居るというフラミスを探すも発見出来ず。仕方がないので他の町人から情報収集をしていたところ、妙な人物に遭遇した。
「僕はラムス。何か言う事あったんだけど……えーと、何だっけ……。忘れちゃった! ゴメンね」
ゴメンで済むならアバタールなんぞ要らんのだ! ……などと大人げない罵倒をしつつ情報収集再開。今度は「公平さの神殿」が北の岬にあると教えてくれた人物に巡り会った。
そうそう、町人とはこうでなくちゃいかん……って、む? 公平さのルーン? いや、未だ持ってないが?
「それはラムスが知ってるよ。あいつ忘れっぽいから2回話し掛けてね」
何から何までありがとうございます。
即座にラムスを締め上げると、
「そう、ルーンだ! ボバールが持ってたよ」
との事。まさかさっき神殿の場所を教えてくれたのが「ボバール」とかいうオチではあるまいな! と警戒したものの、どうやら違っていたようだ。……じゃあ、ボバールというのは一体何処の誰なのだ。
フラミスだのボバールだの謎の人物が浮かび上がる中、町の北東にある裁判所へ。流石「公平さ」の町だけはある。
「あの人が裁判官だ!」やら「嘘をついちゃダメですよ」などというラムス以上に役に立たない裁判所職員の発言を聞き流しつつ、裁判所地下へ。
そこはどうやら牢獄のようで、囚人が1人入っていたのだが、兵士の情報によりその囚人こそが噂のボバールである事が判明。早速ルーンを譲って貰おうとしたのだが、堅い牢獄の扉に阻まれてしまったのだった……。
く、くそ、牢の鍵を探さなきゃならんのか?
鍵を開けない事にはどうしようもないので、ひとまずボバールは放置し、もう一人の謎の人物フラミスを探す事になったのだが……どれだけ町を探し回ってもいない。
森の中は視界が極端に悪くなるので丁寧に探したのだが、やっぱりいない。
もしかするとこの町にはいないのかも、と思ったが、町の人はイアナの近くに居ると言っていた。
そこで、もう一度だけイアナがいた場所の周囲を探そうとし、ふと気付いた。
イアナの真横にあったこの焚き火……まさか。
「私はフラミス。公平さとは真実と愛より生まれます。それは緑の石によってしめされるのです」
焚 き 火 が 喋 る な 。
そう言えば、何処かで見掛けたヒントに「怪しいものはとにかく調べろ」とあったが、こういう事だったのか。いや、それでも普通焚き火を怪しいとは思わないだろ。正直、ヤケ起こしてなかったらこの先も気付かなかったぞ、今回。
更にフラミスは「あなたは常に正しく生きてきましたか?」と問い掛けてきたのだが、「常に……とはいかないよな。でもゲーム的にはYesの方がいいのかな」と悩みつつも「いいえ」を選んだところ、「少なくとも貴方は誠実なようです」と褒めて貰えた。……誰か水持って来てくれ。
完全に焚き火にコケにされたワケだが、ひとまずユーでの情報収集は終了。
女子2人に飛び道具の「スリング」を買い与えたくなったので、金稼ぎも兼ねて徒歩でブリテインに戻る事にしたのだった。
【その他の収穫inブリ城】
・「7つのダンジョンは全て祭壇の部屋で繋がっている」
・「祭壇の部屋を通ってむやみに他のダンジョンへ行っても迷うぞ」
【その他の収穫inユー】
・「すべての者に同じであろうとすること。それが公平さ」
ブリテインの町
徒歩でも意外と近かったユー〜ブリテイン間。途中軽く迷ったお陰でスリング購入資金もギリギリ貯まり、どうにか購入完了。
一泊&セーブして、今度は更に南下し「ポーズ」の村に行ってみる事にした。
ポーズの村
見るからに田舎町といった感のあるポーズだが、得られた情報はなかなか有益なものばかり。中でも、
「清らかさのルーンが偉大なる城の1Fにあるそうです。兵士の部屋の隣の隠された部屋の左の隅にあると聞きました」
と、えらく詳細な位置を教えてくれた人物には驚愕。一体誰から聞いたのだろう。
だが、折角聞いたのだから探しに行かない手はない。この村の付近にMGは無いので、徒歩で再びブリテイン方面へ向かったのだった。
【その他の収穫inポーズの村】
・「ブリティッシュ王の城の裏にはヒスロスのダンジョンの入口がある」
・「レフレクトとは何だろう。いおうのはい、にんじん、にんにく、ナイトシェード……って知っているか?」
・「清らかさの神殿は満月のゲートの中にある」
・「真実と愛の城には一番強い武器と鐘が眠っている」
・「謙虚さの神殿はどこか南の島にある」
ロードブリティッシュ城
「偉大な城」といったら、多分ここの事だろう。この世界には他にも城があるが、一応、ここが偉大な王様の居城である事だし。
ここでありますようにと願を掛けつつ兵士詰め所に向かい壁を凝視すると、本当に抜け道発見。宝箱がズラっと並ぶ隠し部屋に出た。
宝箱を開けたい誘惑に襲われながらも、部屋の左隅を調査。すると……ありました!「清らかさのルーン」! まさか、こんなにすんなり置いてあるとは思わなかった(笑)!
ブリ城で「清らかさのルーン」を入手した後、経験値を稼ぐためにフィールドをウロウロ。だが、単にウロウロするのも飽きたので徒歩でミノックまで行ってみる事にした。
道中、こちらの仲間の数に比例して敵が強くなっている気がしたのでちょっと調べてみたら、敵の強さや数はパーティの平均LVで変わってくるらしい事が判明。むむ、そうなると2人旅ぐらいが一番楽なのだろうか。
少々苦戦しつつもミノックへ到着。なんとなく治療所にいた「眠り病」の男の様子を見に行ってみたら……永遠の眠りに付いていた(´;ω;`)
う、うう、こういうのってダメなんだよな。凹む。
どっぷりと気落ちしつつもう1人の病人に施しを与えたところ(乞食などにお金を恵むと数種の徳が上がる)、
「エクソダスの鱗で伝説の武器が出来るよ」
と、初耳の情報を得た。おや? 前回来た時には声を掛け忘れていたのかな?
ちなみに「エクソダス」とは前作「恐怖のエクソダス」のラスボスなのだが、アレの正体は確か(以下反転)世界を破滅させるようプログラムされたコンピュータではなかったっけか。まぁいいか、細かい事は。
宿屋で一休みし態勢を立て直したら、ミノックのMGを経由し未だ行った事のない「スカラ・ブレイ」の町を目指す事に決定。
相変わらずMGに飛び込むタイミングを外し易いので、慎重に、慎重に。
スカラ・ブレイの町】
「ここはスカラ・ブレイ。清らかさの町です」
……という恒例の町紹介で出迎えられたスカラ・ブレイ。この町には仲間候補であるレンジャーの「シャミノ」が居たが、仲間は定員オーバーなので連れて行けない。前の冒険でレンジャーにはお世話になったので連れて行きたいのは山々だが……すまん。
ちなみに、ブリ城に戻り仲間を外せば問題無しだがいちいち城に戻るのも面倒だ。
この町で得る情報は、何だか踏んだり蹴ったり、という感が強い。ある女性の兄「ラムセル」はアバタールが目指すという「アビイス」に向かったきり帰って来ず、「ヒスロス」のダンジョンにあったという「白い石」は失われてしまっているらしい。
また、「清らかさ」のルーンは本来この町にあったものの、これまた失くなってしまっている、との事だった。
……ん?「清らかさ」のルーンって、前回ブリ城で入手したヤツじゃないか。誰だ、この町から持ち出したのは!
実に無い無い尽くしのこの町だが、逆にこの町にしかないものだってある。
幽霊の出る「スピリッツ宿屋」と、直立歩行する羊がいる牧場だ。無い方がマシだなんて言わないように。
宿屋2Fを平然とウロついている幽霊だが、別に害はない。それどころか実に貴重な情報を提供してくれた。
「ヒスロスからなくなった白い石は、山の中の洞窟にあるんだ。空を飛べないと行く事は出来ないけどね」
幽霊、侮り難し。
だが、侮れないのは幽霊だけではなかった。
「アンクが神殿を知っているだろう」
という人物が居たのだが……アンクとは、あの、上の部分が輪になっている十字架の事だったよな? 今度はアレと話せと? 頭のおかしい人と思われたらどうしてくれる。
「私は銀のアンク。清らかさは神殿の瞑想によって作られる。神殿へは満月が重なった時、ムーンゲートに入るのです」
あっさり喋ってくれちゃって、まぁ。しかも重要な情報を。
ところで、この町の隅っこにはポツンと乞食が座っていた。何でこんな所にと訝しみつつ声を掛けたら。
「私はテドム。どうかお恵みを……」
むむ、名前に「テド」が付いてるって事は、何処か(ブリ城です)にいたテドという女子の兄弟か! 恐ろしい魔法を知ってる、とかいう! どのみち乞食に話しかけたからには施しをしないと徳が下がるらしいので、いつものように50GP(少ない?)を渡したところ、
「トレマーに使うのは『いおうのはい』です」
との事だった。だが、薬草1種類では唱えるのはまだまだ無理。早く他の兄弟も見付けたいところだ。
そして、このテドムが零落れている事も教えてやらねば(´;ω;`)
【その他の収穫inスカラ・ブレイ】
・「モンデインの呪いの事を海賊の酒場で聞いた」
スカラ・ブレイ付近のMGから「ジェローム」の町へ。
ジェロームの町
「ここは戦士の町ジェローム。島を出るには町を出たすぐ東でMGに入ればいいんだ」
との紹介どおり、戦士の姿をよく見掛ける町だ。ここで出会った仲間候補のジョフリーという男も戦士なのだが、「俺がいれば百人力」とやたら自信満々。だからだろう、仲間にするのを断ると「え? うそだろ」と返してくる。すまんね(笑)。
その後情報収集のため町をウロついていると、
「シノーラお姉ちゃんどこ行っちゃったんだろう? ルーンの話をしてくれるって言ったのに」
とボヤいている子供を発見。そこで我々もシノーラとやらを探す事にしたのだが、何処にも見当たらず。
……まさか、ユーの町のボバールみたく投獄されてるんじゃあるまいな。
ただ、宿屋にいた男が「シノーラを知りませんか? あっし、この間彼女を誘ったんですがね」などとぬかしているところを見ると……もしかすると、コイツから逃げるか隠れてるかしてるのかもしれない。
宿屋の奥にあるドアがあからさまに怪しいのだが、鍵が無いので中に入れず。むぅ、そろそろ鍵を入手しないと行き詰まり始めたなぁ。
ちなみに、この町には噂のテド兄弟の1人がいる。名前はテドロで、
「テドからの伝言はマンドレイクだぜ!」
だ、そうだ。
伝言という事は、テドが「アバタール目指してる方がアンタの所に来たらトレマーに使う薬草教えといてね」とでも言っておいたのだろうか。
【その他の収穫inジェローム】
・「向かいの島に見えるのは勇敢さの神殿だ。勇敢さのルーンがなければ入れない」
・「ダスタードのダンジョンには勇敢さを示す石がある。ずっと奥には勇気の祭壇の部屋がある」
・「勇敢さの徳は戦いで示される。どうしようもない時の他は逃げてはいけない」
今度は何処に行こうかと思いつつジェロームを出たところ、海岸線付近を海賊船が航行していた。
今までMGを使ったり内陸を徒歩で進んでいたので気付かなかったのだが、どうやら船を入手出来るLVだったようだ。
そこで、海賊共が我々目掛けて突っ込んで来た所を返り討ちにし、船をぶん奪ってやった。悪人からなら強奪してもいいらしいぞ(笑)。
初めての船旅は、ジェロームから東へと舵を取る。ジェロームは外海に浮かぶ島なので、取り敢えずは内海に入りたいのだ。
イカやらマーマンやらサーペントやらに襲われながらの船旅の途中、立ち寄ったのは「サーパンツホールド」の城だった。
サーパンツホールド城
「ここは勇気の城、サーパンツホールドだ」
この城では、重要な情報を数多く入手。虎の巻を読んでいる気分になる程の情報提供ぶりだ。それでも一部、虫歯が痛いのに無理矢理喋るせいで何を言っているかさっぱり解らない者もいたが。
「じんじちゅお じゃいだんお■じゃ ちゅきゃういじびゃじゃお、みぢょひ、む■びゃじゃぎ じょれじょ じゃろ。わぎゃった?」
……と、こんな感じ。ただでさえ解りづらいのに、自分で書いたプレイメモの字が汚すぎて、更に意味不明なのが泣けてくる(■の部分が判別不能箇所/笑)。
それでも無理矢理解読すると「真実の祭壇」「緑」「紫」という単語が拾えるのだが、確実ではないので情報からは外しておこう。取り敢えず、最後に「解った?」と聞いているらしい事は解った(笑)。
城の奥へと進むと王様発見。そうだな、城なのだから王様が居てもおかしくはないな。
王の名は「セントリ」。王は「勇気」とは原理の1つであり、その「勇気」に従う町はジェローム、ミノック、トリンシック、スカラ・ブレイの4つだと教えてくれた。
おお、だんだん「原理」の話が出て来るようになったぞ。
サーパンツホールドを後にしたら、内海を南西から陸地沿いに北上し、途中にあったトリンシックの町で休息。
次回は……海賊の町にでも行ってみるとするかな。
【その他の収穫inサーパンツホールド】
・「魔法を授ける時が来ました。名前はジンクス。ナイトシェード、くろしんじゅ、マンドレイク。敵は仲間割れを始める」
・「ダンジョンの祭壇の部屋は3つある」
・「献身は愛と勇気の2つの原理から出来る。どちらが欠けてもダメだ」
・「エンパスアビーの南の川を上るとシェイムのダンジョンがあるんです。そこには緑の石があるといいます」
・「愛、真実、勇気の3つのカギが無ければ、教典はお前を拒むだろう」
・「アビイスでは石が8つ揃っていなければ下へと降りられない」
・「勇敢さの原理とはただ1つ勇気だけだ。勇気の祭壇の部屋で使う石は、赤、オレンジ、紫と白だぜ」
トリンシックの町から船で北東に向かうと、島を発見。その島にある町こそが時折耳にした海賊の町なのだ。
バッカニアーズデン
「ここは海賊の村、バッカニアーズデン」
と、紹介してくれたのはやっぱり海賊の男。町じゃなくて村だったのか、と些細な事を考えていると、男は続けて「あんた海賊かい?」と問い掛けてきた。
ここはYesと答えた方が面倒臭くない気がしたものの、下手に嘘を付いて誠実の徳を下げられても困るので正直に答える事に。内心戦闘を覚悟していたのだが、「実は俺も足を洗いたいんだ」と予想外の返答が。
「まぁ頑張れ」と、振り上げようとした拳をこっそり下ろしながら言ってみた。
世界の海を荒らしまくる海賊が集まる場所だけはあり、情報の質も割と良いこの村。金銭を不当請求される事もなく案外いい所だ。酒場に入るなり喧嘩ふっかけられたりしたが。
……思わず断ってしまったが、徳が下がる、なんて事は無い……よな?
酒場で思い出したが、前々回、海賊の酒場で「モンデイン」の事を聞いた、とかいう話が出ていた。そこで早速聞き込んでみると。
「モンデインの骸骨だって? あれは恐ろしいものだ! サーパンツホールドの東、3つの火山の真ん中にある。もう関わりたくない。あっち行ってくれ」
よほど恐ろしい目に遭ったのか、男は急に怯えだした。そう言えば以前その「モンデインの骸骨」を使ったという人物がいたな。
彼は町を一つ吹っ飛ばした、とか言っていたが……なるほど、そりゃ恐い。でも、後で探しに行ってみよう。
その後、この町の魔法屋では「マンドレイク」という薬草を売っているらしい事が判明。「合い言葉はセレクトだよ」って、セレクトボタンを押せという事なのだろうか。
何はともあれ早速それと思しき店に向かったものの、そこは道具屋なので当然売ってはいなかった。その代わり、商品の中に「まほうのカギ」を発見。
2000GPって、高いではないか! 現在の所持金300GPちょっとだというのに!
ちなみに「スカラ・ブレイ」に行方不明になった兄の身を案じていた女性がいたが、この村にはその行方不明の兄「ラムセル」がいる。彼は確かアバタールを目指していた筈だが、旅の途中でよほど辛い目にあったのか、今では立派な海賊になり「徳なんて何の意味もねぇ」と思春期真っ最中の中学生みたいな事を言う始末。
で、とりあえず妹君が探していた事を伝えたところ「帰りたくねぇな!」と言い切りおった、コイツ。あんまりだ……。
【その他の収穫inバッカニアーズデン】
・「渦巻きは何処に現れるか解らない」
・「気球は風に流される。どっちに行くかは風任せだ」
・「銀の角笛を見た。マジンシアの北にある島を探せ」
・「アビイスでは天の剣を装備しろ」
ベスパー
海賊の村を後にしたら、ひとまず北上。陸に着いたら海岸線沿いに東へと航行し、到着したのはベスパーの村だった。
「ここは最果ての村ベスパー」
との紹介を受けたが、地理的には最果てっぷりはミノックの方が上の気がする。だが、付近にMGが無い分やはりここの方が最果てなのだろう。
それはともかく、早速情報収集。すると、
「銀の角笛はえらく不気味な音を出すそうだ」
と、いう話を聞いた。そして更には別の人物から、
「謙虚さの神殿がベリティー島の南の島にあります。でも悪魔が住んでいて、不気味な音が必要です」
と、いう話。これらを統合すると、「銀の角笛を吹いて謙虚さの神殿に住んでいる悪魔を追い払え」って事か。悪魔の分際で不気味な音を怖がるってどういう事だとは思うが。
……む、そう言えば、「銀の角笛」とやらのある場所を海賊村で教えて貰ったなぁ。それ取って神殿に行ってプォーと吹けばいいのだな。メモメモ。
その後、道具屋に入ってみると隠し部屋を発見。胸を高鳴らせつつ侵入したところ、こんな情報を得た。
「謙虚さの神殿の悪魔は銀の角笛が苦手なんです」
よし、これで銀の角笛と悪魔の因果関係が明らかに! ……などと、無駄に前向きに喜んでみる。
「何を今更」なんて事は絶対に言うものか。
【その他の収穫inベスパー】
・「トリンシックの酒場の親父にチップを積めばないと……シェドなんとかについて教えてくれる」
・「黒い石はムーングロウのムーンゲートを暗黒の時に探せ」
・「3つの原理を表すカギがダンジョンの祭壇の部屋にある」
・「謙虚さは誇りと反対のもの」
・「南の島にアビイスという地獄がある。島の真ん中の火山が入口だ」
ちなみに、この村では新たな魔法を得た。突如「魔法を正しく使うと誓いますか?」と問われ、勢いで頷いたところ……
「それなら恐ろしいキルの魔法を教えましょう。黒真珠とナイトシェードを使います」
だ、そうな。これ、「はい」とさえ言えば誰にでも教えてるんじゃあるまいな……。
さて、次回は「黒い石」を探しにムーングロウに行ってみようか。
ムーングロウ
ベスパーから船でムーングロウへ。前回教えられた通り、暗黒の時……つまり、2つの月が新月の時に出現するMGに突入。すぐさまその場を調べると……おお、本当にあった!「黒い石」!
石の入手後、セーブと薬草補充のため久々にムーングロウの町へ。そう言えば、この町には「だめだめ、まだ教えないよ!」などとほざいていた男が居たが、そろそろ口を割る気になっただろうか。
もし未だくだらん事を言うようなら、私のこの拳で……という気迫が伝わったのだろうか、例の男、バージルはあっさりと吐いた。
「ナイトシェードは月が見えない時、149の46で見付かるんだ!」
…………はぁ? 何の暗号だ、その数字は。
一瞬メッセージがバクでも起こしたかと思ったが、そうでは無かった。どうもこの数字は世界地図の座標らしい。
だが、いきなり座標指定されたところで、こちらにはそれを表示出来るものなど何も無いので、今は捨て置く事にする。ナイトなんたらも切羽詰まっては必要ないしな。
ライキューム
ムーングロウから北にある「ライキューム」城へ。恒例の紹介人は、
「ここは真実の城ライキュームです」
と、誇らしげ。何でもこの城には図書館と天文台があるらしい。
城内をあちこち歩き回っていると、上への階段を発見。側に居た者の話では上には「天の精霊の祭壇」があるそうだが、そこに行くには8つの徳を究めていなければならないらしい。
ふむ、それでは究めていない者が上へ向かったらどうなるか試してみよう……って事で階段を昇ってみたのだが、延々と小部屋がループし続けるだけだった。つい、大人げなくも30回ほど昇ってしまったよ。ははは……はぁ。
無意味な行動を嬉々として取っていた自分を軽く反省しつつ、情報収集再開。ナイジェルという名の老魔導師に会った。
「儂はナイジェル。レザレクトとの魔法を知っているんじゃぞ。にんにく、ちのこけ、ナイトシェード、それと……あれ?」
あと1種薬草が必要らしいのだが、忘れてしまった様子だ。「エンパスアビー」にいる「マリナ」なら知っている筈だと言われたが、大丈夫か、ご老体。
そう言えば、何処かで「ライキュームのナイジェルが云々」と言っていた人物が居たような気がするのだが……何処の誰だったか。
その後、アントスという男から「真実」を示すものが「図書館の中ほどの棚」にあるという情報を入手。早速探してみるも、図書館そのものを発見出来ず。あの閉ざされたドアの向こうにあるのがおそらくそうなのだろう。
カギがそろそろ必要になってきたか……と財布を覗いてみたところ、500GPしか入っていなかった。一方、カギは2000GP。
…………アバタールはつらいよ。
こうなれば、いっそこの城の王にでも金を無心するかと玉座へと向かうと、王、フラッシャーはこう言った。
「眠いから隣のカァちゃんに聞いてくれ」
それが貴公の「真実」ですか、王よ。
気を取り直し隣にいた王妃に話を聞くと、「真実」は原理の1つであり、それを原理とする町はこの世界に4つあるのだという。
そう言えば、サーパンツホールドの城でも似たような話を聞いたな。あの時は「勇気」に連なる町だったが……。
だんだんと頭がこんがらかって来た私だったが、更に混乱させるような話を聞かされた。
「この世界には8つの徳と3つの原理があります。8は3の組み合わせ。この原理の組み合わせを解き明かすのです」
……いかん、考え過ぎて知恵熱が。数字には泣けてくる。
頭から湯気が立ち始めたので、頭を冷やすために天文台へ。巨大な望遠鏡を覗かせて貰うと、とても美しい世界地図が見えた。町などの施設が光り輝き何とも素晴らしい……のだが、何故に望遠鏡で世界地図が見えるのだろうか。
【その他の収穫inライキューム】
・「3つのカギは3つの祭壇の部屋でそれぞれ石を置けば入手出来る」
・「トリンシックは真実と勇気の町でもある」
・「献身の徳を究めるには血を分け与えるのがいい」
ライキューム城のナイジェル爺さんの紹介(?)で、エンパスアビーにいるマリアを訪ねてみる事に。
エンパスアビー
「ここは愛に満ちたところです」
と、のっけから言われたエンパスアビー。
いや、私は別に愛に飢えているワケではないので……と言ってはみたものの、言われてみれば最近愛を感じる事が無いなぁ。アバタール目指すのに必死で。……誰か愛をくれ。
さて、前回行ったライキュームには「天の精霊の祭壇」というものがあったが、ここエンパスアビーには「大地の精霊の祭壇」があるという。勿論こちらも、8つの徳を究めた者しか入る事は出来ないようだ。
まぁ、今回の目的は祭壇では無いのでそれは良しとして、肝心の「マリナ」という人物を探す。……お、居た居た。
「先生のナイジェルには会った?」というマリナの問いに頷くと、彼女は残り1つの薬草が「マンドレイク」である事を教えてくれた。よし、これで「レザレクト」の魔法はOKだ。後はいつも通りに情報収集を始めよう。
城内をフラついているとアンクを発見。以前の経験からアンクが喋るという事は解っているので話し掛けてみると、
「私は命のアンク。原理を表すもの。それはアビイスに入るのに必要だ」
とのヒントが。ううむ、原理を表す……物?
段々と難しくなりつつある徳と原理に頭を捻りつつも、この城の王様にご挨拶。おお、王妃様もご一緒で。
「私はロード・ロバート。エンパスアビーにようこそ。この城の愛の広場、そこは愛を求める人々が集まる所だ」
おお、そんな素敵な場所がこの城にあるのですか。私も何だか愛を求めたくなったので行ってみようか……と、その前に王妃様にもご挨拶。
「私はマーシー。愛は原理のうちの1つ」
愛は原理のうち1つ……という事は、3つの原理とは何かが判明したのではないだろうか。
過去に集めた情報を見直してみたところ、ライキュームでは「真実」が、そしてサーパンツホールドでは「勇気」がそれぞれ原理なのだと言っていた。それに「愛」を加えたこの3つが「3つの原理」というものなのだろう。
【その他の収穫inエンパスアビー】
・「ダンジョンの祭壇の部屋の真ん中で正しい4つの石を使う時、3つのカギの1つが現れる」
・「私はアントス。愛を示すものは愛のろうそく。閉ざされた湖のほとりの村にある」
ところで、「愛の広場」とやらを必死になって探したのだが、どうも扉の向こうにあるらしい事が判明。何だこの城は。愛を語らうにもカギが必要なのか! というか、皆どうやって出入りしていると言うんだ!
……などと子供じみた難癖をつけたところで、エンパスアビーから出る事にするか。
愛の城で情報収集を終えたら、「レザレクト」を記帳に「ムーングロウ」へ。そこで漸く「ライキュームのナイジェル云々」と言っていた人物の事を思い出した。確か治療所に居た患者だ。
早速、献血(やると「献身」の徳が上がるのです)も兼ねて治療所を訪れてみたところ……。
ごめんごめんごめんごめんごめん。
…………へ、凹むんだってば、こういうの。すごく、とても。
半泣き状態でムーングロウを出発。内海を突っ切ってトリンシックに戻ろうとやや南西に進んでいたら、マジンシアの町がある島が見えてきた。
ここでマジンシアの北にある島に「銀の角笛」があるという話を思い出した私は、早速北の小島に上陸。片っ端から調べまくったところ……おお、あったぞ、「銀の角笛」!
「銀の角笛」を入手した後は、予定通りトリンシックの町に到着。
この町にはルーンについて知っているという老人が居るのだが、取り入れの頃でないとルーンのルの字も聞けない。度々訪れても「芽が出た」だの何だの、作物の育成状況を報告されるだけだ。そんな経緯もあり、いい加減に取り入れをしてくれているよう祈りつつ畑へと向かってみると……おお! 取り入れしたのか、ご老体! 何の作物だったかは結局解らなかったが!
「そう言えば、何か畑の真ん中に光るものがあったのう」
と、いうのがご老体の助言。そこで言われた通りに畑の真ん中あたりを探ってみたところ「名誉のルーン」が埋まっているではないか。
こうして、漸くルーンを入手出来たのはいいのだが……これは、「祖父がルーンを知っている」というのとはちょっと違うんじゃないかと思うのだが、どうかね、孫よ。
よく考えたら、君の爺様はルーンの事なんて全然知らなかったっぽいぞ。
そんなこんなで次に向かう事にしたのは、トリンシックから南西の方角にある「名誉の神殿」。
折角「名誉のルーン」を入手した事でもあるし、いよいよ神殿デビューをやってみようと思うのだ。折角町の近くにある事だし。
名誉の神殿
てくてくと歩いて向かった「名誉の神殿」。その入口には兵士が1人立っていたものの、声を掛けるとすんなり門を開けてくれた。ルーンを持っていないと開けて貰えないんだろうな、たぶん。
扉から奥へと進むと、アンクが奉られている祭壇を発見。更にの傍らには神官らしき姿があった。
「ようこそ、名誉の神殿へ」
神官は厳かにそう告げると、瞑想で魂を磨くべくアンクに語り掛けろ、と促してきた。そこで、アンクに向けて呼びかけてみると。
「どのような瞑想ですか?」
との質問と同時に、「みじかい」「ちゅうくらい」「ながい」という3つの選択肢が。
………………ええと、これは……一体?
選択肢は瞑想する時間なのだろう、と勝手に判断し「ながい」でお願いしてみる私。
アンクの前に跪き、長々と瞑想をしてみると……。
「お前は、名誉においてアバタールと並ぶ者になった」
と、アンク様より有り難いお言葉を頂戴して……って、えっ? アバタールに並ぶ者って事は「名誉」の徳を究めたって事なのか!?
突然の展開に狼狽した私は側に居た神官に説明を求めたものの、彼の答えは素っ気ないものだった。
「お前の心は瞑想により疲れている。また来るがよい」
……はい。出直して参ります。
そんなこんなで「名誉」の徳を究めてしまったらしい私だが、いまいち信じられない。もしかしてこの神殿は偽物かもしれないではないか……という事で、神殿を出た足でそのままブリ城に向かった。ホークウインドなら本当の事を教えてくれるだろうと踏んだのだ。
その結果は……また次回。