「お前はその徳を既に究めた!」
「名誉」の徳について聞くなり、ホークウインドはこう断言した。
彼がそう言うのなら信用するしかないだろう。まったく実感がないのが恐ろしいところだが。
ついでに他の徳についても尋ねてみると、「勇敢さ」と「優しさ」については「徳は示された。徳を究める時は来たれり!」という返答を得た。……と、いう事は、この2つに関しては神殿に行けば徳を究められる状態だという事だ。
ちなみに、それ以外に関してはイマイチの答だったので割愛。アバタールへの道は長く険しい。
さて、徳を究めるべく「優しさ」&「勇敢さ」の神殿へ向かう事にした我々。とある筋(攻略情報とも言う)から入手した地図を広げて確認したところ、「優しさ」の神殿がブリ城の東方にある事が判明。そう距離も無さそうなので早速出向いてみる事にした。
一方の「勇敢さ」の神殿は……遠い上に船でしか行けないっぽいので、また別の機会にする。海での戦闘は敵が金を落とさないのであまり気が進まないのだ。
何の問題もなく瞑想を済ませ、アバタールに並ぶ「優しさ」を持ってしまったらしい優しい私。ブリテインの町に戻り、疲れを癒すべく宿に向かい泊財布を開いたところ……所持金が遂に200GPをきってしまっているではないか。
いくら優しくとも、アバタールを目指していようとも、金が無い事には渡っていけないのがこの世界。収入を得るには幾つかの手段があるが、ここではダンジョンに潜る事にした。
一応、フィールド上でモンスターを倒した場合も金が手に入りはするが、その額は微々たるもの(たぶん最高99GP)なので効率が悪い。一方、ダンジョンは宝箱が集中して置かれている場合があるので、それを狙えばフィールドよりはサクサクと金を貯め込めるのだ。
そんなワケで地図を広げブリテインから比較的近場のダンジョンを探したところ、北方に一つ、そこから更に北東に一つ発見。西にも一つあるが陸路では行けない様だ。ついでに、我が故郷トリンシックの西方にも一つ。
さて、どこから行こうかと仲間と協議した結果、先ずは北の洞窟に決定。理由は「町から近い」以外の何物でもない。
北に連なる山脈沿いに歩き、入口を探す。山は深く険しく我々の旅は困難を極め、よく解らない場所を彷徨った挙げ句……辿り着いたのはユーの町だった。何故だ。
決して方向音痴な部類では無いのだが、と首を捻りつつユーで一泊。変に彷徨ったのでその程度の金は出来た。そして「おそらく、この北のダンジョンも陸路では行けないのではないか」という結論に辿り着いた我々は、方針を変えてトリンシック西のダンジョンから攻める事にしたのであった。あそこなら以前入口見に行った事あるしな。
……だが、ここで出した「結論」は「推論」に過ぎなかったという事を我々は後に思い知る事になる。
早い話が、ブリテイン北のダンジョンはちゃんと陸路で行ける場所だったという事なのだが……それはまたその時に。
ダスタード
トリンシック西にあったダンジョンの名は「ダスタード」。中に入ったらご丁寧に名前が表示される。
過去に得た情報と照らし合わせると、ここには「勇敢さを示す石」があるらしいが、今回は金稼ぎが目的なのでその探索はパス。欲張るとロクな事が無いしな。
この世界のダンジョンは2Dであるフィールドとは違い3Dになっていて(これはUltimaシリーズの特徴)、どのダンジョンも例外無く真っ暗だ。先ずは「たいまつ」で明るくし、「まほうのたま」でフロアマップを表示、現在位置を確認しておく。
この2つのアイテムは海賊の村「バッカニアーズデン」で購入しておいたものだが、前者は3つ、後者は5本程度しか持っていない上に使い切りなので、無駄遣いは出来ない。
さて、「まほうのたま」を使用すると前述のように8×8のフロアマップが表示される。ハシゴの場所だけではなく隠し通路の場所まで書いてあるというサービス満点のマップなのだが、実はこれが曲者。
ここで表示されるものは、マップに対し現在地をアイコンなどで示すのではなく、現在地を中心にマップを描写していくタイプ。
詳しく言えば、仮にマップ左下隅を基準(0)とした場合、現在地が常に縦4横5のマス目に来る、という形。
そのため、この特徴に気付いていないと「最初にMAP開いて紙に写す」→「歩き回る」→「再度MAP開いたら全然違うMAPが!」などと一瞬びっくりする。というか、実際びっくりした。直ぐに気付けるレベルではあるのだが。
「ダンジョンの上下左右がループしているからこんな方法を?」とも思ったが、よく考えたら現在地を表示するタイプでも全然問題が無いよなぁ。何でわざわざこんな見難いMAPにしたのだろう。
まぁ、8×8とそう広いマップでもないので大騒ぎする事でも無いが……と考えたところで、ふと気付いた。
そうだ。よく考えたら、MAP表示アイテムがあるだけでも有り難く思わねばならんのだ。ただでさえ単純なMAPなのに、表示まで見易かったら緊張感がまるで無くなってしまうではなか。
攻略情報やオートマッピング機能のあるゲームに慣れきってしまった我が身をちょっとだけ反省。
気を取り直し、ダンジョン探索。B1Fから配置されている隠し通路も「まほうのたま」のお陰できっちり通り抜け、続いてB2Fを徘徊していたところ、敵との戦闘になる小部屋を発見した。
これはシリーズでもこのFC版独自の特徴だと思うのだが(違ったらツッコミ上等)、3Dなダンジョンを彷徨っていると、突如2Dの小部屋に画面が切り替わる事がある。その小部屋はただの通路だったり、祭壇だったり、固定敵の部屋だったりと様々な場合があるのだが、今回入り込んだのは固定敵の部屋だった。おお、宝箱も置いてある。
一旦部屋から出て入り直せば何回でも復活するという小部屋の固定敵&宝箱を利用し、せっせせっせと金稼ぎ。全員飛び道具を装備させているので、片っ端からバシュバシュ撃っていく。
宝箱の中身は1〜99GPと非常にランダムだが、コツコツ繰り返せば案外貯まるのは早い。粘りに粘って2000GP貯まった直後、私はダンジョンを飛び出したのだった。
トリンシック付近を航行していた海賊船から船を奪った我々が向かったのは、バッカニアーズデン。
村に入るなり道具屋に突撃し、店主に2000GPを投付けて「魔法のカギ」を手に入れた……と、いうワケで、次回からはまた世界を回る旅に。ダンジョン探索はもう暫くお預け。
前回入手した「魔法のカギ」を使い、未入手の情報を収集する旅へ。
先ずは近場であるトリンシックとポーズを巡ったところ、以下の話が聞けた。
・「名誉を示す石は、山の湖のダンジョン、シェイムにある。そこには勇気と真実の祭壇がある」(トリンシック)
・「東の海の中にバッカニアーズデンという村があるそうです」(ポーズ/スミス)
・「トレマーはちのこけを使う」(ポーズ)
……ぬ? 一部、なんか順番が前後してる情報が……。
もしかして、カギ使わなくても行ける場所だったのか?
それはさておき、次は北上してブリ城へ。ここで聞いたのは、
「他の城のアントスという僧侶に会いなさい。愛、勇気、真実を示すものを尋ね、これらを探し出すのです」
……というご助言。
アントスという名に聞き覚えがあったのでメモを捲ってみたところ、ライキュームとエンパスアビーにて既に情報を得ていた。サーパンツホールド城では会っていないようだが、おそらくここにも同名の僧侶が居るのだろう。それか、一人の僧侶が我々の動きを察知し高速で城を移……そんな事はどうでもいいのだ。
さて、ブリ城に隠し通路がある事は以前にも触れたが、この隠し通路の先から更に隠し通路を進むと城1Fの裏庭に出る。
やたらと狭いそこにはいかにも何か有りそうな扉付きの小部屋があり、手前には魔法使いらしきご婦人が一人。話し掛けたところ「この先に行ってはいけない」と制止されてしまった。……ますます怪しい。
だが、女性は身体を張って止めて来るワケではない。何事も無かったかのように扉を解錠し中に入ってみると、下り階段を発見。慎重に下りて行くと……その先に広がっていたのはダンジョン「ヒスロス」だった。
ポーズの村で誰かが言っていた話の通りだ。
ヒスロス
さて、ブリ城側からヒスロスに潜入した我々を待っていたのは、城から下ってきた階段が消滅するという怪奇現象。
軽く狼狽はしたものの、もともと探索するつもりで入ったのであるし、「たいまつ」&「まほうのたま」も十分に買い足して来ている。どうにかなるだろ、と、マップを書き写しつつ潜っていく事に。
ダンジョンに入って先ず要求されるのはB8Fまでひたすらハシゴを下り続けるという作業。B1F〜B7Fにかけて、上下に伸びたハシゴの周囲四方は壁に囲まれ、B8Fに下りるまでは本格的な探索をさせてはくれなかった(厳密にはB1Fは異なるが、閉じ込められている事には変わり無し)。
そのため、取り敢えずは1フロアごとに「まほうのたま」を使用し、マップを書き写しつつ下のフロアへ移動。そしてB8Fに到着したところで、書き写しておいたマップを参考に、改めて探索を開始した。
ヒスロスB8Fで特徴的なのは、3つある祭壇の部屋。「愛」「真実」「勇気」の祭壇の部屋がそれぞれ存在していた。
過去に得ていた情報を参考にすると、これらの祭壇の部屋は全て他のダンジョンと繋がっているらしい。部屋の中央に祭壇があり、その上下左右に伸びている通路を経て、他のダンジョンに行く事が出来る、との事だった。
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その後はハシゴを移動し、B1Fを目指す。途中、このダンジョンには 石 が 存 在 し な い という事実を思い出し、軽く死にたくなったりしたものの、私は元気です(泣)。
……なんて元気な振りをしてみたが、一気に目的を失った事に変わりは無い。祭壇も実物を拝んだし、いまいち金も稼げないし……という事で、満場一致で脱出を決定。
奥の手であるダンジョン脱出魔法、「イクジット」を唱えたのだった。
眩しさに瞳を細めつつ周囲を見回せば、そこはブリ城の裏庭……ではなく、周囲を山脈に囲まれた荒れ地の様な場所。間近に洞窟の入口がある所を見ると、ここがヒスロスの正式な入口らしい。
いまいち空振り感が拭えないが、「マッピングは全フロア分出来たからいいよな」などと己を慰めつつ帰り道を探していると、目の前に何やら妙な物体を発見。
…………これって、「気球」というものではなかろうか。
以前、ブリ城から失われたという気球を、何故かこんな場所で発見。
早速乗り込んでみたところ……おおッ、離陸したッ。
どういう仕組みかなんて考えるのも面倒だが、浮上した気球は風に流され西へと進行開始。遙か地上のヒスロスに別れを告げ、我々は快適な空の旅と洒落込……んだのはいいが。
…………一切、操縦が利かないんですけど。この乗り物。
空の上からこんにちは……と言いたいところだが、無事、地上からのスタートだ。
前回、散々空を彷徨い続けて一時は死を覚悟したのだが、幸運にもポーズの村付近の平野に差し掛かり、どうにか着陸出来た。
何とも気まぐれな乗り物を手に入れてしまったものだが、これを活かさない手はない。「ウインド」の魔法で風向きを変えればある程度操作出来るらしい事が判明したので、船に変わって働いて貰うとする。空では敵に襲撃される恐れもないしな。
風を操りまず向かったのは「コーブ」の村。山脈に囲まれたこの村は、陸路では辿り着く事が出来ない。海路でも勿論無理……と思いきや、「船で渦巻きに突っ込む」というのが公式(?)な到達方法であるようだ。そうすると、町の側にある湖へと出るらしい。
この辺の情報はどこぞの酒場の親父が教えてくれる事になっているのだが、実は冒険に出る前に「気球で行った方が楽勝」という神の啓示(攻略情報のことね)を受けていたので、敢えて話を聞いたりはしなかった。
第一、相当船で海を彷徨っていたが、渦なんて見掛けた事がない。前のエクソダス討伐の時は頻繁に見掛けたものなのだがなぁ。
コーブ
「隠された知識の村、コーブへようこそ」
…との紹介が示す通り、この村では重要な情報を多数得る事が出来るのだが、あまりにも多いので詳細は後述しておくとする。
また、この村には原理を示すアイテム「愛のろうそく」があるらしい事が判明。そう言えば、以前、城に出没する某僧侶が「閉ざされた湖のほとりの村にある」とか言ってたっけ。
「愛のろうそくは村の神殿の2Fにあるんだって。宝箱に入ってるけど開けても大丈夫だよ」
と、いう村人の言葉を信じ、神殿へ。ひとまず中にあったアンクへとご挨拶を済ませ、他の村人の、
「アンクの右側の壁は抜けられるんだ」
という助言を元にゴソゴソ進んでみたところ、宝箱が安置してある部屋を発見。村人が言った通り「愛のろうそく」を入手出来た。
おお、これが原理を示すアイテムの1つか。
それにしても、この神殿の壁はまるでバグでも起こしているかのような奇妙な形をしていたのだが、これが普通なのだろうか。まさか私の場合だけではあるまいな。
「愛のろうそく」入手後も、情報収集を続行。3つの原理に迫る重要情報を得る中、一人の老人にも声を掛けたところ。
「遂にお会い出来ましたな! ワシがメントリアンじゃ」
……このご老体は私の事を知っているらしいが、私の方は存在すら知らなかった。こんな僻地まで、私がアバタールを目指しているという情報が流れているのだろうか。
ちなみに、この老人が教えてくれるのは魔法「ゲートトラベル」とその材料。「いおうのはい、くろしんじゅ、マンドレイク」だそうな。
【その他の収穫inコーブ】
・「祭壇の部屋では、部屋に繋がっているダンジョンに置いてあった石を使うんだ」
・「アビイスは南の島にあるんだ。入り方はたつのおとしごのブリスフルに聞くといいよ」
・「僕、ブリスフルです。誠実、優しさ、そして勇敢さ。これらの神殿で瞑想すれば、アビイスへ入る方法が解ります」
・「白は清らかさの色。愛、勇気、真実のすべての原理が含まれます。その石は全ての祭壇の部屋で使うのです」
・「ユーのフラミスに会いましたか?」
・「真実と愛と勇気。この組み合わせは8通りある。8つだよ」
・「真実だけからなる徳を知っていますか?」→No→「誠実さです」
・「黒は謙虚さの色。愛、勇気、真実のどれにも交わる事がありません」
・「私は知識のアンク。アビイスには知識の源、教典の部屋があるのです。そこに行くには8つの徳と3つの原理、それを示す石の色。これらを全て解き明かさなければなりません」
「愛のろうそく」を入手し情報を全て聞き出したら、世界各地のカギ開けツアーを再開すべく気球に乗り込む。
丁度西からの風が吹いていたので、ライキュームとムーングロウに行ってみるかな。
ライキューム城で先ずやった事は、図書館への突入。ここに原理を示すという何かがある筈なのだが……って、あったあった!
右側中央の本棚から「真実の本」を探し当てたぞ!
【その他の収穫inライキューム】
・「ネゲートの魔法の秘密が遂にわかりました。いおうのはい、マンドレイク、くろしんじゅ」
・「ユーのカルムニが書いた本にマンドレイクの事が書かれていました。でも、汚れててそれがある場所は読めない」
・「誇りが高いという事は徳ではない」
ライキュームを出た後は、そのまま徒歩で南下しムーングロウへ。
この辺は森が多いので気球を下ろせる場所が少ないし、この程度の距離でいちいち気球を使うのも薬草が勿体ないのだ。
結局、ムーングロウでは有力な情報の追加はなく、薬草を買い足したり魔法を記述して貰ったりといつも通りの用件を済ませるのみ。
ところで、この町には「あなた私のお友達?」と問い掛けてくる少女がいるのだが、いつもは「いいえ」にしているところを、今回は「はい」と答えてみた。単純にリアクションが知りたかったのだ。もし徳が下がっても、今しがた宿で記録したばかりなので、リセットを押して仕切り直せばいい。
「いいえ」の場合は「誠実な友達を見付けるのは大変だ」とか何とか小生意気な返事をするこの少女だが、「はい」の場合はどう言うのだろう……と内心胸を躍らせつつ返答をしてみたら。
「原っぱの床の3歩南を調べてみるといいよ!」
…………へっ?
原っぱの床って、確かマリアが最初に居た所だよな? ……などと思いつつ言われた通り、町の北西部にある該当箇所を調べてみたら。
せ、「誠実さのルーン」を発見してしまった…………。
お、おのれ、こんな事ならば最初からお友達だと言ってあげれば良かった!
誠実さの徳が下がるんではないかと恐れてたばかりに、こんな事に(笑)!
皆さんこんにちは。「扉をあけてブリテイン」の時間です。元ネタであるテレビ番組が解った人は多分九州っ子(笑)。
…………む? 私は一体何を口走っているのか?
今回やって来たのはジェローム。ここも、扉の向こうに色々と隠されていそうな町だからだ。
最も臭う宿屋のドアを開け、情報を集めつつ隠し通路を進んで行くと、案の定、ルーンを知っているという女性、シノーラを発見した。
「私はシノーラ。しつこい男がいて、ちょっと隠れてたの。ルーンをお探し? なら、この下へ行けばいいわ」
おお、なんと、男から逃げ回っているという予測まで当たってしまっていたか(笑)。
早速彼女が言った通りに進んでいくと、謎の回廊を地下に発見。ここにもあった隠し通路を進んで行ったところ、幽霊型モンスターに遭遇した。
「俺はノストロ。ルーンを見付けたんだけど、ここから出られないんだ……。俺の代わりにルーンを持って神殿へ行ってくれるかな?」
少し気落ちした感のある彼の頼みを無碍に断るわけにはいかない。すぐに承諾してやると、彼はこう続けた。
「ありがとう。ルーンはこの部屋の隅にあるんだ……。これで天国に行ける……」
……じょ、成仏してしまったという事は、彼は幽霊型モンスターなどではなく幽霊そのものだったのか! ナンマンダブナンマンダブ。
彼の冥福を祈った後、ルーンを回収しようと言われた通りに部屋の隅を振り返ったところ……そこにあったのはバリアゾーン。一瞬怯みはしたものの、ノストロとの誓いは果たさなければならないし、何より、入手しない事にはアバタールになれない。ここは一つ意を決してビリビリビリビリ。「勇敢さのルーン」を入手したのだった。
【その他の収穫inジェローム】
・「赤は勇敢さの色。勇気のカギを見付けるには赤い石がいるんだ。その石はダスタードにあるだろう」
・「ダスタードのダンジョンには勇気の祭壇の部屋がある。そこはコブトス、シェイム、ヒスロスのダンジョンに繋がっているんだ」
ルーン入手後は、ジェロームの真向かいの島にある「勇敢さの神殿」で瞑想。以前ダスタードのダンジョンで戦いまくったので、もう徳を究められるのではなかろうか……と踏んでいたら、大当たり。「勇敢さ」の徳を究める事が出来た。
ジェロームでの用事が一通り済んだら、一旦ブリテインへ。今度は徒歩でエンパスアビーに向かう事にした。少々懐が寂しいのだ。
ブリテインを出たら先ずユーの町に向かい、そこから西に進んでエンパスアビーの城へ。以前来た時はカギが無いせいで入る事が出来なかった『愛の広場』に、今回こそは突入したいのだ(力説)。
城の北部にある扉を開け先に進むと、外には庭園が広がっていた。既に数人が語らって……いるというか、一人で思索してるというか。
「ここは愛の広場。私達は愛について考えています。4つの徳は愛より作られるのです。その徳を示す石を愛の祭壇に置くのです」
要するに、原理の一つである「愛」についての謎解きなワケだな。
ここではやたらと「愛」に関する質問攻めに会うので情報を整理するのが面倒大変なのだが、どうにかそれをまとめてみると……
・「献身さ」→「愛」&「勇気」
・「清らかさ」→全ての原理
・「公平さ」→「愛」&「真実」
・「優しさ」→「愛」のみ
……と、以上のようになった。おそらく「愛」の原理を中心に、原理を構成する「徳」を示しているのだろう。
さっき聞いた「4つの徳は愛より作られる」という言葉は、裏を返せば「4つの徳が愛に連なっている」という事になるので、それを踏まえると、「献身さ」「清らかさ」「公平さ」「優しさ」の4つが「愛」の原理に連なり、このうち「優しさ」以外の徳はそれぞれ、「勇気」(献身さ、清らかさ)や「真実」(公平さ、清らかさ)の原理にも連なっている、という事らしい。
……う、うう、頭が、割れる……。
混乱寸前の頭を抱えエンパスアビーを後にした我々は、ユーの町で宿を取り、これまで得ていた情報も織り交ぜて「徳」と「原理」関係の情報を整理してみた。
・「愛」の原理:「優しさ」「献身さ」「公平さ」「清らかさ」
・「真実」の原理:「清らかさ」「公平さ」「名誉」「誠実さ」
・「勇気」の原理:「献身さ」「清らかさ」「勇敢さ」「名誉」
とりあえず、これが確定している原理と徳の関係だ。
あと一つ、「謙譲」の徳があるが、これは3つの原理のどれとも交わらない、という事なので、取り敢えず今は触れない。
何となくだが大まかな形が見えてきたら、ユーの探索へと移行。すぐさま裁判者に出向き、ボバール(ルーンの情報を握っている輩)牢のカギを開けた。
本当はこれって徳が下がるような気もするのだが、近くにいる衛兵が「ボバールは十分に反省している」といった趣旨の事を言っているので、大丈夫だろう。彼の入っている牢獄内を探したところ、「公平さのルーン」を無事入手した。やっぱりカギあるとサクサク進むなぁ。
この時点で入手済のルーンは全部で7つ。残り1つは「謙譲のルーン」のようだが、未だそれに関する情報が無いので、引き続き扉開きの旅に出ようと思う。……が、その前に、ユーの北の岬にあるという「公平さの神殿」へ瞑想に行くとしようか。
【その他の収穫inユー】
・「魔法を教えましょう。それはスクイーズ。いおうのはい、くものいと、ちのこけ、マンドレイクを混ぜ合わせます」
ユーの町を出て「公平さの神殿」へ。おやっさん、長い瞑想4人分ね! などとくだらん事を考えつつ厳かに瞑想したところ、
「啓示を受けるがよい。邪悪でない生き物を殺してはいけない!」
と、アンクにツッコミを入れられてしまった。つまり、未だ徳を究められる状態では無いという事なのだろうか。
それにしても、邪悪でない生き物というと、善良な町人や善良な町モンスターの事だよな? 彼等に手を出した事などただの1度も無いのだが……どうすればいいのやら。
ユーから一旦ブリテインに戻ったら、今度はベスパーへ。勿論徒歩で向かう。宿屋にあった扉を開けて中の人物に話を聞くと、
「謙虚さのルーンがポーズの村、牧場の裏の荒れ地にあるそうです」
よっしゃ! 最後のルーンの情報を入手したぞ!
ポーズの村にあるとは、トリンシック出身の私にとっては結構灯台もと暗しではある。
超特急でポーズに行きたいのはやまやまだが、ここは心を落ち着けベスパー北にある「献身の神殿」へ。長い瞑想を行ったところ、
「自らの血を流して命を救うのだ」
……と、今回も究める事は適わなかった。要するにもっと献血をしろって事なのだろうな、おそらく。
ベスパーの村を出たら、船で南下しマジンシアへ。我々の船はブリテイン周辺の海岸に置いているのだが、船は幾つか(4つまでだそうです)所持出来るのがこの世界。ベスパーの南海岸をウロついていた海賊を襲撃し、船を奪い取っていざ出発。
前回マジンシアに来た時は毒の沼地に躊躇して深く探索出来なかったが、今回は薬草を沢山持ってきているのでその点は大丈夫。亡霊どもなどものともせず町の隅々を探索していくと、地下室の中で生存者を発見した。
「私はカテリーナ。マジンシアは誇り高き町でした。しかし、そのために滅んでしまったのです」
寂しそうに一人呟いた彼女は、生存者、というよりは敢えてこの場に留まっている雰囲気。そして、どうやら仲間候補らしい。
だが少女(たぶん)よ、仲間はもう間に合っているので連れて行けないのだ。すまぬ。……でも、イオロ置いてきてこの娘を入れるのもいいなぁ……って嘘ですからスリング投付けないでくれ。
その他、亡霊から、
「羊の笛がこの町にある」
……との情報を得たのだが、何故か発見出来ず。「ウールのローブ」は入手出来たのだが……。
また、「誇りの神殿もルーンも、何処にもありゃしない」という亡霊の台詞が非常に虚しさを感じさせてくれた。
マジンシアの人々は心底「誇り」を徳だと思っていたのだろうな……。
少々物悲しい気分になりつつマジンシアを離れた後は、折角船旅をしているのだから、周囲の海域を探索。
サーパンツホールド東の火山帯に「モンデインの骸骨」がある、という過去の情報を手がかりにマジンシアからひとまず南下していると、あっさり火山帯を発見。確か3つの火山の真ん中にある筈……と噴火の恐怖に怯えつつ探ってみると、「がいこつ」を引き上げた。
むむ……おそらく、これがモンデインのソレであるのだろう、な? ただの白骨化した溺死体の頭部、などでは無いよな? 字数の問題で「モンデイン」が省略されてるだけだよな?
海から正体不明の骸骨を拾い上げたら、そのまま西に進みサーパンツホールドへ。
新たなに発見した王の間左の隠し部屋にて、僧侶アントスと遭遇した。やっぱりこの城にもいたのか。
「勇気を示すものですね。それは勇気の鐘。この地の北に浅瀬があります。そこに沈んでいます」
おお、アントスシリーズ(?)は全員詳細な場所を教えてくれるからいいなぁ。
アントスがいた部屋から更に隠し通路を進むと、城の裏庭へ。そこには何故か海のモンスター(マーマンかな?)がいた。
「秘密の事だけど、アビイスの入口では最初に鐘を鳴らすのよ」
鐘というと、さっきアントスが教えてくれた「勇気の鐘」の事だな。流石隠し部屋の先に居るだけはある、貴重な情報ありがとう! 出来れば君の同族に「群れで襲って来るな!」と伝えておいてくれたまえ!
サーパンツホールド城を出たら西北へと舵を取り、漸くポーズの村に到着。言われた通り、牧場裏で「謙虚さのルーン」を入手したのだった。
よし! これでルーンが全て揃ったぞ!
ルーンを全部集めたところで、神殿巡りの旅へ。今まで一度も足を運んだ事のない「誠実さ」の神殿にて瞑想したところ、「誠実さ」の徳を究める事が出来た。
初対面の子供の向かって「友達だよ」などと嘘八百を口走っても、世界は私を誠実だと見なしてくれるのか(←まだ引きずってる人)。
ライキューム城やムーングロウの町がある「ベリティー島」から南下し、「謙虚さの神殿」があるという南の島へ。険しい山脈の間を抜け神殿に向かうのだが、やたらと敵が襲ってくるので大変だ。しかも若干強めの連中ばかり。
何故にこう戦闘頻度が高いのだろう、と暫し首を傾げつつ戦っていて……ふと気付いた。よく見たら、ある一定の場所から全く前進出来ていないではないか。一歩踏み出すと戦闘になり、戦闘が終わったら再び元の位置に戻されてしまっているらしい。
そう言えば「神殿の周囲には悪魔が住んでいる」とかいう話があったが、この事だったのか?
以前に聞いていた話を思い出した私は、懐から「銀の角笛」を取り出した
。聞いた情報が正しいのならば、これの音色で悪魔どもを退ける事が出来る筈である。
己の肺活量にものを言わせてプピーポヘーと吹いてみると(注:そんなメロディじゃないです)、何やら妙な音が。不気味と言えば不気味だが……おお!? 本当に敵の姿が無くなったぞ!
敵が消え失せた隙に神殿に突入した我々。「謙虚さ」の徳に関しては既にホークウインド氏から太鼓判を貰っていたので、無駄足に終わる事は無い。きっちり徳を究めさせて頂いた。
よし、れでもうこの神殿に用は無……いって、帰りも角笛吹かなきゃならんのか!
南の島を出た後は、ムーングロウを拠点に暫し薬草購入のための金稼ぎ。そんなに沢山は要らないのでダンジョンに潜るまでもないのだ。
途中、気分転換にマジンシアを調べ直して「羊の笛」を入手したのは良かったが……これって、羊飼いしか使えないアイテムだったのか。だったら、わざわざ出向いてまで取る必要は無かったな。
薬草をある程度溜め込んだら、神殿巡り再開。「清らかさの神殿」の場所がよく解らないのでライキューム城の天文台でチェックしたところ、ミノックの町のすぐ東にある事が判明。だが、そんな所に神殿なんかあっただろうか……と考えた通り、やはりその場所には何も見当たらなかった。船で行こうが気球で見下ろそうが、全然解らない。
あまりにも姿を見せないものだから、「もしかして神の悪戯(バグの意らしい)!?」などと狼狽しつつ情報メモを見返していたら……。
「清らかさの神殿は満月のゲートの中にある」
「神殿へは満月が重なった時にムーンゲートに入れ」
この2つのメモを発見した瞬間、私は堅く心に誓った。
今度から、行き詰まったら先ずメモを見返そうと。
…………冒険も中盤になったこの時期に。
気を取り直して「清らかさの神殿」へ。満月時に現れるMGはミノックの町の側に出るものだが、なるほど、それなら確かにライキュームの天文台で確認した位置と一致する。面白い仕組みを考えるものだと感心しながら待っていたところ、満月になりMG出現。2つの月が満月になった瞬間に飛び込むと、本当に神殿らしき場所に入る事が出来た。
入るのに手間がかかるので出来れば今回で究めたい、という願いが通じたのか、無事に「清らかさ」の徳をマスター。事前にホークウインドに聞いておけば良かったのに、などと野暮な事は言わないように。
ちなみに、何故「清らかさ」の神殿だけ異次元(?)にあるのかと言うと、どうやらこの旅の中では一切説明が成されないようだ(笑)。が、オリジナルであるPC版でもこの神殿(オリジナルでは「清らかさ」ではなく「霊性」というそうです)は不思議空間に存在しているそうなので、その設定をそのまま持ってきているんではなかろうか。まぁ、その設定自体が後付かもしれないが。
さて、これで残る徳は「献身」と「公平さ」の2つ。が、ホークウインドによると「公平さ」は既に究められるようなので、実際は「献身」のみ。
先ずはユーの北方にある神殿に行き「公平さ」を究め、その後は「献身」さの徳を高めるべく、ブリテインの町でひたすら献血に励む事となった。献身を高めるには献血が一番手っ取り早いんだそうだ。
献血数回→ブリ城のホークウインドの判定→宿屋で回復→献血数回……を幾度繰り返しただろうか。もういい加減飽きが来た頃に、漸くホークウインド氏のGOサインが。喜び勇んでベスパー北の献身の神殿に向かってアンクに迫ったところ、
「お前は遂にすべてにおいてアバタールと並ぶ者となった。最後の装備を調えアビイスへと向かうのだ!」
と、力強く言われてしまった。
だが、何故だろう、いまいちアバタールになったという実感が湧かない。ふと、ホークウインド氏はどう言ってくれるのだろうかと思い立ちブリ城に向かったところ、
「徳を究めた(主人公名)よ、最早私は必要ない。アビイスへ向かうのだ。徳の道を外れるでない!」
……むむ、こっちの方が実感が湧いたのは何故だ(笑)。
それにしても、「私は必要ない」とか、そんな寂しい事を言わないでくれ……。
徳を完全に究めた私が最初に取り掛かったのは、アビイスに向かうための装備を調える事だった。先ずはエンパスアビーの城に行き「大地の鎧」を、次にライキュームの城で「天空の剣」をそれぞれ手に入れる。
この二つの装備品が安置してあるそれぞれの祭壇へは、8つ徳を究めていない状態では辿り着く事が出来ない。階段を移動しても延々とループしてしまう。
が、究めた状態で訪れると直ぐに祭壇が現れ、神官から宝箱を開けるよう促されるのだ。
こうして、アビイスに入るための装備を手に入れるわけだが、各装備を入手後、祭壇にいる神官に話し掛けると……、
「もうお前はここには用はないはずだ」
た、確かにそれはそうなのだが。あまりにも冷たい言い方ではないのか(泣)。
8つの徳を究め、アビイスに入るための装備も手に入れたが、これだけではアビイスに向かえない。
石を8つ揃えて、3つのカギを手に入れて……そうそう、原理を示すものもあと1つ必要だ。手順が煩雑且つ必要なものが多いので、情報を整理しておかなければ混乱しかねんのが辛い。
先ず着手したのは、石を入手するためのダンジョン探索。現時点で所持しているのは新月のMGで入手した「黒い石」のみで、残り7つは全てダンジョン内にあると聞いた。
何処を一番最初に攻めるか迷うところだが、今回はB2Fまで探索した事のある「ダスタード」に決定。ここには確か「赤い石」があるんだよな。
ダスタード
バッカニアーズデンで「まほうのたま」と「たいまつ」を買い込み、いざ出発。マップがあるお陰でそう難しいものでもなく、サクサクと地下へ地下へと潜っていく。
途中のB4Fには宝箱が溢れかえり、両眼に「¥」の字が浮かんでしまったが、3D画面通路に置いてある宝箱は、その姿が見える状態でないと開けられないようだ。
要するに、一歩先の座標にある宝箱を開けるには、その座標に重なった状態ではなく、一歩手前に立った状態で宝箱を調べなければならないという事だ。
そんな事はともかく、通路を歩きながら宝箱を開けまくれるというのは実に爽快。
全フロアこうだったら良いのになぁ。
ところで、ダンジョンを歩き回っていると、巨大なピンクの飴玉のようなものに数回遭遇。
「宝珠だ! 誰が触れるのか?」
と、謎の声が言うところをみるとこれが宝珠であるのは間違いない。
触れる事も出来るようだが、以前「宝珠を触ったらHPが減った」という話を聞いたので、今回は止めておくとしよう。
だが、触ったらただたHPが減るだけ、というのは有り得ない気もするので、その辺は後で神の啓示を受けようと思う……って、え? 自分で触ればいいのにって?
都合の悪い意見は黙殺しつつ、引き続き「赤い石」探索。遂にB8Fに到達したのはいいが、探索のために入り込んだ小部屋で戦闘となった際、敵のスリープに全員引っ掛かってしまった挙げ句、あろう事か全滅してしまった……。
目覚めれば、目の前にロードブリティッシュ王。折角宝箱から回収したお金も400GPに減らされたので、潔くリセットボタンを押した。
ダンジョンに潜る前でも1000GPを超える所持金だったのだから当然だろう。
そんなこんなで冒険は仕切り直しとなったのだが、直ぐにダンジョンに潜り込む気にもなれなかったため、気分転換も兼ねて「石」以外のアイテムの回収を行う事に。
先ずはジェロームの町の酒場に出向き、マスターにチップを投付けて(笑)「観測機」がベスパーの村で売られているという話を聞き出す。そして今度はベスパーの村に向かい、道具屋でセレクトボタンを押し「観測機」を購入。これで、現在地の座標が解るようになった。
その後はバッカニアーズデンに向かい、村の北部にある薬草屋(たぶんモグリ)で「マンドレイク」を購入。実のところ、マンドレイクはフィールド上の何処かにあるらしいのだが、そこまで取りにいくのも面倒なので金で解決する事にした。1個20GPと破格の値段であるのが難点だが。
ちなみに、この薬草屋の2Fでは、
「天の剣が天の精霊の祭壇にあるんじゃ」
……という情報を得た。大変申し訳ないのだが、果てしなく今更だ。
さて、「マンドレイク」を入手したならば、今度はもう1つのレア薬草「ナイトシェード」も入手してみたい。
情報によると、これは新月の時(149,46)の地点に出現するという事なので、気球に乗って観測機をこまめに使用しつつ目的地点付近へ移動。場所的には、ポーズの村から西に行ったあたりだろうか。
時折敵との戦闘を重ねつつ月が見えるのを待ち、二つの月が新月になった瞬間足下を調べてみると、驚くべき事に「ナイトシェード」が8本も生えていた。……良かった、チマチマ1本ずつ入手しなければならないかと思っていた。
取り敢えず、今回はこの8本だけで引き上げる事としようか。
いきなりだが、天の啓示を受けた。
ダンジョン内にあった宝珠の事なのだが、あれに触れるとダメージは受けるものの、ステータス値が上がるらしい。また、上がるステータスの種類及び受けるダメージ量はダンジョンによって違うらしく、ヒスロスの宝珠の場合、ステータスは3種上がるらしいが大概一撃死してしまうそうだ。
ダメージの基準はどこかで読んだ気がするのだが……どうも思い出せない。
仕組みはともかく、「LVに比例して敵が強くなる」という今回の旅の仕様を考えると「LVは低いがステータス値は高い」という状態は非常に理想的。そこで、無茶を承知でヒスロス宝珠触りツアーを敢行する事にした。
ツアーの手順はおおよそ以下のような流れ。
1:ヒスロスで宝珠にタッチ
2:触ったキャラ死亡
3:死んだキャラを魔法「レザレクト」(蘇生魔法)で復活させる……以下、1から繰り返し。
ここで問題になるのは、ヒスロスの宝珠の位置。出入り口近くにあるのが一番理想的なのだが……などと考えつつ、書き写していた地図を開いてみたところ。
何という事か、ダンジョン入口から徒歩2歩の所にあるではないか。何だこの神がかった配置は。
そうと決まれば善は急げ。先ずバッカニアーズデンで有り金全部はたいて「マンドレイク」を買い込み、続いて「ナイトシェード」を摘みに行く(また8本だったが……固定?)。
これら薬草2種は「レザレクト」の触媒なのだ。
その後、ブリ城に舞い戻ったらそのままヒスロスに突入。入った直後に「イクジット」を唱え正面玄関(?)へ。そこから改めてヒスロスに入り、いざ作戦開始となる。
仲間を一人ずつ宝珠に触らせてはショック死させ(ひどい)、すぐに「レザレクト」で蘇生させる事をひたすら繰り返す。
途中、薬草を補充したくなったら、私自らも宝珠に触って自滅。そうすると自動的にブリ城に送還される(全滅扱いだから)ので、いちいち気球で戻る手間が省けるのだ。
……アバタールとは、己や仲間の死すらも利用しちゃうのである。
この、生命の尊さを逆手に取った所行を経て、私と仲間の能力値は遂に完全なものとなった。
これで、そう簡単に死ぬ事もないだろう。早速ダスタードのダンジョンにリベンジである。
ダスタード
前回はB8Fまで潜った事も手伝って、潜るだけなら何の苦も無い。B8Fにあった祭壇の部屋に入ってみると、そこにあったのは「勇気の祭壇」だった。
「ここは勇気の祭壇の部屋。床に石と同じ大きさの4つのくぼみがあります。石を置いてみますか?」
と謎の声がしたのはいいが、肝心の石は1個しか所持していない。
大体、石は何処に置いてあるのだ。もしかして宝箱の中ではなくダンジョン通路に落ちているのか? そうすると、また最初から探し直しなのか!?
……などとヒステリー大爆発寸前に陥りつつ上階のB7Fを探索し直していたら、書き写したマップでは「泉」になっていた箇所に何故か小部屋を発見。もしかして書き写し間違えたのかと思いつつ足を踏み入れてみたところ…………な、なんだこの広い部屋は。誰か居るし。
この場所が泉だとばかり思っていた私は、慌てて3D通路に戻り「まほうのたま」で再確認したのだが……その瞬間、謎は全て解けた。話は簡単、泉のマークと思っていたものは、よくよく見ると違うものだったのだ。
これは、もしかすると、もしかして。
再びダッシュで部屋に戻り奥に佇んでいた男性に話し掛けたところ、
「お前は勇敢に戦ってきたか?」
との問いが。そりゃあもういつだって全力でやってましたですよダンナ、と全身全霊無我夢中で頷くと、
「その答が誠かどうかはお前が知っているだろう。さあ、箱を開けて石を取るがよい」
……とのお言葉を頂いた直後、奥の壁が消え去ったではないか。
壁の向こうに現れた部屋には、宝箱が一つ安置されているようだ。
緊張で手足をガクガク震わせつつその宝箱を開けてると、そこに現れたのは探し求めていた「赤い石」。しかも宝箱の側には階段があり、それを上ってみると、なんとそこは地上。
実に至れり尽くせりではないか。
己がマップのマークを写し間違えていたという事実には敢えて触れないまま、我々は意気揚々とトリンシックの町へと戻ったのであった。
……とは言え、あと6つも石が残っているのだから、喜んでいる場合でもないのだが。
ダスタード攻略後、薬草とアイテム補充のためバッカニアーズデンへ。
その帰り、船を出したついでにとサーパンツホールド城の北方にある浅瀬に沈んでいるという「勇気の鐘」を探す事に。
ひとしきり城の北部を探したが、それらしきものは見付からず、うっかり海の迷子に。取り敢えずムーングロウを目指そうと、プカプカ東へ向かっていたところ、思わぬところで当初の目的地を発見してしまった。サーパンツホールド城の北……というよりは、北東といったところか。
あからさまに「ここを探して下さい」と主張している形の浅瀬を探り、滞りなく「勇気の鐘」を入手したのであった。
さて、2つ目に挑む事となったダンジョンは「デスパイス」。
以前に挑もうとしたものの、険しい山脈に阻まれて入口すら見付けきれなかった、あの手強いダンジョンだ。
あの時は「陸路では行けないのだな」と勝手に結論付けてしまっていたのだが、実はちゃんと徒歩で向かえる事が発覚。
敗因は、右に曲がればすぐ解ったところを左に曲がっちゃったらしい事かな。ははは。
デスパイス
ダスタードを攻略した時と同様、「まほうのたま」で表示したマップを書き写しつつ探索。石が安置してある部屋のマークも解った今、迷う事はなーんにも無いのだ。ははははは……はぁ。
このデスパイスでは、「石」の部屋はB5Fに存在する。途中、B4Fの宝珠付近の小部屋、そしてB5Fの三つ並んだ小部屋のうち真ん中(の小部屋)にそれぞれ隠し通路があるので、それらを発見しないと辿り着けないようだ。
「石」の部屋に入ると町でよく見掛ける乞食が居て、いつも通りに施しを求めてくる。なのでこちらもいつも通りに100GPを手渡したところ……、
「おお、貴方こそ優しさの石を授けるのに相応しい人だ! さあ箱を開けて下さい!」
と、促されてしまった。し、神官だったのか、この乞食さんは。
促された通りに宝箱を開けると、「黄色の石」を入手。これまたダスタード同様、側にあった階段から脱出するのであった。
ちなみに、各ダンジョンに1フロアずつ用意されているのだろうか、ここデスパイスにも宝箱だらけのフロアがあった。B6Fにあるので、立ち寄った際はウハウハするがいい。
さて、デスパイスを出たところで、ちょっと「石」の色と「徳」の関係のおさらいをば。
これまでの情報からまとめてみると……、
赤→勇敢、青→誠実、オレンジ→献身さ、黄色→優しさ、清らかさ→白、公平さ→緑、名誉→紫、謙虚さ→黒
……となる。
これらの色を、それぞれ対応する「徳」が連なっている「原理」に照らし合わせれば、自ずと各祭壇に置くべき石の色が解ってくるのだが……それは全部石を集めてから考える事にしよう。
石を求めてダンジョン巡り。今回は、ヒスロスB8Fの祭壇3つを利用して様々なダンジョンに行ってみる事に。
特に入口が地続きになっていない所を重点的に攻めようと思う。
デシート
先ず向かったのはデシート。ここは「誠実さの神殿」付近の小島にあるダンジョンで、「真実の祭壇」からのみ行く事が出来るようだ。
祭壇を通じて侵入した今回は、B8Fからのスタートとなる。
マップを書き写しつつ上階を目指しているとB7Fにて石の部屋を発見。神官(?)の問いに正しく答えて「青い石」を入手したものの、マップを完成させるべく再び3D通路へ。まぁ、完成とは言っても表示されたマップを書き写すだけの作業なのだが。
……にも関わらず、B8F〜B5Fを書き写した時点で何故か上下の繋がりがこんがらがってしまった我々。無駄に「まほうのたま」を使うわけにはいかないので、一旦、「イクジット」でダンジョンを脱出するハメになってしまった。
敗因は……そうだな。半分眠っていた、というのが挙げられるかな。どうも、ダンジョンを探索していると睡魔に襲われ易いのだ。
取り敢えず地上に出た我々だったが、船も無ければ気球も無いので帰るに帰れない。それに、別に体力やMPに不安も無かったので、そのままダンジョンに再突入。残るB1F〜B4Fのマップを完成させ、B8Fの「真実の祭壇」に帰還。続けて「シェイム」のダンジョンへ突入したのであった。
ちなみに、このダンジョンでのお金天国は4F。5Fにもプチ天国があったのでガッチリ回収。
シェイム
シェイムのダンジョンは、ブリテインの町の西方にある。だが、その間は険しい山脈に阻まれ、海路でないと侵入する事が出来ない場所だ。
船でまともに行こうとすると、何処から向かうにしても結構な遠出となりそうなので、出来ればヒスロスから入るのが懸命ではないだろうか。
さて、今までのパターンだと「石」の部屋はB7Fにあったのだが、ここシェイムではそうではなく、少々狼狽。結局はB2Fに存在していたので良かったのだが、これはまさか、祭壇から侵入される事を想定してのダンジョン構成だったのだろうか。勿論、B1Fから入って来ても、あっさりとは行き着けないようにもなっているようだが。
「石」の部屋で「紫の石」を入手したら、側の階段は使わず、再びB8Fの祭壇の部屋へ。
小部屋の隠し通路などはなく、お宝フロアはB6Fだった。
コブトス
調子に乗ってダンジョン3連発。次はコブトスだ。
ここはミノックの町の西方にあるのだが、やはり海路(気球でもOKかな)でないと行けない場所なので、ついでに入ってみる事に。但し、祭壇は「真実」ではなく「愛」か「勇気」から。
このダンジョンでは、B3FとB7Fの小部屋に隠し通路の仕掛けがあった。また、B6Fにある上下ハシゴについては、どうも下に下りる方は一方通行だったような気がするのだが……いまいち確証が無い。なら書くな、と言われそうだが。
やはり、ウトウトしつつマップ書き写すのはいかんな……。でも思うようにプレイ時間取れないからな、最近……って、また意味不明な事を口にしてしまった!
そうそう、お宝部屋はB5Fで、B4Fはやったら小部屋が多いので方向が解らなくならないよう注意。
さて、B7Fの「石」の部屋で献血したら、「オレンジの石」を入手。続けて「ロング」のダンジョンへ……といきたいところだが、3連発もすると流石にしんどくなって来たので、今回は一旦町に引き上げる事にするかな。